2020年04月

お年寄りへ<本澤二郎の「日本の風景」(3660)

<「暮れてなお 命の限り 蝉しぐれ」で101歳の長寿がいい>

 昨日、番記者の見た「平成の妖怪・中曾根康弘」という小論をまとめて、月刊誌「月刊タイムス」にメール送信した。確か半年ほど前に、狭い部屋の整理をしていた時に、材木屋のやっちゃんが進んで書いてくれた「為本澤二郎君」の色紙が見つかった。

 やっちゃんの気配り上手は、ナベツネが指導したものであろうが、やはり懐かしい思い出の品である。文面は「暮れてなお 命の限り 蝉しぐれ」である。彼はそうして101年を生きた。

 ロッキード事件・児玉―中曽根ルートを、なんとか切り抜けての天下取りで、すっかり舞い上がってしまった闇のフィクサー・ナベツネの自慢顔を想像できる。

 長寿の政治屋の死去に、人々は礼賛の文字を献上して止まないものだが、ジャーナリストである以上、事実を捻じ曲げるわけにはいかない。


 いえることは、いかなる宗教者と言えども、人生は一度きり、そのあとはない。靖国神社に「合祀」されているというフィクションも、事実に反する。一度きりの命を、むざむざと失う者は親不孝であろう。新型コロナウイルスの犠牲者になっていいわけがない。この1、2年は辛抱、辛抱、思索のための貴重な時間として過ごせばいい。これもまた人生に相違ない。


<小泉純一郎結婚式の引き出物の時計が今も元気>

 現役時代に「思い出」として、鈴木善幸さんと宮澤喜一さんに色紙を頼んだ。前者は「徳不孤」、後者は「大樹深根」である。二人とも護憲リベラルのまともな政治家だった。鈴木さんは大平・宏池会の参謀から、政権を担当した。岸田文雄は宮澤さんの薫陶を受けながら、国粋主義の外交を踏襲して、落馬してしまったようなもので、残念のきわみである。

 時代は、護憲リベラルを求めている。改憲軍拡の国家主義では断じてない。


 本当は、大平正芳さんと宇都宮徳馬さんのが欲しかったのだが、残念ながらない。宇都宮さんは、学生運動やらで、書の訓練をしなかったらしく、文字は上手とはいえず、まことに難解である。秘書の山谷さんが、書き直さないと、今では貴重な軍縮論の月刊誌「軍縮問題資料」の巻頭文を活字にできなかった。

 思い出すと、鳩山邦夫の色紙は、驚くほど下手なのに驚いた。安倍晋三もそうだろう。中曽根さんや田中角栄さんの文字は、力強かった。福田赳夫さんの文字は、もう記憶にない。


 福田さんが仲人をした小泉純一郎氏の色紙は無論ないのだが、結婚式の引き出物のちゃちな電子時計が、現在も我が家の狭すぎる玄関で、元気に動いている。一度電池を交換しただけだ。


<靖国参拝で怒る中国に青くなったやっちゃん>

 1985年8月15日の中曽根さんの靖国神社公式参拝に対して、中国の政府と党と学生が、激しい抵抗を始めた時のことを思い出す。日本の侵略軍の蛮行による中国人民の被害者は、数千万人に及ぶ。空前絶後の災難を与えた国家神道の本山に、日本の政府代表が参拝することは、中国のみならず、アジア全土に強烈すぎる精神的痛みを与える。


 1972年の国交正常化をご破算にするような打撃を与えたことに気づいた中曽根さんは、窮地に立たされてしまった。この危機を救ったのが、元奈良市長から中曽根派議員になっていた鍵田忠三郎さんだ。

 その前段に触れると、日中友好を実現した大平さんと角栄さんの、次なる目標が平和友好条約締結問題。福田内閣の自民党幹事長の大平さんの大事な任務となっていた。福田さんの背後には、米CIAが戦後復権させた岸信介が、監視を強めていたため、これが、大きな壁となっていた。外相の園田直さんの取り込み役が、田中派・愛野與一郎外務政務次官。愛野さんは数回、目白の田中邸に園田さんを呼んで、岸包囲網を実現した。他方で大平さんは、福田タカ派内閣で自信喪失していた北京に立ち上がってもらうため、密使として鍵田奈良市長を派遣した。


 福田内閣は、こうして中国との平和友好条約を締結したもので、原動力は大角連合だった。この時の影の立役者となった鍵田さんが、1985年の中曽根ピンチに一役買った。


 「二度と靖国参拝させない」という確約の下に北京を説得して、この事件は収束した。この時のやっちゃんの喜びようはなかった。鍵田さんの筆者への報告によると、それは「あの中曽根さんが、わしに何度も頭を下げよったよ。そして繰り返しありがとうというたんだ。アハハ!」と大平密使も大満足だった。ちなみに、西安と奈良市は日中友好都市第一号、これに骨折ったのが大平さんと周恩来総理である。二人とも長寿を蹴飛ばす人生だった。


 人生朝露の如し、コロナ禍なれども長寿に勝るものなしか。

2020年4月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

つっかい棒!<本澤二郎の「日本の風景」(3659)

<「はずすぞッ」ク―デター脅しに屈した心臓と日本国民>

 日本国民の財布を握っている財務省が打ちひしがれている。コロナ禍を口実にした、やくざ強姦魔から公務員・財閥関係者など1億2000万人に、等しく10万円を配るという、信じがたい善政ならぬ暴政のための、屈辱的な補正予算の組み換えに、大汗を流さなければならなくなった、そのためである。戦前でも、軍閥に押し切られたこともあったろうが、戦後では初めてのことである。


 繰り返すが、やくざ強姦魔から億万長者にまで10万円を配る?信じがたい日本政治であろうか。無法無天の日本列島なのか。


 戦後の日本の霞が関官僚の雄は、大蔵省現在の財務省官僚である。わずかな借金も許さない健全財政を基礎に、経済の高度成長を実現、そのOBの天下り先は優雅そのものだった。家庭に例えると、借金のない安定した生活であるが、中曽根バブル崩壊以降、空前の借金まみれの先進国最大の借金大国となって、いまや三等国以下に沈んでしまった。


 安倍・自公・日本会議の長期政権は、軍拡にのめり込み、中国叩きに60兆円をばらまいた。そして今回のコロナ禍に対して、108兆円の経済対策に加えて、岸田文雄政調会長主導で、生活困窮者向けに30万円支給という大風呂敷を広げた。


 どっこい、信濃町が連立離脱を武器に安倍晋三と麻生太郎を脅しまくった。「つっかい棒を外すしかない」とクーデターまがいの脅しに安倍もひざを折り、両手をついてしまった。現生利益を説く創価学会の理念は、ぶっちゃけていうと、金くれ政治でしかなかった。100兆円の超大型予算に108兆円の景気対策、さらに12兆円から14兆円を工面させられる財務省・国税庁の、怒りの反動の行くへも注目させられるが、その前に日本沈没も?

 

<戦争三法に協力した創価学会公明党がコロナで「銭くれ」闘争>

 それにしても、不思議な宗教政党であろうか。

 事情通は「池田大作の指揮棒が無くなると、平和主義を放棄して、安倍の国粋主義・神社本庁に屈してしまった。現に特定秘密保護法も自衛隊参戦法も、国民の自由を奪う共謀罪も、公明党創価学会の支援で強行可決。なんでもありの信濃町になってしまった」と指摘している。


 国際的な平和運動家は「戦争党になってしまった創価学会とはおさらばだ」と嘆いたという話は有名である。神風が吹くという戦争神社靖国も顔負けであろう。


 昨年12月から始まったコロナ戦争に対しては、生活に困っている人たちに30万円を支給するという安倍と岸田の決定に「とんでもない、一人10万円を出せ」と息巻いた。「創価学会のすさまじい突き上げに、公明党代表の山口キツネまでが青くなってしまった。自民党の菅や二階にも様子を聞くと、それがいいということになった。安倍側近の二人は、すでに安倍から離反、岸田叩きに徹していた」と事情通は明かしている。政争のゴングも鳴っている。


 創価学会の予想外の「銭くれ」闘争に一番面食らったのは、山口だったのかもしれない。そして官房長官と自民党幹事長までが、安倍叩きに転進していたことにも驚いたであろう?

 安倍・自公連立政権の下で、創価学会が初めて安倍を揺さぶったのだ。その威力は途方もなく強力だった。しかし、冷静になって考えてみれば当然のことである。3分の2議席は、信濃町の実績である。


 譬えると、2019年の15号台風で、杉の巨木が倒壊したが、周囲に支え・つっかい棒のある杉は、倒壊を免れた。この理屈が、自民党と公明党の関係である。


 いくら安倍が犯罪事件を起こしても、野党が厳しく追及しても、安倍天下は変わらない。信濃町のつっかい棒のせいである。安倍の暴政・悪政も、信濃町が支持している限り、安泰なのである。理屈は単純で、明解なのだ。



<日中韓の民度の大きすぎる落差に驚愕する!>

 コロナ戦争における日中韓の民度を測定してみると、興味深い事実に驚かされてしまう。中国の人民と韓国の市民の方に、誰もが軍配を上げたくなってしまう。右翼には面白くない結果である。創価学会関係者は、もっと嬉しくないだろう。


 それというのも、中国の武漢で「金くれ」という声は全くなかった。命を救済するために、医師が命がけで声を上げた。60人もの医師が命を奪われながら、寝ないでコロナ戦争に立ち向かった。

 それに金のある民間人は、懐を開けて資金を提供して、政府を支援していた。本来は、宗教法人なるがゆえに莫大な金がある創価学会は、資金援助をすべき立場であるはずなのだが、それは聞かない。財閥1%も。これはおかしな日本人の民度を暴いていないだろうか。

 あさましくも、おぞましい日本人なのか。


 韓国では、徹底したPCR検査を実施して、感染者治療に徹した。そのことを人々は強く支持した。先の総選挙で政府与党は圧勝した。一人10万円を配るということは、安倍の「桜を見る会」の数千倍の、全国民向けの行為である。


 以前の日本人には、収入がなくなり、生活保護を受けられるというのに、それを拒絶して餓死した者もいたのだが。


<日蓮の末裔?の信濃町の勝利か大罪か>

 創価学会の本尊は日蓮であろう。彼の現した「立正安国論」は宗教者にとって有名である。時の北条幕府に対して、それこそ命を懸けての諫言の日々だった、と伝えられているのだが、その末裔の創価学会の今回の行動は?


 果たして、信濃町の勝利といえるものであろうか。それとも、日本丸を沈没させるかもしれない大罪なのか。

 確かに創価学会には、やくざ強姦魔がいることを、安倍のようにしっかりと確認して6年が経つ。安倍の公金による「桜を見る会」にもやくざやマルチ商法の詐欺師も招待されていた。彼らにも、空前の超借金の中から、10万円を配ることがいいのだろうか。


 生きているのかどうか、かつての指導者・池田大作に、直接問いただしてみたいと思う市民は少なくないらしい。



<「安倍と山口のおしまい」の始まり劇場始動>

 「国民一人一人に10万円を配らないと安倍さん!あんたも私もおしまいになる、それでもいいですか」

 創価学会の突き上げを受けた、山口一世一代の大芝居に安倍は膝をおり、両手をついた。安倍は即座に財務大臣の太郎を呼んだ。太郎も涙を呑んだ。


 「安倍と山口のおしまい」劇場の始まりが、これからである。

2020年4月19日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

一律10万円は大間違い<本澤二郎の「日本の風景」(3658)

<日本は超格差社会、不公正・不平等のきわみ>

 泥棒猫のような一律10万円支給政策は、大きな間違いである。日本国民は、すでに超格差社会に追い込まれて、弱者の貧困は拡大して、生活は厳しい。そこにコロナ襲来で、生きる糧を失っている。そこへ30万、50万、場合によっては100万円を給付することが、公平・公正な政治の根本である。暗闇にローソクである。一律支給は、格差を正当化する愚策の極みである。



<国会議員・首長・地方議員・公務員・1%は除外、真に困窮者向けに>

 国会議員など公務員は、コロナ禍でも、1円も毀損していない。血税で生活している人たちは、収入に全くの変化などない。

 年収4000万円以上の国会議員、国会議員一人当たり1億円以上の血税を投入している特権層にも支払うような一律政策は、悪政の最たるものである。


 内部留保金500兆円の財閥関係者や、自社株買いで数億円、数千万円を懐に入れてきた大手企業重役、年金基金の株式投入で暴利を得てきた株屋にも、10万円を支払う政治的経済的理由はない。

 たとえ年金世代でも、優雅な暮らしをしている富裕者たちは、自公支持者であろうが、そこへと血税を流すいわれはないだろう。


<女性レイプの入れ墨やくざにも支給なのか>

 だれも恐怖で言及しないが、入れ墨やくざにも10万円を支給するのであろうか。解せない。

 木更津市で起こった「木更津レイプ殺人事件」の犯人やくざとその家族にも、一律ゆえに支払うのであろうか。


 警察でさえも口にしようとしてないが、彼らは女性を強姦して、性奴隷として繁華街に追い込み、格子無き牢獄生活を強いる重罪人間である。それでも、彼らとその家族にも、一人当たり10万円を支給するというのであろうか。



<生活保護対象者には即手続き支援が正しい>

 コロナ禍で仕事を失って、路頭に迷っている人たちを救済するために、政治は行動を起こさねばならない。義務である。

 そのための借金に、後世の世代も納得するだろう。

 生活保護を受けなければ、生きられない貧者に対しては、継続した支援が必要である。彼らには生活保護受給者として、救済しなければならない。

 政治は、即座に行動を起こす責任と義務がある。当たり前のことである。困窮者に30万円支給のほうが、一律10万円よりはまともである。40万、50万でもいいだろう。


<許せない狂った自公は、総選挙想定のバラマキ>

 自民党内では、すでに権力闘争のゴングが鳴り響いて、筆者の耳にも届いてきているので、明日紹介しようと思うが、自公政府の狂った暴政は、許しがたい。

 「自民党のスポンサーも、公明党のスポンサーも莫大な資金を保有しているのだから、そこに手を突っ込めばいいではないか」は、正論の一つであろう。


 一律10万円支給は、血税を悪用した全国民を買収するようなものである。到底納得はできない。超格差社会における政治には、公正・真の平等が不可欠である。


 与野党がこのまま突っ走ると、まさに亡国の日本を象徴することになろう。



<「安倍と山口をおしまい」にしないと展望は開けない!>

 日本政治にもはや展望はないに等しい。

 議会も官僚、司法も出鱈目ばかりが露出、そのことに気づこうとしない。言論も右に倣って恥じない。

 一律10万円を強行した公明党代表の山口那津男は、これを断行しないと、安倍も山口も「おしまい」と毒づいた。


 そこで言いたい!「安倍と山口をおしまいにしないと、日本の展望は開けない」といえる。異論があれば、堂々と固有名詞を名乗って反論して欲しい。


<肝心なことは「早期検査と早期治療」に尽きる!>

 もうコロナ禍から3か月、4か月になる。それでも、ろくろく検査をしない。マスクも医師の防護服も不足している。危急存亡の局面で、この体たらくの日本政治に絶望するのみである。


 大事なことは、早期発見と早期治療によって、命が救われる。「姥捨て山」の日本列島に愕然とするばかりである。

2020年4月18日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


太った泥棒猫?<本澤二郎の「日本の風景」(3657)

<金に鋭い嗅覚=カジノ利権・清和会五輪とコロナ救済口実10万円>

 「コロナは第三次世界戦争で核戦争でなかった」と心臓が明かしたそうである。国粋主義者が原発推進による核兵器開発の本音をさらけ出した。そしてコロナ禍で困った人に30万円支給計画を、突如全国民1人10万円支給に舵を切った。狙いは、選挙の事前買収活動だという。「公明党創価学会の山口那津男が本物の狐に見えた瞬間」と政界雀は手厳しい。韓国の文在寅政権は、コロナ対策の成果を背景に、総選挙で圧勝したが、日本では全国民を金で買収する?そのための予算の組み換えと酷評する声も。


 必要な莫大な金をどうするか。「創価学会が秘密口座から吐き出すのか。財閥が内部留保金500兆円を提供すれば立派だが、それはない。どうやらツケは、子供や孫の世代に回すしかない」との悲劇が約束されることになる。


 「二兎・三兎を追う者は一兎も得ず」というが、もはやカジノも五輪も、そしてコロナも処理できない日本政府だ。先日、太った野良猫を久しぶりに見た。泥棒猫だ。半額で購入した魚の臭いが、原因だった。



<肥えた霞が関と議会と裁判所と人事院>

 嗅覚の鋭い肥えた泥棒猫は、永田町から霞が関に及んでいる。今朝ほども確認したのだが、最高裁長官の年収は、庶民の感覚をマヒさせるほど高額であるという。

 「自信をもっていうが、名誉職に過ぎない最高裁長官は、間違いなく3500万円を財布にいれている。単なる名誉職になぜ3500万円なのか。しかも、10年も保証されている。国民が地獄を見ている時に、血税3500万円はおかしい」と熱血漢が断罪した。


 しからば、国会議員はどうか。

 「血税をすべて総合すると、一人4000万円以上になる。秘書の給与を足し算すると、これまた泥棒猫と大差ない」とも。


 「霞が関の官僚どもも同じく太って豚のようだ」とも。こうした怒りの背景には「出鱈目天国の霞が関は、佐川一人ではない。すべてにいえる。民間は収入のない者、失業で路頭に迷うものがいる。しかし、役人は倒産もない。収入は減らないどころか、毎年上がっている。首もない。1円も毀損していない。仕事は出鱈目で、一人として国民に奉仕する役人はいない。韓国と大違いだ。こんなことをいつまで続ける気なのか」との分析なのだ。

 確かに善良な市民の怒りは、三権の長と、そこで雁首をそろえている特権層すべてに向けられている。 


<最高裁長官3500万円X10年の優雅な太った人生>

 「ろくな仕事をしていない太った最高裁長官や国会議員、官僚にも10万円が支払われるという自公の買収選挙運動のための予算の組み換えを、到底納得することはできない」という元大臣秘書官の叫びを、寝ずに働いて年収300万円にもとどかないタクシー運転手や、老いてわずかな年金生活者、母子家庭の共感を呼んでいる。


 太った人間は、日本だけではないが、コロナ禍が襲来するこの時期に、いやがうえにも目立つ。

 古代の天皇でさえも、庶民のカマドの煙に思いをはせながらの治政を心がけていた、と伝えられている。首相・衆参議長・最高裁長官ら役人世界の、血税で肥えている姿は、どうみても泥棒猫と勘違いされるのではないだろうか。健全な国家機構と言えないのではなかろうか。


 国会議員や首相には、ある程度の国民の監視と選挙が約束されているが、裁判所と霞が関の役人は、別格扱いを受けていて、不合理極まりない。大改革の場面であろう。


<「人事院廃止、名誉職最高裁長官年収1000万円実施を!」の叫び>

 今朝ほどの友人の叫びは、役人の懐を決める人事院という制度に疑問を投げかけた。

 「昔の役人の賃金は、民間に比べて低かった。そのための人事院だった。今は役人が太って、多数の労働者がやせ細っている。まともな人事院であれば、賃金を下げて当然だが、それをしない今の人事院は廃止するしかない。名誉職の最高裁長官は1000万円で十分ではないか」

 なぜ議会で問題にならないのか。

 理由は、賢者は知っている。全ての役人が泥棒猫に成り下がってしまった。そのためであろう。いい加減なコロナ対策は、勘ぐれば「老人よ、この世から消えろ」ではないだろうか。

 日本列島は沈んでいる!岸信介や中曽根康弘の妖怪に見せたい日本の現状である。ナベツネはどうか?

2020年4月17日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


安倍・自公翼賛政治<本澤二郎の「日本の風景」(3656)

<国会議員の優雅すぎる財布の中身公開>

 地獄に追い込まれている貧者向けに、1か月20万円を返上するという動きが出ている。「冗談にもほどがある」といって、清和会OBが何度も電話してきたので、この機会に一部を公開することにした。まともな国民は「税金泥棒」と声を上げるかもしれない。


 自公の翼賛政治の正体の一部がどういうものか、まじめな公明党創価学会関係者?のみならず、多くの善良な国民は、多分、怒る前に腰を抜かすかもしれない。

 同じ人間なのに、この驚くべき格差に愕然とするだろう。自民党から共産党までもが、まことに優雅な財布の中身なのである。議会での与野党攻防も、国民向けのお芝居?の可能性が強い。しかし、国民の命が奪われるかもしれないという、このコロナ危機の今こそ、働いてもらわねばならない、と怒り出すかもしれない。わずかな年金生活ジャーナリストも、正直なところ、唸ってしまった。

 金儲けしたいのであれば、国会議員になれ、である。


<1か月歳費129万円だけではない>

 安倍の、血税を使っての贅沢三昧や夫人のご乱交も、ここでは棚に上げて、国会議員の財布に的を絞ってみると、月収が129万円と高額である。母子家庭や非正規社員にとっての年収を、日本の国会議員は1か月で手に入れることが出来る。


 「タクシー運転手が夜昼働いても、年収300万円にもとどかない時代に、国会議員の歳費は、世界一高い」と清和会OBは、厳しく弾劾して止まない。むろん、このほかにも財布を膨らませてくれているという。


<夏冬ボーナス638万円>

 民間企業では、もちろんトヨタ自動車などの花形企業の給料や、NHKから民放テレビ職員の収入は、べら棒に高いと聞いた。朝日新聞でも「1本の社説が100万円どころか150万円」と時事通信OBの仲間が教えてくれた時もあったが。

 さて、わが日本の国会議員にも、年二回のボーナスが支給されている。なんとなんと、夏と冬で638万円である。年収200万円にも届かない年金生活者にとって、この議員ボーナスにも、とても太刀打ちできない。311の時にも、わずかな金を、国民をだまくらすために、返上した国会議員だが、特別手当という日本特有の手口を懐に入れた国会議員は優雅すぎる。

 NHKが決して報道しない真実である。


<文書交通費1200万円>

 まだあった。文書交通費という理由で、年間1200万円も懐に入れているのである。1か月100万円だ。

 働こうが働くまいが、関係なく一律支給である。犯罪者であろうがなかろうが、国会議員でありさえすれば、この大金を手にすることが出来る。実際は、議員の派手で、秘密の遊興費に化け、銀座や高級料亭を潤すのだろう。国民不在の無用の大金支給である。

 「金儲けしたかったら議員になれ」である。魅力的な女性をレイプ・性奴隷にして、左うちわのやくざでも、地方議員から国会議員になったものがいる日本議会である。地方議員の土建族の多くがやくざか、やくざまがいがバッジをつけている日本なのだ。

 やくざが国や県、市の公共事業に食らいついて、暴利を得ている日本であることも、理解できるであろう。

 そもそも国会議員の優雅な収入が、やくざ暴力団を跋扈させている遠因といっていいだろう。


<立法調査費一人1000万円>

 まだあった。立法調査費年間1000万円。不勉強なジャーナリストも、気づかなかったか、忘れてしまっていたのか。

 亡くなった妻が生前、びっくりする話を聞かせてくれた。親類の社会党副議長経験者の話である。彼が言うのに「記者にも二種類ある。汽車と、炭鉱で使われるトロッコで、トロッコが朝日新聞にもいて、よく小遣い銭をせびられた、といっていた」というのである。

 金のない野党議員という思い込みが、自民党派閥記者20年にこびりついていたものだが、与野党議員そろって豊富な血税で、懐は膨れ上がっているのである。

 野党議員と名刺交換すると、決まって自己宣伝の機関紙と一緒に銀行振込用紙が届く。これは怪しい。野党議員は「金がない」というイメージを植え付ける手口なのだ。名目をつけることで、血税を引き出す日本の議会なのだ。


<共産党除く政党助成金358億円> 

 まだあった。

 政党助成金である。公金だ。このための予算額は358億円である。途方もない高額の政党助成金である。政党の議席に比例して配分されている。「ここまで血税に手を出すのは、おかしい」という日本共産党は、受け取っていない。

 例の河井選挙資金として、安倍晋三は1億5000万円を投入して、政権の禅譲をにおわせ続けてきた岸田文雄の宏池会壊滅作戦を強行した。目下、稲田検察が、広島高検と広島地検を叱咤激励して、莫大な安倍・金権買収選挙違反事件捜査に取り組んでいる。


 政党助成金を悪用しての公選法違反事件が解明されれば、安倍・自公翼賛政治は解体するしかない。コロナの行く方と共に、国民注視の、戦後政治史に残る大捕り物である。


<さらに集金パーティー+莫大な闇献金>

 政党助成金なる悪法は、小選挙区制導入の際、政治改革と称して学者文化人やマスコミを巻き込んで実現したものであるが、彼らこそが御用学者・御用文化人・御用言論人の典型である。


 表向きの理由は、政治家の金集めを止めさせるというものだった。政治屋恒例の集金パーティーや、裏口などでの闇献金をなくすという口実で、政党助成金を誕生させて、政党の台所に莫大な金を流してきている。


 実際は、何も変わっていない。与野党とも、派手な金集めをしている。さしずめ国会議員は、吸血鬼そのものである。これでは、いい政治など期待できない。


 安倍・自公が強行したカジノ法は、公然たる金集めの手段である。これに手を出している中国企業関連で、一人だけ国会議員が逮捕された。米ラスベガス関連は、どうなるのか。ほかにも、まだいっぱいいる。黒川検察は何もしない。


<毎夜新宿歌舞伎町の売春宿出入りOK

 庶民生活無縁の贅沢三昧の国会議員は、新宿の歌舞伎町に姿を見せて、運の悪い国会議員はマスコミに登場することになる。

 最近は、立憲民主党の当選3回生が、売春宿のような店に出入りしていることが判明した。法外な金を手にする国会議員の、ご乱交防止に20万円削減で成果を上げることが出来るだろうか。


 安倍自民や山口公明が、理解することは無理かもしれない。しかし、国民を愚民として道連れにすることだけは、やめてもらいたいものである。

2020年4月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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