2022年02月

アメリカの良心<本澤二郎の「日本の風景」(4363)

<バイデン外交は寛容さが全くなく間違いだ、がワシントンの良心>

 今から50年前の1972年のニクソン米国大統領の電撃的訪中の際の通訳が、現在も健在だった。TBS記者が単独会見を敢行してくれた。当時の米外交官の見識に感銘を覚える。取材した特派員は、元ワシントン支局長の強姦魔と天地の開きを感じた。彼はジャーナリストである。


 秘密好きのニクソンは、毛沢東との大事な会談において、側近のキッシンジャーを同伴させたが、肝心の通訳を外した。従ってニクソンもキッシンジャーも、中国人通訳を通してしか、内容を理解していなかった。


 米元外交官の通訳・フリーマンは、台湾問題に対する毛沢東コメントを、間違って理解していたニクソン外交のことを、現在も忘れることが出来ない。当然であろう。自国の通訳を使わなかったニクソンは、大統領として問題があった。その先にウォーターゲート事件が待ち構えていたのであろう。


 通訳は相手国の歴史だけではなく、その国の社会や文化、人々の価値観などを理解していなければ、正確な通訳は出来ない。其の点で、通訳外交官の養成と、対応するポストを用意する必要があろう。おそらく、日本の外務省にも本物の通訳はいないはずである。


 日本や欧米の要人が「自由で民主主義」という価値観を振りまく時の、この根幹にある価値観、すなわち寛容の有無が不可欠である。相手や相手国民に対する思いやりが、外交を成功するために重要であるが、今はこれが欠落している。寛容のない外交的主張は、昨今日本では安倍晋三とその腰ぎんちゃくの高市早苗に代表されるが、それに小躍りするのは、決まって右翼がかった一部の人々だけだ。


<ロシアや中国に対する責任の押しつけを米リベラルは反対>

 昨夜、Youtubeでテレビ東京の元モスクワ特派員の「ロシアの目線」での解説報道を見て、なるほどと思った。第二次世界大戦最大の被害国は、旧ソ連、いまのロシアである。

 ヒトラー侵略によるモスクワ・キエフ陥落などの悲惨な死者数は、他国を飛びぬけて圧倒している。大戦最大の被害国といっていい。日本敗戦時の日本兵捕虜の抑留や北方領土占拠は、日本人にとって耐えがたいことだが、一方的にモスクワを非難するだけでは、外交決着は無理だ。


 米外交官のフリーマンは「アメリカの影響力がウクライナに及んでいることに対する強い反発」「従ってそうではないことを示せ」となる。ウクライナのNATO化はやりすぎだ、と指摘している。


 ウクライナは旧ソ連最大の穀倉地帯で、唯一ともいえる大工業地帯だったことさえも忘れている者がいる。ロシアが生き延びるための、手放すことが出来ない地域という経済的理由がある。そこがワシントンに管理されるということは、ロシア人にとって耐えられないだろう。おいそれと砲弾を撃ち込むことは出来ないのだ。


 NATOの欲望・ワシントンのそれを抑制する方式を打ち出せる外交が、ワシントンに課せられていることになろう。それがバイデンには出来ない。万一、戦争になれば?絶対に避けねばならない。ここはアジアの日本外交の出番だが、今の政府に期待しても無駄だろう。G7にただ同調するしか能のない日本外交が悲しい。


 フリーマンは、米国の対中外交にも釘を刺す。「中国が台湾に軍事力を使う必要性を感じさせない状況を作れ」と進言している。真っ当な外交提案である。

 米国の中国とロシアに対する外交は、基本である寛容さが欠落して、事態を悪化させている。


<米民主党の失敗はサンダース上院議員を葬った罪か>

 筆者は、1993年に1か月かけて米国の中枢を取材して回った。「読売改憲論の巣がどこかで見つかるかもしれない」という誘惑に駆られてのことだった。

 多くの左翼的人士は、日本の先祖返りの元凶はワシントンと信じて疑わない。その証拠を見つけようとして、ワシントンやニューヨークその他全土を駆けずり回った。結論は「先祖返りの元凶は読売や今の日本会議、安倍晋三ら戦争犯罪者の野望」との結論に達した。犯人は東京だった。


 ワシントンの良心に安堵した。そのことに日米外交の中枢で活躍してきた第一級の宮澤喜一が、その通りだとお墨付きの手紙をくれた。何でも元凶はワシントンと決めつける前に、ワシントンの良心との接触を図れといいたい。宇都宮徳馬はそれを実践していた。


 戦争犯罪者の岸信介の一味が自民党に巣食っていることに、平和国民は気付くべきである。悪魔は、東京に存在する!日本の外務省にも野田英二郎ら護憲リベラルの外交官がいる。彼の後輩らには声を上げてほしい。


 ワシントンには、バーニー・サンダースとその仲間が沢山いる。バイデンだけではないワシントン人脈との交流が、日本の政治家に求められている。サンダース80歳、今どうしているか。彼の声を聞きたい。

 トランプもそうだったが、バイデンも死の商人・米産軍複合体にからめとられている。日本は、ジャパン・ハンドラーズに外交を委ねてはならない。強く指摘しておきたい。

2022年2月23日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


元外交官 フリーマンさん
「ロシアは、アメリカの影響力がウクライナにまで及んでくることを拒もうとしているのです。ロシアの行動のメッセージは『ウクライナに侵攻する必要性がない状況にしてくれ』ということです。そしてそれは台湾問題についても同じです。中国が台湾に対して、軍事力を使う必要性を感じないような状況を作ることが重要です。それは外交の仕事であって、軍事力を見せつけることは助けになりません」 TBS報道)

長いものに巻かれろ<本澤二郎の「日本の風景」(4362)

<野党も必死で不完全ワクチン打て打て!責任とれるか>

 人間は楽な道を選ぶ。寄らば大樹だ。憲法違反さえいとわない。ゆでガエル人生の結果、現在の日本の政治も経済も破綻寸前である。目下、コロナ問題で野党がこぞって「ワクチンを打て打て」とがなり立てている。打って亡くなる人も少なくない。副反応は4,5年後が危ない。誰が責任を取るのか?誰も取らない。それでも、ともかく打て打ての合唱である。

 もし、問題が大きくなった時は「政府自治体も煽っていた」と開き直ることだろう。コロナ感染は、個人の責任において「うつらない、うつさせない」に徹することが基本である。


 娘夫妻に催促され、3回目を打った友人は「もう打つな」と悲鳴を上げている。我が弟は、孫たちのことを考えて3回目。38度の高熱に泣いた。「3回目はNO」という身内もそばにいる。やみくもに打つなかれ、である。

 簡単にワクチンが作れるわけがないだろう。


<翼賛議会へとつっ走る第二の維新化・国民民主党の哀れ!>

 危険すぎる日本会議の安倍晋三内閣と、多くの安倍事件に蓋かけしてきた菅内閣も幕を閉じて、もう安心とばかりに、本来は野党の大黒柱と思われてきた国民民主党が右へ急旋回、国会の翼賛化にどす黒い羽を伸ばしている。


 今更の反共主義にあきれるばかりだが、公明に次いで、維新そして国民民主党の自民党化だ。これでは国民が期待する国会審議は、ますます形骸化する。参院選後の平和憲法の破壊活動が本格化して、元来た道へと日本人を巻き込んでいく。


 子や孫を持つ世代は、深刻すぎる課題を背負うことになろう。既に隣国は日本の将来を予測していたかのように、今では米ロに次ぐ軍事大国だ。日本など恐れてはいない。日本も負けてはいないとばかりに、極右は「専守防衛」を取っ払って、核ミサイル大国を目指す地球破壊国の一翼を担いたいらしい。

 それゆえの戦争神社・靖国も伊勢も出雲、明治も控えている、とうそぶいている。神代の世界が好きな極右の面々が、いま政権の中枢に控えて、内閣の舵取りに懸命だ。


 軍事大国は、国民の血税を武器弾薬に集中させ、財閥・軍需産業を肥え太らせるだけだ。原子力ムラの思うつぼである。ただでさえも安倍・日本会議のお陰で、軍事費は毎年うなぎ上りではないか。

 比例して日本国民の生活は、文句なしに疲弊してゆく。余談だが、昨夜Youtubeで孫正義の宮殿を見てしまった。白金(しろかね)という東京都の一等地に聳え立っているが、対抗してか近くに、昔ながらの日本人民の家もあって「孫に負けるものか」と張り合っていた。繰り返すが、軍国主義は富の一極集中の極め付きを内外に印象付けるだろう。

 改憲派の維新・民主は、国民政党というよりは売国政党でないだろうか。


<韓国の有力大統領候補がすごい公約を掲げている!>

 困った事態が生じてきた。次期韓国大統領候補が、日本どころかアメリカやEUをまねて、原発大国に突き進むと言いだしたのだ。核武装も念頭にあるのだろう。東アジア大乱の元凶の一つになる可能性を否定出来ない。

 原子力ムラのカネと票で、韓国にも右翼政権が誕生するかもしれない。日本をまねていることが分かろう。貧困と軍拡の地球にしたいのか。


 中東・ウクライナと、東アジアの、新たな火種を予感させる。


<辺野古に次いで馬毛島の米機訓練基地化に折れた大馬鹿市長>

 頭が腐ると、胴体から両手両足も腐る。それが南の小さな島で起きている。

 米空母艦載機の訓練場所を、極右・安倍の実弟である岸信夫の防衛省で、強力に推進されていた。安倍家のお庭番・加藤勝信も首を突っ込んだ馬毛島利権を、米軍基地として提供するという。国民主権を奪う行政行為である。 

 貧しい地方では、利権に転ぶ。フクシマもそうだった。原発基地の住民と同じである。悲しい属国・日本は、まだ継続してゆく。

2022年2月22日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

国民民主、異例の「予算案賛成」へ…玉木代表の提案を議員総会で了承韓国大統領選の最大野党候補「世界一の原発大国目指す」 仏も脱原発撤回
https://vimeo.com/673441084

(南日本新聞)西之表市の八板俊輔市長は20日、馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に反対する市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」と市内で面会し、岸信夫防衛相に提出した要望書の意図などを説明した。「『整備決定』という新しい局面を迎え、市と国との協議の場を設けてほしいという趣旨だ」と理解を求めた。

アベノミクス大惨状<本澤二郎の「日本の風景」(4361)

<国交省データ改ざんでも先進国最低の成長率(GDP伸び率)>

 「安倍を豚箱に入れろ」「半殺しにしないと腹が収まらない」などと怒りの声が、今も列島の津々浦々で聞こえてきている。蓄えた金力で派閥を牛耳り、あまつさえ岸田文雄を操って、隣国との外交まで押さえて恥じない売国奴に辟易する国民は多い。

 本来は、批判する使命のあるはずの新聞テレビが、今も御用聞きのヒラメ記者を使って広報宣伝さえしている。

 実際は、経済は良くなり、失業率は減少し、国民生活は上がっている、などと国会や街頭で叫んできた安倍晋三の叫びは、真っ赤な嘘だったことに見向きもしない。それが現在、国際的な経済指標で公開されて、国民は衝撃を受けているありさまだから、安倍批判は収まりそうもない。真実を報道しないマスコミと、其れを鵜吞みにしてきた無知蒙昧の徒の日本を象徴している。


 野党の不勉強と無力が、追い打ちをかけてきた、とも指摘したい。日本の2021年GDPは1・5%止まり、欧米5・7%、英国7・5%、中国8・1%だ。

 厚労省についで、国交省も基礎データを改ざんしてもこのありさまである。実際はもっと低い数字の日本なのだ。日本の価値を急落させる日本銀行の大量の円刷りと円安操作と大量の株買いで潤ったのは、財閥1%など富裕層のみ。

超がいくつもつく格差社会を生み出したことになる。アベノミクス大惨状は、国民生活を破綻へと追い込んでいっている。


<コロナ大恐慌下の続く異常物価高に疲弊する市民生活>

 消費のうち食費に占める割合・エンゲル係数を比較すると、日本の家庭の沈没ぶりがより明らかだ。2014年から今日まで、ドイツ18%、アメリカ15%だというのに、日本は27・5%である。収入の低さと、高い食料品を裏付けている。


 日本人の生活水準は低すぎることが理解できるだろう。

 最近の異常な物価高を数字で示すと、灯油が33・4%、ガソリン22%と跳ね上がって、大衆の苦境に追い打ちをかけている。電気が15・9%、ガス13・2%と、この不況下の異常物価高は、今後も続いてゆく。


 国民所得の負担率が48%、6年連続して過去最高の数字である。大衆沈没を裏付けている。反対に、1%+αの優雅すぎる様子を見て取れるが、この中には与野党国会議員や高級官僚・裁判官らが加わっている。貧者の税金で支える日本国なのである。


<地方創生は言葉だけが躍り、地銀は破綻寸前>

 安倍政府の宣伝機関となってきた「地方創生」はどうか。既に北海道夕張市の惨状は、京都市にも波及している。千葉県でも富津市が。他にも沢山貧困自治体が存在している。


 地方経済の動向は、地元の金融機関の様子でわかる。カネが動いているかどうか。カネの借り手がいて、銀行は利息で回転するが、これが全く見られない。地方の経済活動は止まっている。地銀が破綻寸前なのだ。

 Youtubeには、全国の観光地・温泉地が廃れてしまっている映像が、沢山みられる。廃村・廃集落が無数にあることも。地方が死の街に墜落している。それでも、自公(神社信仰と創価学会)にぶら下がる人々の哀れさを感じないわけにはいかない。


 地方創生担当大臣と役人には、仕事などない。それでも高給を食んで暮らしている、不思議・異様な日本である。


<安倍の歴史認識・経済いじめの韓国に追い抜かれたアベノミクス賃金>

 株事情に詳しい人物の話では、上場株を目指して「ジャスダック」「マザーズ」が存在したが、今は廃れて統合した。「クローズ」という。名前からして墜落市場であることを物語っている。


 「企業が従業員に分配すれば、税金を安くするという。しかし、日本の企業の90%は税金を納めていない。恩恵は大企業へ。企業間格差はさらに拡大する。敗北企業のため、低賃金で働いている会社員も、悲劇を通り越している。コロナで仕事を失った人たち、はたまた逃げた男が、子供の養育費も支払わない母子家庭の前途は、どうなるか」という言葉に声も出ない。


 岸田文雄の側近官房副長官と小池百合子に聞きたい。前者は、銀座の女性に子供をつくり、認知して面倒をみている。他方、東京都の公園協会幹部の杉嶋拓衛は、養育費を払わないため、何度も本ブログで呼びかけているが、小池からも回答がない。不条理は、政治屋から役人まで及んでいる。

2022年2月21日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員) 


(長崎新聞)国や大阪府、大阪市の補助金計約17千万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた学校法人「森友学園」(大阪市)の前理事長、籠池泰典被告(66)と、妻諄子被告 (62)が6日、長崎市内で講演した。泰典被告は逮捕から300日に及んだ勾留生活を振り返り、「安倍政権、国家による口封じだ」と非難した。

最高裁の過ち<本澤二郎の「日本の風景」(4360)

<誤まれる国策と日本医師会に尻尾を振る高給取りの判事の面々>

 コロナ禍で東京都医師会長の金儲け報道が注目を浴びたばかりだが、今度はわいせつ医師への二審有罪判決を、三審の最高裁が破棄して、審理をやり直せと高裁に差し戻した意外な判決を、ゴマンといる医療事故の遺族が反発している。

 日本の最高裁は、現在、極右・安倍晋三の時代に「保守こちこちの人物」という判断のもとで、最高裁判事に就任し、最高給を懐に入れて、日本で最も優雅な15人で構成されている。

 政府与党になびく日本医師会と国策に順じて、憲法の平和主義や人権規定を軽視する最高裁判決は、遠慮なく言わせてもらうと、最高裁判事の過ちであると厳しく批判したい。医療事故遺族の偽りのない信条である。昨日は、心優しい被害者夫人が、蠟梅を用いたブローチと襟巻を送ってくれたついでに、感謝の電話をしたところ、彼女は同判決を一撃のもとに斬り捨てた。


 「打て、打てワクチン3回打て」と叫んでいる政府自治体医師会の言い分に、どれほどの説得力があろうか?電話をくれた医療事故被害者の夫人は無論、ワクチンを拒絶していた。


<二審のわいせつ医の有罪判決を破棄、審理やり直せは間違い!>

 裁判の詳細など知る由もないが、一般論として女性の訴えがどういうことなのか、この点に留意すれば、判事として軽率な判断は避けねばならない。それは当事者にとって、すごい一言で表現できるだろう。普通は、女性は泣き寝入りする。日本では、こうしたことが発覚した場合、被害者も白い目で見られる半封建性の風土が待ち構えている。


 それを覚悟の上での法廷闘争は、いかにわいせつ行為が耐えがたい屈辱的なものだったことか!一般論として、医師の素行は、こと女性に関していうと、極めて悪い。ひところ、ベンツを乗り回し、別荘をもって女囲いが代名詞という評価が、医師に付きまとった。豊富なカネと関係している。紳士の固まりのような判事は、其の点、大丈夫だろうか。


 日本の医師・病院・厚労省官僚も、悲しいかな「医の倫理」が確立していない。彼らは、法廷闘争でも、証拠を独占かつ隠して、嘘の証言も駆使して負けることを知らない。そこに悪徳弁護士が弁護するものだから、判事も悪徳医師の味方をして判決を出しがちだ。


 したがって、二審の有罪判決は重い。それを蹴飛ばした最高裁判事に対しては、精神鑑定が必要かもしれない?本気でそう思う。 


<地に落ちた医師の倫理を軽視、被害者の屈辱的叫びに応えず>

 人間の命は、この地球上で一番重い。その命と向き合っている医師は、それこそ最も高貴な職業である。人殺しの武器弾薬づくりで高給を食む職業とは、比較にならない、まさに崇高な人たちである。


 しかし、条件がある。医の倫理の人である、この一点を貫く医師が、普通の医師なのである。現実は怪しい。曇り空で星を見つけるに等しいほど少ない。間違いなく善良な医師はいるが、見つけることは困難である。


 他方、被害者の人権について、保守的な判事はそれを軽視、もしくは放棄しがちだ。国策に従う輩が多い。ヒラメ判事という言葉は、人権派弁護士から聞いたものだ。何のことか分からなかった。そのうちにヒラメ記者が登場した。人権意識の低い日本でこそ、人権派弁護士という言葉が氾濫している事態こそ、いまの法曹界の実態をあぶりだしている。


 15人の最高裁判事の中に、人々の尊敬を集める人物はいない。はっきりしている。そこで今回の判決が飛び出したものだ。


<我が次男は二度の医療事故で人生を奪われ、医師も東芝病院も反省謝罪なし>

 世は21世紀である。宗教家のような運命論などあろうはずもないが、それにしても他人や親兄弟に迷惑もかけなかった努力家の次男に襲い掛かった二つの医療事故で、彼は二つとない人生を奪われてしまった。

 医療事故をした医師のただ一人として、謝罪の言葉をくれない。父親の非力を嘆いても致し方ない。二度目のそれは、誤嚥性肺炎で緊急入院した、その数時間後に、痰がのどに詰まって窒息死。カルテを見て驚いた。東芝経営の東芝病院は、患者を個室に入れて、100分も放置していた。ありえない深刻すぎる看護事故死である。

 個室に警報装置・モニターさえなかった。息子のもだえ苦しむ姿を思い浮かべると、遺族はとても耐えられない。呼吸を止められたのだ。緊急病院での事故死である。業務上重過失であるが、東京地検は「解剖していないので死因確定不可」と不起訴にした。検事の松本朗を抑え込んだ人物も知りたい。疑うなら、原発と武器メーカーの国策会社・東芝か電通が、安倍に要請したのかもしれない?検事総長が動いたか?


 遺族は、検事のひどい仕打ちを忘れることができない。


<妻は311東芝製原発の核爆発で肺がん死の可能性否定出来ず>

 最近教えられて、311の4日後の315に、フクシマから飛来した大量の放射能について、大いに気にするようになった。東電原発3号機は、東芝製の原子炉だ。燃料はウランではなく、核兵器の材料になるプルトニウムを加工したMOXを使用していた。したがって、東電が言うような水素爆発ではない。核爆発である。その威力を、今もネットで見ることが出来るだろう。間違いなくヒロシマやナガサキと同じピカドンである。

 2011年3月15日午前10時から11時の間、戸外に出ていた都民のなかに体力の弱い人たちは、確実に放射能被ばく者となっている。妻が吸い込んだと仮定すると、確かに彼女は翌年から咳が止まらない。風邪の治療を受けていたが、精密検査をしたら、既に肺腺癌三期で打つ手もなく2013年11月23日、次男の2010年4月7日の死の3年半年後に、311からだと2年半後に亡くなった。初めて目撃した非業の死だった。

 ことによると、原発・武器メーカー東芝は、我が家から二人の命を奪った可能性を否定出来ない。


 反省も謝罪もしない医師と病院の日本は、医療事故多発国である。「明日は我が身」にならなければ、幸せな日本人といえるだろう。医師に肩入れする最高裁の今回の判決は、悪徳医師に加担している可能性に、被害者の憤りを共有したい。

2022年2月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(時事)東京都足立区の病院で2016年、手術直後の女性患者の胸をなめたとして、準強制わいせつ罪に問われた医師の関根進被告(46)の判決が18日、最高裁第2小法廷であった。三浦守裁判長は逆転有罪とした東京高裁判決を破棄、被害を裏付けるとされるDNA量の検査について「信頼性を解明すべきだ」として、審理を同高裁に差し戻した。

東大の肩書<本澤二郎の「日本の風景」(4359)

<信仰教団教祖の専売特許は唯一「東大法学部」でカネと女>

 今朝も寒い。パソコンを打つ両手は冷たい。吐く息も白い。電気ストーブとひざ掛けが、冬季朝方の我が格好である。居間は灯油ストーブ。エアコンは凍って使えない?炬燵が便利だ。そんな時、Youtubeを開くくせがついた。


 アジア蔑視論でアジア諸国民から忌み嫌われている福沢諭吉が書いた「学問のすすめ」の冒頭、誰もが納得する人間平等を紹介している。今では当たり前の人間平等は、アメリカから仕入れたものだろう。というわけで、キリスト教について調べようとして、まずはカトリックとプロテスタントの違いを解説するYoutubeを見つけた。すると、どうだろう、新たに日本の新興宗教の教祖の長男が、教祖を頭から足底まですべてを暴いている映像が飛び出した。


 開いてみて驚いた。「私の父親は東大法学部卒。これしかない。それ以外はすべてが出鱈目」といった息子の歯切れのよい発言がぽんぽん飛び出した。納得である。日本の庶民大衆は、未だに東大法学部を羨望の目で見ているということか。教祖の息子は、多くの日本人に「東大糞くらえ」と叫んでいるらしい。合点した。教祖は離婚し、今は再婚、カネどころか女もいっぱい従っている、というのである。日本人の愚かさというか、人間のいい加減さを象徴している。


 宗教にからめとられるな、との警告でもある。


<1万人信者の出世街道は教祖本買い占め競争>

 イカサマ教祖のことについては、以前から知っていたが、彼の本が毎度のように出版界でベストセラーになる不思議の裏側を知りたいと思っていたのだが、教祖の息子が鮮やかに暴露してくれた。


 1万人の信者の為すべきことは、持てる財産、稼いだ金をつかって、教祖本を買いまくることだった。なるほど理解できた。選挙の票稼ぎで出世する新興宗教も有名だが、こちらは教祖本の買い占めだった。

 狭い部屋に住む信者だと、教祖本で埋まってしまうだろう。どう処分するのか?ここが新たな関心事となる。 


<息子の長男は車で送り迎え1日8時間家庭教師と友達排除>

 東大OBで新興宗教を立ち上げ、1万人信者から金集めし、周囲には30人から40人の美女をかしずかせている!これも驚きである。

 これには、ホリエモンも歯が立たないだろう。東大OBで一番の金持ちで、優雅な生活をしていることになろうか。息子にも同じ道を歩かせようとした。そのため幼いころから、毎日8時間の勉強には家庭教師がつきっ切り、学校は車で送り迎え、友達との遊びは厳禁、籠のとりを強いた。進学校の麻布中試験を受けさせられた。見事失敗して、教祖の後継者になる道から落馬した。


<進学校・麻布中学不合格で東大入学失敗・反教祖で年収2000万円>

 Youtubeで証言する教祖の長男は、明るい表情で教祖と教団のインチキを暴露する。無神論者には、その意味することが、よく分かる。宗教に名を借りた金儲けは、もっともずる賢い金儲け・ビジネスである。

 息子は教祖道を外れて、むしろ人間らしい人生を送っているらしい。それでも、年収2000万円、国会議員と肩を並べている。


 同じような教団は、武器弾薬づくりに特化、地下鉄サリン事件という無差別テロを強行して壊滅したが、まだ分派が公然と存在、公安当局の貴重な仕事になっている。オウムの教祖は東大ではなかったが、人殺しを平然とやってのけた悪魔だった。その根っこは今も存在している。黒幕を暴くことをためらっている?公安当局を恐れる。


<秋篠宮家の長男も学習院蹴って東大コース目指す哀れ!>

 東大にあこがれるのは、新興宗教の教祖だけではなかった。皇室も学習院という皇室向けの学校から飛び出す者が現れた。秋篠宮家の長男である。

 見事?進学校の筑波大学付属の高校か中学校に入る、と巷では大騒ぎしている。狙いは東大である。安倍晋三の実父・晋太郎は、東大無試験合格者。裏から手を回したものか?

 晴れて東大OBの天皇が誕生するのか?東大受験向けに、ひたすら記憶・記憶のための集中力が、当人にあるのかどうか?裏口で処理すれば簡単さ、という巷の声もある。人間性のない皇室となるのか?興味深い!


<創価学会公明党も共産党も東大OBで奮戦!前途は?>

 自民党は、このところ成蹊大学や法政大学夜間部、そして3回東大試験に失敗した早稲田OBで、これはこれで立派。他方、公明党創価学会は断固として東大OB、日本共産党も東大である。

 新興宗教と政党も東大の肩書にのめり込んでいるが、前途は明るくない。東大OBの霞が関も腐った。そろそろ学閥傾斜を卒業しないと、日本も組織も腐って沈没してしまうだろう。

2022年2月19日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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