2021年02月

清和会体質<本澤二郎の「日本の風景」(3994)

<国際社会から拒絶された「神の国」国家主義者の森喜朗>

 東京五輪組織委員会の会長・森喜朗が墜落した。日ごろからの体質・価値観を非難されたものだ。密室談合による清和会政権の生みの親で、日本会議が引きずる戦前の価値観を、国際社会が容認しなかったためである。


 数世紀前ならいざ知らず、21世紀に「天皇中心の神の国」という時代錯誤の国家論を踏襲、それをひけらかしながら、安倍晋三の後見人として、電通五輪利権に食らいついていたものだろうが、意外やコロナが襲来して延期、そこで日ごろの体質を披歴したとたん、米NBCIOCに「不適格」の烙印を押されてしまった。


 後輩の小泉純一郎や安倍、そして菅義偉も守り切れなかった。深層では、国家神道や教育勅語を継承する、清和会政治を国際社会が直撃したことでもある。さぞかし日本会議も、悔しい涙を流したはずであろうが、戦前の価値観を今時引きずっている方がおかしい。


<「典型的な役職乞食で有名だった」と清和会OB

 恥ずべきは、ほかにもある。責任をとって辞める立場でありながら、森は公然と同志のような人物を指名、相談役として居座ろうとしていたようだ。これはもうどうしようもない。

 清和会体質そのものであろう。安倍もそうだった。自己の犯罪もみ消し人である官房長官を後継者に指名して、退陣後の検察捜査を押しつぶそうとしているのだから。仲間のトランプは、弾劾裁判に二度も掛けられるという悲哀をかこっている。

 

 彼ら清和会体質の根源は、憲法を尊重擁護する姿勢が見られない、それどころか平和憲法を破壊しようとしてきた点にある。森の文教政策がそうだった。


 安倍から直接「うちの祖父さんは、民主主義がわからない」と聞いたことがあるが、A級戦犯首相も同じだった。清和会政権は、戦後においても、日本没落の原動力となったことが既に明らかとなっている。そのことを批判しなかった、新聞テレビの右傾化責任は、筆舌に尽くせないほど重大なことである。


 清和会OBに言わせると、森は「役職乞食」という。初めて耳にした日本語であるので、多少驚いた。どういうことなのか。


<日本体操協会を徳田虎雄から強引に譲り受けた!>

 日本最大の病院を立ち上げた徳洲会の徳田虎雄は、過去においてなんらかの理由で、日本体操協会の会長をしていた。このポストを、首相退陣後の森が「譲ってほしい」と声をかけていた。

 彼がラグビーの選手として早稲田大学商学部に裏口入学したことは、今ではよく知られている。日本工業新聞に入社したが、彼は産経新聞で働いた、と嘘をついていたことも、政界では有名な話である。筆者も永田町でよく聞かされていたものだから、社長の徳間康快に誘われて、一度だけ彼の事務所で会った、それ以外は右翼の青嵐会・台湾派ゆえに敬遠してきた。


 なぜ縁のない体操協会に首を突っ込んだのか。今はわかる。そう五輪利権目当てだった。JOCに対して、体操協会の影響力は抜群というのだ。彼はここを足場にして、五輪獲得に動いたのだ。同じ青嵐会仲間の石原慎太郎が都知事(当時)だ。石原との連携で、安倍を動かして具体化させてゆく。なかなかしたたかな、森と石原と安倍の野望であろうか。指南役は電通だろう。


<森の狙いはJOCへの影響力、五輪利権獲得への布石だった!>

 日本体操協会をよく知らないが、過去に五輪金メダル獲得で実績を上げてきた。そういえば、一時、千葉県知事候補になったスポーツ庁という不思議な役所の責任者が、この金メダリストだった。


 スポーツの台頭は、ヒトラーのドイツ五輪を彷彿させるではないか。ヒトラー研究者が、日本会議にたくさんいるのだろう。獲得するためには、手段を選ばないのだ。嘘と買収で勝ち取った2020五輪だった。 


<「背後に電通が指南していた」との憶測も>

 全く手が付けられない東電福島の廃炉作業について、最近朝日新聞が特別記事を書いた。廃炉は無理なのだ。東芝製のプルトニウムMOX燃料を使用した3号機は、核爆発を起こしている。


 廃炉するためには、数百年かそれ以上かかる。全く打つ手なしである。放射能汚染水の処理をどうするか。海の放流すれば、国際社会がNOを突き付けるだろう。嘘に嘘を重ねて獲得した2020東京五輪は、天も容赦しないはずだ。


 神社信仰のお祓いで、めでたく処理など出来るわけがない。昨夜も福島沖の海中で大地震が起きて、東北から首都圏に住む人々を恐怖に陥れた。

 嘘と買収で手にした五輪に大義は、全くない。健全なスポーツとは無縁の利権イベントそのものである。


 しかし、言葉は便利なものだ。昨日、森が組織委員会で働いている職員に対して、不可解なメッセージを発していた。「電通の作文か」との指摘も。

 

彼は、嘘と買収で手にした五輪を、こともあろうに「偉大な仕事」だと決めつけた。ヒトラー流なのか。はたまた「スポーツが人との繋がりや絆に寄与する社会に、大きな役割を果たしている」ともうそぶいたものである。この作文を書いた人物が誰なのか、電通マターの新たな疑惑が持ち上がっているらしい。


 一部のスポーツ新聞が書いた。五輪を春夏10回実施すると、放映権料だけで、実に1兆2700億円の収益が転がり込むと。五輪は、ギリシャのクーベルタンが期待した、健康で健全なスポーツでは、全くないのである。


 JOCIOCも営利事業団体である。東京五輪は電通利権の最たるものであって、国民生活を豊かにするものではない。まずは、ギリシャに返してはどうか。


<大義のない不浄な東京五輪は限りなくゼロ=老兵は消え去るのみ>

 東京五輪は民間のスポンサーが、金儲けの手段として、主に財閥企業が活用している。この仲間に新聞テレビなども含まれているという。率先して五輪強行論の菅内閣の応援団となって、ジャーナリズムの使命を放棄して、不浄すぎる五輪強行世論づくりに汗をかいてきている。


 不幸にして森問題で、国際社会から非難され、トップが更迭された。後継者選びでも、またいかがわしい人選が繰り返されることになる。森の意中の人は誰か。川渕も落馬してしまい、もはや青少年を鼓舞するような人格者が見つかるだろうか。橋本などは論外であろう。


 東京五輪実施は、限りなくゼロであろう。利権アサリの老兵は去るしかないが、水面下で電通の、もがきふためく様子も見えてくるではないか。

2021年2月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


深刻な米経済<本澤二郎の「日本の風景」(3993)

FRB議長の「失業率は10%近い」の衝撃分析>

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は10日、新型コロナウイルス危機を受けて実際の米失業率は10%近くに悪化していると懸念を示した上で、「金融緩和を忍耐強く続けることが重要だ」と、景気下支え策の維持を明言した。オンラインでのイベントで語った。

(アメリカ南部テキサス州で11日、およそ130台の車が絡む多重衝突事故があり、6人が死亡、65人がけがをしました


 今朝ほどのテレビは、2月11日の米保守地盤で知られるテキサス州で、130台もの車がからむ事故が発生したと報じた。単なる凍結が原因なのか?


 また、FRB議長が「米国の失業率は10%近い」との厳しい数字を明かして、経済専門家を驚かせた。トランプ+コロナ=10%失業率を一般人は、どういうことか、具体的に理解できないだろう。


 筆者は1993年3月、1か月かけて米国全土を取材旅行を敢行し、それを「アメリカの大警告」(データハウス)として上梓した。レーガンの米ソ核軍拡競争で疲弊しきったアメリカの現状を見聞、まとめたもので、そのころ日本では、小沢一郎や読売新聞が、改憲に向けての小選挙区制を導入に突進、軍国主義に舵を切ろうとしていた。


 その真犯人を、ワシントンなどで見つけようとした取材旅行だった。昨日、書棚から取り出して開いて見たが、われながらよく書けている。戦後のアメリカ事情に、突出して詳しかった宮澤喜一が絶賛してくれた本である。アメリカン・リベラルのクリントン大統領が、政権を発足させた直後のことで、実にタイミングが良かった時機だった。


<平均7%失業のアメリカ訪問で目撃した厳しい現状に愕然>

 米国が誇る、フランス人が設計した見事な首都・ワシントンDCの大統領府・ホワイトハウス前には、住宅を失ったホームレスが群れていた。弱者の抵抗であろう。日本のホームレスは、どこに追いやられているのか、気にはなる。 

 早朝に時差ボケを解消しようとしてホテル近くを散策していると、突然、190センチもあろう長身の黒人が前を遮った。両手に缶詰めの空を差し出した。

 物乞いする黒人青年だった。びっくりして、心が凍るほどだったことを、今も忘れない。


 路上のほとんどが割れていて、雨が降ると、走り去る車が水しぶきを上げて、歩行者を泣かせていた。世界に冠たる軍事・経済大国も、その片鱗も見せていなかった。帝国が崩壊する過程を、しみじみと味わった。


 レーガン軍拡で、軍需産業が幅を利かせていた、西岸のカルフォルニア州の失業率は、抜きん出ていて9%だった。アメリカを代表して、優雅な生活を送っていた多くのエリートたちが、仕事を失って、精神にも重い異常をきたしていた。

 中産階級から没落する人たちを調査している関係者の話を聞くと、その深刻さは耐えられない辛いものだった。「突然、仕事が無くなった高級エンジニアは、そのことを妻に言うことが出来ない。時間になると、家を出て夕刻に帰るものだから、家族は夫の失業を知らない。知らせられない夫の精神は、破壊してしまっている」というような内容だった。


 中曽根バブル崩壊後の日本でも、そして現在、世界恐慌とコロナの中で電通五輪に熱中する菅・自公内閣の下で、同じような悲劇が起きていることを考えると、清和会政治とりわけ戦争法制強行に明け暮れ、財閥1%優遇の安倍軍拡内閣、それを補完した公明党創価学会の罪は、万死に値しよう。


 現在、ワシントンのバイデン政権が、五輪にうつつを抜かせる状態にない。選手と観客の安全が確保できるのか、それを科学的に判断したうえで、と菅の電通五輪を突き放している。しかも、共和党右翼・トランプのワシントンに徹底して底入れしてきた東京に対して、民主党政権は違和感を抱いていることも、重要な要素である。


 米民主党リベラルは、日本の軍国主義・国家主義を嫌う。改憲軍拡に興味を示さないことも、いい加減すぎたトランプ利権政治と異なる。日本の新聞テレビの危うさは、民主党リベラルについて不勉強すぎる。


 クリントン政権は、大掛かりな軍縮を断行した。基地の閉鎖も強行した。軍のスリム化も必死でやりぬいた。クリントンの女性問題は、その反対給付となったが、彼はおおむねアメリカ経済を立て直して、2期8年をワシントンで過ごすことが出来た。


 アメリカン民主主義は、トランプの4年の間、痛めつけられたが、徐々に回復すると見たい。バーニー・サンダースの大統領候補の善戦が裏付けている。


<2029年に中米GDP逆転説は絵空事とはいえない>

 国際社会は、世界的な恐慌下にコロナ襲来が加わって、深く傷ついて、その挙句に責任を他国に押し付けて、対立するという愚かな潮流に巻き込まれている。


 その図面を、日本会議の安倍が、外交音痴のトランプに押し付け、それが今も生き残っている。中国包囲網による台湾防衛である。英独までインド太平洋に艦艇を向けてきている。清朝末期の8か国連合軍の襲撃を想起させるものだが、腐敗しきった清朝と、腐敗退治の今の中国は、大きく異なる。


 アメリカのシンクタンクの中にも「封じ込めは、骨折り損のくたびれ儲け」との研究もなされている。台湾の学者でさえも。中国は日本にとってのみならず、かけがえのない貿易相手国である。世界の消費市場の地位は、実績から見ると、揺らいでいない。コロナを事実上、克服している中国を、経済専門家は注目している。


 確かに、欧米日本などと比較すると、14億人をコロナから守っている事実は、驚異的であろう。現に、経済成長は止まっていない。脱酸素社会への切り替えも、素早い。体制の強みは、しかし、裏返すと弱みでもある。香港問題や南沙諸島問題などを、外交力でどう処理するか、外交力が試されている。


 2029年にGDPで、アメリカを越える可能性を、否定は出来ないだろう。コロナ被害は、欧米により厳しいものになっている。宇都宮徳馬ではないが、日本は「アジアに立つ」(講談社)しかないだろう。

 バイデン政権の4年のかじ取りは、クリントンのそれよりも大きな力を必要とするだろう。株バブルの破裂に落ち込む危険は、日米ともである。安倍とトランプの治世は、両国の土台をとことん、突き崩したもので、全く評価できない。

2021年2月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

入管申請は決死の覚悟<本澤二郎の「日本の風景」(3992)

<千葉出張所で目撃した在日外国人の群れ=非情な入管事務>

ふと頭に浮かんだことは、もし日本が ドイツ人レベルだったとしたら、森や小泉・安倍の清和会政治は、存在しなかった。中国や韓国・北朝鮮が、ポーランドやフランスのような国であったら、清和会の政府は誕生しなかったろう。皮肉ではない。


 戦前の国家神道・軍国主義・天皇制国家主義の日本が、戦後の日本国憲法下では、存在を許していない。これも事実である。


 しかし、清和会体制は今も継続している。その一角が崩壊した。森喜朗は、国際世論の圧力に屈し、晩節を汚して五輪利権を中途で外された。電通はどうか?五輪実施の鍵は「科学が決める」とワシントンは、公正な物差しを示した。実施は困難である。


 今日は、記念すべき2月10日のことに触れる。1年前のこの日、九十九里海岸の旧国民宿舎に一泊、太平洋上から昇る太陽を見物しようとしたが、あいにくの曇り空にさえぎられてしまった。ただし、おいしい海の幸だけでなく、早咲きの寒桜が歓迎してくれた。


 いかんせん、今年は無理である。思い切って千葉市の法務省入国管理局の千葉出張所に車を走らせた。途中、何度か渋滞に巻き込まれた。ということは、経済活動は止まっていないのだが、1時間前後かけての入管訪問は、相当の覚悟を必要とした。


 外国籍の外国人が、三密関係なく集合している場所である。政府機関の儲けの職場として、大繁盛している所で有名だ。外国からのコロナ変異種の懸念もある。いうなれば、一番リスクの高い場所なのだ。


 あらかじめ二重マスクをつけることは、言うまでもない。帽子に手袋も。帰宅したらすぐ洋服は洗濯しなければならない。覚悟を求められる日帰り出張なのだ。


<老人いじめの法務行政=国民の代表・法務大臣は気付いているのか>

 たかが配偶者ビザと甘く見ていた。最初の数年は、中国に滞在していた関係で、長男に代行してもらった。ここ数年は、自ら妻と一緒にビザの更新手続きをしているのだが、なぜか毎度、1年ビザである。


 ようやくにして、法務行政の不当な仕打ちに気付かされた。法務大臣は知らないのであろう。これも清和会行政の一つなのかしれない。


 法務大臣に就任した秦野章元警視総監は、真っ先に外国人を受け入れる入管業務の大改革に取り組んだ。思い出すと、二階俊博の知り合いのはずの中国観光局東京事務所の龍君は、成田空港で「お前は銃を持ってないか」と詰問された。人権侵害である。まさか現在はないだろうが、日本の入国管理は、極めて乱暴で、かつ不可解である。 外務・法務行政に詳しい元大臣秘書官は「外国人を優しく迎え入れるという 観念が、連中にはない。敵視している。それでいてベトナムの犯罪者を受け入れて、まじめな外国人には、3年ビザや永住ビザを支給しない。許せない」と怒っている。「今度、同じことが出れば、直接押しかけて抗議したい」と約束してくれた。


<冷たい職員の対応=代理業務で暴利をあさる税理士事務所?>

 ともかく、入管はすごい政府機関である。事前に問い合わせようとして、何度電話をしてもかからない。この点がおかしい。午後は、時間が来ると、もう連絡不能である。残業ゼロの職場らしい。官僚主義が徹底している。

 申請者は、仕方なく大金をはたいて、業者に依頼することになる。代理業務で、暴利をあさる税理士事務所は、年中忙しい。毎日、中国人スタッフを現場に派遣して、お得意さんを容易に連れ込んでいることも判明した。


 入管と代行業者の不正を洗う必要があるかもしれない。千葉市で県庁幹部から、税理士事務所を開業している、糞まじめな友人の意見も聞かねばなるまい。この記事を見たら、メール送信してくれるだろう。


 窓口業務の、若い男女の職員の態度にも、問題がある。隣り合っている同士、笑いながら談笑しているが、ビザを申請する外国人に目を向けると、瞬時に目つきが冷たくなるというのだ。外国人から観察されていることに、彼女彼らは気付かないのだ。


 「日本は好きだ。でも、入管職員は大嫌い」というのが、ビザ更新申請者の生の声である。こんなことにも気付かなかった、ジャーナリストにも困ったものだ。猛省するほかない。


<年寄りはいらない?若い就労者歓迎のビザ発行?>

 法務省官僚は、例の黒川弘務問題できりきり舞い、大事な外国人の受け入れ業務の対応に、手が行き届いていないのだろう。由々しき一大事である。


 横道に入るが、森英介元法務大臣秘書官も、千葉市に住んでいる。彼にも、様子を聞いてみる必要があるかもしれない。宇都宮恭三夫人の実兄・臼井日出男さんも、千葉市在住の法務大臣経験者だ。同窓だ。息子の正一県議の祖父・荘一さんは、国士のような三木派の重鎮で、よく国会事務所に出入りしたものだ。ネットを開くと、臼井県議の素顔がいい。清和会が間もなく幕を閉じると、彼の出番は近いだろう。知らなかった。さすが千葉の名門・臼井家には、人材がいたのだ。


 今の入管は老人いじめに徹している?との声も聞こえてくる。日本にとって、バリバリ働いてくれる若者を歓迎するという、就労差別である。実利に徹する入管業務だとすると、これまた大きな問題を提起している。


 日本国憲法を読まない清和会行政が、日本の窓口に存在していいものか。


<怖い地下駐車場=ベテラン職員は携帯に熱中、問合せ回避>

 入管千葉出張所に行くには、電車を使えばいいのだが、この電車も怖いコロナである。ゆっくりと車を走らせる方が、はるかに安全である。


 出張所のビルの地下には、駐車場もあるのだが、今回は遠慮した。空気が澱んでいる地下の駐車場は、コロナの危険があるかもしれない。そこから利用するエレベーターの密室が、また危ない。油断大敵なのだ。


 かくして、車が少ない路上の左側に寄せて、うまくやり過ごした。目の前の千葉市役所を開放すれば、人々から歓迎されるはずだが、千葉市ナショナリズムの意地悪行政に、そうした配慮はない。


 何度か書類の記述について、問い合わせするため、会場入り口に出向いたが、到底、ほぼ満席の場内に入る勇気はなかった。入り口に若い職員が、申請者の体温測定していた。もう一人のベテラン相談員は、相談を拒絶するためか、携帯電話で延々と私用業務?に徹していた。

 きわめて感じの悪い入管事務所を、ここ数年、見聞させられていたのだが、それでも無視してきたのだが。


<帰宅して着替え・洗濯、靴もベランダで干す>

 3時間ぐらいかかって、書類提出して帰宅したのだが、それからがまた一苦労である。ベランダで着替えして、それを洗濯機に投げ入れた。靴や持ち物をベランダに干した。数日、異変が起きないのか、まだ安心できない。


 夕刻、無事に79年の入り口に辿り着いた記念に、同級生がくれた日本酒を開けて、数年ぶりに呑んだ。酒の肴は、正月にNさんが贈ってくれた高級珍味・北海道の松前漬けだ。中に昆布のほか、数の子がある。おいしいが、北海道の漁民にお願いしたい。数の子を食べるのではなく、すべてふ化させて海に放流、ニシンとして食べると、資源保護になる。厳しい時代の知恵であろう。

 食事はおいしい妻の手料理のイタリアン。


 今朝ほど、また見なければいい、くだらなすぎるテレビ報道に、怒り狂う清和会OBが、森喜朗の「役職乞食」の裏話を披露した。スポーツライター?の放言に、いたたまれなかったらしい。


 そういえば、スポーツ新聞が認知されるようになったのは、安倍のお陰である。政治の劣化の象徴であろう。NHKもまた、負けじと営利事業のスポーツ宣伝に忙しい。ナチスのヒトラーが東京で、本当に生きている!?


 昨日北京からことし97歳になる義母が、春節大晦日に電話をくれた。今日から中国は春節だ。今年中に北京入りできるか?生きて再会したい。本物のワクチンが、年内に完成するのかどうか?ともあれ、本日、中国の友人らに「春節快楽」!ほぼ見事なコロナ退治に成功しつつある中国の経済活動は、世界のエンジン役を果たしている。2029年に米中経済力逆転は、想定できるかもしれない。

2021年2月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


清和会の罪<本澤二郎の「日本の風景」(3991)

<「日本を奈落の底に突き落とした清和会」に非難の渦>

 犯罪首相が退陣してくれて、ほっとしていたら、今度は五輪組織委員会の仲間の森喜朗が、内外で女性差別・蔑視発言表面化で、話題の中心人物となって、沈没寸前である。昨日の2月10日、清和会OBが電話をしてきて「怒り狂う毎日だ」と激しく清和会暴政をこき下ろした。


 彼の本心からの怒りは「日本を奈落の底に突き落とした清和会」が原因。腸(はらわた)から絞り上げるような、悲壮な声でいうものだから、感度の鈍いジャーナリストも頷くほかなかった。


 奈落の底とは、地獄の底、這いあがることが出来ない底の底のことである。

 その最初の道案内役がサメの脳みそで、今話題の人物。そこから小泉純一郎を経由して、安倍晋三に継承された。総括すると、もはや修復も回復も出来ない、奈落の底に突き落とされた日本である。


 清和会OBの苦渋に満ちた怒りを共有できる国民は、決して少なくはないだろう。トランプによって人々がズタズタにされたアメリカは、バイデン誕生で再生の機会を手にすることが出来るかもしれないが、日本は絶望的の菅義偉である。


 じりじりと痛めつけられていく年金生活者、非正規・契約社員は、低賃金と首切り不安を抱えながらの暗闇人生が、これからも継続してゆく可能性が大きい。他方で、超金融緩和政策を継続する、日銀の黒田による133万世帯への株投棄バブルの超格差社会である。


 そういえば、後輩の群馬県知事の山本一太が、清和会大先輩のはずの森の首に鈴をつけている。彼と一度だけ会ったことがあるが、彼が安倍に心酔してることを吐いたので、二度と会うのを止めてしまった。しかし、彼も清和会人間として、永田町から逃げ出して、覚醒してくれたのだ。歓迎したい。


東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を巡り、群馬県の山本一太知事は10日、記者団の取材に、「発言は日本のイメージを極めて悪化させた。思い切って会長を辞任されたほうがいい」と語った。 (毎日)


<清和会は神道の男女差別・人権軽視の日本会議・神の国信者?>

 神社神道は、戦前の国家神道として若者を侵略戦争に狩り出し、いまだに反省も謝罪もしていない、著名な歴史学者の言葉を借りると「原始宗教に毛が生えた程度のお祓い天皇教(カルト)」でしかない。


 男女平等を説く仏教と異なる。したがって、専門家の中には「清和会の人間は、男女差別・人権軽視の日本会議・神の国信仰で知られる」とも評している。


 その代表的な人物が、森喜朗ということになる。今回の五輪組織委員会での女性蔑視発言は、日ごろの感情が自然に露呈したにすぎない、とも指摘されるゆえんだ。要するに、明治の廃仏毀釈運動の結果、国家神道を手にいれた神社神道の流れそのものという。


<「神の国の森喜朗から、靖国参拝の小泉純一郎」へ>

 あえて言うと、皇族や宮内庁にも付着している。神主の天下とも呼べそうで、女性である巫女(みこ)は、怪しげな飾り物でしかないようだ。


 国家神道から神社本庁に姿を変えた日本会議の政(まつりごと)に対抗したのが、民主主義者の護憲リベラルの宏池会・加藤紘一だった。森打倒に走ったが、清和会神社連合に封じ込まれて、敗退してしまった。


 政権は、小泉純一郎の天下となったが、伊勢神宮などと共に、日本会議の象徴の一つである靖国神社を繰り返し参拝して、神道政治を敢行した。


 小泉内閣の女性起用は、飾り物であって、真の人材登用ではなかった。現に、それを嫌う田中真紀子外相は、更迭される運命にあった。彼女は、米国で民主主義を学んでいるため、神がかりの清和会に屈服しなかった。


<「郵政をハゲタカに貢いだ後、大馬鹿ナショナリスト・安倍晋三」>

 隣国との外交を破綻させた小泉外交は、対韓外交を破綻させた安倍晋三と共通している。神主政治の特徴は、戦前は大英帝国とヒトラーだったが、戦後はワシントンの属国化を良しとする。


 その餌食にされたのが郵政で、とうとう民営化を強いられ、米国のハゲタカへの貢ぎ物にされた。画策した人物の筆頭は小泉だが、彼を引っ張った悪党は、東芝の西室泰三と竹中平蔵だった。西室は、その後、東証社長を経て、日本郵政社長に就任、郵政崩壊に手を突っ込んだ。小泉と西室は、慶応の先輩後輩の関係だった。


 世の中、世界の趨勢を見極められなかった人物の後継者が、さらに人間の屑のような、薄っぺら人間の安倍だった。薩摩の田布施と長州の田布施という、不可解な闇のつながりがある?

 A級戦犯の岸信介の孫である。国粋主義者で口を開けば、改憲軍拡が口から吐き出して恥じない。トランプの家来になって、米国の軍需産業を肥え太らせて、日本の財政を小泉以上に痛めつけた。この片棒を担いだ公明党創価学会を「大衆の敵」と断罪した、沖縄の野原善正と木更津の戦争遺児は、真っ当な判断である。


<財政再建不可能で、国民が油断すると戦争も>

 財政再建は、もはや不可能であろう。今後、数世紀かけても、健全な日本財政の回復再建は絶望的である。


 日銀の黒田の大馬鹿を活用して、円を紙切れにしようと必死の悪政は、今も継続している。ひたすら財閥1%に貢ぐような株高政策で、人々の目を狂わせている。それを菅も継承して恥じない。


 トランプとの密約は、なんと台湾防衛である。中国との軍事衝突を予見するような日本の軍拡を、引退した後も実弟の岸信夫に委ねている。


 アジア版NATOを画策する「インド太平洋戦略」にトランプを巻き込んだ安倍は、まさに戦争屋に恥じない危険人物、と懸念する声も聞こえてきている。


 大ピンチの日本丸の生き延びる道はただ一つしかない。日本国憲法を定着させることである。困窮時になすべき第一は、武器弾薬を捨てることである。軍艦を沈めて、帆船航海に切り替えるのである。

 

<与野党が駄目なら無党派層が立ち上がるしかない!>

 国民は野党に期待をかけているが、なかなか難しいとの認識も抱いている。

 清和会OBの大胆な提言は、国民の4割、5割、6割を占める無党派による決起しかない、と叫んでいる。清和会と共に歩んできた人物が、正義の士に生まれ変わった結果の政治判断なのであろうか。

 彼らをどう覚醒させるのか。清和会を総括すれば、無党派は必ず立ち上がると信じている。まともな清和会OB人間が、いま鬼滅の刃に変身している!奈落の底に突き落とされた人間の、最後の戦いというのであろうか。

2021年2月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

続く1・5億円事件<本澤二郎の「日本の風景」(3990)

<冒頭に中国新聞記事の抜粋記事の紹介>

 1億5千万円の一部は、案里氏の陣営が法定上限の2倍を払った車上運動員への報酬に使われていたことも判明している。

 広島選挙区では改選2議席を巡り、自民党新人の案里氏、同党現職の溝手顕正氏、無所属現職の森本真治氏が激戦を展開。案里氏が初当選し、溝手氏が落選した。自民党は参院選前に河井夫妻側に1億5千万円を提供。溝手氏側に出した額の10倍に相当し、党内からも批判の声が出ているが、党本部は検察当局が関係資料を押収したことなどを理由に、提供の経緯や使途の詳細について十分な説明をしていない。


<今も自民党本部が隠ぺい=証拠は検察が押収>

 1・5億円のうち買収の使途が判明しているのは、3000万円程度で、大半がまだ解明されていない。

 この事件は重大である。新聞テレビが報道しなくても、広島戦争の核心的な買収資金である。しかも、この大金は、血税である政党助成金である。血税による大掛かりな、前代未聞の大型買収事件なのだ。


 その証拠のデータを、検察が押収している。検察が、押収した証拠を、捜査当局の検察が隠ぺいすることなど、断じて許されるものではない。検察は、証拠の開示をする義務があるはずである。


 重大事件の重要証拠を、捜査当局が隠してしまうという捜査は、決して許されるものではない。なぜなら彼ら検察も、全体の奉仕者だからである。



<事実なら検察の証拠の開示が求められる=どうする林検察>

 これの扱い次第で林検察が、国民に奉仕する検察なのか、それとも悪党の手先なのか、が決まることになる。


 森喜朗発言や菅の長男の暴走にのみ、議会がうつつを抜かしている場合ではないはずである。1・5億円事件を軽視するなかれ、である。


 検察が覚醒するのか、しないのか、が腐臭列島の前途を占うことが出来るのだから。事柄は重大で、深刻極まりない。

 他方で、勇気ある市民運動家たちは、検事総長罷免に向けた検察官適格審査会を法務省に申し入れしている最中でもある。仮称「司法を監視する国民会議」は、まもなく店開きすることにしている。



<やはり自民党本部の家宅捜索が必要不可欠>

 ズバリ言うと、国民誰もが金権腐敗の牙城と容認している、自民党本部にメスを入れるのかどうか、にかかっている。

 林検察が、国民の負託に応えるというのであれば、どうしても自民党本部の家宅捜索を、堂々と実施するほかない。

 法の下の平等を貫徹する林検察の正体が、ここで暴かれることになるのである。自民党と政府の腐敗の根源を洗うことに成功すれば、腐臭列島の汚名を注ぐことにもなりかねないのである。


<政党助成金なら安倍晋三も信濃町も逃げられない>

 政党助成金が、安倍の4人の秘書と安倍自身にも、はたまた公明党創価学会にも流れているわけであろうから、事実が判明すれば、これの反響はすさまじいものになるであろう。


 菅内閣はコロナの失態で青息吐息だが、このところは「感染の有無をはっきりとさせるPCR検査数を少なくさせている」が事情通の指摘である。それに保健所の感染者追跡作業を激減させていることも、分かっている。感染者数を少なくさせる操作を繰り広げているというのだ。


 コロナと桜事件と1・5億円事件が、三連発で爆発すると、自民党も公明党も吹っ飛んでしまいかねない。

 依然として、この内閣の前途は、甘くない。「菅の秘書官メモが少なくなった」と右翼新聞は持ち上げるのに必死だが、到底メモ読み云々で政権を分析できるわけではない。


<野党はヒヨドリのように獰猛さで対応するといい>

 このところ自宅庭に毎日押しかけてくるヒヨドリのことだが、最初はかわいい鳥だと見物していたのだが、気が付くと、そばのブロッコリーの青葉を、きれいに食いちぎってしまった。

 数十羽が次々と群れを成して飛来すると、柚子の実だけでなく、青い葉も食べつくす獰猛な一面を知った。野党も徒党を組んで襲い掛かれば、自公維など恐れることなどない。獰猛になれ、と言いたい。

2021年2月10日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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