2022年03月

田舎暮らし<本澤二郎の「日本の風景」(4391)

4時に起きて原稿1本、30分かけて溝払い現場へ一人歩く>

 昔は長靴にシャベルを持参、今回はカマで現場へと35分。当地では水田に水を引く小川の清掃を地域(部落)総出で、年間数回する。狭い市道の土手の草刈りや、山から道路に伸びてくる草木の伐採も。従って、健康な老人でないと、農村に住むことは出来ない。田舎暮らしもいいが、辛いこともあることを、都会の田舎暮らし希望者は知っておくとよい。

 欠席すると、大金を取られるという罰則も存在する。そんな日が昨日の、梅の花も散った3月20日に実施された。忘れないうちに言うことがある。都会の自治会費に相当するものが、金額にして数倍以上であることに驚く。都内のマンション暮らしをしてた頃は毎月100円、消防費などなかった。地方では消防費も取られるから、余計に「税金」を払わないと、生活できないのだ。

 そんなわけで、昨日は遅れてはならないと覚悟して、早寝早起きで準備した。午前4時に起きて、炊飯器に電気を入れ、原稿を一本処理した。まだ7時なので納豆ご飯を用意した。幼いころ食べた納豆の味がしない。辛子の味がよくない。それに日々、納豆の大豆の量が極端に減っているのも気になる。

 15歳で上京、北辰電機の大衆食堂で食べた最高の朝食は、納豆に生卵をかけた定食が忘れられない。そんなわけで、納豆に生卵、そこにネギと削り節、庭先で採取したフキノトウを刻んでかき回して完成。おいしく食べて朝の7時30分前に自宅を飛び出した。

 昔は長靴にシャベル、今回は軽いカマを持参して、本日の散歩を兼ねて歩いた。大半の人たちは、車である。たまに自転車組も。途中で「乗りませんか」と声をかけてくれる親切な夫人には「歩く」と胸を張って歩き続けた。約束の8時に現場到着。大勢で1000メートルほどの「溝払い」に参加した。

 半人前の仕事に満足するほかなかった。若いころ、子供連れで山に入った入り口を見つけた。手前の橋は立派に完成していた。山から清水が音を立てて流れていた、美しい自然はそのままだった。この先に住むUさんは、我が家の周辺に大きな土地を所有、野菜を作っていたが、今は外国人が。


<少し体力がないと務まらない。車は不可欠=免許更新が大変>

 こんなわけだから、老いたら田舎で野菜作りで安楽に過ごしたい、と思ってもそうはいかない。行事に参加できないと大金をせしめられる。税金なら、異論があれば行政訴訟という方法があるが、田舎はそうもいかない。

 多少の預金と体力が必要なのだ。

 小生には近くに兄と弟がいる。同級生もいるので、何かあれば助けてくれるだろうが、全く縁のない農村に住みつくと、人間関係が大変である。「田舎暮らし」も安直に考えて行動すると、火傷をする覚悟も必要かもしれない。車は必要だ。免許の更新が一苦労だ。


<油断すると戦前の国家神道の後裔・神社神道の氏子にさせられる!>

 最近、善良な弁護士と話をしていて痛感させられることは、今の日本人は老いも若きも憲法を読んでいない。政教分離という大事な原則さえ知らない。それは役人や国会議員もいるから始末が悪い。

 戦争体験者もいなくなっている。戦争犯罪の元凶は、天皇制下の国家神道と教育勅語だ。日本人のほとんどが赤紙一枚で、侵略戦争に引きずり出され、300万人が命を落とした。これの先頭を走っていた人物が、やはり昭和天皇であることが、最近になってはっきりと証明された。

 それ以前は、森喜朗が首相として「日本は天皇中心の神の国」と神道政治議員連盟の場で公言、国民を驚愕させた。驚くべき時代錯誤の森の後継者が小泉や安倍だった。森友事件で教育勅語が浮上した。国際社会に深刻な打撃を与えた。正に極右の原点は、国家神道・教育勅語で、それが今に生きている証拠と証明である。

 国家神道は戦後直ちに廃止されたが、神社本庁として看板を塗り替えて再生した。無数の神社神道は、戦争犯罪勢力・戦争神社そのものである。地方に行くと、これが当たり前のように活動している。油断をしていると、神道の信者である氏子にさせられる。 

 事実上、信教の自由がない?歴史と憲法は、日本人として大事な基礎的な教養で、学者・文化人の専売特許ではない。田舎暮らしの大事な点である。


<無農薬野菜作りは健康の秘訣=晴耕雨読が最善>

 ことしは義弟夫妻にもらったイチゴの実が出来るかどうか。昨年は桑が初めてたわわに実ったが、天候のせいで腐ってしまった。今年どうか?期待と不安が募る。二本の桃の栽培は、素人には難しいが、どうなるか。高額果物に対抗する我が家の挑戦であるのだが?

 我が家の自慢は柚子ジャムだ。昨年は無農薬ジャムが成功して、友人に喜ばれた。野菜はいまニンニクが成長している。期待しているところだ。


<廃屋あり・休耕地あり・山あり=農業大好きな若者大歓迎>

 地方行政に関心がない。先日届いた市長選投票用紙に仰天したばかりだ。袖ヶ浦市の無能・無責任行政が木更津市でも?信頼できる病院が少ないことも悩みの種か。廃屋や休耕地が目立つ農村。それでも、農業や山が好きな若者が地方に、農村に集まる時代になろうとしている。

2022年3月21日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

どうなる日本<本澤二郎の「日本の風景」(4390)

<「日銀・黒田は直ちに辞めよ」「しかし、後任者はいない」という悲劇>

ロシア・ウクライナ戦争に目を向けている間に、日本の金融政策が大失敗・崩壊に瀕している。それでも、アベノミクスの根幹を支えた日本銀行の黒田の舵取りが続いている。この間、500兆円前後か、それ以上の金を溜め込んだ財閥とその傀儡政府は、黒田の首を撥ねようとしていない。


 天文学的な金融緩和による円のバラマキをして、意図的に円安政策・日本価値の激減を推進、他方で日銀が株の大半を保有するというキチガイ路線を踏襲してきたアベノミクスが、コロナと戦争と欧米の金利上昇で、とうとう馬脚を現した。もはや打つ手がない。日銀崩壊である。


 日々円安が天井知らずに進行している、そこに石油天然ガスなどが急激に高騰して、99%国民生活を地獄へと引きずり込んでいる。日銀の黒田退治が公然と噴きあがって当然だろう。ただし、そのことを新聞テレビは報道しない。相変わらずの黒田の寝言会見を不勉強な記者が国民に垂れ流している。


 経済通は怒り狂って、毎日のように電話をしてくる。「書け」と哀願してくるほどである。むろん、ゆでガエルはそれでも気付こうとしない。日本人のすごいところだ。


<ぼろぼろのアベノミクス下の金融政策=日銀崩壊か>

 日本人は、アベノミクスという中進国行きの特急列車に押し込められてしまったのだ。そこにコロナが襲来した。4兆円五輪賭博で誤魔化そうとしたが、当然、大きな赤字が生まれた。その臭い赤字処理について、東京都も議会も言論も沈黙している。都合の悪い事実には蓋をかける日本政府・アベノミクス流儀である。


 データ改ざんは森友の安倍事件だけではなかった。GDP上げを目的とした、厚労省と国交省のデータ改ざん事件が発覚して、日本政府と霞が関の不正が暴かれたが、今では沙汰闇。果たしてそれだけか。2021年を経過してみると、既にかつての経済大国は、OECDなどすべての国際的データによって、先進国から落馬して、中進国に没落していたのだ。


 そのはずだ。異様な円刷りという金融緩和政策による、円の価値を意図的に下げる日銀の金融政策によって、現在は円売りドル買いへと移ってしまった。貿易収支の大赤字で、ドルもなくなっている。それでも黒田は、輸入大国ゆえの急激な物価高を「一時的」という嘘で逃げまくっている。そのことを追及しない政府と与野党の議会と言論界である。ロシアに似ていようか?


 市民の台所を直撃しているだけではない。馬鹿高い介護保険を支払わせられている年金族は、年金崩壊の危機を本気で恐れ、怯えている。あまつさえ、その年金で紙っぺらになるロシア債を購入していた事実も判明、その驚きは尋常ではない。


 物価は需要と供給によって決まる。今は世界恐慌といえる不況下において、物価がぐいぐいと跳ね上がっている。今後もさらに続くだろう。戦争による異常な原油高が、拍車をかけている。車にも乗れない時代である。


 今の喫緊の課題は、戦争を止めることである。しかし、日本は片方を支援して、戦争の継続に突き進んでいる。戦争に正義はない。善玉はいない。被害者は女と子供である。裏でずる賢いバイデンがエンジンをかけ、英雄気取りのゼレンスキーに塩を送り続けている。それにプーチンの大馬鹿が応戦する構図である。

 経済破綻は両国だけではない。世界が深刻な被害を受けている。日本も危うい。本当に深刻だが、政府・霞が関・与野党議会は相変わらず、ゆでガエルの有様である。

 

<「黒田は財務官わずか」「金融は素人」発言を垂れ流すだけの新聞記者>

 経済通の怒りは天を突く勢いだ。「黒田は財務省で財務官を少しだけかじった男。金融政策は分からない。これまでの実績が証明している。黒田は素人だ。直ちに首を斬り捨て、責任を取らせるべきだ」と公然と非難している。


 彼は新聞記者の劣化にも言及する。「黒田の出鱈目会見を垂れ流すだけで、真面目に批判しようとしていない」とも。その通りだろうが、今の新聞テレビの首脳部が真実報道にブレーキを掛けているはずだ。


 最近の新聞人に反骨の人物はいない。「第一、打つ手のない日銀に後継総裁候補がいない。焼けただれた原野にのこのこと出て行って、再建してやるという気概のある金融政策人間はいない。禁じ手を次々と行使した黒田アベノミクスの日銀を再建できる人物などいない」ということが真相だろう。


 経済破綻寸前のロシアを笑える日本ではないのだ。

2022年3月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

喧嘩両成敗<本澤二郎の「日本の風景」(4389)

<ロシアのウクライナ軍事侵攻の原因は明白だが>

 喧嘩を売ったロシアのプーチンと喧嘩を買ったウクライナのゼレンスキー!その被害は、後者が圧倒している。女子供の命が奪われている。誰もがウクライナを支持している、支持したがっている。これで決着つくのか?


 いずれ決着つくのであろうが、その後はどうか。喧嘩は収まるのだろうか。収まらない。永遠?に続くだろう。子孫へと引きずっていくだろう。喧嘩両成敗という、古来の倫理観は、今回の争いにも当てはまるのではないか。


 近く一方の当事者の言い分だけを聞こうとする、日本の政府と議会である。双方の代表を登場させる好機を、政府も議会も逸しているのではなかろうか。

 安直過ぎないか。せっかちで、おっちょこちょいの日本人の気質は、やくざの手口のようで大歓迎とはいいがたい。モスクワでは、新たな怒りと不満の芽が芽生えるに違いない。


<ソ連崩壊は米国との核軍拡レース=NATOの東方拡大>

 旧ソ連時代は、モスクワもキエフも同じソ連圏を代表していた。キエフは軍需産業と穀物生産地として、ソ連の中枢を占めていた。双方の歯車は一体で、亀裂が生じる余地などなかったろう。


 ソ連の弱点は、核軍拡にあった。アメリカの核に対抗して、核軍拡に集中した。そのおかげで核保有は、アメリカを優に超えた。しかし、そのための経済的負担は、ものすごいものだった。結果、ソ連経済が立ち行かなくなり、崩壊してしまう。アメリカとの核軍拡競争に敗れてしまった。


 ソ連崩壊の教訓を、ヒロシマ・ナガサキと続くフクシマの教訓を学ぼうとしない日本の保守・右翼政権同様に、ロシアのプーチンは学ぼうとしなかった。歴史を知らない、歴史を学ばない国と国民は、再び同じ愚を犯すだろう。


 日本国民は、両手を胸に当てなくても、よく分かるはずである。たとえ学校で教えなくても、自習さえすれば理解できるだろう。しかし、戦争犯罪者の岸信介が、米国諜報機関の奴隷に変身して、日本の政界に君臨すると、戦前回帰の潮流が生じた。それが孫の時代になって、自公3分の2体制下、改憲軍拡の嵐が常態化している。ロシアを笑えない。


 他方、ワシントンの死の商人も負けじとロシア包囲網を構築して、遂にはロシアの隣国・ウクライナにまで手を伸ばした。プーチンの怒りを爆発させたのだ。そして、今回の軍事行動となった。

 ややケネディ大統領時代の、キューバ危機を連想させる事態である。この時はソ連のフルシチョフが作戦を変更して、核戦争を避けることが出来た。今回はどうなるか。まだまだ油断大敵である。


<中立ウクライナを許さなかったワシントンの大攻勢>

 既にワシントンからの「サイは投げられていた」のであろう。

 こともあろうにウクライナのゼレンスキーは、隣国の核大国に反撃したのである。これは驚きである。NATOのワシにとことん教育されていたのだ。

 「熊とワシの争いの緩衝役・中立国が、ウクライナの平和と安全を確保すると考えていた大方の予想を裏切って、ゼレンスキーは目には目を、歯には歯をと立ち上がった」のだ。


 案の定、ワシントンから武器弾薬がウクライナと周辺国に運ばれていた。ウクライナの兵士が、武器をもってロシア軍に立ち向かっているのである。「ワシントンとの密約のもとで、ウクライナは引くに引けない戦争へとのめり込んでしまった。そこで大きな悲劇が起きている。


<堪忍の緒が切れたプーチンの暴走と受けて立ったゼレンスキーの責任大>

 ゼレンスキーが善で、プーチンが悪か、と簡単に言い切れるものか。無理だろう。両者に、それぞれの理屈が存在する。片方がすべて正しいと決めつけるのは、公正な判断とは言えない。


 はっきりといえることは、軍事行動を決断し、実行したプーチンの責任は重大である。21世紀の砲艦外交は許されない。同時に、一般の市民、特に女子供を盾にしたようなゼレンスキーもまた、重い責任がある。


<貪欲な人間ばかりの世界帝国から抜け出せない人類は哀れ>

 つくづく実感させられる。人間という動物の残虐さ・貪欲さである。引き下がる、妥協するという、当たり前の価値観を共有できない獰猛さに辟易するばかりだ。


 この世に、人間を指導する神仏などいないことを嘆くしかないのか。ロシア正教やローマから、何も聞こえてはこない。絶望の二字を食い止める救世主は、人間性のある人間しかいない。これ以上の共食いと共倒れを見たくない!

2022年3月19日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

東京新聞採点<本澤二郎の「日本の風景」(4388)

<政治に侮辱される市民の怒りを反映する紙面なのか>

 この10余年の安倍・自公内閣の暴政に泣かされてきた、民衆の新聞離れは、いわば当然なのであろう。一昨日、3月16日付の東京新聞が郵便受けに置いてあった。朝日新聞の右傾化に失望して、新聞をやめたり、東京新聞に切り替えたりと人は様々だが、自業自得とはいえ新聞の購読者は、確実に激減している。新聞を読む余力がなくなった家庭も少なくない。


 そういえば、先日、知り合いの東京在住の創価学会員が「聖教新聞をとって」と声をかけてきた。参院選向けか?と直感して、無神論者は丁重に、しかし断固として断った。理由を述べた。「公明党創価学会は太田ショウコウと山口那津男が、安倍と組んで戦争三法を強行した。いまの公明党は戦争党で、憲法違反政党。3年前の参院選では、沖縄から上京した野原善正が、ほとんど運動もせずに20万の票を集めた」と。知り合いは全く認識していなかった。カルト教団の怖さを印象付けたものだ。


 戦争三法に対する正確な認識が、東京新聞にあるのかどうか。日本国憲法の平和主義と国際協調主義は、しっかりと貫徹されているのか。プーチンの戦争に便乗している安倍の清和会や、原子力ムラの清和会に対して、厳しい指摘報道をしているのか。


 要は、民衆を侮辱するような暴政10年に対して、屈しない報道をする新聞なのか。ありていに言えば、読売やフジサンケイのような政府御用立ての広報紙か、それとは真逆の、主権者・大衆のための、勇気と正義の固まりのような新聞なのか。この点から、人気といわれる東京新聞を手に取ってみた。


<気になる衆院議長の原発推進活動を批判しないことに驚く>

 大いに気になる記事を見つけた。9面総合面のベタ記事だが、公然と自民党原子力ムラを代表する「電力安定供給推進議員連盟」が、311フクシマの影響を受けて休眠中の原発を「再稼働せよ」と、安倍側近の萩生田光一経済産業相と松野博一官房長官に申し入れた、というのだ。


 驚愕すべきは、公正中立のはずの衆院議長の細田博之が、この異様な議連の会長なのだ。反原発主権者に対する冒涜だ。侮辱政治の典型例である。

 かりそめにも国権の最高機関のトップは、周囲を身ぎれいにして就任するものである。自公3分の2のおごりを見て取れる。このことについて、29行の記事中、全く触れていない。


 しかも、原発再稼働の強要は、ヒロシマ・ナガサキとフクシマの教訓を背景にした操業停止に触れる。「プーチンの核」報道に便乗するのも甚だしい、との指摘も強い。プーチンのウクライナの原発攻撃は、小泉純一郎らが叫んでいる原発ゼロを正当化させている。原発はすべて廃炉にすることが正しい。自然エネルギーでも、十分に電力を賄える時代なのだから。


 16日深夜の福島沖の巨大地震は、東電フクシマ第一、第二の原発のみならず、東海村や六ケ所村の原発の崩壊危機を、新たに人々に植え付けた。

 原子力ムラの狙いは、カネと票を生み出す電力会社の意向に沿った行動であろう。議連の要請を受けた萩生田と松野は、共に安倍の清和会メンバーである。これ一つ見ても、安倍の暴政が、岸田内閣においても貫徹されていることが分かる。自公内閣の正体は、安倍から菅へ、ついで岸田と、単なる看板をスゲ替えただけであることが明白である。


<「画竜点睛を欠く」ことでなければいいのだが>

 1面では、安倍のプーチン戦争便乗組ががなり立てる「非核三原則」見直し論を取り上げ、見出しで「被爆国の重い国是」と踏ん張った点はいいのだが、安倍・原子力ムラ批判が消えていた。

 ついでに言うと、5面の社説を1面の肩においてはどうか。社説は1本がいい。2本だと、社説が散漫になりやすい。


 なお議連の記事は、通信社が配信してきたものかもしれない。その場合、東京新聞編集局の威信をかけて、加工して掲載すべきだろう。この点で、廃刊となった東京タイムズは失敗した。


<侮辱罪の厳罰化を押しつぶせる大衆の新聞になれるか>

 ジャーナリストの本分は、戦争を阻止することに最大の貢献をしなければならない。戦争をさせないことだ。これが民意・天意である。ヒロシマ・ナガサキの教訓が生きる日本国憲法の立場だ。断固として死守する新聞の倫理である。

 安倍と自公による戦争三法に屈した新聞テレビは、次なる「侮辱罪の厳罰化」はどうか。阻止する義務を有している。


 庭先の梅の花は、咲いたと思ったら、もう散っている。桜も同じだ。人生は短い。新聞も1日1日が勝負である。権力に屈せず、法制審議会の危うさを国民に暴いてもらいたい。首都圏紙への期待でもある。

2022年3月18日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
 
本澤先生

日刊ゲンダイのデジタル記事です。
貼り付けました。  八千代、青柳

「荻野源吾」様からの投稿です。

本澤4388配信-記事にし。

確かに安倍清和会、菅、岸田に至る圧政、原子力村勢力は全く大きく日本を狂わしています!それらに楔を打ち込むのがマスコミの存在意義であるはす!しかし現実はじわじわ政府権力になびき、穏やかに右傾化。すなわち、いわゆる新自由主義化。例えはこれは、原子力村の実態を赤裸々に訴えないとかにある。しかしそんなにことを続ければ色んな影響で新聞が売れなくなる。新聞社と言えど企業。だから朝日、毎日なども、もたもたしながら庶民の顔色伺いながらの発信!となると問題は庶民感覚。ズバリ物言うだけでなく、あらゆる多元的発信が大事になる!原子力村で食っている人に選挙で反原発にまわってもらうには本澤掄では、如何に!?

どんな戦略や語り口ありや!ありがとうございます。
当方、元大分大学大学院福祉社会科学研究科。現在福祉アナリス

本澤回答  投稿に感謝。即決というわけにはいきません。根本は教育。歴史・日本国憲法をしっかりと教えることではないか。日本人らしい日本人、自立する日本人。そうしてこそ政治変革が実現するわけですが、現状では道遠し!

日本人は国会議員を目指せ!<本澤二郎の「日本の風景」(4387)

<主権者排除・1000兆円以上借金でも世界一の高給取りに平然!>

 昨夜の巨大地震で再び東北と首都圏民は青ざめた。震源地を知ってフクシマの第一と第二原発を脳裏に浮かべて「大丈夫か」と心で叫んだ。ウクライナのゼレンスキーは、そのころ英国議会に次いで、米国議会でも大演説。「真珠湾攻撃と911を忘れるな」とバイデンに檄を飛ばした。


 昨日の筆者は、永田町一筋で生きてきた友人の解説に歯ぎしりした。そこから感じたことは「1億2000万人の日本人は、すべからく国会議員になれ」「貪欲な人間、カネに執着する人間は、国会議員が最高だ」である。


 超がつく日本人の特権階級は、国会議員である。出自を隠しても、ひたすら政界の椅子に座ることが最高の人生を約束するだろう。やくざも気付いて、入れ墨を隠して政治屋に変身。政治屋の夫になっている御仁もいる。


 さて、その結果はどうか。自分たちで自由勝手に、血税から報酬を決めるのである。こんなことがあっていいわけがないが、本当なのだ。言われてみると、永田町で飯を食べてきたジャーナリストも「その通り」と回答するほかない。


 しかも、日本国の財政は破綻状態だ。借金は1000兆円を優に超えている。おかしな政治屋は「もっと借金しろ」とわめいているらしい。とても永田町の狂気についていけそうもない。


 問題は、彼らの中に自身の報酬について「ちょっとひどすぎる。もらい過ぎだ。半分に減らさないとおかしいよ」という正義と公正の御仁がいない。まるっきり聞こえてこないのだ。彼らは憲法を読んでいない。読んでも二度と読まないのだろう。


 孫や子供たちの借金のツケのことなど考えようとしない。倫理も道徳もない、人間でないような人間といえるだろう。明日の日本、将来の日本とそこで生きる

日本人のことを考えない。無視しているのだ。主権者を無視している!


<自民党から共産党まで全議員が「おかしい」といわない伏魔殿・国会>

 友人に言われるまで日本の国会議員の給与が、世界一だということを知らなかった。永田町に首を突っ込んだ時期は1972年からだ。1980年代に中曽根バブルで浮かれた永田町は、各国に金をばらまいた。


 政界の長老は「よくぞここまでこれたもんだ」と驚いていたが、中曽根バブルが崩壊すると、その犠牲者に人びとはため息をついた。しかし、中曽根バブル時代に高額報酬を懐に入れてきた国会議員は、その後の日本経済転落などおかまいなしだった。

 自分たちが、お手盛りで決めた国会議員の報酬は、そのままである。こんな国は他にないはずだ。国の台所が火の車だというのに、国会議員は別格扱いに悪びれる様子がなかった。子供以下だ。

 「おかしいよ。こんなにもらっていいのか」と誰もが口を開くはずなのに、日本人の国会議員と他国から出稼ぎに来たという国会議員は、沈黙を守っている。

 311でフクシマが放射能まみれになっても、原子力ムラに沈黙する自民党など全政党と無所属議員ばかりだった。プーチン戦争を口実にして「もっと作ろう」とわめく悪徳議員ばかりだ。


<小選挙区比例代表制は大政党・自民党と宗教政党・公明党創価学会向けの民意が反映しにくい最悪の選挙制度=3分の2議席のからくり>

 「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)を書いたときに調べて分かったことは、戦争犯罪人だった岸信介の最大の野望である平和憲法を破壊するための唯一の手段が、小選挙区制にすることだった。


 これに比例制度を導入し、宗教組織票を抱き合わせると、改憲強行に不可欠の条件である3分の2の壁を乗り越えられるという、実に手の込んだ選挙制度である。自公連立のための選挙制度なのだ。これなら極右・戦前派の悲願である「戦争国家日本」を実現できるというものだった。

 「派閥解消」という口実で国民を騙したものだ。このことを証言できる人物は、小沢一郎や河野洋平、それに東大の御用学者らだ。推進派の石井一は、悔恨の本を書いたというが、いかにも遅すぎる。


<コロナ・プーチン戦争大不況も5000円買収資金で参院選も安泰だよ>

 またしても、自公の国民を騙す作戦が浮上した。庶民大衆は大不況で収入が激減している。特に年金生活者の減少はきつい。そこで5000円をばらまいて、参院選を勝利しようという買収作戦である。


<首相はいくらでも犯罪OK!検察は林真琴・警察は中村格だよ>

<一度手にした議員バッジは未来永劫世襲できるよ!>

 安倍晋太郎と加藤六月の嫌がらせで政界入りに失敗した清和会OBは、甘い蜜が永田町にあふれていると指摘した。挑戦してみてはどうか?

2022年3月17日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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