2022年11月

狂気の沙汰<本澤二郎の「日本の風景」(4640)

<岸田内閣=米巡航ミサイル「トマホーク」500発購入2027年まで

 恐ろしすぎる政府の大軍拡を象徴する動きが表面化した!中国や北朝鮮に対抗する武器弾薬が、低空を飛来して敵対する基地や施設を破壊する巡航ミサイル「トマホーク」。超高額兵器を500発も買うという。犯人・防衛省有識者会議の罪は万死に値する。よくぞこんな計画をぶち上げるものである。


 日本人90%を奴隷のように酷使しなければ実現しない超軍拡!その前に日本政府を、自由のない人権封じの凶暴な強権国家にする必要が出てくる。自公維体制で強行するのであろうか。背後で統一教会が拍手している様子も見えてくるではないか。


 恐ろしい安倍・統一教会人間が政府部内にもいるのだろう。全体の奉仕者は一人もいないかのようだ。こんな計画が分かっただけで、官僚の大半が辞職するはずだが、それもないのか。安倍・統一教会の最後っ屁となった岸田起用は、つまるところ日本国民を奴隷にすることだった。


 言及するまでもなく、統一教会は弱い立場の孤立した日本人を呪いにかけて全財産を奪い取るもとだったが、岸田の自公維内閣は全国民から搾り取る策略といえるだろう。隣国の市民の叫びが、日本列島から噴き出るだろう。地方選挙では自公候補者を一人残らず落選させないと、巡航ミサイル500発買いが具体化する!


<「安倍も泉下で涙を流している」莫大な利権は誰が?笹川財団?>

 この世は地獄なのか。史上最低の「国賊」である安倍晋三が、泉下で涙を流して喜んでいる姿が目に浮かぶようである。平和軍縮派の宇都宮徳馬や後藤田正晴らは、こぶしを振り上げて怒っているではないか。

 A級戦犯の岸信介や笹川良一、それに文鮮明らは安倍にならって「しめしめ」と表情を崩しているではないか?


 それにしても、戦争放棄の日本でこんなふざけ切った計画を打ち出したのは、ワシントンのジャパンハンドラーズと提携する笹川財団ではないか、との憶測も浮上してきている。原稿棒読みの大臣をしり目に500発構想を実現しようとしている有識者会議は、誰なのか。国家犯罪人として刑事告発したい日本人は少なくないだろう。これだけでも空前絶後の軍事利権が派生する。誰が懐に入れるのか。


<血税がそっくり武器弾薬に変わる!年金崩壊必至か

 日本では、赤ん坊が生まれると、その瞬間から1000万円の借金を背負わされる経済破綻国家、ただし国会議員や公務員は違う。前者は世界一の高給を食んで恥じない。それでも金集めに狂奔する守銭奴ばかりだ。自民党だけではない。公明党だけでもない。飲み食い女遊びに呆ける屑ばかりだから、自公維の言うがままの悪政が強行されることになる。


 人殺しのための軍事費はゼロがまともな国の対応である。コスタリカを見よ、である。だが、岸田が推進している大軍拡を実施すると、国民が汗水たらした血税が、人殺しの武器弾薬に化けることになる。大増税と大借金を受容しなければならなくなる。医療福祉は破壊される。いまを生きる、将来を生きる国民は生存権を維持できないため、1%が生きるだけの日本となる。

 カネもない。自由もない人間として生きられない日本へと追い込んでいく。幻想ではない。


<ありえない台湾有事を口実!第三次世界大戦の芽が日本からも

 日本を侵略する国があるだろうか。あると判断する人は、被害妄想である。精神の崩壊を裏付けていようか。日本を侵略する国などない。

 ほかに「台湾有事は日本有事」とする安倍・統一教会は、被害妄想のたぐいであって、これもない。第一、台湾人は賢い。今回の地方選挙が証明した。独立派の大敗北である。現状維持派が大勢である。これでは北京の強行派も手を出すことが出来ない。それこそ中国の人民も、軍も反対する。

 今時殺し合いを正当化することは不可能だ。プーチンのロシアが証明している。ロシア軍の士気は上がらない。ウクライナもゼレンスキーの好戦的な檄も落ち込んでいくだろう。

 戦争はいかなる理由を付けようが、正当化などできない。台湾有事をいくら叫んでも、戦争は起きない。安倍・統一教会の煽りは終わったはずだ。防衛省有識者会議の利権屋の暴走によって、暴兵損民の日本にしてはならない。議会はこれに命をかけ阻止せねばならない義務がある。


<平和軍縮派の自公維の大軍拡政権打倒を幻想にするな

 健全に生きようとしている日本国民は、大減税・消費税ゼロを願っている。そうして市民の消費で、経済を回転させることに熱心だ。

 善良な日本人はいる、いなければ必ず出てくる。大軍拡の安倍・統一教会の自公維政権を打倒するに違いない。幻想ではない!平和軍縮派が敗北するはずがない!

2022年11月30日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
地下鉄サリン事件捜査資料を破棄した司法の犯罪
https://www.tokyo-np.co.jp/article/215955
改憲審査会=ふざけるな議員任期の延長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221126/k10013904171000.html?s=09

自爆する岸田文雄<本澤二郎の「日本の風景」(4639)

大軍拡突進と統一教会・清和会の槍衾の自業自得>

 宏池会の政治は、民意を重視する・軽武装非軍事経済優先の護憲リベラルを基本にしてきたが、岸田はそれを完全に放棄した。安倍の大軍拡論をあっさりと認めてしまった。国民生活に配慮するという姿勢がない。内閣支持率は完全に死に体へと突き進む。


 他方、手ぬるい統一教会潰しに反撃され、内閣は崩壊に瀕している。閣僚の「辞任ドミノ」は続く。自民党議員のほとんどが、防護服を脱がされ、丸裸にされている。自民党と統一教会は双生児の状態となって、逃げるに逃げられないのだ。台湾のように政権交代に移行しないと、この国は再び過ちを繰り返すことになろうか。


<世の中には立派な志をもって生きている人間がいる!>

 昨日も紹介した女流作家の山田盟子女史は、日本の女性哀史を見事に作品化して、世に問うていた。天皇制をえぐった内容で、正に正義と勇気のペンに感動する。全国民必読の本である。全国の図書館で見られるようにする責任が、行政にある。

 せめて憲法も読まない、歴史をしらないまま政治家を名乗っている自公維の議員は、山田盟子本を読まなければならない。特に安倍同様に狂った宏池会会長の岸田は、息子に読んで聞かせてもらうといい。


 永田町のぶざまな自公維の腐敗政治のもとでも、静かに立派に生きている市民もいる。差別裁判の象徴である狭山事件の冤罪問題に、高校生の時から真っすぐな気持ちで取り組んできた赤嶺菊江さんは、やはりすごいと思う。彼女の存在を教えてくれた仲村さんも。政治的な思惑など度外視している点からも、余計に立派である。


 実は身近な身内にも一人いる。千葉市の郊外で一反歩ほどの畑を耕している飯塚典明君だ。彼も偉い人物に違いない。野菜を作って隣近所に配って、動けないような老人世帯から喜ばれている。

 半月前には、おいしい味がする薩摩芋を1年分もいただいた。冬場のスープに欠かせない冬瓜も、さらに数日前には大根を30本ほど掘ってくれた。さっそく干して糠で大根漬けをしようと考えている。昨年は成功した。おでん用の大根の中には、両腕で抱えないと持てない巨大なものもある。

 一昨日から初めておでん煮を試している。最初はうまくいかない。分厚く切った大根を煮るのが大変なことが分かった。具は昆布とコンニャクや豆腐。ねり製品はおいしいが、防腐剤など有害添加物が心配なので遠慮した。味付けの醤油やツユも要注意だが、こちらは覚悟するほかない。

 昨夜の半分を、今日も煮込んで食べるつもり。大根でも腹が膨らむが、野菜は消化がいいのがいい。


 ところが、沢庵用の大根に双子のものが少なくないことが分かった。種の遺伝子によるものだろう。どうしてか?いまの岸田と安倍の清和会を連想してしまった。半世紀前に統一教会と岸・福田・安倍の清和会は、統一教会と癒着・連携から肉体的にも結びついてしまっていた。

 双子の関係である。切っても切れないのだ。片方が裏切ろうとすれば、全てを暴かれるように肉体的に一体化している。岸田が世論の圧力に応えようとすると、次々とスキャンダルを表面化させる。


 山際から始まって、葉梨と寺田へ、いま秋葉が選ばれている。辞任ドミノ現象は続くことになる。しかし、本当の双生児の松野や加藤、高市には手を出さないようだ。統一教会の血流は、恐ろしいくらい自民党議員の体内に入り込んでいるのだろう。コロナどころではない。

 史上最低の安倍晋三も、いまの政治経済を見れば、誰でも理解できる。そんな人物を「国葬」にしたが、統一教会の怒りは収まらない。ノー天気の岸田は、何も分かっていなかったらしい。大馬鹿だった。


 さて千葉市の飯塚君は70代後半。週3回人工透析を受けている。1回に4時間の治療が一番きついという。昨年は心臓の大手術もした。それでも、畑仕事の方が楽だといって笑う。

 畑には苗床が二つある。取った野菜の屑を生ごみにしている。きれいに整地された畑にはほとんど草がない。むろんのことで除草剤は使わない。若いころはペンキ職人で、大酒のみだった。いま彼は沢山の野菜を近所に配っている。完璧な無農薬野菜だ。

 困ることはハクビシンだという。人間が食べる前に彼らが押しかけて、トウモロコシやスイカを食べてしまう。ここの畑の土がいい。我が家の家庭菜園はくろっぽいが、ここは赤茶けて軽くふかふかだ。根菜類には最適地なのだ。

 彼にとって体を動かすことが延命策なのだろう。病人こそ動けだ。岸田はというと、極右日本会議と統一協会・財閥が好む戦争準備に爆走している、安倍に劣らない史上最低の内閣である。改憲軍拡で日本を殺そうとしている!


 もしも平和軍縮派の政権が誕生すれば、遊んでばかりいて仕事をしない公安警察に檄を飛ばして、統一教会から海外に闇送金してきた数兆円の外為法違反容疑で本部を家宅捜索させるだろう。二階や麻生は言うまでもなく、岸田は人物に程遠い。日本の悲劇は続くことになろう。野党有害も困ったものである。

2022年11月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


岸田延命策は山田盟子本!<本澤二郎の「日本の風景」(4638)

<今まさに大軍縮・平和の時、安倍の清和会・統一教会排除すべし

 木更津市の図書館にあるのかどうか。あってもやくざ本ばかりかもしれないが、まともな図書館には山田盟子本がある。80歳の老弁護士が初めて手に取って驚愕した。著者はまだ生きているようだ。岸田文雄の延命策は彼女から教えを乞うといい。

 大軍拡による戦争準備ではなく、大軍縮による平和外交の確立である。それはA級戦犯の岸や笹川と、彼らが育成した韓国のカルト教団の文鮮明の太い糸にハサミを入れることである。これは突拍子のように聞こえるかもしれないが、女性を戦争の道具・奴隷にする思想の排除でもある。統一教会の手口は女性の奴隷化であろう。日本国憲法が政府に強く要請している核心的政策を、山田盟子本が教えてくれる。

 事柄の本質を見据えた対策は民意をくみ上げることだ。宏池会の歴代の会長が心がけてきた政治家の志である。見方によれば、岸田は戦後政治の救世主になれる好機をつかんだともいえる。本末転倒であってはならない。山田盟子という日本の第一級の女流作家・ノンフィクション作家・ジャーナリストが答えを出してくれるであろう。

 過去に人権派弁護士が「橋のない川」(住井すえ著)を読めと言った。天皇を笑い飛ばすようなすごい本に圧倒された。安倍にまとわりつく実にくだらなすぎる女たちとは、天地雲泥の開きがある女流作家だ。それでも本物は女性にいる。昨日は高校生の日本史で同和教育を受け、以来まっしぐら狭山事件の差別裁判に取り組んできた赤嶺菊江という立派な市民活動家を知った。

 山田盟子の女性哀史は、誰も書けない事実の積み重ねである。日本軍のための慰安所に連れ込まれた悲運の女性は、日本人のみならず朝鮮、中国などに広がる。日本政府が許容した慰安所の真実について、当事者の証言を誰も否定できない。

 図書館で数冊見つけたという法律家は、毎日読んでくれている。これもすばらしいことである。ただし、90%の今を生きる日本人は読んでいない。まずは国民の代表である岸田文雄に読んでもらいたい。政治とは、正しい文化で人々を治めることであって、極右や財閥、ワシントンに血税を投入することではない。しかと肝に銘記してもらいたい。

 筆者の知る宏池会三代会長の大平正芳、四代目の鈴木善幸、五代目宮澤喜一、六代目加藤紘一らは護憲リベラルに自信をもっていた。五輪利権に狂奔した森喜朗や戦争神社参拝に熱中した小泉純一郎や統一教会まみれの安倍晋三とは、これまた天地の開きを感じる。


<改憲軍拡派の自民・公明・維新・立民・国民・れいわは信頼不可能>

 昨日はNHKの日曜討論会が行われたという。大軍拡論についての各党の代表がそれぞれ持論を展開した。聞こうとする考えがないので無視したのだが、案の定、日本共産党を除く各党が多かれ少なかれ、安倍・統一教会の大軍拡論に歩調を合わせたと一部で報道された。

 参考までに軍拡議員は、自民の小野寺五典、公明佐藤茂樹、立民渡辺周、国民前原誠司。統一教会と連携しているとみられる維新と、平和派と見られてきたれいわの名前が分からない。共産党を除く各党議員は大政翼賛会よろしく大軍拡に歩調を合わせたらしい。悲しいかな軍縮平和の立場を公言する議員は皆無!これで改憲を強制されたら国民は安心して暮らせない。

 戦前の軍部独裁下の恐怖政治のもとでも、軍縮を口にした勇気ある御仁がいたのだが。今の日本は危ない。

 戦後教育の文科省が、森喜朗ら清和会に握られていたことと関係があろう。今のジャーナリストは歴史を知らない。岸や笹川を知らない輩が、評論家を名乗っている。テレビ朝日も頼りない。TBSの金平しかまともなテレビ記者はいないようだ。

 彼らは、おそらく山田盟子本を一冊も読んでいないだろう。


<台湾人は賢い=独立派の政権与党を大敗させ、蔡英文は党首辞任>

 台湾有事を叫ぶことで、防衛費倍増を叫んできた安倍・清和会と統一教会汚染議員の思惑が、あっさりと台湾地方統一選挙で消えてしまった。

 台湾の人たちは賢い。台独による北京との軍事衝突を大半の台湾人は考えてはいない。現状維持には習近平も手を出せない。人民は許さない。次の台湾総統選挙で蔡英文は消えるだろう。蔡英文にテコ入れしてきた安倍と岸田文雄は、当てが外れてしまった。台湾では有事は起きない。

 日本の大軍拡路線も水泡に帰したことになる。それでもやるというのか。


<市民運動家は盟子本を市民に販売する運動を展開すべし> 

 戦争は赤紙一枚で若者を靖国神社に送り込み、女性を奴隷にする。若者は立ち上がり、そして女性が決起すれば、大軍拡は阻止できる。大軍拡の安倍・統一教会を排除することが、目下の喫緊のこの国の課題である。

2022年11月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

からゆきさんが日本郵船で外国に売春させられていた件について考察! | 管理人のぼやき特集! (xn--w8j5cwb6a1433a427bijc90wdu1d.com)


日本人女性50万人をポルトガル商人に売り飛ばしたキリシタン大名 | 日本の独立 (ameblo.jp)

狭山事件の謎<本澤二郎の「日本の風景」(4637)

<石川一雄再審請求の申し立てに最高裁は応えよ!>

 人は差別する、無意識に差別をする。それが捜査・裁判にも反映すると冤罪事件を起こす。狭山事件の石川一雄氏は冤罪の可能性が高い。埼玉県加須市の市民運動家の仲村さんが再審請求の署名活動をしていた。相当数の署名簿のコピーをメール送信してきた。相変わらず真面目な市民活動に敬意を表したい。概要を調べてみると、自殺者もいるではないか。真犯人はもう亡くなっているのか。


 統一教会の信者獲得とその後の呪いのような脅迫でもって、私財を丸ごと強奪する手口も、根底に差別が存在する。岸や笹川が育て上げた文鮮明の怪しげな教義は、差別を前提にしている。宗教法人ではない。直ちに解散する責任が、政府・文科省にある。莫大な資金返還を政府がやるべきで、いまの救済法は間違っている!


 同じく狭山事件は差別判決で、これはどう考えても冤罪の可能性が高い。安倍晋三が亡くなった途端、五輪疑獄事件の捜査が進んでいる。日本最大の悪徳の代表組織・電通の捜査も行われている。石原慎太郎もいないが、森喜朗捜査を諦めるな、と指摘しておきたい。A級戦犯の岸信介に心酔してきた森捜査の行方は、依然として注視したい。最高裁も猛省して、過ちを改める勇気をもってもらいたい。国民の強い要望である。


<冤罪の可能性が大きい=赤嶺菊枝さんの支援に脱帽>

 恥ずかしいことに、狭山事件をすっかり忘れていた。事件の概要すら覚えていない。しかし、この国には差別と闘う女性がいる。彼女は高校生の日本史で同和教育を受けた。差別国家のことを学んだ。明治から今日まで尾を引く差別する日本社会を許せなかった。平等の国にしたいと。そこに狭山事件があった。犯人にされた石川一雄救済に立ち上がった。正義の戦いである。


 「子供心に差別される部落のことが気になった。なぜなのか、大人たちは教えてくれない。親も。不思議に思っていた。高校3年の日本史を勉強して初めて気付いた。同和教育を受けて判った。つくられた差別の人間でいいのか、差別をなくす側の人間になるのか。その時に狭山事件に出会って差別反対の運動に飛び込んだ」と赤嶺さんは、実にはきはきした口調で語ってくれた。


 こんなにきれいな心の持ち主がいたことに感謝したい。「石川さんは冤罪です。差別は大嫌い。貧困も原発も差別です。子ども食堂もやってます」とも。311の時から加須市には、双葉町の井戸川町長(当時)以下の町民1000人ほどが逃れてきた。反原発運動にも取り組んでいる。


 12月10日には市内の「市民プラザ」で映画会を開く。これは狭山事件再審請求申し立て20万人署名に弾みをつける緊急映画会。加須市民の進歩的な活動に、わがやくざが跋扈する木更津市や袖ヶ浦、君津市と比較すると、市民自治の活性化を感じてしまった。

 現在、狭山事件再審請求弁護団は、東京高裁に対して再審申し立て中だ。逮捕当日に書いた上申書や警察の取り調べの録音テープが開示された、その資料を、弁護団は専門家による科学的に鑑定した結果を法廷に提出した。非識字者だった当時の石川一雄さんが書いたとされる脅迫状は、文句なしに怪しい。だれが見てもおかしい。いま32年の獄中生活を耐え抜き、無実を叫ぶ石川さんは83歳。


 この裁判は、1974年に有罪判決以来、47年以上もの間、一度も事実調べが行われていない。弁護団は、11人の鑑定人に対する証人尋問などの実施を請求している。弁護団の正義にも敬意を表したい。


<地に落ちた最高裁の権威>

1995年の地下鉄サリン事件などを受け、東京地裁に申し立てられたオウム真理教の解散命令請求に関する全ての記録が廃棄されていたことが、地裁への取材で分かった。旧統一教会への解散命令請求が焦点となる中、宗教法人法に基づく数少ない解散命令の手続きの記録が廃棄されていたことは議論を呼びそうだ。

 解散命令請求は東京都知事と東京地検検事正が申し立て、地裁は9510月に解散を決定。961月、最高裁がオウム側の特別抗告を退け、確定した。地裁によると、記録は200638日に廃棄されたという。(東京新聞)



 以上は東京新聞の記事である。驚愕すべき司法の腐敗である。オウム事件の黒幕は、日系アメリカ人ジャーナリストによって安倍父子だったことが明らかにされている。オウムの狙いは核兵器開発だった!核武装論者の安倍の狙いと一致している。国際社会は安倍監視を怠らなかったとも。7・8銃撃事件も関連しているだろう。それゆえの最高裁の判断(廃棄)だったのか。

 権威だけを振り回す司法に対する国民の目は厳しさを増している。狭山事件の再審請求に応える責任があろう。冤罪は司法の死を意味する。



<市民の署名運動は止まらない=平等は正義なり>

 改めて高校生の時代から狭山事件の差別判決に抵抗した赤嶺菊江さんの人生をかけた取り組みに感謝したい。友人の仲村さんも立ち上がったのだろう。

東京高裁は、最高裁の権威主義に屈するなかれだ。直ちに再審を受け入れて、冤罪事件に終止符を打つべきだ。

2022年11月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


狭山事件(さやまじけん)は、1963昭和385月 埼玉県狭山市で発生した、高校1年生の少女被害者とする強盗強姦殺人事件、およびその裁判で無期懲役刑が確定した元被告人の石川一雄が再審請求を申し立てている事件。


事件が発生した埼玉県狭山市の位置

1963年(昭和38年)523、当時24歳の石川一雄が逮捕され[1]、同年613日、窃盗[注釈 1]・森林窃盗[注釈 2]・傷害[注釈 3]・暴行[注釈 4]・横領[注釈 5] の罪で起訴された。また同年79日、強盗強姦・強盗殺人・死体遺棄・恐喝未遂の罪で起訴され、一審の浦和地裁で石川は、全面的に罪を認め、1964年に死刑判決が言い渡された[1]。二審の東京高裁で石川は、一転して冤罪を主張し、1974年に無期懲役判決が言い渡され[1]1977年に最高裁で無期懲役刑が確定した[2]199412月に仮釈放された)。これまで3再審請求の申し立てが行われ現在、3次再審請求が審理されている。


外交力<本澤二郎の「日本の風景」(4636)

安倍・統一教会の積極平和主義=緊張(台湾有事)悪用の戦争準備>

 このところネット情報に戦争を煽るような悪質な記事が目に付く。偏狭なナショナリズムに火をつけているのである。日本国憲法を読んでいない言論人には激しい怒りを覚える。防衛省の有識者会議から戦争準備のための増税論まで飛び出した。日本人がこんなにいい加減だとは考えても見なかった。


 安倍が生前、積極的平和主義という「平和」を冠にした統一教会の手口は、緊張を作り出して改憲軍拡を強行しようとしたものだ。それをフジサンケイが先頭に立って、その後ろを読売(日本テレビ)と日経が従った。一見してもっともらしい手口だが、これは統一教会国際勝共連合カルト勢力の戦術だ。


 「台湾有事を声高に叫び、それを安倍と安倍女が繰り返していた」というと、人々に記憶が戻ってくる。秘かにワシントンに発信しておいて、表向きはワシントンから日本へという流れをつくる。ずる賢い。識者の中には「A級戦犯と文鮮明の亡霊が徘徊している証拠」となるが、大方のところ間違いないだろう。


 自衛隊参戦法を強行して以来の公明党創価学会も大きく変質した。いまでは北京のパイプは詰まっている。池田大作が引退すると、太田ショウコウと山口那津男の党が実権を握った。池田裏切り人に対抗した理事長が首にされてしまい、信濃町は内紛状態にある。先日の週刊新潮の信濃町情報の中身を知らないが、事実上、内紛状態に置かれている。ただし、末端には何も分かっていない者も少なくない。腰の曲がった老いた会員が奔走しているだけで、痛々しい印象さえ与えている。


 つまるところ安倍・岸田の積極平和主義は、戦争準備であることが鮮明になってきた。戦争放棄の憲法に違反する極右に塩を贈る岸田内閣だが、

統一教会問題もいい加減に処理して逃げようとしている。攻めると閣内に槍が次々と飛んでくる。覚悟をしないと、岸田の死に体が続くことになる。


<村上誠一郎の外交力を発揮して戦争阻止が正論

 自宅に届いた月刊誌「月刊日本」の米中戦争の危機特集は、先の先をにらんだものであろうが、米中戦争は起きない。北京の腐敗官僚の多くは、子弟をアメリカに送り込んでいる。腐敗資金も送金している度し難い輩が目立つという。今の中国は77年前の中国ではない。

 核超大国である。14億人の人々が暮らしている大中国である。世界最大の消費市場大国だ。習近平独裁体制下の北京との戦争は、まずありえない。ワシントンも馬鹿ではない。万一、米中戦争が起きれば、第三次世界大戦となり、地球が亡びることになる。


 ただ、この戦争危機特集で安倍を国賊と考えている村上誠一郎が、戦争を阻止する手段は外交である、と指摘している。その通りだ。外交力で戦争を阻止できる。台湾では有事など起きない。台湾人が阻止するだろう。戦争を好む台湾人も中国人もいない。現実は、台湾独立派の台頭を台湾人が阻止する。

 台湾有事を吹聴する輩は、日本の極右とワシントンの台湾ロビー工作に屈した面々である。民主党のペロシもその一人だった。女性差別は嫌いだが、右翼的な女性を持ち上げる風土は、欧米だけではなく日本にもある。危険極まりない。

 女性が政治に首を突っ込むことには賛成であるが、真っ当な女性議員は少ない。世界的に共通する現象である。台所から飛び出した女性議員や女性評論家もほぼ同類か。教養のある常識的な女性は、まだ政界にほとんどいないというのが、永田町を50年見聞してきた凡人ジャーナリストの分析である。


 村上の外交で戦争は阻止できるという主張は、核時代ではより正しい判断である。改憲軍拡という偏狭なナショナリストの立場を支持している輩は、財閥である。極右の真の支持母体は財閥・カネである。

 村上は河本敏夫の門を叩いて、政治家の道に入った。親類は政治家や官僚が多く、恵まれた環境のもとで、反戦主義者の河本のもとで修業した。河本はたしか反軍主義者の斎藤隆夫に心酔した政治家だ。ゆえに資金面でも三木武夫を応援した。従って村上は、河本と三木、古くは斎藤に心酔しているのだろう。自民党でただ一人正論を吐く人物である。


 言論第一である。武器弾薬に傾倒し、財閥のカネに取り付かれる極右・国粋主義者との対決をいとわない。外交力で戦争は阻止することが出来る。岸田や安倍の清和会議員は違う。戦争準備は再び日本を滅ぼすだけである。


 自民党内で岸田後継者になりうる人物は、村上しかいない。村上を擁立しようとしない安倍チルドレン・小泉チルドレンに外交を委ねると、それこそA級戦犯と文鮮明の亡霊が徘徊することになり、日本は確実に沈没する。この予言は真実であると自負したい。

2022年11月26日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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