2020年05月

保健所大改革の時<本澤二郎の「日本の風景」(3701)

<介護施設職員と介護老人すべてのPCR検査を急げ!>

 安倍・自公・日本会議の新型コロナウイルス対応は、目の前の生きるか死ぬかという国民の、追い詰められている切迫感よりも、正月以来の東京五輪実施の幻想に取りつかれていて悲しい。この半年間の様子から断定できる。

 緊急事態宣言を解除したものの、それでも人々は第二波に震え上がっている。この間、判明したことは、コロナ禍の第一線にさらされた保健所の無能・無力な実態であろう。直ちに、本来の使命(地域住民の安心確保のための病院指導の徹底)を果たせるように、大改革をしなければならないことを、あえて指摘したい。

 ともあれ、まずは介護施設の職員と介護老人すべてのPCR検査を実施すべきだ。この半年の間に亡くなった老人遺族関係者もまた、PCR検査をして、感染の有無を明らかにして、適切な治療を施さねばならない。本当であれば、これは数か月前にすべきで、相当数の老人がコロナで命を落としていると推認できるからだ。


<コロナ第二波におびえる前に保健所の体制確立が急務>

 日本国民は、安倍内閣の政治的な思惑と幻想が先導するコロナ対策に、安心できないでいる。特に体力・免疫力の低下したお年寄りを持つ家族は、第二波に不安を抱えている。


 コロナ禍で一躍注目を浴びている都道府県の公的機関である保健所のことであるが、筆者などは最初、何のことかピンとこなかった。「地下水や水道水の水質検査機関」という理解しかなかった。

 多少の知識のある者は、食中毒を監視・指導する保健所と考えていた。実際、専門家を含めて手も足も出ないウイルスを退治するような荒業を有していると考える国民は、一人もいなかったろう。

 国民の健康を支える使命を帯びている保健所は、実のところ、地域医療を支える病院を、しかと監視する役目を担っている。ここにこそ保健所の公正な監視機能が働かねばならないのだが、現実は全くこの重大な使命からソッポを向いていた。


 19年間、病院での身内介護をしてきた稀有な人物からの証言である。現実の話を聞くまで、全く気付かなかった不明に、今はたじろぐばかりである。


 「病院・医師・看護師の適切な看護・治療を監視する重大任務を放棄している保健所」を、彼は繰り返し指摘、この機会に公正・健全な保健所に改革する必要があるという。厚労省と都道府県の責任において、これを大改革しないと、コロナ第二波、第三波どころか、日常的に発生している医療事故多発日本を返上することは不可能というのだ。このさい、筆者も強く指摘したい。


<食中毒に特化、病院・老人施設指導は形だけで事実上絶無>

 「医師失格」(長崎出版)取材で驚いたことの一つは、統計学的な医療事故死の年間件数は、最大4万件超である。医学博士や東大医学部卒を尊敬していたジャーナリストは、この数字に飛び上がってしまった。


 何事も自ら体験や経験をして、物事の本質や概要を知ることが出来る。人間は、それぞれが狭い分野の知識と経験で生活している動物なのだ。無知の知を認識しないと、おそらく暴政を強行する安倍の自公レベルなのであろう。


 現在の保健所は、言われてみると、確かに夏場に活躍している。食中毒である。「営業停止」という報道に人々は、保健所を思い出す。


 他方で、病院に関しての監査をしている保健所が話題になることはない。「保健所と病院は馴れ合い」という。そのことを見せつけられてきた19年間というのだ。


 「我が家では徳洲会病院で、身内がインフルエンザに罹った。疥癬にもかかった。にもかかわらず、保健所は何もしなかった。院内感染はいわば当たり前の言葉となっている。入院患者は厳しい衛生環境下に置かれている。そのことに対する丁寧な監査を保健所は怠っている。いわんや高齢者施設も同様である」と決めつけた。


 今なすべきコロナ対策は、老人施設関係者のPCR検査の実施である。専門家であれば常識のはずだ。安倍・加藤・西村のなすべき最優先課題である。


<疥癬(ダニ)放置で命を奪われる老人が施設や病院で>

 中曽根康弘と同年だった母は、彼より1年先に亡くなってしまった。もしも、介護老人施設が健全に機能していれば、保健所が定期的に監査をしていれば、まだ生きて居られた。

 母は中郷記念館という老人施設で、最期は猛烈なかゆみに食事も、寝ることもできない疥癬にかかって、無念の生涯を終えた。

 一昨年の3月、北京から帰国して母の待つ中郷記念館に押しかけた。両手がクモの巣のように白くなっていて、その不気味な姿に「どういうことか」と衝撃を受けてしまった。介護不良も徹底したのだが、それでも家族は怒り出すことはできない。

 お分かりだろうか。「それなら家に引き取ってください」という覚悟がないと不可能である。じっとこらえて、やんわりと文章で適切な介護を要請した。

 問題は、両手で腹から首まで、手の届くところまで、爪でかきむしっていて、肌から血がにじんでいた。無知な人間は疥癬を知らない。単なる老人性のかゆみと理解して、普通のかゆみ止めの塗り薬を用意してもらい、それを週2回か3回の食事の面倒を見る日に塗ってやり過ごしてきた。


 これほど残酷なこともなかったのだが、無知な家族はそれが精いっぱいだった。猛烈にかゆいダニであることを知って、施設の看護師と医師に通告したものの、皮膚病に無知な医師と看護師なのか、それとも嘘をついていたのか、とうとう疥癬という事実を中郷記念館担当者は認めなかった。


 このような時に、いち早く保健所に連絡すべきだったが、保健所の任務を理解していなかったため、出来なかった。家族の無知と、施設の責任放棄によって、最期の最後まで親孝行をすることが出来なかった。


 母は晩年の5年間ほど、この施設で過ごした。入所すると、車いすに乗せられて、歩く運動機能を奪われてしまった。よく大声上げて「饅頭を食べたい」といって介護人を泣かせていたが、そんな母を疥癬がすべての生きる機能を奪ってしまった。


 疥癬さえも予防できない老人介護施設、それを厳しく指導する機能喪失の保健所の現在である。これでは感染力の強い新型コロナウイルスから、お年寄りを防御することなど不可能なことである。


 厚労省・保健所は、まず何よりも早く老人施設のPCR検査をする責任がある。介護施設を姥捨て山にするなど論外である。

2020年5月31日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)追伸・昨日S建材のO君が心配してくれて来訪。元気な姿に安堵して帰った。新鮮ミョウガと温かいアジフライ2枚、串カツ2本も持参した。これを昨夜と今朝の食事で平らげた。揚げ物は半年振りか、おいしく食べた。昨日の昼には、うずら卵大の、我が家の取り立ての新鮮ジャガイモの蒸かし、いただいたソラマメのゆでたもの、それに庭先で自由勝手に育った新鮮菜をゆでた料理が、卓に並んだ。妻に「どうかな」と水を向けると、文革時食べ物もなく餓死した、他人に親切な祖母を思い出したらしく「おばあさんに食べさせたらどんなに喜んだことか。思い出すと胸が痛い」といった。

深刻!日本やくざ文化<本澤二郎の「日本の風景」(3700)

<自公+都民ファーストが豊島区議会の性虐待阻止決議案大反対>

 昨日のヤフーニュースで意外な記事を見つけた。全く知らなかったのだが、近く都知事選が実施される東京都の豊島区議会で、大問題が起きていた。新聞テレビが報道しなかったらしい。卜沢彩子さんが、豊島区議会の驚愕すべき性虐待根絶の署名Twitter炎上で発覚したものだった。


 伊藤詩織さんがTBS強姦魔に対する民訴裁判で、東京地裁が当たり前に強姦を認定した判決は、列島に反響を呼んだが、関連して豊島区議の大馬鹿が非難したらしい。これに対して、11人の勇気ある区議が立ち上がって「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議」案を議会に提出した。この当たり前すぎる立派な決議案を、なんとなんと自民公明両党区議と小池の都民ファースト区議らが大反対、決議案を葬ってしまった。

 びっくりする事態に筆者も驚き、いまこうしてパソコンに向かっている。


 いうなれば、日本のやくざ文化を象徴する、東京区議会多数派の正体をさらけ出したことになる。この重大過ぎる事案を、都民や国民に伝えようとしなかった言論界もまた、やくざ文化に呑み込まれていることになり、日本文化の抱える反人権意識、いうなれば女性の敵・やくざ文化の深すぎる闇を露呈していることになるのである。

 都知事選の争点ともなろう。



<検察NO2の黒川弘務・賭け麻雀だけではなかった!>

 検察庁のNO2である黒川弘務の常習とばく事件は、元清和会OBに言わせると「明白な刑法185条違反」の重罪である。自公政府と現場の東京地検は、黒川を逮捕拘留して、徹底した捜査をする義務を国民に対して負っている。


 国家公務員法にも違反している。むろんのこと検察庁法にも違反する、黒川の地位からすると、大罪に相当しよう。賭博仲間の朝日新聞幹部と産経記者も、検察の厳しい捜査が求められている。法務検察は事態の重大さに対応すべきで、おろそかに処理すべきではない。国民の目はきつくなっている。したがって、新聞社の処分も、いい加減であってはならない。国民は厳しい目で、二つの言論機関の対応を監視している。不買運動も起きかねないだろう。


 断定したいが、博打・賭博は、やくざの本業である。やくざのお株を奪うような常習とばくが、国民の生殺与奪の権限を握る検察、民意を代弁する言論界まで浸透していることに、99%の女性は驚いているはずだが、連動して同じような豊島区議会の惨状に対しては、もう腰を抜かしているだろう。


 性虐待を根絶する決議案に反対した公明党区議は、信濃町の仏教信仰者のはずである。創価学会婦人部の支援で区議になった面々だ。彼ら公明党区議の脳の狂いは、安倍の自民党どころか、宗教政党にも汚染してしまったことを証明している。まともな宗教政党であれば、即除名のはずだが、それもない。

 都民ファーストは、女性知事の仲間たちである。小池の男性遍歴は、永田町でも有名だったが、そのことと関係しているのだろうか。倫理ゼロだ。都庁詰め記者の、真摯な取材に、都民の期待が集まっている。


<博打・強姦・性奴隷(売春)の半封建性に無感覚>

 ともかくお話にならない。

 東京・江戸川区の元自民党本部職員は、50余人の区議の名前も知らない。何をしているのかも。それでいて「区民は彼らに年2000万円近い大金を支払っていると聞いた。区長一人で充分だろう。区議は不要である」と叫んでいる。それは、木更津市の住民も同じである。市議など地方議員は、財政事情を考慮すれば、半減すべきだろう。


 筆者は、やくざ文化を勉強して、かれこれ6年近くなる。分かったことは、やくざの本業は、魅力的な女性を強姦、性奴隷にして、歓楽街で性ビジネスを強要して左うちわだ。

 覚醒剤の販売や運搬、博打の接待もさせている。前世紀のおぞましい文化、それがやくざ文化・レイプ文化であって、米国の日本研究第一人者のルース・ベネディクトの名著「菊と刀」によると、半封建性のやくざ日本文化と論難している。

 圧倒される指摘で、ひたすら頷くばかりだ。法治の形骸化を立証しているだろう。法務検察も廉恥の文化がないのであろうが、これではとても先進国などとうぬぼれることは不可能だろう。

 はっきりしたことは、日本の男尊女卑は、地方議会で、より顕著であることが、豊島区議会の性撲滅決議案阻止事件が証明していることになる。



<TBS強姦魔をチャラにした安倍・菅の官邸>

 そこから国際的に話題を呼んだ伊藤詩織さんをレイプしたTBS強姦魔事件を、日本の女性であれば、誰もが思い出すだろう。TBSの山口強姦魔を不起訴にした警視庁と東京地検、それを間違いなく指示したであろう、安倍と菅の自公政府の重すぎる犯罪性を浮かび上がらせることになる。


 女性の敵は、やくざ文化であるが、それが日本政府どころか、言論界にまで伝染、浸透していることの脅威に全国民は目を向けるべきだろう。新型コロナウイルスも、これを知ったら仰天するかも?



<「木更津レイプ殺人事件」の犯人はやくざの信仰者!>

 とことん追及してやまない「木更津レイプ殺人事件」犯人のやくざは、宗教団体の会員であることも分かってきた。犯人はデーサービス「かけはし」の看板まで掛けて、国の福祉行政にまで関与している。市民に化けたやくざが、宗教団体と宗教政党を利用して、まんまと福祉ビジネスに手を出したものだと、推認できるだろう。


 まともな宗教団体であれば、やくざ暴力団を仲間にするような、野蛮な会員集めはしないものだ。犯罪者をかくまう様なものであって、人倫に反しかねないだろう。

 そこで万一、レイプ殺人という極刑に相当する事件を起こした場合、やくざを説得して自首させるのが、宗教者の務めのはずだが、目下、そうした対応を見せていない。


 宗教団体とやくざの関係を知ったジャーナリストゆえに、豊島区議会に重大な関心を抱き、報道する義務を果たしている。



<豊島区議会事件発覚で宇都宮健児期待が高まる!>

 2016年の前回都知事選を思い出した。このとき、本命視されるはずだった宇都宮健児元日弁連会長は、直前に出馬を断念した。もう一人のジャーナリスト・鳥越俊太郎に野党・市民団体が走ってしまったためらしい。

 詳細は知らないが、確か鳥越にはレイプ事件の告訴が表面化、女性有権者が拒絶して敗北した。


 性虐待を起こした人物が、女性票を集めることは不可能なのだ。宇都宮に期待が集まる原因なのだ。自公と都民ファーストが女性の敵では、これを知った東京の女性有権者は、小池支持を止めるだろう。

2020年5月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

宇都宮健児好機到来<本澤二郎の「日本の風景」(3699)

<石原・伏魔殿退治に失敗した小池都知事の経歴詐称が表面化>

 6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選挙が迫ってきた。一時は山本太郎の出番だと考えていたが、結局のところ、現職小池百合子の対抗馬は、元日弁連会長の宇都宮健児で確定した格好である。 

 宇都宮は、都民にとって、もっとも無難で安定した候補といえる。しかも、経歴詐称という小池の驚くべき正体が、いま暴かれたばかりである。識者らから知事引退論がささやかれている。それ以前に、小池は石原都政・石原伏魔殿を退治するという公約を、反故にしたことも大きなマイナスだ。

 これらが都民に浸透すれば、宇都宮当確も夢ではない。



<安倍に似て実績なし、コロナ対策での売名行為に反発>

 この4年間の小池都政を大雑把に振り返ってみると、都民が期待する実績がない。それはあたかも7年の安倍内閣のそれと同様であろう。

 両者とも、負の実績には事欠かない。安倍の戦争三法やカジノ法は論外だが、モリカケTBS強姦魔事件、桜事件、河井事件などの大掛かりな犯罪事件は、その一つ一つが内閣総辞職モノといえる。


 「小池にはまってしまった」都政もまた、石原都政を継承した築地・豊洲問題が、現在も火の粉を残している。ここには不正腐敗がこびりついて、正義を求める都民のための都政と真逆である。これの真相究明は、これからであろう。


 それこそ嘘と買収で手にした、安倍・五輪に突進した小池都政にも、大義はない。コロナ禍で実施が出来なくなった時点でも、安倍内閣に追随し、依然として来夏の実施にこだわっている。財政負担は大きい。都民税の無駄遣いは、相当な金額となろう。 

 コロナ対策でも、米ニューヨーク州知事のように、大掛かりなPCR検査を実施しなかった。まだ終わっていない。秋以降の第二波を心配する都民は多い。


<根強い自民支持者の反発と衰退・信濃町>

 「カイロ大学を首席で卒業」どころか、卒業証書もないことが、都議会自民党の追及で判明した。

 詐欺的な手口を用いてまでも権力にしがみつこうとする小池とは、一体何者なのか?改めて考えさせられる。安倍と大同小異であろう。


 もはや4年前の風は吹いていない。対抗馬が出なければ再選するだろうが、今回はそうはいかないだろう。市民が経歴詐称で刑事告発することは必至とみられる。

 廉恥の政治家なら、即刻引退する場面だ。反小池の自民党は、対抗馬不在で、小池に乗るというのだが、投票を棄権するか、ホリエモンに投票する自民党員が多いだろう。小池の指揮官は自民党幹事長の二階と公明党の山口と見られているが、事情通は「前者は老いた駄馬である。後者は狐、化けることは上手だが、コロナが老いた会員を足止めさせてしまっている」と見ている。

 「前回は公明党創価学会のおばさんが歩道を占拠して、緑のうちわで景気づけしたが今回はない。学会内部も割れている。集票マシーンの力は大きく落ち込んでいる」とも。


 決して強い応援団とは言えない。「彼女の正体が、ネットやビラで都民の目に触れると、小池も強いとは言えない」と元自民党選対職員も分析している。



<期待外れの歴代知事に覚醒した東京都民>

 石原・猪瀬・舛添・小池と、結果的にはすべて「石原継続都政」である。

 都民は、多くの都議会議員と無数の区議に大金をはたいている。役人の数も多く、国家公務員よりも優遇されている。目下の国家的な財政危機の状態でも、彼らの財布に変化はない。結果、格差社会の最高部に位置して恥じない。


 他方で、福祉は低下している。

 コロナ禍のもとで、思考する都民は覚醒している。ネット世代は、多くの情報を得ているため、若者でも進歩的リベラルな考えをしている。



<野党が結束すれば三度目の正直実現>

 「野党が一本にまとまれば、自公候補を破ることが出来る。今のようなバラバラでは、国民は失望するばかりだ」と誰もが知っている。小沢一郎の信条でもあろう。

 野党が轡を並べて宇都宮支援で疾走すれば、スリム都政改革は実現する。すでに宇都宮は二度も挑戦している。今回が三度目である。

 都知事選に成功すれば、たとえ会期末の解散にもおびえることはない。現在は、安倍つぶしの好機でもある。

 都知事選は、いうなれば安倍自公維=小池VS全野党=宇都宮の戦である。それがインターネットの戦場で、大々的に繰り広げられる。若者が政治を動かす時だ!

2020年5月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

諫言<本澤二郎の「日本の風景」(3698)

<稲田信夫検事総長・森雅子法務相は賭博厳禁宣言を!>

 今回の黒川弘務の賭けマージャン・常習とばくの罪は、誠に重いものがある。日本人すべての生殺与奪の権限を有している、検察庁のNO2の犯罪事件の発覚は、この国の悪しき特性を内外に知らしめた点も重視すべきだろう。国民の怒りはすさまじい。

 稲田信夫検事総長と森雅子法相は、急ぎ法務検察として賭博厳禁宣言を発して、公僕の代表者として、国民に詫びなければならない。それが未だになされていない。衝撃を受けている善良な国民は少なくない。


 刑法185条違反者を厳罰にするという御触れを出す。江戸時代でもやっていたことであろう。法律を遵守する役人の違法・犯罪行為は、もってのほかである。「大岡裁きならクロカワは縛り首だ」との声も聞こえてきている。



<国民に対しても「博打厳禁」「厳しい捜査」宣言を!>

 合わせて、この機会に民族性ともいえる博打狂をなくすための、厳しい姿勢を、国民にも示す必要があろう。

 ギャンブルに詳しい人物の話によると、年金が支払われるその日には、お年寄りを中心にパチンコ店、競艇、競馬、競輪がにぎわう。下駄ばきでパチンコ店に飛び込む人たちも。これら博打狂の家庭は、ほぼ間違いなく家庭崩壊が起きている。競艇は安倍のスポンサーの笹川・日本財団ではないか。


 そこに今度は、官房長官の菅など自民党幹部は、次なるギャンブルとしてカジノ建設に狂奔している、すでに国会議員一人が逮捕された。上は国会議員から、下は老人まで、ばくちに興じる日本にするというのだ。健全な教育など論外と言わぬばかりだ。


 博打が日本文化となっている真実を、今回の黒川事件は世界にも発信したものだ。そういえば、年金を株ギャンブルに投入する、日本銀行もまたそれに率先するという狂気乱舞の日本は、それ故に破綻寸前である。


 日本に財政家が存在すればの話だが、2020年の国家予算101兆円、コロナ不況対策に200兆円という空前絶後の対応に、一瞬にして気が狂うだろう。それでいて6月には国会議員や役人には、莫大なボーナス支給というのだから、この国の為政者は主権者を弾き飛ばして恥じない。暗黒社会へと突入している。


 せめて法の番人である法務検察は、組織を上げて賭博罪撃滅宣言を、一般国民に対しても公約、綱紀粛正の実を上げてもらう。

 安倍晋三や菅義偉らに期待しても無駄なのだから、せめてこの国の屋台骨になっている、余人をもって代えがたい稲田に奮起してもらうしかない。しっかりと基盤を固めて、その後にクロカワ事件の責任を取ってもらいたい。国民の期待でもある。



<生ぬるいやくざ暴力団捜査を猛省、徹底取り締まり強化宣言を!>

 この機会に検事総長に忘れないで欲しいことがある。賭け事はやくざの本業である。もう一つが魅力的な女性を強姦、性奴隷にして性ビジネスで荒稼ぎをしている。これまた前世紀の日本の文化が継続している。


 筆者は、2014年4月28日君津中央病院で非業の人生を終えた戦争遺児の「木更津レイプ殺人事件」を追及するという幸運?に恵まれて、それまではいい加減にやり過ごしてきた、日本のやくざ文化をしかっりと学んでしまった。


 やくざ文化の背景には、やくざ暴力団に対する警察・検察の、甘過ぎる捜査姿勢・体質にある、と断定できる。悲しくも恥ずべき捜査当局の実態を知って、驚愕する日々を送ってきた。そこに黒川事件の発覚である。


 やくざ文化を容認するどころか、同じ土壌に這い上がって、賭け事をしている検事の存在に対して、国民は腰を抜かし、本当に驚いている。「コロナのお陰だ」とジョークを飛ばせる余裕はない。


 フィリピンのドゥテルテ大統領を見習ってほしい。抵抗するやくざには、容赦なく、成敗する実力行使を惜しんではならない。やくざにおびえる言論人や公務員、議員の日本であってはならない。黒川事件を好機ととらえての、本来の検察へと、大きく格上げしてもらいたい。



<河井事件関連で自民党本部・安倍事務所・官邸の家宅捜索を!>

 「稲田検事総長は余人をもって代えがたい」と信じ込んでいる市民を知っている。筆者もその一人かもしれない。

 そこで、目下進行中の河井事件の捜査である。1・5億円投入の巨額買収選挙の使途は、まだ2000万円程度しか判明していない。他には、未だに公明党創価学会に流れたであろう事情通なら、常識である資金の捜査が、明らかになっていない。

 事情通は「広島の公明党創価学会への工作資金の行方だけではない。信濃町の本部にも流れている」と指摘している。「菅の官房機密費」にもメスを入れる必要がある、とも。以上の指摘は正しい。


 安倍秘書4人の事情聴取はこれからだろう。すでに自民党本部の金庫番周辺の捜査を開始している、と報道されている。実際は党本部の1・5億円のほかにも、大金が流れている。おそらく実際に使われた資金の総額は、3億円以上かもしれない。


 これの捜査の指揮を執る稲田検事総長に今辞められては、支障をきたすだろう、結果、日本国民が迷惑する。稲田こそが、余人をもって代えがたい大事な期待される人物といえる。


<桜事件でホテルニューオータニの家宅捜索を!>

 まだある。桜事件である。

 1月の学者らの告発に対して「代理告発ゆえに受理しなかった」という意外な事実が明らかとなった。おかしい東京地検である。黒川がらみだったのか。嫌疑のあるところ、告訴告発は無用である。警察・検察は率先して捜査を開始する責務がある。

 今回は600人以上の弁護士らの告発である。


 ホテルニューオータニの家宅捜索も、急ぎ実施する必要がある。当面、国民は稲田検察に大きな期待をかけて、捜査の行方を注視している。

 稲田が、法の下の平等の正義で捜査をすれば、彼こそが次代の日本のリーダーになるだろう。期待をもって見守るというのが、多くの国民の現在の思いかもしれない。

2020年5月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

窮鼠猫を嚙む<本澤二郎の「日本の風景」(3697)

<一律10万円買収に期待かける安倍と山口の自公>

 一律10万円支給は、実に巧妙な罠であることが、賢者でなくとも、よく理解することが出来るだろう。政府与党の側からすると、コロナにかこつけた有権者総ぐるみ買収資金なのだ。国民の税金を使っての、大掛かりな買収選挙が具体化するかもしれない今である。


 来月にかけて、幼児を含めての10万円支給だから、三世代の家族だと50万円前後になる。有権者一人の買収資金というと、5000円から1万円が相場である。政府与党は、血税を投入した空前絶後の買収選挙を断行することが可能となる。


 他方で、クロカワ防護服を着用に失敗した安倍晋三である。「#検察庁法改正に抗議します」の700万ネット攻撃で、御用検察の黒川失脚となったものの、安倍という異様な国粋主義者に廉恥の気配なしだ。


 来月は会期末だ。野党の内閣不信任案の提出に合わせて、解散総選挙に打って出る可能性を否定できない。


<野党は一本化しないと壊滅的敗北が待ち構えている>

 コロナ禍の総選挙で、お隣の韓国の文在寅大統領の与党は、圧勝している。他方で、米国の11月大統領選挙で、トランプは大敗するとの予測も報道されている。


 五輪と4選と平和憲法解体による戦争国家改造に賭ける、安倍の自民党と山口の公明党である。背後を、事情通は「神社本庁と生長の家、統一教会と創価学会という不気味なカルト・狂信的な宗教勢力が控えている。10万円買収効果で圧勝する可能性が高い」と打ち明ける。架空の分析ともいえない。


 要するに、バラバラ野党は、壊滅的な敗北を喫することになる。「かろうじて共産党と立憲民主党が、わずかな勢力で生き残る程度の、文字通りの惨敗の可能性が強い」とも。ありえない分析と一蹴できるだろうか。


<ゾンビにおびえる平和主義者を跳ね返せ!>

 このことは、これまでも繰り返し識者が指摘してきた、野党の受け皿づくりの行方とも関係している。「結果次第では、死に体の安倍政権が、西洋お化けのゾンビよろしく、墓地の石棺をこじ開けて抜刀、敵対する人々を、公明党創価学会が支援して強行した、特定秘密保護法と共謀罪を行使して抑え込むという、暗黒の時代の到来を約束するかもしれない」という不安を、本気で心配しなければならないかもしれないだろう。


 クロカワ防護服事件で覚醒した多くの国民に敬意を払わねばならないが、現実の政治は、一難去ってまた一難というのが日本の永田町の実情である。油断大敵であろう。


<安倍発言を信用すると人々は地獄に突き落とされる>

 わずか3割程度の支持を受けて、それを国会の場に反映させると、3分の2の圧倒的な議席となる現行の、国民の声を生かせない政治制度は、安倍の祖父が実現に狂奔してきた選挙制度である。


 3割の声が圧倒する政治独裁を、もう継続してきて8年目である。そこで首相や首相夫妻の犯罪が次々と起きた。腐敗そのものの政治の現出である。身近な例だと、公明党国交相がカジノ法を強行すると、同時並行してカジノ腐敗が起きていた。国会での首相答弁はというと、すべてが嘘の答弁だと、国民はようやく気付き始めたのだが。

 役人の書いたハッタリめいた言葉の連発は、嘘も繰り返すと本当と錯覚する、というヒトラー芝居も、この辺で打ち止めにしないと、この国も地域も地獄に突き落とされかねないだろう。


<野党はぬるま湯から飛び出して命がけの対応が不可欠>

 気が付くと、国民資産である年金の基金が、すでに18兆円も消失した、と専門家が怒り出した。原因は安倍独裁にある。

 博打・ギャンブルである株に、日本人の命の基である年金を投入したための、当然の帰結である。誰がいつから始めたのか。大馬鹿三太郎の安倍に知恵をつけた張本人は、誰なのか。

 この一点を、とことん追及するだけで、政府は1日として持たない。これを止めさせないと、年金制度そのものが破綻して、老人どころか、若者も生きることが出来ない。餓死するしかない日本人である。

 即刻止めさせるしかない。


 野党の無力、それはぬるま湯につかって、朝からお酒を飲んでいるような議会活動から脱し、会津の白虎隊に変身して、政局に立ち向かうしか、この国の人々に希望は生まれない!

2020年5月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員 )

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