2021年06月

安倍・平家物語<本澤二郎の「日本の風景」(4125)

<人命軽視「神の国」清和会政治に赤木ファイルが炸裂、心臓止まる!>

 「祇園精舎の鐘の声」「盛者必衰の理をあらわす」ーいま日本列島に琵琶法師が奏でる「平家物語」の冒頭の一節が流れている。歴史の教訓を学ぼうとしない、人命軽視の神道政治連盟・日本会議の極右・清和会政治に対して、赤木ファイルが炸裂した。「驕れるもの久しからず」「猛きものも遂には滅びぬ」と。


 思うに、A級戦犯の岸信介信者の森喜朗のいう「神の国」は、アジア諸国を武器弾薬で制圧、赤紙一枚で300万人の若者の命を奪った。二発の原爆投下で敗戦、しかし、彼らは歴史の教訓を学ぼうとせずに、再び核エネルギーの原発大国へのし上がった。其の結果としての311フクシマの東電原発が、この呪われた列島に新たな放射能を、現在もまき散らしている。


 それでも、原発を再稼働させ、フクシマを覆い隠すための大金をはたいて五輪を獲得、お祭り騒ぎでその場をしのごうと、新たにIOCを巻き込んでの狂騒に新型コロナが襲来した。他方で、核兵器の燃料・プルトニウム確保の周辺では、抵抗する学者や言論人などが、次々と不可解な死を遂げている!


 呪われた日本・呪われた五輪・呪われた清和会政治も「遂には滅ぶ」時を迎えた。赤木ファイル公開に裁判所も決起した。安倍犯罪の共犯者の麻生もあぶりだされた。


<「ネット攻撃で安倍・麻生許すな」国民運動が浮上!>

 これほどの史上最低の悪党を、1972年から永田町を見聞してきたジャーナリストは、見たことがなかった。そんな「神の国」政治を絶賛する悪魔の言論人?は、改憲原発派・原子力ムラの輩である。


 人命軽視の神道政治連盟・靖国神社参拝派は、過去を正当化する戦前派の後裔・後継者だ。そこへと赤木ファイルが、安倍の心臓に突き刺さった。因果応報であろう。支援してきた自民党・公明党が、本日告示される都議会選挙で圧勝するのであろうか?


 呪われた五輪を中止せよ、と叫ぶ国民デモが、病院に逃げ込んだ小池百合子の都庁に襲い掛かっている。若者も家庭の主婦も、ネットを使って安倍と麻生を追撃する怒りの意思表示をしている。


 平家物語の一字一句が安倍と麻生の頭上に落とされている。「安倍と麻生を退治するためには、何でもする」という激しい怒りが、晴耕雨読のジャーナリストの耳にも、連日届いてきている。「盛者必衰」は、世の常である。暴政のツケは払わせなければなるまい。菅も覚悟をしたらしいが、腐敗まみれの電通IOCコロナ五輪が成功するはずがない。


 天皇でさえも恐れおののいている様子を、宮内庁長官が公表した。日本人の命など関係ないと豪語する、21世紀のヒトラー・バッハと会見する意思は無いらしい。


<もんじゅ西村謀殺事件も手帳など遺族に返還訴訟指揮不可欠!>

 赤木ファイル浮上によって、忘れかけていたもんじゅ西村謀殺事件も、近く法廷が開かれる。トシ子未亡人の20年法廷闘争にも、支援の輪が広がってきたようだ。


 日本人は過去を忘れることに長けているが、そうは問屋が許さない。

 不思議なことにトシ子未亡人の夫・成生さんは、旧動燃によって抹殺されている。証拠は揃っている。それゆえに動燃は20年も経っているのに、未亡人の法廷闘争にも関わらず、亡き夫のペンも手帳さえも、遺族に返却しない。


 こんなふざけたことがあっていいのだろうか。遺品を返せない動燃だということを、最近まで知らなかった言論人も、いまは目を覚ました。当時の科技庁長官をした田中真紀子さんが何というか。真相を知って、驚愕しているに違いない。そう感じる。彼女の証言を、ぜひ聞いてみたい。


 父親・角栄は、正力松太郎や中曽根康弘らの旧内務官僚の「核の平和利用」にすっかり騙された人物である。柏崎刈羽原発だ。しかし、娘は違う。現在の彼女は、市井の人としての常識を知っている正義派のはずだ。余談だが、角栄失脚は立花論文ではない。


 赤木ファイルの発覚で、西村謀殺事件担当の裁判長は、被害者である西村成生さんの遺品を法廷に提出させ、遺族に返却させるという当たり前の訴訟指揮をしなければならない。義務だ。抵抗するようであれば、裁判所も謀殺事件の共犯者として、国民の断罪を受けるだろう。



<西村弁護団は刑事事件として旧動燃を東京地検に告訴すべし!>

 西村成生もんじゅ謀殺事件は、どこから眺めても殺人事件である。やくざを使っての殺害事件に相違ないだろうが、黒幕・真犯人は旧動燃・科技庁であろう。


 西村弁護団は、急ぎ刑事事件として刑事告訴する義務があろう。当たり前の法廷闘争をすべきではないのか。強く進言したい。



<原子力ムラの周辺に怪しげな殺人事件の数々?声を上げよ!>

 竹野内ファイルに指摘されてみて、核・原発関連の周辺で、きわめて怪しげな事件事故が起きていることを知って、驚かされている。

 たとえば東京・渋谷での東電OL事件は、かすかに記憶している。確か311のころの東電社長が、何らかの関与をしていたはずだ。原発に反対していた有能な女性社員を貶めた東電原発首脳部が、いわば311の元凶と言えなくもない。


 殺害された反原発派の女性社員の冥福を祈るしかないが、無残すぎる運命に東電の恐怖を感じる。彼女の怨念・呪いが、311だったかもしれない。

2021年6月25日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)



(東スポ)立憲民主党の小沢一郎衆院議員(79)が23日、事務所公式ツイッターを更新。「赤木ファイル」の公開受けて、政府を批判する投稿を3連続で行った。「長らく隠蔽され続けてきた『赤木ファイル』が漸く公開。改ざんを直接指示した職員の名前を中心に、約400箇所もの黒塗り。財務大臣は『再調査の考えはない』。隠蔽は続く」と黒塗りに苦言を呈した。また、「安倍(晋三)氏絡みの記述は真っ先に削除。元理財局長による『国会答弁を踏まえた修正指示』があったことも明白になった。総理のためには、国民の命や法まで犠牲にする行政。許されない」と2つ目のツイートで安倍氏に言及。最後は「1人の善良な公務員が、隠蔽・改ざんの圧力に苦しみながら亡くなった。(中略)安倍氏や財務大臣は反省しているか。線香の一本でもあげに行ったか」と責任を追及した。


<夫婦別姓問題で、最高裁こそがヒラメ判事の元凶証明>

(朝日)夫婦別姓を認めないのは合憲か違憲か。5年半ぶりの最高裁の回答は再び合憲で、「国会マターだ」と積極的に関与しない姿勢も変わらなかった。ボールを受け取った政治側だが、自民党では賛否が割れる。司法と政治のはざまで当事者らが置き去りにされた状況が続く。


<フクシマ隠しの五輪中止デモ本格化>

(時事) 東京五輪開幕が1カ月後に迫った23日、都庁(新宿区)周辺で開催中止を求めるデモが行われた。主催者らは「新型コロナウイルスで皆苦しんでいる。犠牲が出るのが分かっているのにやらせてはいけない」とアピール。集まった市民らはプラカードを手に「オリンピックやめろ」「中止だ中止」などと訴えた。



<注目!竹野内真理メッセージ=もんじゅ西村謀殺事件+東電OL事件etc


こちらの私(竹野内)のブログですが、今見たら41000ビューありました。https://takenouchimari.blogspot.com/2013/04/blog-post_1741.html 

私のブログの中でも最も見られているものです。(ほかの事件も後から付け足しています)


もんじゅ西村事件のみでなく、他にもおかしな事件がいろいろあるようです。。。ふと考えついたのですが、理想的には、水戸巌教授の奥様、嘉世子さん、TV朝日のディレクター岩路さんのご遺族、東電OL殺人事件(こちらも限りなく疑わしいです。真犯人のDNAも見つかっているのに、警察は探そうとしていません。。。)のご遺族(こちらはご遺族のお母様があまり活発ではないようです)もしくは東電OL殺人事件の罪を間違って着せられたマイナリ被告支援者の方々の中で、協力し合いながら、原子力村による殺人事件をその事件性にふさわしく取り上げてもらうのが、脱原発・反被ばくの近道のような気もしています。。。とにかく理不尽な殺人まで隠されている世の中は許されないと思います。これらの理不尽な事件を白日にさらすことで、原子力村によるおかしな原発推進や、被ばく推進政策を転換できる可能性がある気がしてなりません。。。

歴史的な原発全廃会見初公開<本澤二郎の「日本の風景」(4124)

<放射能とコロナ襲来の日本=特派員は無視したが、竹野内真理が記録>

 有楽町の外国特派員協会で、それこそ歴史的な原発全廃を叫ぶ被ばく医師・ビキニ被ばく漁船員・原発被ばく労働者・フクシマの被ばく農民らの特別記者会見が行われていたことが分かった。しかし、日本の記者や特派員までも、記事にしなかった。どういうことか?


 日本も世界も国際的な原子力ムラに抑え込まれて、真実の声を封じ込める体制が確立している、これが何よりの証拠である。五輪はフクシマ放射能隠しそのものだが、対抗するように新型コロナが、変異して次々と襲ってきて、日本政府やIOCの腐敗を暴露している。強行されるのか否か、まだ不透明だが、具体化すると、前代未聞の事態が招来する予感がする。広島長崎を教訓にしない日本は、311以降、呪われてしまっているのである。


<呪われた日本をはねのける道は国民が目を覚ますしかない!>

 以下に関係者の要点コメントを紹介する。記者会見は竹野内ファイルを添付する。明白なことは、日本はこれからも放射能とコロナの襲来で、二つとない命を狙われている。被ばく当事者らの生の声を軽視してはなるまい。



 「IAEAに直訴した時、善良な職員は、原発を止める道は全国民が声を上げることだ、と教えてくれた」「フクシマで開催されたシンポジウムでは、なんともう安全だと発言したひどい学者がいた」「セシウムを吸い込むと心臓に異変が起こる!近い将来第二のフクシマ原発事故が起きると、真実を叫んだ専門家の声を無視できない」(反原発ジャーナリスト・竹野内真理


 「放射性物質を体内に取り込んだ内部被ばく者が、放射能問題の最大の被害者だ」「内部被ばくは人体に無害、と宣伝した日米当局は、人々を欺いたわけで、その責任は重い」「原発事故は健康に影響がないと開き直った電力会社は、許されざる罪である」「フクシマで原発労働者が死亡しても因果関係を否定する悪魔のような政府・東電であることを忘れてはならない」「これからどう生きるのか。人類が生き延びる道は、原発を全廃することだと、フクシマや関東平野で生きる母親は叫んでいる」(広島原発被ばく医師・肥田舜太郎



 「日本の原発は、米国の謀略機関のCIA職員が、まず読売新聞に打診した。社主の正力松太郎が、核の平和利用のためと率先して、原発導入の大宣伝を始めた。これに議会の中曽根康弘が先頭に立って、ビキニ事件の3日後に2億3500万円の原子力予算を成立させた。これが歴史の真実だ」(第五福竜丸乗組員・大石又七


 「フクシマで多くの作業員が被ばくしたが、ほとんどが下請け労働者。心筋梗塞で亡くなったものもいた。既に原発被ばく作業員は40万人以上になる。彼らには安全教育が為されていない」「私は1979年に島根原発と敦賀原発で働いた。安全教育もなく、被ばくという意識さえ無かった。島根原発ではマスクもつけなかった。放射能の怖さは、時間がたって出てくる。2000年に心筋梗塞で働けなくなった。多くの仲間たちは労災さえもなく、泣き寝入りの状態だ」(原発労働者の梅田隆亮


 「空から降り注いだ放射能で、もう無農薬野菜が作れない。福島県民の生活は一変した。それでも、フクシマに住むという人と大きな溝が出来てしまった。低線量被ばくで、200万県民は今もモルモットにされている」「放射能汚染のフクシマは、私には戦場に見える。自然を征服できると振舞う人間と、自然を大事にする人類との戦いです。一見するに美しい戦場。放射能で国家権力が子供の未来を奪う戦場だ。子供たちを救うあらゆる手立てを、今すぐ行うべきです」「それでも原発を止めない。一体政府は何を考えているのか。原発を止めなければ人類は滅亡します」(フクシマの母親・佐藤幸子


 以上の当事者らの切実な叫びを、誰もかれも頭を垂れて聞くしかない。全世界に送り届ける大運動の一環として、本日、公開に踏み切ったものである。竹野内ファイルに脱帽である。
2021年6月24日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


https://maritakenouchiyoutube.blogspot.com/2020/04/hibakusha-fccj-press-conference-by-mari.html

2011
1115日、外国人記者クラブ
ノーモアヒバクシャ!ノーモアゲンパツ記者会見

広島から福島まで、ヒバクシャを一堂に介した歴史的な会見です。

Nov 15, 2001 Foreign Correspondents' Club in Japan
No More Hibakusya! No More Nuke Power!

A Truly Historical Press Conference made by Hibakushas (radiation exposed people) from Hiroshima to Fukushima

スピーカー
肥田舜太郎、医師、広島被爆者
大石又七、核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮、元原発労働者
佐藤幸子、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理、フリーランスジャーナリスト、翻訳家
(スピーチと質疑応答は、日本語と英語通訳付き)
Speakers
Shuntaro Hida, Physician & Hiroshima A bomb Hibakusha
Matashichi Oishi, Hibakusha, Former Lucky Dragon Crew
Sachiko Sato, Representative, Fukushima Network for Saving Children
from Radiation
Mari Takenouchi, feelance journalist, translator
Ryusuke Umeda, Former Power Plant Worker

竹野内真理、ジャーナリスト、翻訳者  Email:  mariscontact@gmail.com


Mari Takenouchi,  Journalist, Translator  Email: mariscontact@gmail.com


99年に電源喪失事故のシナリオを米国人科学者から聞いてから、以来反原発の活動をしてきました。特に地震と原発の問題では、2002年にIAEAにも直訴に行きましたが、その時知り合いの上司であったIAEA職員が、「この問題はあまりに問題が大きすぎて、誰も手がつけられない。仮に日本で500万人が死んでもあきらめるしかない。原発を止める唯一つの道は国民全員が声を上げることだ」と言われました。その後もいろいろ活動しましたが、事故が実際に起きてしまい、無念で悲しくてなりません。


I became anti-nuclear when I heard a simulation of a station black out accident scenario from a US scientist in 1999.  To highlight the issue of nuclear power and earthquakes, I went to IAEA in 2002 to directly plea for halting nuclear power in Japan.  I remember a superior of my acquaintance in IAEA telling me, Ms. Takenouchi, this issue is too big for anyone to tackle.  5 million Japanese peoples deaths may not be able to be avoided.  The only way to avert such a situation is that every Japanese raise his/her voice to stop nuclear power.”  Since then, I have been trying to disseminate information about this issue, but in the end the accident still took place.  I feel so regretful and sad.今日は私は以下の三つのことを言いたいです。


I would like to tell you three things today.

1. 
     
福島やその他の汚染地帯から人々を、特に子供たちを直ちに避難させてほしいです。二日前に福島をたずねましたが、そこで行われていた体制側の学者によるシンポジウムで、福島はもうほとんど安全であるという発言を聞いて驚きました。同時に彼らは子供たちの線量を測り、健康調査をしているのです。なぜ避難をさせてから健康調査を出来ないのでしょうか?福島の子供たちをモルモットにしようとしているのでしょうか?米国と日本の政府が、悲しいことに、広島や長崎の被爆者にたいしてやってきたことを思えば、その可能性は大いにあります。福島の子供たちをどうか研究材料にしないでください。私も1歳児の母親として切に訴えます。


People, especially children in Fukushima and other contaminated areas should be evacuated immediately.  I visited Fukushima 2 days ago and I was speechless when I attended a symposium held by government-sided scholars.  They keep saying that Fukushima is almost safe.  Meanwhile, they are getting the data of childrens radiation dose and are conducting health check-ups.  Why cant they let these children evacuate first and conduct medical check-ups afterwards?  Are they trying to use Fukushima children as their guinea pigs?  Regretfully, this is probable considering what the US and Japanese scholars did to Hiroshima and Nagasaki hibakusyas.  Please do not use Fukushima children for studies.  As a mother of a one year old, I would like to make a strong appeal about this to the world.

2. 
     
日本の基準値500ベクレルは高すぎます。この部屋のどこかにゴメリ医科大学の創設者で元学長であったユーリ・バンダジェフスキーの論文をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?彼の研究によれば、セシウムが体内に20Bq/kgの濃度で取り込まれますと、心臓に異変が起きやすくなるというのです。そしてICRPpublication 1112009)にあるグラフによると、1日たった10ベクレル、大人はだいたい12kgの食物を摂取しますから、基準値のたった100分の1のレベルであっても、70kgの大人であっても心臓に異変が2年以内に起こる可能性を示唆しているのです。さらに30kgの子供の場合は、100日以内です。ベルラド放射能安全研究所副所長のウラジーミル・バベンコ 氏の、子供の食べ物はゼロベクレルにしなければならないという発言が決しておおげさなものでないことがわかるデータであると思います。同時に汚染がれきが全国に流通するのは防がなければなりません。特にそれが燃やされた時、沸点が641度と低いセシウムは大気中の微粒子となり、容易に人に吸い込まれ、深刻な内部被ばくを引き起こします。

2. 
     The limit of 500 Bq/kg is way too high.  Has anybody in this room read the study conducted by Yuri Bandazhevsky, the founder and the former director of the Gomel Medical Institute?  According to his study, when the cesium is incorporated into the body at 20Bq/kg level, functional abnormality in the heart is likely to take place.  Also, according to a graph in ICRP publication 111 (2009), intake of 10 Bq/day cesium, only one 100th of the Japanese reference level  would likely lead to heart abnormality within 2 years! (Considering that an average adults eats nearly 2kg of foods daily, if they eat upper limit of 500Bq/kg food, daily intake is 500Bq/kg ×2kg=1000Bq/day.  10Bq/day =1/100 of 1000Bq/day) From this graph, we can tell that the statement saying childrens cesium food intake should be zero Bq by Dr. Uladimir Babenka, Deputy-Director of BELRAD Institute is not an exaggeration at all.  At the same time, contaminated debris should not be distributed all over Japan.  Especially if it is burned, cesium, with a very low boiling point of 641 degrees Celsius, will become fine particles in the air which can be easily inhaled by people, causing serious internal exposure.

3
.原発は稼働している場合ではないと思います。福島事故の後でも原発を日本で稼働させ、またさらに海外に輸出しようとしている日本政府の行動はまったく狂気の沙汰です。現在でも日本国中で地震は発生しており、近い将来第二の福島原発事故が起こる可能性はおおいにあります。さらに福島の4号炉は、稼働中でないにも関わらず、爆発しました。したがいまして、使用済み燃料プール周りの構造物は耐震設計を強化する必要があります。どうかこれら三つのことを行い、子供たちの命、将来の命そしてみなさんの命を守ってください。ありがとうございました。



Nuclear power plants are not supposed to be operating.  It is totally insane for  the Japanese government to continue the operation of nuclear power plants in Japan even after the Fukushima accident. It is even still trying to export nuclear plants to overseas.  There have been earthquakes quite frequently now all over Japan and there could be the 2nd Fukushima accident anywhere in Japan in the near future.  On top of that, Fukushima No 4 exploded even though it was not operating.  Hence, structures of and around spent fuel pools should be enhanced against coming earthquakes all over Japan. By doing these three things, please save childrens lives, lives of the future generations and lives of your own.  Thank you very much.




肥田舜太郎(広島原爆被爆医師)


 Dr. Shuntaro Hida, Hiroshima A-bomb survivor, Physician




19458月、私は広島陸軍病院に勤務していました。6日朝は6キロ離れた村に深夜往診をして幸い原爆の直爆死を免れました。


In August 1945, I was working as a doctor at Hiroshima Military Hospital. On the morning of the 6th, I happened to be 6km away from the hospital as there had been an emergency house-call on a child patient late at night and luckily, I was not killed by the direct hit of the A-bomb.




それから65年間、私は多くの被爆者を診療してきました。直爆を受けた人々の死は壮絶でした。火傷や外傷とともに、発熱、紫斑、目、鼻、口、陰部を含む体中からの出血の急性原爆病で死んでいったのです。


Ever since, I have been looking after thousands of hibakusyas for 65 years. I saw some of the horrendous deaths of those directly hit by the A-bomb. Besides terrible burns and wounds, they developed highfever, purple spots, and finally died from massive bleeding from their bodies including mouth, nose, eyes, and genitals etc.




しかし、医師である私にさらに強烈なショックをもたらしたのは、あとから入市した人々が似たような症状を呈して死んでいった姿でした。


But what was even more shocking to me was that people who came to Hiroshima afterwards also developed similar symptoms and died.




以来私は、生涯、不明の病気で苦しんだ、放射性物質を体内に取り込んだ内部被曝者を数多く診察しており、彼らこそを核の時代の最大の被害者だと感じてきました。


I have continued to see patients who have suffered unknown diseases throughout their lives due to the internal radiation exposure caused by the intake or inhalation of radioactive materials into their body. I believe they are the most prominent victims of this nuclear age.




ところがマッカーサー将軍が、原爆被害を米軍の軍事機密に指定し、被爆者には「喋るな、書き残すな」と命じ、医師、学者には被害の研究を禁止して、違反者は重罪に処すと宣言したため、占領下の7年間、被爆者は放置されたままにされました。


However, under occupation after the war, General MacArthur made hibakusyas a military secret and issued the official order not to talk and write about them. They also prohibited physicians and scholars to study hibakusyas and proclaimed that those who violated the order should be severely punished. Thus all hibakusyas were totally ignored for 7 following the war.




さらに、1949年に廣島と長崎に設立されたABCC(後の放射線影響協会)が、「内部被曝は放射線が微量で、人体には全く無害」と強力に宣伝したため、「だるさ」を訴える内部被曝者の慢性症状「ブラブラ病」は神経症状とされ、中には仮病とまで言われて、被爆者の苦しみをさらに広げました。


Moreover, the Atomic Bomb Casualties Commission (later known as the Radiation Effects Association) strongly disseminated the phrase,Internal exposure is harmless to the human body because the radiation


level is so low.” So, hibakyusa suffering from so called A-bomb burabura disease (extreme and persistent chronicle sluggishness) were told neurosis or fake, which added more suffering to lives of the hibakusya.




私は原発労働者の中にも、ぶらぶら病の症状を呈した患者を診たことがあります。電力会社は今までたびたび放射能の放出を伴った原発事故の直後に「健康には影響がない」と発表してきました。医師でもない電力会社の責任者がなぜそのようなことが言えるのか。真面目に言っているとしたら茶番です。


I have also seen burabura disease patients among nuclear power plant workers. Electric companies have often announced that there was no damage to human health right after a nuclear accident. But how can a


person from an electricity company, who is not even a doctor, assume that there is no health damage immediately after the accident? To my eyes, these announcements are like lines from a self-produced stage


production.




今回の福島原発事故でも、労働者が三人が亡くなっていますが、電力会社は放射能との因果関係を否定しています。どのような根拠で否定できるのでしょうか。


After the Fukushima accident, three nuclear power plant workers have died and Tokyo Electric Company have denied any causality from radiation. How can they prove that there is no relationship with radiation?




実際私の元には、数百人の相談者が既に来ており、鼻血、下痢、発熱、甲状腺の腫れ、紫斑の出ている子どもも出ています。福島や東北地方はもちろん、東京を含む関東、遠くは山梨県や静岡県からの相談もあります。


In fact, hundreds of people consulted me after Fukushima accident, whose children are suffering nose bleeding, diarrhea, fever, swollen thyroid, purple spots not only from Fukushima and North Eastern Japan,


but also from Tokyo metropolitan area and as far as Yamanashi and Shizuoka.




子供さんに放射線被害の初期症状がでた福島や関東平野の母親は、これから、どう生きたらよいのか深刻に悩んでいます。放射線は自分の家族だけの安全を許しません。


What can mothers do when their children develop these symptoms? I am seriously worried myself as I don't know exactly what they can do. Nobody or no family can now be totally safe from radiation in Japan.




人類にとって唯一の生き延びる道は原爆、原発を全廃することだけです。ありがとうございました。


The only way for us all to survive is to abolish both nuclear weapons and nuclear power plants in the world. Thank you very much.


ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七


Matashichi Oishi, former crew of the Lucky 5th Dragon, Hibakusya from Bikini nuclear test



福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要なところだと思います。



I believe we cannot have a correct understanding of Fukushima nuclear accident unless we look back the Bikini Incident 57 years ago.  The most important point is, who and why a dangerous nuclear power plant was introduced to Japan, a most earthquake prone country.



1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これがビキニ事件です。



When I was a crew member of Lucky 5th Dragon fishermen’s boat in 1954, I encountered a US Pacific thermonuclear test, approximately 1000 times as powerful as the Hiroshima A-bomb.  I became a Hibakusya.  By the fallout brought back to Japan, people came to realize that the Pacific Ocean and the atmosphere was strongly contaminated with radiation, which became a big news, later called as Bikini Incident.



後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガトンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。



  Various facts came to be revealed through archive materials.  From 1946 to 1958, the US military alone conducted 67 atmospheric nuclear testing at Bikini and Eniwetok Atolls, which was 100 megaton nuclear explosion in total.  Also, this 100 megaton explosion is equivalent to Hiroshima A-bomb dropped each single day for the duration of 18 years.  Isn’t this amazing?



水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に恐ろしい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年というもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃するという内部被曝を起こしていました。染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていきます。



Thermonuclear bomb did not only give out enormous explosive power, but also scattered  deadly radioactive materials in the environment. The half lives of radioactive materials can range as long as dozens of years to even tens of thousands of years.  These materials can be absorbed into various parts of human bodies, harming the chromosomes and body tissues internally-this is called internal exposure.  This kind of damage can cause still birth, congenital defects, which could be transferred from generation to generation.



半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のどこに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもしれません。



Even the modern science and medicine cannot detect where such long-lived radioactive material can travel in the winds and food chain, or who and which part of the body such materials can finally come down to.  This is the horror of radiation.  Maybe some of you might have become hibakusya already.



私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したのに日米政府は事件を握りつぶし隠しました。その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つようになり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かしています。



I want to say this.  In spite of citizens’ voices of concern against nukes and radiation in those days, the governments of the US and Japan smothered the incident and hid the facts.  What happened then?  Nuclear weapons become much more powerful than Hiroshima A-bomb and more than 20000 nuclear warheads are now threatening the entire humanity.



この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。



The US government did not take any responsibility or compensate for the victims of this very important Bikini incident and instead, paid small amount of consolation money only.  Meanwhile, the Japanese government acknowledged the continuation of the nuclear testing and in return, demanded for nuclear power behind the scenes.  Don’t you think these people who made efforts to introduce nuclear power to Japan highly responsible?  I believe they are the responsible.



ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。



Bikini Incident is not a past.  Contrary to it, that incident was the very start of the entire story. However, nobody talks about Bikini Incident any more.



当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてCIAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原発導入の宣伝を大々的に行ないます。



In those days, the US tried to build a military block by providing uranium to western world and approached Japan through CIA targeting at a major media company Yomiuri Shimbun.  The then Yomiuri president, Mr. Matsutaro Shoriki conducted an all-out promotion of peaceful use of nuclear power using his own media company to shift the raging anti-nuke sentiment.



 政界では中曽根康弘代議士が青年将校などと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。  原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方向性も見えてくるはずです。ご静聴ありがとうございました。



In the political arena, so-called young-military-officer politician Yasuhiro Nakasone, who became a Prime Minister of Japan later days, took a lead to pass the nuclear power budget of 235 million yen at the Diet, only three days after the Bilini Incident, in line with the US government intention.  If we realize the background of this history, we could see where the responsibility of the current nuclear catastrophe lies and how the compensation should be made in the future.  Thank you very much.




 梅田隆亮、元原発労働者

 Ryuusuke Umeda, former nuclear power plant worker



 私は1979年に島根原発と敦賀原発で働きました。炉心のすぐ近くで働き、被曝しました。


 I worked for Shimane and Turuga nuclear power plants.  I worked very close to the reactor core and got exposed to radiation.



 きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらありませんでした。


 In my case, there was no safety education, and workers were not even aware of the concept of “exposure to radiation” .



 線量計は配布されましたが、ビービー音が鳴って仕事にならず、放射線の低い所にいる人にあずけて作業しました。現場監督は見て見ぬふりでした。島根原発では普通の作業着で、マスクもつけずに作業しました。


 Though we received dosimeters, since the alarm went off so frequently and distracted our works, we left them to the workers in the lower radiation level areas, and our supervisor deliberately overlooked this.  In Shimane, workers just wore regular work clothes and did not wear masks.



 放射能の怖さは、時間がたってから現われます。私は鼻血と全身倦怠に悩まされました。「ぶらぶら病」と呼ばれ、働くのが困難になります。診断が難しいため、周囲の人から理解されず「怠け者」扱いされます。


 The scariest thing about radiation is that its impact on human health takes a long time to appear, so at first it seems safe. In my case, I suffered from nose bleeding and general malaise (so called Burabura disease).  Burabura Disease makes it very hard for people to work, but as it is difficult to diagnose, many people do not understand and regard such Burabura patients merely as lazy people.



 私は2000年に心筋梗塞を発症し、働けなくなりました。私のように労災申請する作業員は少なく、病気になっても泣き寝入りがほとんどです。


 In 2000, I also got myocardial infarction and was unable to work.  There are very few who apply for workers’ compensation and they are forced to bear the condition.



 かつては原発に対して「賛成」でも「反対」でもありませんでした。原発で働いて給料をもらったというためらいがあり、言いづらかったのです。


 In the past, I was neither “for” or “against” nuclear power.  I was hesitant to speak out seeing I received payment through working at nuclear plants.



 しかし、これ以上被曝者を出さないために、「原発反対」という考えに変わりました。福島原発事故が起き、多くの作業員が被曝しています。その多くは下請け労働者です。心筋梗塞で亡くなった方もおられると伺っています。原発はすべて廃炉にすべきだと思います。


 However, in order to prevent radiation exposure to more people, I became anti-nuclear.  Then the Fukushima accident took place and many workers, especially sub contractors have been exposed.  I heard there was one worker who died of myocardial infarction.  I believe all the nuclear power plants should be shut down.



 3つのことを提案します。


 Now, I want to raise three proposals.



 1  原発作業員の健康相談窓口をつくってほしい。これまで原発で働いて被曝した人は40万人以上と言われています。しかし、労災を申請した人はほんのわずかです。ですから、作業員の「いのちの電話」のような制度があったら良いと思います。


 1  A health consultation service should be established. There have been more than 400,000 nuclear power plant workers in total in Japan.   However, only very few people have applied for workers’ compensation.  It would be great if there was a so-called "life-line" or help-line for nuclear workers.



 2  安全教育や放射線管理が適切になされているか、できるかぎり第三者に見えるようにする。私の場合もそうですが、きちんとした安全教育をしていないのに、元請会社は適切におこなったと主張し、水掛け論になるのを防がねばなりません。



 2  Working conditions such as safety education and radiation control should be made as visible as possible to the third party.  Without adequate safety training, endless disputes will occur between workers and sub-contractors about whether safety education have been properly conducted or not - as was the case in my experience.  We need to avoid such situations.



 3  原発労災の対象疾患に、心筋梗塞を入れてほしい。原爆症では心筋梗塞が認定対象となっていますが、原発労災では対象になっていません。原爆も原発も本質的には同じなので、病気についても同じように認めるべきだと思います。また、内部被曝の影響を正しく評価することが大事だと思います。


 3  Myocardial infarction should be included in the symptoms subject to the nuclear workers’ compensation.  Myocardial infarction is included in the registered diseases of A-bomb victims, but not those of nuclear workers.  The radiation health problems caused by the A-bomb and nuclear power plant are basically the same.  It is also very important to evaluate the effects of internal exposure correctly.



 最後に、私の労災申請について申し上げます。112日に再審査請求「棄却」の裁決書が送られてきました。私は敦賀原発の現地調査を再三求めていたのですが、敦賀原発の現地調査を何もおこなわないまま、裁決が出されました。このことに強く抗議します。


 Lastly, let me report to you regarding my own application for workers’ compensation.  On November 2, I received a rejection letter to my re-examination request from the Ministry of Health, Labor and Welfare.  I


had repeatedly requested a site examination at Tsuruga nuclear reactor, but the decision was made without an inspection.  I strongly protest this.



 32年前に私が働いた敦賀原発1号機は、今回事故を起こした福島原発と同じタイプの原子炉です。当時から問題のある原子炉で、ボロボロの配管があちこちにありました。津波がなくても地震があれば、福島のような事故が起きてもおかしくありません。「なぜ敦賀原発の現地調査をしなかったのか」、きちんと説明してほしいです。ご静聴ありがとうございました。



 Tsuruga nuclear reactor 1, where I used to work is the same type of reactor as those at Fukushima.  It had many problems such as shabby pipes.  Even without a tsunami, if there is any major earthquake, an accident like Fukushima could occur at any moment.  Why didn’t they examine Tsuruga No. 1 reactor?  I would like to have a proper explanation from the government. Thank you very much.

          




 

福島の母親のスピーチ

Speech by a Mother in Fukushima



子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人  佐藤幸子


Sachiko Sato, Representative, Fukushima Network for Saving Children from Radiation



私は、30年間自然に添った農業をしながら、子ども5人を育ててきました。チェルノブイリ事故後、石油や、食糧が輸入されなくなっても原発が止まっても、生きられるようにと、昔からの知恵や技を自分が受け継ぎ次の世代へと繋ぐ生き方をしてきました。その生活を、学びたいという人々が全国から集まり小さな共同体が出来ていました。


For the past 30 years, I have been practicing natural style of farming while rearing my 5 children.  After Chernobyl accident, I changed my life style using old day practices and wisdom handed down from generation to generation so that we could survive without oil, nuclear power, and imported foods. People who wanted to learn such kind of living gathered around me from all over Japan, so we were living in a sort of small community.


今回の原発事故が、それらの全てを奪いました。大切にしてきた農地は、空から降り注いだ放射能のせいで、これまで無農薬で作ってきた安全な野菜を、今年は作ることが出来なくなりました。農民としてこれ程悲しいことはありません。


Then, the Fukushima accident took away everything from us.  This year, we cannot grow safe organic vegetables from our agricultural land which was taken great care of without any chemical. As a farmer, there is nothing that can make me more sad.


311日を境に、全ての福島県民の生活は一変してしまいました。地震、津波、原発事故三重苦のなか、それでも生きていかなければならない苦しさ。


After March 11, lives of all the people in Fukushima was changed.  We had to manage to survive in the midst of the triple disasters-earthquake, Tsunami, and nuclear accident.


とりわけ、原発による被害は目に見えないだけに、それを受け入れることができない苦しさがあります。去年と何も変わっていない美しい風景の中に確実に存在する放射能は、そこに住むことができないと判断した人と、そこに住み続けようと判断した人の間に、大きな溝を作ってしまいました。


Particularly, we suffered from nuclear disaster. Since the radiation is invisible, it is very difficult for us to accept the fact.  The radiation that exists for sure in the beautiful scenery that has not changed a bit from last year put a tremendous gap between people who decided not to continue living that area and people who decided to continue living that area.


本来なら、同じ被害者であるはずの家族が、地域の人々が、思いを共有できないという悲しい現象、心がバラバラになることによって引き起こされた精神的被害、これが「直ちに出た健康被害」です。


The families and neighbors who are supposed to share their sufferings cannot share their feelings. Fukushima peoples mental damage caused by this disintegration of peoples minds can be called as immediate health effects.” (After the accident, the government of Japan repeatedly said, There will be no immediate health damage.)


そして、今後ジワジワと出てくる低線量被曝による被害は、確率が低いからと何の手だてもしない。それどころか、これまで、100ミリシーベルト以下のデータが十分にないと言い、そのデータを集めるため福島県民200万人をモルモットにしようとしているのです。


The government does not take any action for the upcoming health damage caused by low level radiation saying that the probability of health damage is low enough.  On the contrary, the government is trying to use 2 million Fukushima people as guinea pigs to collect data, saying that there is not enough data for radiation exposure below 100 milisieverts.


見えないはずの放射能で汚染された福島が、私には戦場に見えます。それはまさに、愚かにも人間が自然を征服出来るかのごとく振る舞ってきた人類と、自然を大切にしたいと考えている人類との戦いの場です。自然豊かな福島「うつくしま福島」だからこそ、見た目には何も変わらない、「美しい戦場」となりました。


To my eyes, the scenery of radiation contaminated Fukushima is just like a battle field, even though I cannot see the radiation itself.  It is a battlefield between people who foolishly behaved as if they could conquer the nature and people who have cherished the nature.  Since Fukushima is beautiful in nature, it does not look different at all. In sight, it is a beautiful battle field.


放射能と、国家権力で子どもの未来を奪ってしまう戦場です。戦場に子どもは居てはいけないのです。戦場の炎の中にいる子どもたちを置き去りにしてはいけないのです。


But it is a battlefield to take away the future of children by the state power. There should not be any children in the battlefield.  We should not leave any child in a battlefield with fire.


これまでの、経済優先の考えでは、子どもたちを救えないのです。子どもたちを救うあらゆる手だてを今すぐ行わなければならないと思います。


We cannot save our children with the economy first ideology.  We immediately need to take every measure to rescue children now.


原発事故の恐ろしさは日本中、世界中が感じたはずです。それでも尚、原発を止めないばかりか、原発を輸出すると言うこの国は、一体何を考えているのでしょうか。


People in Japan and in the world should have felt the horror of nuclear accident.  What kind of nerve does this country have not only continuing nuclear power generation domestically but also trying to export more nuclear power to overseas?


今後、何世代先にも及ぶ影響が出ると言うことをどう考えているのでしょうか。8ヶ月も炎の中に放って置いた政府に期待はできません。


I wonder what the government is thinking in regard to the health effects that can continue for generations to come.  In any case, we cannot expect much from the government who left children in the fires of battlefields as long as 8 months.


子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりしました。このままでは、「未来の子どもたちの命より、目先の経済のほうが大切だと21世紀の大人たちは判断しました」と、将来にわたり人類が滅びるまで、伝え続けて行かなければならないことになるのです。


Now we know that it is not our government who can protect our children. With this trend continuing, we the adults in the 21st century will have to be told that we made the judgment with our priority on the short-sighted economy rather than childrens’ lives in the future. We will be told like this until human race would eventually be extinguished.


子どもの命を守れるのは、国民です。何が正しくてどうすることが命を守ることになるのか、心の目を見開き一人一人が自分で判断して行動する必要があります。


It is people who can save childrens lives.  Each single person needs to open his or her eyes of mind and make a judgment to see what is correct and what should be done to save lives.


「子どもの命を守る」たったこの一つの願いを叶えるために、福島の親たちは立ち上がりました。全国の人々が福島の子どもたちを守るためにつながりました。あらゆる人々がつながり活動を進めなければならないですし、生き方をも変えなければならないほどの重要な決断をしなければならない時がきたのです。


Mothers and fathers in Fukushima stood up to make a single wish come true. That is to save lives of children. People from all over the nation got connected to protect lives of children in Fukushima.  Now the time has come for everybody to get connected and make actions and to alter their life styles, the moment for all of us to make a very important decision.


もし、これで原発が止まらなかったら、人類は滅亡への道を進むことになるでしょう。 福島から発信された原発事故の恐ろしさが、世界中の人々に伝わり、全ての原発を止めることができるまで、活動を続けなければなりません。福島の子どもたちのような悲しみを、もう二度と起こしてはいけません。ご静聴ありがとうございました。


If the nuclear power does not stop even after this Fukushima accident, humankind would surely tread the path to destruction.  The horror of nuclear accident coming from Fukushima should be disseminated to the people all over the world. We need to continue our actions until all the nuclear power plants in the world are stopped. We should never cause any more sorrow Fukushima children had to any other children on our planet. Thank you very much.


逃げるな八郎君!<本澤二郎の「日本の風景」(4123)

<中村格に指示、木更津のやくざ浜名強姦魔の逮捕が先だよ!>

 日本の警察力の沈下を、世界はオウム事件でたっぷり観察させられた。警察を指揮する国家公安委員長にも課題アリだ。ど素人で、正義感の薄い人物では駄目だ。とりわけ、やくざと関係する人物ではお話にならない。いま、そのトップの小此木彦三郎の三男が務めているが、突然、辞めるといいだして、波紋を呼んでいる。


 横浜市長選に出て、もう一度、政治家業の訓練をして、出直すということらしい。しかし、八郎君!今逃げ出す前に処理してもらいたい事件を、解決してからにしてもらいたい。「木更津レイプ殺人事件」の犯人・やくざ浜名を逮捕してほしい。これは女性の自立を促す、ジャーナリストの懇願である。頼むから、やくざ強姦魔を逮捕して、横浜に凱旋することを期待したい。


 決着をつければ、フィリピンのドゥテルテ大統領のように、女性の圧倒的支持

が期待され、次代の政権を担える政治家として大成するかもしれない。


 筆者は、昔よく父親・彦三郎さんの事務所に出入りした新聞記者だった。大きな体をソファいっぱいに乗せていた。事務所の部屋に飛び込むと、彼はすかさず「おいK子、コーヒーを出せッ」というのが定番だった。


 すると、目のくりくりした美人のK子さんが「ハイッ」と応えて、すぐに用意した。打てば響く代議士と秘書だった。ある時、この巨漢がやや青ざめて、震えながら「キミ、OO新聞のSを知ってるか。いまワシを脅したッ。クソッ」と大変怒り狂っていた。今も忘れない小此木事務所の一コマだった。


 「政治家を脅しまくる記者」の存在を、初めて知った。当時、小此木事務所と警察庁の関係が深ければ、即座に警察を動かしたろう。いま八郎君が指示すれば、警察庁の中村格は反対できないだろう。


 「木更津レイプ殺人事件」を処理してほしい。1分の時間で解決できるのだから、何としても正義の国家公安委員長として、最後の職責を果たしてもらいたい。


<小此木彦三郎秘書・K子さん!強姦殺人魔逮捕を頼んでほしい>

 永田町では、元田中龍夫秘書だったN子さんにひれ伏す森喜朗が話題になった。いまは神奈川県湘南方面で、悠々自適の生活を送っていると聞いた。そういえば、千葉三郎秘書は鎌倉だった。なぜか神奈川県が好きな大物秘書ばかりである。


 その点、K子さんは生まれてからの浜っ子である。小此木家と共にあり、今もそうである。彼女の世話になった一番弟子が、菅義偉ということなのであろう。


 彼女にも、チンピラやくざ浜名逮捕を頼みたい。被害者は、戦争未亡人の一人っ子の遺児である。敗戦後の母子家庭の生活は、第三者の想像を超える。父親がいない家庭生活は、それはも尋常ではない。夜中に物音を聞くだけで、震え上がるような瞬間である。


 その点で、K子さんは恵まれてきた。幸せな家庭生活は逃したかもしれないが。大物秘書になると、結婚どころではない。人生すべてを、仕える代議士に捧げるのだから。母子家庭の苦労が分かるはずだ。そんな女性を、強姦・性奴隷にして、あまつさえ逃げ出そうとして、脅しまくられ、やくざに殺害された木更津の戦争遺児の無念を理解してくれるだろう。


 悪魔のようなやくざを放任する千葉県警と木更津署に対して、犯人逮捕をするよう八郎君にお願いしてもらいたい。女性をレイプして、性奴隷を強いるやくざは、人間の屑どころか、悪魔の使いである。断じて許せない。


 急ぎ八郎君を説得してもらいたい。頼みたい!これも不思議な縁に違いない。


<「公明党創価学会は、犯人を自首させなさい」と市民の小さな声>

 この機会に改めて、公明党創価学会にもお願いしたい。この殺人事件の犯人も被害者も公明党を支持する創価学会員である。被害者が殺害される直前に犯人を明かしていたことだから、間違いない。


 犯人の仲間からも証言を得ている。元学会幹部に犯人逮捕を要請したが、相手がやくざと分かると、彼はすぐ逃げ出してしまった。要は、公明党創価学会関係者は、正義の観念が薄いということが判明した。


 友人の清和会OBは、右翼暴力団の世界に知り合いが多いらしく、彼の分析では「犯人逮捕にブレーキをかけているのは、当の公明党創価学会」というのである。事実でないことを祈りたいが、人間の道は、犯人を説得して「自首させる」ことだろう。このことが一番求められている、違うだろうか。


 やくざにレイプ殺害された被害者は、栄養士でも知られた。戦争未亡人は、旧馬来田村の産婆さんとして、敗戦前後の時期を中心に、実に3000人の赤子をこの世に送り出した経済成長に貢献した第一人者、仏のような人だった。筆者もむろん、彼女のお陰で人間社会に出てくることが出来た。遺児の3人の子供も、当然、未亡人の母親の手で誕生した。


 母子は公明党創価学会の優秀な会員だったようで、彼女の自宅の塀は、おそらく40年以上、公明党の掲示板を設置していた。二人とも公明党の選挙応援に熱心で、都議選ともなると、都内の知り合いの家を戸別訪問していたと評判だったという。


 彼女の娘婿は、今では公明新聞の幹部のはずだ。娘を創価学園?に入れていたとも聞いた。要するに、被害者の戦争遺児の、公明党創価学会に対する貢献度は、おそらく他の信者の追随を許さないくらいだったようだ。

 公明党創価学会が人の道に従う組織・教団であるならば、犯人は特定されているのだから、警察に政治的圧力をかけるのではなく、反対に捜査に協力すべき責任があろう。強く要望したい。


<やくざ強姦魔に殺害された戦争遺児は公明党支援断トツ!>

 人間の命は、地球よりも重いものであろう。いかなる教団・政党といえども、この縛りから抜け出すことは不可能である。


 この事件は2014年4月に起きた。犯人は市民に姿を隠して、介護施設「かけはし」を経営、被害者をそこに引きずり込んで、犯行に及んだものである。他方、彼女の平和運動は、地域の元教師らと連携して活動していたことから、前年から公明党に疑念を抱いたらしい。


 秘密保護法に狂奔していた公明党の太田ショウコウに対して、厳しい批判を加えていた。2013年12月のころだ。そこから、この恐ろしい強姦殺人の取材に飛び込んだという経緯が生まれた。その後に戦争法・共謀罪に突っ込んでいく公明党創価学会に対して、平和を欲する人間として許すことが出来なかった。人間としての当たり前の言論活動である。

 

<人の道に反するカルト教団で都議選全員当選となるのか?>

 欧米諸国とくにフランスなどでは、カルト教団と指摘されている創価学会であることも、最近知ったばかりであるが、それは神道議員連盟の「神の国」信仰の自民党右翼議員とも酷似している。日本会議という変名でも知られる。ごく普通の合理主義人間には、理解不能でついていくことは、到底無理である。カルト信仰ゆえである。


 信教は自由であるが、批判する自由も日本国憲法は容認している。靖国参拝は、アジアはおろか、欧米社会からも容認されることはない。反省も謝罪もしない「戦争神社」ゆえである。


 7月の都議選で自公が圧勝するだろうか。カルト教団は、いずれは馬脚を現すしかない。まずはやくざ強姦魔逮捕に歩調を合わせることで、都民の理解を得られるようにしてはどうか。八郎国家公安委員長の決断を期待したい!

2021年6月23日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


 FNNプライムオンライン自民党・小此木八郎氏 横浜市長選出馬 現職閣僚が異例

自民党の小此木八郎国家公安委員長(55)が、8月に行われる神奈川・横浜市長選挙に立候補する意向を固め、党幹部らに伝えていたことがわかった。

横浜市長選に立候補する意向を固めた小此木国家公安委員長は、衆議院神奈川3区選出で当選8回、自民党の県連会長を務めている。

同じ神奈川県選出の菅首相と近い関係で、自民党関係者によると、すでに菅首相にも意向を伝えているという。

立候補する際は、閣僚と衆議院議員を辞任する見通し。

小此木氏は、IR(統合型リゾート)計画に否定的な考えだという。

自民党は、横浜市長選で、現職の林文子市長を支援しない方針を固めていた。

(時事)任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、同22日投開票)をめぐり、小此木八郎国家公安委員長(56)=衆院神奈川3区=は22日、閣議後記者会見で「立候補する決意を固めた」と表明した。出馬する場合は、閣僚と衆院議員を辞職することになる。市長選では、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の是非が争点になりそうだ。
東芝・経産省は運命共同体<本澤二郎の「日本の風景」(4121) : jlj0011のblog (livedoor.blog)
大島議長も失格<本澤二郎の「日本の風景」(4122) : jlj0011のblog (livedoor.blog)

大島議長も失格<本澤二郎の「日本の風景」(4122)

<国権の最高機関が機能不全=議会制民主主義の危機>

 地に落ちた朝日新聞政治部に内外の批判が強い。少しは目を覚ましたのか、国会の機能不全についての記事が登場した。8年前から大きく報道してきていれば、日本の危機はかなり回避出来たかもしれない?


 「質問に答えない菅」「情報を隠す霞が関」「国会軽視の自公体制」は、それ以前の安倍・自公体制とそっくりである、との指摘でもあろう。政治不信の元凶は、この10年余、ずっと継続してきた。これに国会が反撃しない。大島衆院議長もまた失格、ここにも問題の根源が潜んでいる。


 史上最悪の安倍・自公の改憲軍拡内閣の暴政に対して、国権の最高機関が、なんらその使命を果たさなかった。むしろ、安倍にひれ伏す無責任・無能議長として、国民の批判を浴びてきた。昨年からのコロナ政局の下で、依然として国会は機能マヒに陥っている。衆院議長の責任も厳しく問われている。


 安倍・自公内閣下で強行された戦争三法、後継の菅内閣も憲法改悪を前提にした国民投票法が、大島理森議長のもとでそそくさと成立した。後者は、信じがたいことだが、野党第一党の立憲民主党の枝野幸男の裏切りによるものだが、改憲内閣による憲法にもとる違憲法案をスイスイ成立とさせてきた大島理森は、安倍や菅に並ぶ無能無責任政治屋として、後世に名を刻むことになろうか。


<大島理森は史上最悪の内閣に歩調を合わせた最悪議長>

 国民生活も歴史も政治指導者に左右される。彼らの資質が問われるゆえんだ。その点で、極右の安倍内閣を牽制すべき地位にあった衆院議長が、なんら民意に沿った行動を示そうとしなかったことに、国民は深く失望している。


 とくに特定秘密保護法に続く自衛隊参戦法は、それまでの政府が憲法に違反するとしてきた集団的自衛権行使を突如として容認することで、強行された悪法にもかかわらず、議長はあたかも昼寝をしてやり過ごした。共謀罪もまたしかりである。


 菅内閣では、憲法改悪を目的とした国民投票法にも、手をこまねいてやり過ごした。というよりも、悪法の審議促進に走っていた。安倍長期政権のもとで、血税で腹を膨らませただけの議長でしかなかった。あと数か月の命である。


<安倍の実父・晋太郎の後輩・毎日OB、津軽の六ケ所村無視の原発派>

 地球温暖化による気候変動は、原発の超高熱原子炉を冷やすための大量の海水が高温のまま海に流し込む。海水温が異常に上昇して、恐ろしい竜巻や途方もない豪雨、強烈な台風を発生させて、地球を破壊している。石炭火力や車のエンジンを変えるだけでは、地球破壊を止めることは出来ない。全原子炉を止めるしかない。


 原発を全廃するのである。大島の地元は、危険すぎる六ヶ所村の核施設が存在、地域住民の恐怖を煽っている。しかし、大島はむしろ原発派として反対するどころか推進してきた地球破壊派であった。


 その理由が存在した。彼は原子力委員長や科学技術庁長官を歴任した、永田町に巣食う原子力ムラの有力メンバーだった。派閥の先輩だった三木武夫や河本敏夫の平和主義は、これっぽちもない政治屋だった。


 改憲派の高村正彦の右腕のような人物として議長に就任した。真っ当な政治家とは無縁だった。


 さらに言うと、彼は毎日新聞記者としては、安倍晋三の実父・晋太郎の後輩にあたる。毎日の安倍派だったのだ。安倍という最悪の首相にとって、大島は利用できる政治屋の一人だった。それゆえの長期衆院議長だったたことになる。津軽の民度をも裏付けていて悲しい。


 同じ三木や河本に仕えた村上誠一郎とは正反対の、政界遊泳術に長けたずる賢い政治屋、とあえて指摘したい。恥ずべき元新聞記者であった。



<元凶は自公3分の2議席と神道・学会のカルト極右体質>

 見方を変えると、彼は国権の最高機関の長に就きながら、史上最悪の政治環境の下で蠢くしかなかった。


 元凶は3分の2議席という恵まれ過ぎた政府与党の存在が、安倍を独裁化させ、小選挙区制がそれに輪をかけて増長させた。暴走政治どころか暴政となって、平和憲法に襲い掛かった8年であった。


 「フクシマは制御された」という安倍の偽りの言動は、あたかも「核の平和利用である原子力発電所」に相当する。その先に東京五輪獲得のため、IOCを買収するという犯罪行為を断行して手に入れた。そうして、とことんフクシマの放射能汚染による人々の健康被害などを封じ込め、はては汚染下の住民をモルモットに仕立て上げてきた。


 結果、フクシマの健康被害は、新聞テレビが報道ゼロ、だが正義の竹野内ファイルがフクシマの悲劇をしっかりと記録していた。新たなデータを、また近く公開したい。

 棄民と化した東北、特に福島県の対応に声も出ないが、加えて電通五輪強行によるコロナ感染拡大がまた、列島全体を棄民化させることになろう。政府が命と健康を保護すべき重大な責務を放棄することを棄民というが、あたかも「フクシマの列島化」であろう。


 放射能汚染とコロナ汚染による二重の棄民化政策が、菅・自公内閣の下で進行する。その根源といえる犯人を、狂信的カルトの宗教勢力に見出せるだろう。戦前の国家神道の流れに、新たに公明党創価学会が加わって、安倍に続く棄民化政策が進行することになるのか。


 覚醒した清和会OBの鋭い分析でもある。フクシマと電通五輪は、連動していることに気付くべきである。大島の国会が、機能不全を起こしている政治環境・根源と、あえて大胆に指摘したい。


<総選挙の最大の課題は国民の意思が反映できる議席確保>

 官邸と霞が関が国会を軽視、よって機能不全に陥ってしまった現在、これを正常化する方法は一つしかない。民意が反映する政府・議会・最高裁の構成を正常化することであるが、まずは総選挙で自公に代わる政権の樹立である。


 日本のイスラエル化といってもいい。腐敗した長期自民党政権から卒業するのである。5割前後の無党派の決起いかんにかかっている。自公はせいぜい2割から3割政党である。菅は五輪強行で、おろかな民が感動して、総選挙で自公圧勝と夢見ている。果たしてそうだろうか。


 津軽の民も目を覚ますだろう。東京都民も、近く実施される都議会議員選挙で、そのことが証明されるに違いない。自公圧勝は夢に過ぎない。9月と想定される総選挙で、無党派が本気になって政治を変えるしかない。二度と大島議会の再現を許してはならない。

2021年6月22日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)



(追記)昨日、隣家のY君が自宅庭のスモモを採取して、持参してくれた。味もなかった桑の実に比べると、甘い。我が家では、間もなくブラックベリーが実る。数粒口に入れてみた。少し甘酸っぱい。桑より上等だ。ビタミン補充にいいという。日本では高価な果物を、自宅生産で乗り切ろうという作戦が、果たして成功するのかどうか。


雨上がりの庭先の菜園に変化が起きていた。トマトが急に大きく成長していた。今は高いトマトを買って食べているが、少し気味悪い。残留農薬不安である。目下の健康野菜NO1はフキだ。ニラの成長も楽しみである。義弟の苗床からいただいた10本ほどのサツマイモの苗もついた。4本のカボチャの花が咲いた。一匹のミツバチを見つけた。


<韓国から従軍慰安婦像が東京を訪問する!実現するかも?>

【平昌共同】旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像と、その前でひざまずいて謝罪する安倍晋三前首相をモチーフにした像を設置している韓国の私立「韓国自生植物園」の金昌烈園長は20日までに、東京で両像の展示会の開催を検討していると明らかにした。日本の後援者を探している段階で、実現するかどうかは不透明だ


東芝・経産省は運命共同体<本澤二郎の「日本の風景」(4121) : jlj0011blog (livedoor.blog)
(時事)学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=が改ざんの経緯などを記した文書「赤木ファイル」が22日、妻雅子さん(50)による大阪地裁での国家賠償請求訴訟の代理人弁護士事務所に届いた。代理人弁護士は文書を公表し、内容が初めて明らかになった。


経産省・東芝は運命共同体<本澤二郎の「日本の風景」(4121)

<官僚社会主義の正体を経産省OBが日刊ゲンダイに緊急寄稿>

 財閥のためのアベノミクス政府・電通のための五輪など、戦後いち早く日本の資本主義を「官僚社会主義」と喝破した戦闘的リベラリストで平和軍縮派の宇都宮徳馬の「官僚社会主義批判」を書棚から引き出したところ、その実情を経産官僚OBが、衰退した言論界をリードする日刊ゲンダイに緊急寄稿した文章を、ネットで見つけた。


 一連の東芝原発政策から何から何まで政府と一体となって行動する東芝経営陣に、改めて納得した。国家社会主義である。国家資本主義と言ってもいい。自由と公正な競争を否定したもので、欧米のそれとは異質である。


 両者のエリートたちは、米国留学時代から全て一体で日本経済に関与している。その典型が「核の平和利用」というイカサマの原発路線の一体化だった。日本で中小企業は刺身のツマだ。政商にならないと、大きくならない宿命を負っている。善良な企業経営者が大きく成長することはない。財閥にひれ伏す金魚のフンでしか、生き延びられないのである。


<海外株主潰しに東芝・経産官僚が体当たり!=官僚社会主義の犯罪>

 今回の東芝事件は、米ハーバード大の投資基金による大株主提案に対して、東芝は国家権力と一体となって、それを封じ込めた。そのことがものの見事に暴かれたのだ。


 東芝はそれを抑え込むために経産省課長をアメリカに派遣して、脅しまくっていたのである。むろん、ハーバード基金が黙認するわけはなかった。彼らはITなどを駆使、真っ当な弁護士を起用して、東芝と日本政府の不正を暴いてしまった。


 官僚社会主義の正体を暴いたことになる。日本のいかがわしい資本主義が、遂に白日の下にさらされ、露呈したことになる。1993年筆者は1か月かけて全米取材を敢行した。そのさい、米国務省やホワイトハウスの担当官は、日本財閥の不当な対応にカンカンに怒っていた。ということは、ワシントンは以前から日本財閥の正体を知悉していたことになる。おそらく財閥ファイルは、物凄い量になっているはずである。


 ハーバード基金は、それを利用して東芝退治を敢行したものであろう。日本の経済社会は、公正競争無縁である。政府と巨大企業が一体となっての海外ODA援助も、その一つである。この手口をまねた国もあるらしい。不公正なビジネスは、国際社会で指弾を受けることになる。


 日本の証券取引所も怪しいことが、あからさまに露呈、外国の投資家は逃げ出すことになろう。日本政府を巻き込んだ財閥ビジネスが、東芝事件で公にされてしまったことによる損失は巨大である。



<経産官僚の天下り先として「東芝は居心地満点」と最高点>

 自民党に族議員が存在することは、以前からである。カネに執着する同党議員は、衆参の商工労働委員会に潜り込もうとする。そのために派閥のボスの力を借りる。商工族になれば、財閥との関係が生まれる。裏献金を引き出せる。


 東京タイムズ政治部長時代、関連会社が井上靖原作の「敦煌」を映画化した。北京での特別試写会に、超党派の映画議員連盟会長の田村元(当時通産相)と同事務局長の前田勲(元法相)の参加を、社長の徳間書店社長から要請された。


 せっかくの機会なので、前田と一緒に天津へと足を向けた。日本の総領事館が、実に詳細に日本企業の実情を説明してくれた。通産省出向の総領事と自民党商工族で、田中角栄側近の前田に対する配慮を感じた。日帰りだったので、静かな旅で終わったが、もしも一泊旅行だったら、ちょっとした歓迎宴が開催されたであろう。


 通産省は現在の経産省の前身である。同省を自民党商工族も背後を固めているのだから、霞が関でも抜きんでている役所だ。安倍時代は、財務省を窓際に追い詰めて、経産官僚が外交にまで首を突っ込んで主導、原発輸出に力こぶを入れた。


 東芝事件では、当時官房長官だった菅義偉も、横浜市議時代の手口で「脅せばいい」と東芝CEO・車谷という、反省謝罪も出来ない三井出身の悪党に指示していたことも判明した。官民挙げてのハーバード大株主攻略を見て取れる。


 これは日本ビジネス最大の恥部として、内外に発信された。一見、穏健かつ愚鈍な表情を見せている菅だが、どうして手口はやくざそのものである。この官僚社会主義を破壊しないと、日本は国際社会で正式に認知されることはないだろう。


 「東芝は天下り先として最高だ」との当事者の採点にそう驚くことはない。そうだろうなあ、がジャーナリストの直感である。目を閉じて古を振り返ると、そこは梁山泊に違いない。

 生きた経済がわからない東大法学部による官僚社会主義者が、ビジネスで成功するわけがない。かくして東芝事件の真相発覚で、日本の財閥資本主義が露呈、経済界に激震が走っている。不条理な日本株式会社が、世界から問われるだろう。株式市場にも激震が!

 目下、ワシントンでは金融縮小論台頭で、ドル高円安へ。黒田・日銀も地獄を見ることになるだろう。官僚社会主義発覚で、自滅することになる!


<加計学園事件関与の安倍首相秘書官・柳瀬唯夫も沈没東芝に天下り>

 経産省OBの正義の指摘の中で、加計孝太郎事件で浮上した人物が、東芝に天下りしていた事実を明らかにした。


 柳瀬唯夫は、安倍の秘書官だった。安倍の要請に東芝は、二つ返事で天下りを受け入れたのだ。東芝と安倍・東芝と菅どころか、東芝と小泉純一郎も、と指摘しようか。郵政民営化も東芝ビジネスの一つだった。


 通産大臣秘書官をした知り合いに、東芝を採点したもらったことがある。彼は「東芝は省内で別格扱いされていた」と。東芝の粉飾決算の背後で、莫大な闇資金が政界のみならず、霞が関にも流れていた状況証拠だ。おわかりか。


 医療事故で東芝を業務上過失事件として刑事告訴したさい、自民党の正義派?に声をかけてみた。彼は「もっと早く、告訴しない前に相談してくれれば何とかなったのに」と悔やんだ。これはどういうことなのか?真っ当なジャーナリストは、いまも理解できないでいる。


 官邸と経産省と直結している東芝に、天下御免の刀傷を見て取れるのだが。


<原発メーカーは経産省最大の利権ビジネス=日本原始力ムラ>

 いわゆる原子力ムラの防御システムは、いかに強力であるか、日本人も国際社会も認知している。それはチェルノブイリ原発事故をはるかに、はるかに膨大な大災害をもたらした、311東電福島原発の爆轟にも関わらず、日本から54基の原発は消えていない。


 あろうことか、自公政府は再稼働に踏み切った。日本の新聞テレビはすべて読売や産経、日経に歩調を合わせた。そしてフクシマの真実を隠ぺいしてしまった。国連も沈黙して容認した。


 正義の学者・文化人・ジャーナリストらの、真実の報道を抑え込んでしまった。それでも一人抵抗した人物を、逆に刑事告訴するという破天荒な荒業で封じ込めた。なにごとも電通東京五輪報道一色するために。これにNHKから朝日新聞までも服従した。最近眠らされていた竹野内ファイルを、何度か開いてフクシマの現実を伝えようとしている理由でもある。


 要するに、日本から言論の自由は、ひとかけらもなく消えてしまった。日本は民主の、言論の自由のある国と誤解している外国人研究者は、もういないと思いたいのだが、果たしてどうだろうか。財閥の恩恵を受けてきた学者は、沈黙を余儀なくさせられ、自己の研究成果をドブに捨てている?正確な日本論は無いに等しい。


<次男を東芝病院で失った遺族言論人はドン・キホーテだった!>

 思うに永田町を生涯の仕事だとしてきたジャーナリストは、中国や朝鮮侵略の根源を探しあぐねる過程で、侵略の核心となってきた怪しい財閥に直面した。新聞テレビから消えていた財閥に気付いた。財閥という文字さえも消えてしまっていたのである。


 そして遂に財閥と対峙することになった。次男の医療事故死で東芝と。反省謝罪をしようとしない東芝に対して、警視庁に刑事告訴した。警視庁は受理したが、捜査は1年もたな晒し、それでも書類送検してくれた。当然、東京地検はまともに対応すると信じた。


 無念にも、東芝と防護服の電通のことを知らなかった。刑事告訴のさいの記者会見には、警視庁担当の社会部記者が勢ぞろいしたものの、しかし、報道したメディアは僅かだった。日本テレビの編集幹部に問い合わせると「東芝ではねえ」というコメントに今は納得するほかない。


 東京地検に、それでも期待した。松本朗という悪徳検事の不起訴処分に対して、それでも検察審査会に一人で申し立てた。11人の市民は、市民の怒りを受け止めるだろうと、はかない期待をかけたが、彼ら無知無恥の市民は、検察に軍配を上げた。


 日本の政治経済構造が、官僚社会主義であるという恩師・宇都宮徳馬の指摘について、すっかり忘却していた、そのためだった。ペンの一匹オオカミも、東芝サイドからだと、サルバンテスが描いたドン・キホーテでしかなかった。


<日本はやくざに十手捕り縄の中世社会から抜け出せない不条理>

 官僚社会主義の日本では、財閥の中枢に検察の捜査が入ったことがない。不思議なことだと考えていたが、今は理解できる。日本の政府・捜査当局は、財閥の仲間か配下だったのである。

 中世・江戸時代の犯罪捕り締まりというと、十手捕り縄を握るやくざである。犯罪者が犯罪者を取り締まる!泥棒が泥棒を取り締まる!日本でいいのか。


 戦後の官僚社会主義のもとでは、財閥が十手を持っているのである。こうした日本の真実を教えてくれた、東芝医療事故死の次男だった。彼は命を捨てて、ジャーナリストに財閥・東芝のことを知らしめてくれたことになる。直接、当事者になって真実が見える。多くの日本人が、この真実を理解した時、列島に光明が差し込むはずである。

2021年6月21日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(宇都宮徳馬も納得する古賀茂明緊急特別寄稿文(抜粋)紹介)

日本政府とマーケットに対する信頼を根底から覆す大スキャンダルが起きた。大胆に要約すれば、外国株主が東芝に影響力を行使することを嫌った「外資嫌い」の経済産業省と、外資によって自らの地位を脅かされることを恐れた東芝首脳が共謀して、経産省の外国為替管理法上の規制権限をちらつかせて、外国株主に総会での人事案などの提案を止めさせようとしたり、経産省が海外の投資家に対して、外資による提案に賛成しないように働きかけたというものだ。当時の官房長官であった菅総理もこれに関わった疑いが強いという。 東芝にモノ言う海外株主に経産省が圧力 金融庁も政治介入に加担か  真相解明と再発防止策の策定までにはまだ時間がかかるが、それとは別に、マスコミからの取材で、私は、同じ質問を受けている。  東芝と経産省はなぜこんなにべったりの関係なのか、というものだ。  経産省は東芝の所管官庁で、貿易管理や原発関連などで東芝に対する規制権限を持つ。補助金、税の優遇措置でも東芝に便宜を図っているから、経産省は東芝の上に立つようにも見える。 ■経産官僚にとって東芝は「居心地のいい」天下り先  一方、筆者が経産省にいた頃、東芝に天下りした先輩は、「居心地が良い」と言っていた。加計学園事件で問題になった安倍前首相秘書官を務めた柳瀬唯夫元経済産業審議官も東芝の関連会社、ダイナブック社の非常勤取締役に天下りした。  天下り以外にも、経産省が東芝の世話になることは多い。東芝の社長、会長は経済界で絶大な力を持ち、日本商工会議所(日商)や経団連のトップなど要職の常連だった。自民党への影響力も大きい。筆者も、課長や部長をしている時などに日商会頭だった東芝会長などに「ご説明」に行ったものだ。  経産省の政策にお墨付きをもらう最高機関である産業構造審議会でも東芝首脳は要職を占め、経産省のシナリオ通りに発言してくれた。もちろん、経産省最大の利権である原子力発電のメーカーでもある。どこから見ても、日本産業の頂点に位置し、80年代のジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた日本の黄金期に、「ノートリアスMITI(悪名高き通産省)」と世界に恐れられた当時の通産省から見て、最高のパートナーであった。  両者に上下の関係はない。「栄光の時代を生きた運命共同体」だったと言うべきだろう。  後に、経産省の意向を受けて米国の原発メーカー・ウェスチングハウス社を買収して大失敗した東芝は、破綻寸前となった。その時も経産省は、産業革新機構や日本政策投資銀行などを使って東芝を救済し、「東芝復活」の夢に賭けた。その結果が、今回の不祥事だ。両者の関係は、今や、ただの「腐れ縁」に落ちぶれてしまったようだ。


彼らには「性」とも言うべき2つのDNAがある。  1つ目は、私が「中央エリート官僚型」と呼ぶタイプの公務員に共通するDNAだ。「自分たちが一番賢い」、だから、「我々が考えることは常に正しい」と思い込む。だが、現実には彼らの頭は時代遅れで使えない。このギャップが不幸の源になる。  例えば、「コーポレート・ガバナンス強化」をうたいながら、その本質は理解できない。ただ、そういう言葉を使えば、企業に対して偉そうに振る舞える。彼らのDNAがそういう方向に導くのだ。独立社外取締役を増やせというのも同じ。自分たちの天下り先が何倍にも増えるということを裏では計算しているが、「自分たちこそが正義」という意識に酔うあまり、そういう自身の下心を自覚できない。今回も、ガバナンスの観点では最低最悪の行為なのだが、本人たちは正義を追求したと信じている。  経産官僚2つ目のDNAは、「日本の経済界を仕切るのは俺たちだ」という強烈なプライドだ。企業が頭を下げて頼ってきたとき、「俺たちが助けてやる」とそれに応える瞬間こそ、至福の時だ。半導体のエルピーダや液晶のJDI(ジャパンディスプレイ)のような経産省のDNAが生んだ、負け組「日の丸連合」は残念ながら連戦連敗だった。ダイエー救済に失敗する直前まで「ダイエー再生はわれらの使命。経産省の鼎の軽重が問われている」と語っていた事務次官もこのDNAの持ち主だった。 ■東芝が手に入れた「安全保障」という武器  実は、90年代までに、経産省はエネルギー関連を除く大半の権限を失い、構造的失業時代に入った。安倍政権で権勢を振るった同省出身の今井尚哉総理秘書官のおかげで一時は経産省内閣などと持ち上げられて喜んだが、それも終わった。  そんな経産省が、「改正外為法」により最高の武器を手に入れた。安全保障を口実に、海外投資家に干渉する権限だ。「安保」といえば、「国家の命運を左右する」仕事だ。いや応なく彼らのDNAを刺激する。彼らは、国家を守るためだから何でもできる、というおかしな世界に入ってしまった。  経産省のDNAには「外資嫌い」も含まれる。彼らは平気で経産省に逆らうから、「一番偉いのは我々だぞ!」となる。今回も、外資が東芝の株主総会で提案権を行使すると聞いただけで、「外資の野郎が!」と逆上し、「東芝を守り外資を潰せ」という条件反射となった。

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