2021年06月

日本の警察(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4130)

<「21世紀の特高警察」の存在を証言した元長崎県警エリート>

 戦前の特高警察をご存知か。国家神道・教育勅語を補完する内務省管轄の警察が、国民の自由・人権を踏み潰す治安対策部隊といえるだろう。政府批判を完璧に抑え込んだ軍事独裁政権の先兵役となって、若者を赤紙一枚で戦場に送り込み、彼らの命を奪った。特に、自由主義者や共産主義者が被害を受けたことは、よく知られている。


 二発の原爆投下で敗戦、特高警察は廃止されたはずだったが、自ら長崎県警幹部として目にした現在の公安・外事の警察任務から、入江は「戦前の特高警察を再現する体制と捜査が行われている」と厳しく指弾した。この恐ろしすぎる現状を、彼は勇敢にも証言した。聞く方は、度肝を抜かれてしまった。


<憲法・議会・言論を欺く公安警察の暴走に驚愕する日本国民>

 日本国憲法の立派な人権主義が、根底から損なわれているというのだ。これは由々しき一大事ではないか。主権者も議会人・言論人も、当事者から直接聞いたり、調査すべきであろう。


 確かに国権の最高機関である国会で、首相が年間118回も嘘の発言をする中で、抵抗する加計孝太郎事件の文科省事務次官への尾行盗聴、あるいは立憲民主党の検事あがりの女性議員の、ホテルでの愛人との密会暴露、途端に国民民主党に移り、改憲をわめいた不可解な事案など、官邸の繰り出す恐怖の反撃に声も出ない!


 人間の尊厳が奪われてしまっている最近の事例からも、21世紀の特高警察論は、為にするものではなく、重大深刻な問題を含んでいる。問題は、こうした民主憲法破壊の公安警察に対して、議会も言論界も沈黙容認してきた一点にある。

 入江憲彦証言を、このまま放置できるのか?もしも無視するようでは、文字通り、三流国の独裁政治の日本そのものであろう。311でも原発再稼働の日本、フクシマ放射能汚染水の海洋投棄も、21世紀の特高警察による成果?といえないだろうか。


 コロナ襲来が、戦前の悪しき制度の現代化をあぶりだしているものか。議会・霞が関・裁判所の覚醒が不可欠であろう。戦後勝ち取った民主の価値が、早くも存亡の危機に立たされている!警鐘を乱打したい。


<長崎県警エリート=東京・小平市の警察スパイ学校派遣>

 長崎県警に限らない。各県警のエリート養成機関は、東京・小平市にある警察学校だという。全く知らなかったが、入江の経験談からすると、そこは警察のスパイ学校というのだ。スパイという不気味な響きを伝える用語が、当たり前のように口から飛び出したことに「まさか」と違和感を覚えながらも、その後の説明を聞いていると、大いに納得できる。これは怖いし、恐ろしい。正に戦前の日本そのものである。


 思うに、大杉栄の虐殺事件を連想する。陸軍幼年学校の先輩が殺害されるという重大事件が、陸軍大将・宇都宮太郎の長男・徳馬の普通校転進への契機となった。旧制水戸高校では、軍事訓練の時、高下駄を履いて軍国主義に抵抗した。この場面を、後輩の後藤田正晴は知っていた。宇都宮のそばには、柔道部の水田三喜男がいた。二人そろって、官吏養成大学の東京帝国大学を避けて、京都帝大に進学して、天皇制に反対して投獄されることもあった。


 平和憲法のすばらしさを、宇都宮・水田・後藤田は肌で感じた政治家となって、戦後政界を駆け抜けた。「ワシの目の黒いうちに改憲はさせない」と官房長官・後藤田は、首相の中曽根康弘にかみついた。護憲リベラルが、日本国民の総意である。読売のナベツネも、彼らに手を出すことが出来なかった。


 「スパイ学校は関東管区の管轄で、全国から優秀な警察官を集めて、語学の研修もさせている。私は朝鮮語を勉強した。中には、外務省に出向して、情報将校として、外交官の地位を与えられている」というのだ。情報将校は防衛省のみと思い込んでいたが、警察の公安も加わっているのである。


<語学研修=外務省出向=情報将校=戦前の陸軍中野学校>

 宇都宮徳馬さんの事務所に、中国語の分かる山谷さんという秘書がいた。彼は陸軍中野学校で中国語を叩き込まれて、中国侵略に加担させられた。何度も古巣を歩いてはどうか、と誘ってみたが、彼は応じなかった。暗い思い出ばかりにうんざりしていたせいだろう。せめて中野学校の実情を聞くべきだったが、当時はそうした判断さえ持たなかった凡人ジャーナリストだった。


 国家主義者・中曽根康弘は、政権担当時期にスパイ防止法を強行しようとしたが、白川勝彦ら護憲派が反対して潰した。それを安倍晋三内閣は、特定秘密保護法と名称を変えて、それまで平和を合唱してきた、公明党創価学会を先頭に立てて強行した。2013年12月だ。

 この場面で、創価学会員の戦争遺児・K子さんが、これの強行に突っ走った太田昭宏に対して、反撃ののろしを上げたが、彼女は不幸にして「木更津レイプ殺人事件」の被害者として、富津市出身のやくざ強姦魔の浜名に殺害されてしまった。池田大作裏切り人の太田は、その後も自衛隊参戦法と共謀罪にも手を出して、安倍を感動させた。その謝礼の大きさは、天文学的とみられている。

 菅義偉や二階俊博も知っているだろう。K子さんの怨念かもしれない、太田は次回の選挙に出ない、と清和会OBが連絡してきた。安倍追及は太田追及でもある。国民の厳しい監視の目は強まることになろう。


<朝鮮語を駆使する外事係長=裏金批判で真っ逆さま>

 入江の話に戻る。彼の言う21世紀の特高警察論は、どうやら間違いなさそうだ。信ぴょう性は高い。

 「小平で朝鮮語を2年間、叩き込まれたお陰で、いまも韓国人の観光ガイドが出来ますよ。長崎に戻って、公安警察へ、ついで外事係長として15年間、資格も警部補になって活躍していたのですが、どうも警察の裏金問題が納得できません。生来の性格かもしれませんが、裏金問題を口にした途端に、エリートの外事係長を外されてしまいました。長崎市内から40分ほどの、炭鉱のあった駐在所勤務、明白な左遷です。そこで住民に拳銃を振り回したというでっち上げ事件を捏造されて、首にされてしまいました。この間、公安と外事の30年を総括すると、やはり戦前の特高警察が、今も姿形を変えて存在しています」


 いかなる組織・団体も、恥部を抱えている。一個の人間もそうだが、警察は血税を食んでいる公の組織体である。憲法順守が大原則で、わずかでもそこから踏み外すことは許されない。憲法の名において指弾される。

 個々の警察官は、罷免の対象となる。警察庁長官・公安委員会委員長・国家公安委員長も問われるだろう。


 「公安・外事の警察は、一つは共産国の情報収集、二つ目は左翼思想の監視と右翼の監視、三つ目が警備で、機動隊など治安部隊です」「国の政策に反対するデモや反対勢力には、アカというレッテルを貼ることにしている。原発反対は、国の政策に反するため、当然、公安警察の監視対象になります。小泉純一郎もその一人かも。アカの人間を弁護する弁護士も公安にマークされています」


 「彼らのためのブラックリストも作られて、保管されています。ブラック台帳も作成、これは㊙扱いにされていて、㊙のスタンプを押してある。これは国民には内緒です。発覚すれば、主権者維に対する反乱となって、大問題になるからです。公安警察の任務・方針も極秘、国民にバレないようにしています。国民に対する監視・尾行など、警察はびっくりするようなことをしていますよ」


 「事件捜査は刑事部、警察のエリートは、公安部・外事部・警備部で、この三者のライバル意識はすごい。刑事部の妬みも強い。私をはめた連中は刑事部。警察内部の攻防も激しい」


<国民を守る警察から監視する21世紀の特高警察の実情に仰天>

 長崎県警の公安・外事を歩いたベテランが目撃した警察の秘密は、主権者に対して完璧に隠されている。日本国憲法に違反する捜査やブラックリストと台帳(ファイル)を、秘密の倉庫に補完しているというのである。


 日本共産党リストだけではない。一般人の極秘リストも、門外秘として保持・保存している警察国家・日本というのだ。国民の安心・安全を約束して血税を懐に入れている警察が、実際は国民・主権者を監視している!というのである。


 天地がひっくり返るような、仰天・驚愕すべき事態である。知らぬは主権者・国民ばかりなのだ。日本の憲法・土台が侵害されている現在の日本と、ほぼ断定できるだろう。真相を明らかにする時代である。監視されている日本人は、議会・霞が関だけではないのだ。

2021年6月30日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

日本の警察(上)<本澤二郎の「日本の風景」(4129)

<元長崎県警エリート警部補・入江憲彦氏が明かした警察力の正体!>

人間は身近な存在に対して、一番よく見えてるはずなのに、現実はその逆の判断をしたりする。新聞記者1年生は、まず社会部に所属して、サツ回りという警察担当から始める。犯罪者など違法行為の容疑者を退治する、正義の安全・安心組織として評価する。

 筆者の場合、政治部に所属して警察官僚出身の政治家に、多少の愛着を抱く。親しくなった政治家の中に警察官僚が少なくない。ややまともな政治家と評価してきたのだが、それが今裏切られて、改めて取材する必要に迫られた。

 動機は、2014年4月28日に発生した「木更津レイプ殺人事件」である。犯人は特定されている。やくざ強姦魔の浜名である。被害者の身内は、逃亡してしまったので、代わって刑事告発した。千葉県警・木更津署も告発状を、信じがたいことに、突っ返してきた。これを契機に、やむなく警察と向き合う羽目に追い込まれてしまった。

 やくざ強姦魔捜査から逃げる千葉県警・木更津署が、本取材の理由である。


 やくざ強姦魔から逃げる日本の警察!一体どういうことか。確かに清和会OBの警察通がいうように、千葉県は神奈川県などと並び称される、やくざが跋扈する、民度の低すぎる風土ではある。

 すでに君津市の産廃場にフクシマの放射能汚染土壌1万トン以上が投棄された。水源地である。目下、木更津市の水源地にも産廃場建設認可問題が、地域の重大問題になっている、との回覧板が回ってきた。


 偉そうな地元の名士も、やくざに対抗しようとはしない民度である。警察力をまるで信用していないのである。国家公安委員長も千葉県警本部長も、存在していないかのような房総半島だ。地方議員も国会議員も存在ゼロである。無法無天の半島である。


 一体千葉県も木更津市も、市民税・県民税を、貧者からも収奪して、警察官の懐を暖かくさせていながら、これでは庶民は、踏んだり蹴ったりの棄民か奴隷ではないだろうか。


 正義の警察官はいないのか。いても声を上げられないのか?


 その原因を、元長崎県警のエリート警部補・入江憲彦さんが、警察の実態、驚くべき真実を語ってくれたのだ。

 一言でいうと、まともな警察官は偉くなれない、よっていい加減な警察官が、幹部として出世する腐敗体質の警察という。正義の、法治を貫ける警察官は、まず日本にいない。


 伊藤詩織さんという、実に真面目で有能なジャーナリストを強姦したTBS山口強姦魔を、安倍の意向を受けた、と誰もが信じている中村格が救済した。其の結果、彼は警察庁NO2の地位にある。こんな悪事が許されていいのか。怒り狂うではないか。要するに、悪党ほど出世する警察組織といえる。


 被害者は声を上げるしかない。だが99%は、声を上げない。屈している。しかし、伊藤さんは声を上げている。立派だ。反原発ジャーナリストの竹野内真理さんも、原子力ムラの脅し、警察の嫌がらせに抵抗している。もんじゅ西村謀殺事件の被害者のトシ子さんも、そして今、森友事件関連で自殺した赤木さんの妻も、声を上げて、安倍と麻生を追い詰めている。


<裏金を批判する正義の警察官排除の根深い腐敗体質>

 「警察は組織体として悪事を働いてきている」「典型的な事件は警察の裏金である」と入江憲彦は、繰り返し厳しい口調で断言した。


 検察の裏金を指摘した検事が逮捕されるという事件があったが、警察官もこれを口にすると、まず出世は出来ない。排除される運命にある。


 正義の警察官は、ことごとく組織の中枢から外されていく。その先には、でっち上げの事件を捏造されて、豚箱に入れられてしまう。この事実を受け入れることが出来れば、いまの日本の警察力の正体を知ることが出来るだろう。


 警察庁には、国税が投入される。対して都道府県の警察は、都道府県の税金によって、双方ともおおむね高い収入を得て、安心な生活を送っている。共に市民が働いたり、年金からの、血税である。


 彼ら警察官は、したがってれっきとした公務員である。全体の奉仕者として、市民県民の生命財産の保持に懸命に働く約束をしている。ところが、その血税をちょろまかして裏金を作り出す。犯罪だ。裏金という隠れた犯罪資金を使って、甘い汁を吸っている犯罪組織なのだ。


 まともな警察官はいるに違いないが、しかし勇気を出せない。出せば家族を路頭に迷わせてしまう。警察の組織に入ることは、自身を悪人に追い込むことで生きる、というの現実を受け入れてしまっている。こんな不条理が許されていいわけがない。



<途端にドさ回り人事で干され、次いで事件を捏造されて追放>

 裏金問題は、警察最大の恥部という。入江に嘘偽りはない。法廷でも、そのことを繰り返し明らかにしてきた。これにヒラメ司法は、向き合おうとしない。裁判所も、何がしかの裏金が存在しているのかもしれない。


 犯罪を取り締まる警察が、犯罪を繰り返している!恐ろしい日本ではないのか。警察官の多くが知っている。経理担当者は無論のことであろう。


 入江は長崎県警のエリート警部補だった。その彼の生きざまを、自ら証言してくれたのだ。とどのつまり彼は、日本列島の最果ての長崎で、島流しに遭ってしまった。ドさ回りだ。「住民に拳銃を向けたというでっち上げ事件で追放されてしまった」といって嘆いた。さぞや悔しかったであろう。


 余談だが、亀井静香の有名な言葉を、三木武夫の後継者ともいわれた志賀節から聞いたことがある。「私は死刑廃止論を主張して、議員連盟を立ち上げた。そこに警察官僚の亀井静香氏が入ってきた。理由を聞くと、彼は警察は男を女、女を男にする以外は、何でもできる。冤罪など簡単。罪のない人を死刑にすることは出来ない。死刑は廃止すべきだとね。大いに納得した」と。


 警察にとって、でっち上げ事件など造作ないことなのだ。入江は身をもって経験させられた。

 

<悪人にならないと出世できない警察は中村格が証明>

 よもや天地がひっくり返ることはない。だが、人間社会では起こりうる。警察の世界では、日常茶飯事なのである。入江の説明を聞いていると、まさにそうである。


 筆者にとって、大いなる謎であった千葉県警と木更津署が、やくざ強姦魔を捜査せず、反対に逃げている理由も見えてくるのである。


 やくざ強姦魔を捕まえない警察官が出世する!ありえないことが、警察ではありうるのである。


 一番わかりやすい例は、冒頭に触れた中村格のことである。安倍・菅体制が続くと、彼は警察庁長官になる、と予想されている。財務官僚だった佐川某は、森友・公文書改ざんをやって、部下を殺しながら、その悪徳で国税庁長官に就任した。誰もが「安倍をつるし首にしたい」と思わせた事件だ。警察に限らないのであろうが、安倍・自公内閣の暴政は極まっていた。


 中村は、安倍の腰ぎんちゃく・山口強姦魔を救済して、警察庁の最高峰の地位を掴もうとしている。すごい時代に驚愕するばかりだが、したがって元長崎県警のエリート警部補を追い落とした人物は、当然、出世することになる。

 

 中村の実績は、地方の警察本部でも起きているはずだ。断言したい。

 千葉県警や木更津署でも!本来は罷免の対象者のはずである。現実は逆転している警察なのだ。「木更津レイプ殺人事件」の被害者が、殺害されても警察を信用せず、110番通報しなかった理由でもあろう。


 これが戦後に民主主義を採用した日本で本当に起きている!


<群馬県警エリートの大河原宗平氏も被害者の一人>

 群馬県でも、入江と同じような運命を強いられた元県警エリートがいる。「私が被害を受けた2年前、2004年のことだった。大河原宗平氏も警察の裏金の問題について正論を吐いて、冤罪逮捕されてしまった。私は2006年のことだった」と打ち明けた。


 「結果、彼は2500万円の退職金を没収されてしまった。いいことをしながら、ですよ。体のいい生贄・スケープゴート。これが警察の正体です」「大河原は、外に向かって裏金問題を批判した。群馬県警は部下への見せしめに大河原を抹殺したんです。彼もまた有能な群馬県警の警部補、私とそっくりでした」


 大河原は、警察正常化協議会を組織、警察・検察・判事ら司法3権の不正監視に、日々汗を流している。彼の活躍に注目する市民は、全国に少なくない。ネットを駆使して、司法で蠢く悪人退治に徹している。

 

<戦前の怖い特高警察が今も生きている>

 次回に紹介することになるが、入江は公安警察についても詳しい。

 長崎は地政学的に重要な地域である。江戸時代の鎖国政策の中でも、長崎は扉を開いて、外国との窓口となってきた重要な場所である。その伝統が今も継続している。


 蘭学のことやキリスト教との関係を見れば、古くから欧米文化のみならず、アジアからの貿易・文化の出入口でもあった。それでいて原爆の投下地となったことは、日本軍国主義を支えた軍事基地だったせいである。日本近代化?研究の特別な地域は、合わせて治安対策の前進基地ともなった。


 そこで活躍した警部補は「戦前の特高警察が、21世紀の今も存在している」と断言した。これには凡人ジャーナリストもたじろいでしまったが、説明を聞くと、どうやら本当らしいのだ。(つづく)

2021年6月29日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)



<原子力ムラの官僚たちはコロナ予算にも食らいついていた!>

[東京 28日 ロイター] - 梶山弘志経済産業相は28日、家賃支援給付金不正受給で経産省の職員が逮捕されたことを受けて会を見し、「憤りを感じている」と述べた。警察の捜査に全面協力するなどして全容を解明し、厳正に対処すると述べた。

TBS山口強姦魔事件の重大な経緯から>

シェラトン都ホテルで、詩織さんが山口氏に暴行されたのは、201544日 未明。詩織さんからの刑事告発状を受理した警視庁高輪署は捜査を進め、裁判所からの逮捕状の発布を受けて、68日、アメリカから帰国する山口氏を逮捕すべく、成田空港で張り込んでいた。しかし、当時の警視庁刑事部長の中村格氏から逮捕中止の命令が入った。捜査員たちは通り過ぎていく山口氏を、ただ呆然と見送るしかなかった。

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2020/01/post_136744.html
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(東スポ)伊藤さんらによると、2015年4月の事件を受け、警視庁高輪署が準強姦容疑で逮捕状を取り、同年6月、帰国する山口氏を署員が成田空港で待ち構えていたが、突如、警察上層部からストップがかかった。「本件は本庁(警視庁本部)で預かる」と逮捕状執行停止を命じたのが当時警視庁刑事部長を務めていた中村氏だった。

<警察庁が遂に捜査権を手にする!>

AERA)「この時を待ちに待っていた。米国のFBIのようにようやく手足を持てる。サイバー攻撃は今や国家レベルで行われていて、地方警察の対応では追いつかないという危機感があった」(警察庁幹部)

 警察庁は国の基幹産業や重要インフラへのサイバー事件に対抗するために「サイバー局」を創設し、全国から捜査員を集めて独自で捜査に当たる「サイバー直轄隊」を発足させる方針を発表した。

 警察庁幹部によると、警察庁が逮捕権などを行使できる捜査部隊を持つのは1954年の同庁設置以来、初めてとなるという。サイバー局は20224月、サイバー直轄隊は22年度内に設置される見込みだ。

市民力全開!<本澤二郎の「日本の風景」(4128)

<安倍晋三議員辞職勧告決議・公開質問状を実施した市民勇者>

 2度ほど電話でおしゃべりした市民運動家と思われる秋山信孝さんが、週刊金曜日1320号を郵送してきた。毎日のように国会デモの先頭に立っているような仲村正昭さんと二人で、衆参の国会議員707人に対して、公開質問状を出した、という記事が掲載されていた。


 内容は「安倍晋三議員辞職勧告決議を採決せよ」という至極当たり前だが、大手の新聞テレビが逃げてしまっている重要な課題について、主権者である市民としての怒りを、国権の最高機関に叩きつけていて小気味がいい。


 日本は三権分立を法治の基本に据えて、行政府の暴走を牽制させているのだが、衆参の議長も、そして司法の最高裁長官も、超高給を懐に入れて昼寝をしている。せっかくの法制度も、所詮、その地位に就いた人間によって動く。最高裁長官も衆参議長も、魚に例えると、老いたヒラメである。自ら責任を果たそうという気概が全くない。


 国民は全体の奉仕者である公務員・公人が、義務を果たさない場合は、主権者として彼ら悪徳公人を罷免する権利がある。


 誰もが議員辞職対象と考えている安倍晋三は、到底国民の代表として、憲法を尊重し、擁護する首相では、全然なかった。議員失格もいいところだろう。清和会秘書会幹部として、安倍晋太郎のカバン持ちをしていたころから、晋三をよく知る人物は、この10年安倍を首相と呼んだことがない。


 見識・教養のない父親のカバン持ちを、晋太郎が北海道に後援会組織を作るころから、ススキノでの素行をよく知っている、そのことも関係している。彼の仲間が、晋太郎秘書だったため、安倍父子について詳しく承知していた。「神の国」神社参拝派以外に何もなかった。


<行政のトップが1年の間に118回も国権最高機関で虚偽答弁>

 案の定、晋三は首相となって次々と職権を乱用して、権力犯罪を繰り返した。

その素顔は、国民のために働く召使とという役目無縁だった。


 「地球を俯瞰する」などとほざいて政府専用機を独占して、各国にひも付き援助(ODA)60兆円をばら撒いて、国の財政を破綻させてきた罪人である。安倍晋三の正体は、いうなれば売国奴そのものだった。国民の代表である国会議員としての資格など、最初からなかった。

 東芝・日立・三菱の原子力発電所のセールスマンよろしく、地球と人類を滅ぼす原発ビジネスに突っ走った。311の東電福島原発を隠ぺいさせるべく、嘘と買収でもって、電通五輪を強行した国民の敵である。


 しかも、1年の間、国権の最高機関で118回も虚偽の答弁を繰り返した。衆参議長のヒラメぶりも重大だが、嘘つき首相としての安倍の記録に声もでない。

同時に、これを許した国会議員の無能無責任も問われている。


 行政と議会が腐敗まみれの日本に危機感を抱こうとしない新聞テレビに対して、市民の堪忍袋の緒が切れて当然であろう。仲村・秋山の両名が「許されない」と決起した公開質問状である。


<新聞テレビが逃げてしまい市民力で全国会議員に対して質問状>

 まずは衆参議長が、ついで衆参の国会議員が、残るは新聞テレビが、安倍晋三という史上最低の政治屋に対して、議員辞職勧告を迫る責任があった。しかし、三者とも重責を放棄して、逃げてしまった。


 もはや打つ手は、主権者が罷免権を行使する番である。1億2000万人の日本国民に代わって、二人の市民運動家が立ち上がって、全国会議員に決起を促したのだ。その結果を週刊金曜日が掲載した。

 日本で初めての、市民力による公開質問状である。誰も思いつかなかった正義の決起に、この場で敬意を表したい。


<安倍議員辞職勧告決議に賛成議員は、たったの12人>

 大河原雅子・小川淳也・近藤昭一・本田平直・森田俊和・照屋寛徳・赤嶺政賢・清水忠史(以上衆院)、石川大我・牧山ひろえ・福島みずほ・ながえ孝子(以上参院)。

 707人の衆参国会議員のうち、まともな国民の代表は、ほんの僅かだった。安倍の7年8か月の正体を如実に表している。


 自由で民主の日本?の真実の姿を反映している。首相官邸の行政権のみならず、国権の最高機関もまた、ほぼ完璧に腐りきってしまっている証拠であろう。官邸も議会も異臭を放ってしまっている日本なのだ。


 コロナ襲来に耐えられない日本での電通五輪強行も、これでは故なしとは言えないだろう。日本沈没も仕方ないのか。


 政治家らしい政治家のいない日本での五輪強行に、いかんともしがたい日本を、見事に映し出している。世界の笑いものだろう。


<無回答など「辞職勧告反対者」は落選運動の対象>

 安倍の共犯者を叩き落とす国民運動を、インターネットを用いて公然と行使する時ではないだろうか。市民運動家の叫びを実践する総選挙が、秋に実現するかもしれない。その前に安倍の後継者が、五輪強行の結果として退陣に追い込まれる可能性も出てきている。


 コロナ五輪の惨状次第では、官邸から議会を巻き込んで、ひっくり返るかもしれない。市民運動も、新たな展開へと移行する。


 政治屋を叩き落とし、政治家を選ぶ時代の到来にしたい。


<国会議員半減と報酬半減の国民運動も不可欠か>

 コロナ大不況下でも、びた一文被害を被っていない人種は、全体の奉仕者である。庶民は塗炭の苦しみにあえいでいる中でも、公務員は以前と変わらない。おかしくないか。

 とりわけ世界一の報酬を得ている国会議員が、余りにも恵まれ過ぎている。財政破綻の国で許されていいわけがない。このことに国民の目は、一段と厳しくなっている。


 目下の都議選でも、大衆の怒りが表面化するだろう。菅は五輪強行後の大失態で、退陣する覚悟のようだが、予想外の政局展開も起きて来るのではないか。正に一寸先は闇だ。


 その先に、国会議員の半減と報酬の半減が、避けては通れなくなるだろう。政党助成金や通信費も廃止である。中曽根バブル期と変化のない国会議員のみが、特権的地位に甘んじて居られるはずがないのだから。


 公務員も大改革が始まる。霞が関から地方の公務員へと、行政改革は進行するだろう。市民力が圧倒する時代においては、大変革が起きるものだ。コロナが地底のマグマを突き動かし始めている!

2021年6月28日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(毎日)東京都議選(74日投開票)について、都内の有権者を対象に26日に実施したインターネット調査で、東京オリンピック・パラリンピックをこのまま開催することに「反対」とした回答が58%になり、「賛成」の30%を大きく上回った。政府や都などは上限を設けた上で観客を入れて開催する方針だが、新型コロナウイルスの感染拡大につながるという不安が解消されていないことが浮かんだ。

本澤先生、おはようございます。

アエラのデジタル記事を貼り付けます。

八千代、青柳

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2021062400088 


本澤先生、産経デジタル記事を貼り付けます。産経は都合のよいように記事を書きますから眉つばで一読ください。

八千代、青柳

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_YUR4VXCXCZNAZPE22JSD5AHDDQ 

東電フクシマ隠しの終着駅・電通五輪<本澤二郎の「日本の風景」(4127)

<象徴天皇・主権者に歓迎されない東京五輪=なぜ強行するのか?>

取っても採っても捕りきれないのが、梅雨時の雑草である。安易に除草剤という猛毒に手を出す人びとは、農民だけではない。同じように世の中には、草むらに隠れる、蛇の道を好む人間がいる。蛇道変じて邪道、覇道だ。


 どうするか?古来よりアジアでは、平和の思想・哲学である儒学・道学・仏学が生まれたのだが、悪党にとって無縁である。叩いても叩いても、へこたれない。他人の死を、屁とも思っていない。目下の電通五輪に賭ける、菅義偉とIOCのバッハ一味がそうである。コロナの死者が1万4000人を超えていても、五輪を強行すると、ひたすら猛進している。「相手はアジアの侵略・無反省の野蛮人だ、何人死のうが欧米人にとって関係がない」「連中は、311の東電福島原発の放射能汚染を隠せば、それで満足する悪党一味ではないか」ー。五輪放送権料狙いの米NBCも、バッハに負けじと本心を晒け出した。笑いが止まらないらしい。


<清和会の陰謀・謀略として浮上したフクシマ隠しの東京五輪>

 東京五輪は、邪道の神道政治連盟・清和会の陰謀・謀略として、浮上したものである。東電原発フクシマ放射能汚染を隠ぺいするための、神道が好む血税投入の利権お祭り騒ぎなのだ。おろかな国民を貶める暴利目的の野望に、利権で動くIOCを巻き込んだ悪魔の行事と断罪できるだろう。


 これに、結果的に水をかける新型コロナウイルスさえも、逆手にとって「コロナを抑え込んだ証としての五輪」とほざく菅や安倍・森喜朗らだ。日本国民の覚醒と悪党の最後の攻防戦が、怪しく繰り広げられていることに気付くべきだ。


<原子力ムラの猛威に屈した言論界・政治屋・官僚・ヒラメ判事の日本>

 振り返ってみると、311の前には、もんじゅ西村謀殺事件や反原発の女性エリート謀殺事件(東電OL事件)、そのほかにも反原発学者などの怪死事件が次々と起きていた。原子力ムラは、311後にフクシマの県民をモルモット・人体実験を、いまも巧妙に仕組んで、人々の健康問題を蓋してきた。NHKはじめ新聞テレビは、ぴたりとフクシマ報道を止めて蓋をしてしまった。


 庶民が気が付くと、目の覚めるような東京五輪の建設の槌音だ。東北復興建設ラッシュに加わって、原発派の中曽根一家の鹿島と共に、ゼネコン一人勝ちの日本経済に、とりわけやくざの街は、東京・銀座が酒池肉林の様相を呈した。さらには、日銀による国民資産・年金を悪用して、株式にどかどかと流し込んで、異常な株高を演出してきた。アベノミクスとは、国民資産を株に流用、財閥の内部留保を400兆円、500兆円へとふくらませたことであろう。


 一般の国民は、フクシマをすっかり過去のことだと思い込ませ、忘れさせてしまった。主権者は、原子力ムラによる、731部隊を想起させるような、フクシマの放射能人体実験など視界に入らなかった。


 断じて制御されない戦後最大規模の東電福島原発放射能汚染問題は、言論界から学会、国際社会そして日本国民の目から消えてしまった。「日本は天皇中心の神の国」と信仰する安倍晋三・森喜朗らの五輪狂騒曲を、まるで子守歌のように響かせて、自公3分の2議席を確保、暴政を繰り返してきた清和会極右政治、改憲軍拡と原発再稼働内閣だった。


 天の配剤か、そこに新型コロナウイルスが襲来、安倍の心臓を射抜き、いま菅の脳天に衝撃を与えている。象徴天皇の深刻な懸念に対しても「宮内庁長官の見解に過ぎない」と一蹴して、五輪強行に突っ走っている目下の菅内閣である。


<五輪強行理由を答えられる日本人は、菅義偉のほかに安倍と森喜朗か>

 もう目を覚ました日本国民は、多くなったに違いない。五輪狂騒曲は、子守歌では全くない。フクシマの廃炉にも100年かかる。いまは手が付けられないほど、ひどすぎる状況である。


 安倍や菅の言う「制御」が本当であれば、これまで何人の政治屋が現場を訪れたのか。安倍でさえも、まともな現地視察を一度もしていない。菅も、である。IOCのバッハは、現地に足を踏み入れたであろうか。


 原発全廃のメルケル首相に素直に従ったドイツ人は、311前のチェルノブイリ大事故で、地球と人類を消滅させる原子力発電所の脅威を知悉していたのである。遅ればせながら、靖国参拝派の小泉純一郎も、目を覚ました。次期政権狙いの野党共闘の核心的公約は、原発全廃でなければなるまい。


IOCは金儲けの守銭奴・日本人の命をだれが保障・責任をとるのか>

 コロナは、電通五輪の泥棒予算の一部を露見させ、国民を驚愕させている。同時に、IOCというイベント屋の暴利体質を暴いてくれた。


 東電福島隠しを口実に、IOCや米NBCのハゲタカの獰猛な姿を見せつけてくれている。なんら声も出せない象徴天皇は、とうとうしびれを切らして、宮内庁長官の口から、その怒りを爆発させた。「神の国」の象徴である天皇の厳しい注文に対して、忠実であるはずの神道政治連盟・日本会議はうろたえている。それでもフクシマ隠しの終着駅である五輪最優先の菅・自公内閣である。


 彼らは、一顧だにせず、真っ向から一蹴した。神道政治連盟・日本会議に大きすぎる傷を刻んだのだが、それでも五輪強行を優先している。


 間違いなく、大きなコロナ被害が起きる。菅は辞任することで済ませるのであろうが、日本国民は許さないだろう。石原慎太郎・安倍晋三・森喜朗からJOC組織委員会の武藤らに対して、怒りの攻撃を開始することになろう。


<東電フクシマ疑惑隠しの証拠が次々と露呈=原子力ムラ許さず!>

 人類と地球を破滅させようとしている悪魔が判明した。原子力ムラという悪魔の一味である。国内だけではない。彼らは国際的な原子力ムラを形成している。国連に巣食うIAEAもまた、その中枢の役割を果たしている。


 各国の政治屋・政党を操る悪魔の組織である。東電福島放射能汚染隠しや、2年後の汚染水の海洋投棄もまた、IAEAと日本国内の原子力ムラが連携している。以上の分析は、竹野内ファイルによって可能である。


 同ファイルの鋭い分析が、人類と地球が生き延びる道に灯を灯してくれている。権力・原子力ムラに屈しなかった貴重な記録が、人々に希望の道を指し示してくれている。命がけの学者やジャーナリストの叫びなど、珠玉の闘争の成果が、同ファイルに詰まっている。


 原発全廃することでしか、人類も地球も生き延びることは出来ない。ドイツは、国内の原子力ムラを押しつぶすことに成功した。メルケルの素晴らしい実績だ。ノーベル平和賞が政治的な理由からではないのであれば、今の平和賞はメルケル、そして竹野内ファイルと指摘しておきたい。

2021年6月27日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(以下に竹野内メッセージ)

東電OLについての良いブログをシェアさせて頂きます。勝俣愛人説までは聞いたことはありましたが、

https://ameblo.jp/pochifx/entry-11348726262.html https://tetsu-log.com/004-toden.html


恐ろしいことに、勝俣犯人説までありました。。。

https://jobcatalog.yahoo.co.jp/qa/list/1190334731/


怖いです。。。いずれにせよ、犯人のDNAまで残っているのに、真犯人を追求しないのは、西村さん事件と同様、非常におかしく、追及されるべきです。


西村さんが鳥越俊太郎さんに訴えても、マスコミのニュースにならないと言っていたのを当時から西村さんから聞いて知っていた私は、2008年、「地震と原発」については以下に書いたように、私の企画を報道特集では報道してもらえたことを契機に、ぜひ西村さんの事件をNHKで放送して欲しくて、始めは「竹野内さんの企画をいくつか番組にする」と言ってくれたディレクターに企画書と西村さんとのインタビューの内容を見せて、頼んでいたのですが、情報提供した後に、とんでもない断り方をされました。 http://savekidsjapan.blogspot.com/2013/01/x-sins-of-japanese-media.html


私は2014年自分自身が福島エートスから刑事告訴を受けた後、法務省に、3つの質問を公開質問し、回答を拒否されました。

1番目が、当時東電幹部(勝俣が東電OL殺害事件に関与していた疑いあり。この問題も非常に大事)が捜査もされない中での私のツイートに対する刑事告訴と福島から警察と検察を沖縄まで派遣しての捜査、2番目がもんじゅ西村事件、3番目が地震と原発問題です。http://koukaishitsumon.blogspot.com/2014/07/75.html


また、2014年福島エートスから刑事告訴された時も、福島からやってきた検察官にも、 「なぜもんじゅ西村事件は刑事事件として取り上げないのか?」と「なぜ福島で増えている白血病について取り上げないのか(当時は警備の福島の警察官の間でも白血病が出ているという噂もあったのです)?」と質問しました。答えは避けてました。

(白血病については、元動燃の学者、伴信彦(被ばくを日本及び国際原子力ロビーと共に助長させている中心的学者。国連科学委員会、保健物理学会、原子力規制委員)にも公開質問しています。http://koukaishitsumon.blogspot.com/2013/09/buvery.html )


もんじゅ西村事件は、国家ぐるみの闇の深い事件です。絶対に刑事事件として取り上げられなければならない事件です。

これを契機に芋づる式に、原子力村の闇をあぶりださないと明日の日本はない、と言える大事な事件だと思っています。


ますます深刻化する健康被害 (68) 20214月 病人死人続出 コロナどころではない状況  魑魅魍魎男 (asyura2.com)
イタリアで、古代ローマの時代に剣闘士や猛獣の戦いが繰り広げられた闘技場、「コロッセオ」の舞台裏にあたる部分の修復工事が終わり、メディア向けに公開されました。

呪われし菅義偉と安倍晋三<本澤二郎の「日本の風景」(4126)

<秘書として仕えた小此木家の八郎が突然の横浜市長選でカジノ反対>

2日前、我が家の南側の透明ガラスの下で、一羽の小鳥が死んでいた。不思議なことが起こるものだ。想像するに、哀れ小鳥は、窓ガラスに激突したのだ。自爆テロか。鋭い口ばしが印象的だった。家族で樹木葬で弔った。菅の今も、自爆へと突き進んでいるように思えてならないのだが。


 昨日の都議選出陣式で彼は、一人五輪強行を叫んで、吠えた。もはや誰の忠告にも耳を傾けない菅だ。東京五輪を安倍晋三と一体となって推進してきたのだろうが、その安倍の方は「神の国」信仰者らしく、神社での出陣式に顔を出していた。


 天皇の不安・懸念を公開した宮内庁長官に対して、菅も閣僚も「長官の見解」といって切り捨てた。「天皇なんて我々の人形なんだ」との意向を言外に発信したのだ。


 昨日は、自身が仕えた小此木彦三郎の三男・八郎が、国家公安委員長を辞任した。記者会見で、8月の横浜市長選に出馬すると公に発言した。閣僚を辞めて、市長選に飛び出したのだ。


 こんな事例は過去にない。八郎の思いは「菅よ!なぜ俺を軽いポストを押し付けたのか。親父の恩義を忘れたんだろう。こんな大臣ポストなんか、こちらから突っ返してやるッ」というのであろう。


 一人ぼっちの官邸の主に、もはや求心力はない。コロナ襲来の五輪強行に懸念を抱く閣僚は少なくない。内閣はガタピシと音を立てて、激しく揺れている。


<国家公安委員長最後の仕事・木更津レイプ殺人事件犯人逮捕を回避>

 彼はもう国家公安委員長として警察庁を指揮監督する地位を、自ら放棄したことになる。筆者は、本ブログで「木更津レイプ殺人事件」の強姦魔やくざ浜名の逮捕を直訴したが、彼の目に届かなかったらしい。


 「警察庁の中村格は安堵したろう」と清和会OBは見ているが、確かにそうかもしれない。彼の見立てによると、公明党創価学会がブレーキをかけてきて、結果、千葉県警と木更津署が捜査を見送っている、というのである。


 「表面化すれば、公明党創価学会の一大スキャンダルとなるからだ」とにらんでいる。彼の指摘が事実だとすると、中村は伊藤詩織さん事件のみならず、相当なワルということになる。犯罪もみ消し人のワルが出世する霞が関である。


 赤木ファイルでも、霞が関のワルが逃げ惑う姿が見えている。自公体制下の腐敗は、官邸から霞が関に及んで、自壊過程に突き進んでいる。

 八郎作戦は、果たして成功するだろうか。自爆への道を突き進んでいる菅の下から逃げ出したものの、彼の前面に大敵が現れてくるという。正義の刃が襲い掛かる。無事に切り抜けることが出来るのか?


<河井夫妻・菅原一秀と側近が次々と沈没・疫病神菅と距離>

 安倍が強行した参院広島選挙区での宏池会壊滅作戦は、とどのつまりは、騙され続けてきた宏池会の岸田文雄を覚醒・決起させた。安倍の鉄砲玉・河井夫妻が逮捕され、バッジを失ってしまった。


 「岸田は一転して、ライバルの幹事長・二階俊博と提携して、1・5億円事件で安倍を追い落としにかかっている。これに参画した菅にも、刃が向けられている」というから、林真琴検察の出方いかんで、安倍ともども沈没する可能性も出てきた。どこへ行く自民党?なのか。


 菅原一秀も、一旦は不起訴にさせたが、市民の反撃で検察審査会が蘇り、起訴に追い込まれた。菅派の中枢が総崩れ、カジノ汚職事件でもお陀仏候補が出るだろうと見られている。


 「菅は自民党の疫病神だ。菅のもとでの選挙は、何としても回避したい」

という自民党内の有様である。事情通は「選挙が近づいてきているというのに、菅と一緒の宣伝ポスターを作成する自民党議員が一人もいない。前代未聞の事態だ」と驚きを隠さない。


<「菅の選挙は絶対したくない」が自民候補の本心>

 その昔、剃刀の後藤田正晴は、中曽根内閣を称して「泥船」と揶揄したが、いまの菅・自公体制こそが「泥船」であろう。海中に沈むことが、ほぼ100%の確立で推移している。


 「総裁選を前倒しして、新しい顔で選挙しないと、当選が危うい」と悲鳴が聞こえている。呪われてしまった菅からの離反の動きは、小此木八郎だけではないようだ。


 「農民出身の首相」というまやかしの電通宣伝で、人気浮上した菅義偉の今は、コロナと五輪強行論で、墜落寸前といっていい。

 一部の御用評論家を使っての世論操作も、成果は出ていない。右翼陣営も「天皇にも見捨てられてしまった」という現実を目の前に突き付けられて、もはや手も足も出ない。呪われた列島は、呪われた菅へと転進している。


<反菅の岸田文雄も安倍1・5億円追及と電通五輪NO

 五輪強行が現実味を帯びてくると、JOCなどの黒い疑惑が表面化、とりわけ金庫番の死が大きな波紋を呼んでいる。


 4兆円の莫大な五輪予算が、電通やパソナなどの官邸にへばりつくハイエナの餌食となっていることも、発覚してきた。野党がこの一点で共闘を組めば、自公体制を陥落させることが出来る。


 膨大な血税を吸い取った輩を、つるし首にするような野党連合の誕生を期待する国民は、無党派に限らないだろう。大衆はコロナ大不況で塗炭の苦しみを強いられている。マッチ一本で、カンナくずは燃え広がる列島である。


 五輪開会式に1万人計画浮上に、岸田が「ありえないことだ」と反撃を開始したことも注目を集めている。岸田の1・5億円追及は本物であろう。

 

<天皇にも見放されて浮かぶ瀬もなし>

 未だに天皇を神と崇める神道政治連盟も、天皇の懸念を一蹴した菅内閣に衝撃を受けている。右翼陣営が分散し始めたとみたい。


 皇室も話題が多く、右翼陣営をハラハラさせてきている。166億円の巨費を使っての皇位継承以来、国民の目もきつい。その国民がコロナ五輪強行にイラついている。そのことをひしひしと感じる皇室でもあろう。


 しかし、猪突猛進の菅の耳には届かない。311以降、呪われた日本列島に安心・安全は無縁である!

2021年6月26日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(朝日)822日投開票の横浜市長選に立候補の意向を表明している小此木八郎国家公安委員長25日午前、菅義偉首相と面会し、辞表を提出し受理された。小此木氏の後任には、自民党行政改革推進本部長の棚橋泰文元科学技術相をあてる


<呪われた東芝も大荒れとなった株主総会>

(読売)東芝の定時株主総会が25日、東京都内で開かれ、永山治・取締役会議長(中外製薬名誉会長)と社外取締役で監査委員の小林伸行氏の再任が否決された。株主総会で会社が提案した取締役候補が否決されるのは異例。東芝の経営立て直しを主導する永山氏が降板を余儀なくされたことで、混乱は必至の情勢となった。


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