2019年08月

戦争遺児と8・15<本澤二郎の「日本の風景」(3406)

<泣きたくなるような武道館の全国戦没者追悼式>

 8・15は日本とアジア諸国民にとって、格別な時を刻む緊張する日である。74年目の8・15戦没者追悼式を初めて生放送で見てしまった。見たいわけではなかったが、台風情報をネットテレビで見ているうちに、武道館での生放送が始まった。

 三権の長の「追悼の辞」に心を打つような言葉はなかった。女性参院議長が、ことによると同性のよしみで、従軍慰安婦のことや、天皇のケダモノ軍隊に凌辱後に殺害された、アジアの無数女性たちの無念を言及するという期待も外れた。

 田中角栄が引き立てたことで政界入りした山東昭子は、ごく普通の無能・無責任な歴史を理解しない女性議員に過ぎなかった。いよいよもって、平和を願う大衆は、改憲のための2019年危機到来におびえるしかないのか。


 安倍晋三が誕生させたような新天皇と、そばにかしずくだけの皇后にも期待する言葉も仕草もなかった。そこから初めて、戦争未亡人と戦争遺児のことが、心に引っかかって考え込んでしまった。再婚もせずに、ひたすら戦場で虫けらのように死んでいった夫との一粒種の遺児K・T子さんを立派に育て上げた「岸壁の母親」のことと、木更津市巌根の介護施設「かけはし」のやくざ浜名にかみ殺された戦争遺児の非情すぎる無念を、さらにはケダモノの日本兵に殺戮されたアジアの女性たちを、少しでも癒してくれるような、国民の心を打つ意味のある国家行事ではなかった。


<檻の中で満足する日本の女性の哀れ>

 日本の戦前は、国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法で、天皇の赤紙一枚で青年どころか、家庭を持つ男性まで戦場に引きずり出して、獰猛な植民地支配と侵略戦争にのめりこんで、そこから足を抜けることができないまま、沖縄・広島・長崎を経て無条件降伏した8・15である。

 その最大の被害者は、隣国の婦女子であり、自国の女性たちだった。


 この国の恥部を、レイプ文化であると教えてくれた契機は「木更津レイプ殺人事件」の被害者のK・T子さんである。問題は自立しない女性にあるが、さらに問題なのは、女性を自立させない法制や社会風土である。

 女性が決起する時代の到来を、筆者は伊藤詩織さんから感じ取っている。彼女への取材で東京新聞の望月記者が覚醒した。この二人が立ち上がれば、女性の地位に変化が起こるはずである。断言できる。

 前者は、安倍のための御用記者(TBS山口強姦魔事件)を世界にさらすことに成功している。後者は傲慢無礼な態度が鼻につく、官房長官の菅義偉を震え上がらせている。


 「檻の中で満足する日本女性」の決起を促している。


<レイプ文化の中で110番通報しなかった戦争遺児>

 他方の戦争遺児のK・T子さんの非情すぎる無念に対して、いまだに千葉県警は決着をつけられないでいる。「死人に口なし」をよいことに、介護施設を経営する3本指の入れ墨やくざの富津市出身の浜名は、警察の無能さをよいことに、いまだ自由の身である。


 逮捕して、うそ発見器にかければ、簡単に決着をつけられる性凶悪犯罪である。浜名にまとわりつくヘルパー吉田、大工佐久間という仲間も発覚している。司法取引も可能になった捜査をもってすれば、素人でも容易に決着をつけることができる殺人事件である。

 かの警察庁の中村格が支配する千葉県警であろうはずもないのだから。

 それにしても、無念の極みは、強姦されても110番通報をしなかった戦争遺児。そうさせない日本女性にこびりついてる、誤った倫理観が悔しい。性犯罪に消極的な、警察と検察と裁判所も災いの根源になっている。

 千葉県警は、宗教政党に遠慮しているのかもしれないが、法の支配は、たとえ安倍内閣でも軽視することはできない。


<日本軍に凌辱・殺害された婦女子に見向きもしなかった8・15追悼式>

 戦後50年というと、父親と会うことなくこの世に生をうけた戦争遺児がちょうど50歳の時である。筆者は南京と盧溝橋に平和の旅を計画、これを朝日新聞千葉版が大きく取り上げてくれた。おかげで大学の教師、高校の歴史教師、政治家秘書など50人が参加してくれた。

 ちょうどそのころ戦争遺児のK・T子さんも、母親の介護のため、子育ての地・秋田県本庄市から故郷に戻っていた。幼馴染の彼女に声をかけると、二つ返事で参加してくれた。娘や娘の恋人、親類の看護師と、それは熱心に取り組んでくれた。


 当時は、彼女が戦争遺児であるという認識が全くなかったのだが、帰国後にまとめた参加者による報告書「南京に立つ」を、例の事件後に開いてみて驚いた。彼女の父親は硫黄島へ輸送船で向かう途中、米軍機に攻撃され、船もろとも海の藻屑となってしまったのだが、その前には二度も大陸に狩り出されていた。

 父親は、彫刻家を目指していた芸術家志望の好青年だった。地主の次男坊で当時では、恵まれた家庭に育った。音楽はクラシックの愛好家で、彼の遺品に中にはレコードがいっぱい詰まっていた。

 要するに、戦争遺児は亡き父親が歩いた中国大陸を自ら歩いて、父への哀惜を遺そうという、第三者にとってそれは痛々しいものだった。


 彼女が、もしも遺族代表として武道館に立てば、天皇の軍隊に凌辱殺害された中国人女性や従軍慰安婦として散った、無数の無念の女性たちの霊に対して一言発していたであろう。


<人々の怒りの叫びが充満した韓半島>

 74年目の8・15の韓半島では、朝鮮民族の安倍批判の叫び、プラカードで埋まっていた。事態は日韓条約以前に戻ってしまった。否敗戦時の喜びと、その反動である怒りがないまぜとなって、半島を熱した。

 人々は、36年間の日本帝国主義による植民地支配を想起して、ケダモノのような日本政府にこぶしを振り上げた。

 政府は必死でブレーキを踏む立場に変わったが、果たして民族のエネルギーを止めることができるだろうか。ソウルの日本大使館前の1400回目の「水曜集会」には、2万人もの市民が、従軍慰安婦の象徴である少女像の前に結集した。


 従軍慰安婦と徴用工は、日本の植民地支配の象徴である。


 福沢諭吉のアジア蔑視は、女性蔑視・男尊女卑に起因する。それは日本の強姦文化と結びつく。TBS山口強姦魔事件救済という重罪を打ち消すことはできない。警察・検察・裁判所もまた、その枠の中で無責任に行われて恥じない。以下に関連記事を転載する。

2019年8月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






誤認逮捕 ずさごくんな捜査の中身

愛媛・女子大生誤認逮捕 手記公開で分かったずさん捜査の中身産経新聞339

 松山市の20代の女子大生が身に覚えのない窃盗事件で愛媛県警に逮捕される誤認逮捕があった。女子大生は「不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものだった」などとする手記を公表、県警本部長は謝罪に追い込まれた。県警はなぜ誤認逮捕をしたのか。そこには「思い込みによる捜査」というずさんな状況があったようだ。

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<千葉県警の「木更津レイプ殺人事件」捜査は大丈夫か>

<性犯罪被害者の悲痛な叫び<産経デジタル>

 「裁判所は私を守ってくれない」。裁判所が容疑者や被告の身柄拘束を解く基準を緩和する傾向を強めていることで、被害者の間では、報復に対する恐怖や不安を訴える声が上がっている。特に女性の心身に重いダメージを与える性犯罪では、被害者が裁判所への不信感から被害届を取り下げ、事件が潰れるなどの深刻な事態も起きている。(大竹直樹、入澤亮輔、北野裕子)

■「逆恨みされる…」

 大阪府内に住む20代女性は昨秋、自宅マンションの通路で見知らぬ男に背後から口をふさがれるなどの被害に遭った。約1カ月後、男は強制わいせつ未遂容疑で府警に逮捕された。大阪地検は勾留請求したが、大阪地裁は却下。「逃亡や証拠隠滅の恐れは否定できないが、被害者と接触しないことを誓約していることなどから勾留の必要性はない」として地検の準抗告は棄却された。逮捕から2日後、男は釈放された(その後、在宅起訴)。

 「私の被害って大したことないんだなと思った」

 女性は釈放を聞かされ、そう感じた。それと同時に男に逆恨みされないかとの恐怖が急にこみ上げてきた。それ以降、家族に駅までの送り迎えを頼み、外から自室の様子が見えないよう厚手のカーテンに替えた。釈放される際、男が裁判所に提出した誓約書には「女性の最寄り駅を利用しない」と記されていたが、最寄り駅はターミナル駅で、男は隣接する市に住んでいた。女性は「裁判所は私を守ってくれない」と感じ、一時は被害届の取り下げも考えたという。

 証拠が少ないケースが多い性犯罪では、被害者の証言が立証の大きなウエートを占める。ある地検幹部は「勾留が却下されたことで心を痛め、証言を拒否したり、被害届を取り下げたりする被害者は少なくない」と話す。

■複数前科あっても

 再犯率の高い性犯罪。複数の前科があったり、否認したりしていても、痴漢や盗撮といった迷惑防止条例違反事件では近年、勾留されることはほとんどないという。

 昨年10月、大阪府内に住む女子高生は、駅のエスカレーターで、3日連続で男(38)にスカート内を盗撮された。府警が防犯カメラを解析したところ、男は約3カ月間、この生徒を追い回していた。

 女子高生の母親は「娘は事件後、髪形を変え、男性に対する嫌悪感が残っている」と被害の「後遺症」を訴える。男は同様の事件で2度罰金刑を受けていたが、勾留請求は地裁に却下され、逮捕から2日で釈放された。母親は「犯人の人権が守られすぎているのでは」と苦言を呈した。

 女子高生の長女が電車内で痴漢被害に遭ったという父親(51)は「裁判所も釈放するなら犯人を管理することをしてほしい」と話す。長女は事件後、通学路を変え、家族も自宅から徒歩10分の距離に住む犯人の動向に気をもむ日々が続く。父親は「被害者保護の観点に立った施策が必要ではないか」と指摘する。

■「新居に住めない」

 東京都内に住む中学生の女子生徒は小学校低学年のころ、近所に住む20代の大学生の男に何度も自宅に連れ込まれ、性的暴行を受けた。男は数年後、強姦(ごうかん)未遂容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放された。女子生徒は被害後、しばらく誰にも打ち明けられず、被害を訴えた時には日時を特定することが難しくなっていたためだ。

 男は在宅起訴され、東京地裁で昨年、強制わいせつ罪で懲役2年の実刑判決を受けたが、東京高裁に控訴し、今も裁判が続いている。いったん釈放されたため、実刑判決を受けながら今も同じ自宅に住んでいるという。

 事件後、女子生徒と母親は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した。加害者宅に近い購入したばかりのマイホームには住めなくなり、今もローンを払い続けながら、自宅から離れた場所にアパートを借りて住んでいる。加害者が恐ろしく、大好きだった自宅に戻ることができない女子生徒は声を振り絞るように言う。「ずっと刑務所に入っていてほしい。せめて東京から出て行ってほしい」

 母親は「私の子供に怖い思いをさせた性犯罪者を野放しにした。加害者の人権ばかりを守る日本の裁判所は明らかに間違っている」と憤る。


三等国になった日本<本澤二郎の「日本の風景」(3405)

<36年間植民地支配を忘れた恥知らずの朝鮮・韓半島外交>

 1400回目となったソウル・日本大使館前の2019・8・14「水曜集会」の映像から想像すると、猛暑の中を数千、数万の韓国の怒り狂う国民の安倍批判プラカードに、まともな日本国民は衝撃で深くうなだれてしまう。日米台湾豪など12か国・地域の37都市で、同じような光景が見られたという。


 ポーランド・ワルシャワでの人民蜂起の犠牲者を追悼する集会には、メルケル政権の外相は、謝罪の演説をしている。「水曜集会」に参加した日本人がいるのかどうか?本日、戦後74回目の半島解放の「光復節」に安倍内閣の外相が謝罪のスピーチをする?100%ありえない。恐ろしい時代の到来を予感させる。愚民はゆでガエルとなって覚醒しない。


 36年間の惨憺たる植民地支配を、完全に忘却してしまった日本政府と日本国民である。中にはこれを評価、正当化する大馬鹿な国民がいることを知って、これまた衝撃を受けてしまった。三等国から四等国、五等国になろうとしている。


 ドイツとの落差は、いまも拡大するばかりである。孫や子供に顔向けできない日本にした現在を生きる日本人として、ひたすら首を垂れるしかない。


<取り返しのつかない極右・日本会議の歴史認識>

 誰か「水曜集会」に参加して、従軍慰安婦の「少女像」と面会してきた、まともな日本人がいたら、名乗り出てほしい。声を上げてほしい。愚かな日本国民の精神をただして欲しい。ネットでさえも、正論を吐くような人物が少ないのに驚くばかりだ。


 当方は、警鐘を鳴らすしか能のないジャーナリストだが、それでもペンを折って、のうのうとゆでガエルを決め込む日本人よりは、少しマシであろう。できることを、精いっぱい発信するほかない。共鳴する若者たちは「水曜集会」に参加して、ネットで報告してもらいたい。


 この6年間の安倍・日本会議の外交のお粗末さというよりも、居丈高になって、新たな国家主義の拳骨を振り上げるという、信じがたい暴政に怒りがこみあげてくる。


 元凶は日本会議という靖国神社主体の、奇怪な宗教組織に行き着く。事実でないのであれば、組織の全貌を公開するしかないだろう。政府の広報機関となったNHKで、映像と解説で、わかりやすく紹介してもらいたい。世は21世紀である。


<靖国神社と伊勢神宮と出雲大社と皇位継承祭祀166億円の怪>

 識者は「原始宗教の毛の生えたお祓い宗教」と神道を分析しているが、おそらくその程度であろう。頂点に天皇を位置付けて、国家機能を配属させるという、奇怪な政治組織が、1945年8月15日の敗戦後も存続している不思議日本である。


 神道の本山のような神社は、靖国神社・伊勢神宮・出雲大社であろうが、そこからは民主主義も人権主義も見えてこない。近代合理主義とは相反する。しかも、とうとう尻尾を見せて国民を驚かせている。


 昨年、退位する平成天皇に対して「靖国参拝」を強要していたことが、ついに発覚した。このことは、いうなれば象徴天皇の上に、神社が君臨していることを内外に誇示したことになろう。


 安倍晋三の二度目の政権復帰理由が「靖国参拝」にあったことを国民は知っている。日本は神社国家というのである。神社が主導する日本とは、日本会議が操る政府・国会・司法ということになる。断じて許容できない。


 真っ向から日本国憲法を否定している。皇位継承に166億円の巨費投入の理由も見えてくる。神社神道支配の国家神道日本であろうが、これは戦後日本を根底から否定していることになろう。血税を、祭祀に166億円という途方もない巨費を投入する理由も見えてくる。これの真実究明に長周新聞と朝日新聞の真実報道に期待したい。


 何としても二等国に這い上がる民主国家にしないと、日本国民もアジア諸国民も浮かばれない。


 日本敗戦から74回目の8・15の戦没者追悼での、天皇と首相の文言を精査すべきだろう。三等国に堕した為政者の文字の羅列が想定される。


 参考までに、友人が送信してくれたドイツからのメールを、以下に添付したい。

2019年8月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




ドイツの外相、ワルシャワでナチの犯罪に謝罪

永井 潤子 2019811

8月1日、ポーランドの首都、ワルシャワで75年前のワルシャワ蜂起の犠牲者を追悼する記念式典が行われた。この式典に出席したドイツのマース外相は「ドイツ人がドイツの名においてあなた方の国に対して行ったことを、私は深く恥じています」と述べ、ポーランド人に対してナチス・ドイツの犯罪に赦しを乞うた。

ナチス・ドイツは193991日、ポーランドに侵攻し、3日、イギリス、フランスがドイツに宣戦布告して、第二次世界大戦が始まった。ドイツ軍はポーランド軍を圧倒し、間も無くソ連軍も東からポーランドに侵入して、1ヶ月たらずでポーランドは占領、分割された。ソ連は東部を、ドイツはワルシャワを含む西部を占領した。大戦開始当初ドイツとソ連は独ソ不可侵条約を結んでいたが、19418月、ドイツが独ソ不可侵条約を無視してソ連に侵攻したことにより、両国は敵対関係となり、壮絶な独ソ戦が展開された。そうした状況にあった第二次世界大戦末期の194481日、ソ連軍が東から首都ワルシャワに迫る中、ポーランド国内軍(ドイツ占領軍に対する地下抵抗組織)を中心とする約5万人の市民が、ドイツの占領に対して武装蜂起した。このワルシャワ蜂起に参加したのは若い男女が中心で、63日間抵抗を続けたが、約20万人の犠牲者を出した後、102日ドイツ軍に鎮圧された。ドイツ軍はポーランド国内軍の兵士だけでなく一般市民も虐殺したといい、歴史家の中には犠牲者の数を25万人と見る人もいる。ナチス・ドイツ軍はワルシャワの街に壊滅的な被害を加え、約50万人がその後強制収容所送りとなったという。

ドイツ外相のハイコ・マース氏。© Thomas Imo/photothek.net

このワルシャワ蜂起の開始から75年を迎えた今年81日、ワルシャワ市内では午後5時、追悼のサイレンが鳴り響き、交通は一時ストップし、人々は立ち止まって犠牲者に黙祷を捧げた。その様子をドイツのテレビはニュースなどで伝え、翌日の新聞各紙も記念式典に出席したハイコ・マース外相(社会民主党、SPD)の発言を詳しく伝えた。マース外相はポーランドのチャプトヴィチ外相の招きを受け入れ、記念式典に参加したもので、ドイツ政府の閣僚がワルシャワ蜂起の記念式典に参加したのは、2004年の60周年記念式典に参加したシュレーダー元首相(SPD)に次いで二人目である。マース外相は式典の前日にポーランドの外相とともに教会のミサに出席し、「自分は、犠牲となって亡くなった人たちとその家族、負傷者に畏敬の念を示すため、また、ポーランドの国民に赦しを乞うために、ここにやってきました」とも述べていた。

その翌日マース外相は、ワルシャワ蜂起記念館で行われた記念式典で、次のように挨拶した。

ドイツ人がドイツの名においてあなた方の国に対して行ったことを、私は深く恥じています。また、こうした罪について戦後長い間語られなかったことについても、私は恥ずかしく思っています。私たちは、ナチス・ドイツによるポーランド人犠牲者を追悼する記念碑を、ベルリンに設ける計画をたてています。こうした計画は、とっくに実現されているべきでした。ポーランド人犠牲者の記念碑を作ることは、ポーランド人との和解のシンボルを意味するだけではありません。我々自身にとっても、重要なのです。ナチス・ドイツの犯罪はなかったことにするわけにはいきません。また、多くの傷は決して癒されることはないでしょう。しかし、少なくとも我々にできることは、犠牲者を、ふさわしいかたちで追悼することです。

ベルリンにはすでにさまざまなナチの犠牲者の追悼記念碑が存在する。最も有名なのは、市の中心部、ブランデンブルク門の近くに設けられた「殺害されたヨーロッパのユダヤ人を追悼する記念碑」だが、その近くにはシンティ・ロマの犠牲者を悼む記念碑や同性愛者の犠牲者の記念碑も設けられている。ポーランドの政治家は、ポーランドの犠牲者を追悼する記念碑をベルリンに設立するよう長年要求してきたが、今では、ドイツ連邦議会の右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を除く、すべての会派を網羅した議員たちの間に、記念碑設立のイニシアティブが生まれている。

一方、ポーランドのチャプドヴィチ外相は、この記念式典での挨拶で、「第二次世界大戦中ドイツによってもたらされた被害に対し、ポーランドは損害賠償を求める権利を保有している」と強調した。「ポーランドはナチス・ドイツによって国家遺産の一部を失ったが、加害者はポーランド国家とポーランド国民に対する補償を行っていない」とも述べた。

この問題についてドイツ政府は、東西両ドイツの統一が実現するときに結ばれた「2プラス4条約」(1990年、東西両ドイツと米英仏露の占領4カ国で結ばれた条約)で解決済みだとしている。ポーランドに国家主義的な「法と正義」党による政権が成立して以来、ポーランドとドイツ両国政府の意見は、この問題で対立している。それにもかかわらず、両国は友好関係を維持しようと努力している。

この記念式典の様子を見ながら私は反射的に、ほとんど同じ時期に行われた日本政府による韓国に対する輸出規制措置と「ホワイトリスト」からの削除による日韓関係の悪化を思わずにはいられなかった。安倍政権の韓国に対する最近の一連の態度を見ていると、日本の現在の政治家たちには、植民地時代に日本が朝鮮半島の人たちに対して行ったさまざまな行為を謝罪する気持ちが全くないという印象を持つ。アジアの平和に共に貢献するべき、もっとも大事な隣国との関係を、どうしてこんなにも悪化させてしまったのか。こんなことでは、日本はアジア諸国からつまはじきされてしまうのではないだろうか。

ドイツのメディアの多くは、ワルシャワ蜂起記念式典でのマース外相の発言を適切だったと評価しているが、ベルリンで発行されている日刊新聞「ターゲスシュピーゲル」は、現在ドイツ人の多くがワルシャワ蜂起についてあまりよく知らないこと、隣国のポーランド人にとって、もっとも重要な第二次世界大戦中の出来事の75周年記念日に、ドイツ連邦議会が犠牲者を追悼しなかったことを厳しく批判する記事を掲載していた。

なお、ワルシャワ蜂起が二重の意味で悲劇的だったのは、ソ連の態度によってだった。ヒトラーはポーランド侵攻直前の1939823日、スターリンとの間にポーランドの分割を決めた密約、独ソ不可侵条約を結び、両国は大戦初期にポーランドの分割占領を実現していた。しかし、1941622日ドイツ国防軍がこの条約を無視して突如ソ連に侵攻し、独ソ戦が始まった。当初はドイツ軍の奇襲作戦が功を奏したが、その後ソ連軍は反撃に出て、ワルシャワ蜂起が起こった当時、ソ連軍はワルシャワのすぐそばを流れるヴィスワ川の手前まで来ていた。それにもかかわらず、ソ連軍は兵を動かそうとはせず、ドイツ軍がワルシャワ蜂起を鎮圧するのを傍観していた。それどころか不十分な武装で蜂起したポーランド国内軍が心待ちにしていたフランスやイギリスからの支援も妨害し、ソ連軍が占領していた東部地区の航空基地を両国軍が使用することも拒否したという。

ナチス・ドイツと旧ソ連という大国

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カテゴリーベルリン通信


因果応報と8・15<本澤二郎の「日本の風景」(3404)

<驚愕!天皇に靖国参拝を要求した靖国神社>

 恒例行事となっている広島や長崎の被爆者への追悼を、ごく自然に受け入れてきたのだが、最近、外国人の識者から頭をゴツンと叩かれてしまった。なぜ原爆投下だったのか、を合わせて認識する行事でなければ片手落ちという指摘である。

 8月13日の御巣鷹山への慰霊登山にしても、いまだ日航123便の墜落原因をはっきりとさせていない。明日の8・15はどうなのか。


 昨日の報道では、靖国神社が天皇に対して「靖国参拝」を強要するような要請を宮内庁にしていたことが判明した。同じ日に、憲法破壊を父親の墓前で誓うという安倍晋三にも驚かされるが、靖国神社の破憲行為にも驚かされた。破憲、破憲の日本でいいわけがない。


<靖国神社宮司の天皇批判と雅子妃批判>

 別に靖国神社に戦没者の遺品なり、遺骨が祀られているわけではない。戦没者は各家庭で墓地を建て、そこに親兄弟と眠っている。ある種の宗教的な論理でもって、そこに戦没者が眠っているという仮説にすぎない。


 福田康夫らが主張するような無宗教の記念碑が、合理主義にかなっている。靖国は不要の存在であろう。それでいて、そこの宮司とやらが天皇批判をしたことを国民は記憶している。当時の雅子妃を「神社神道嫌い」と非難している。

 日本国民は「神社神道嫌い」の雅子妃に拍手を贈ったものだ。


 公人としての皇室関係者は、憲法の政教分離の原則を守らねばならない。神社神道の信仰者であれば、私的に処理する義務を負っている。現在の皇位継承に166億円の巨費を浪費するのは、憲法が容認するものではないだろう。多くの国民の声である。


<靖国神社は破憲の象徴か>

 この6年有余、日本での地殻変動は神社神道の台頭である。新聞テレビの報道・宣伝も際立つ。平和主義への挑戦であろう。

 166億円の使途に問題がないのかどうか、徹底した精査が求められる。会計検査院は大丈夫だろうか。貧困層が急増している日本国である。手抜きは許されない。


 神社は、戦争神社と命名されて久しい。改憲運動にも取り組んでいる。


<安倍の村山談話否定=従軍慰安婦・徴用工浮上>

 多くの政治記者は、自民党の一つの派閥を担当する。そこから永田町を眺めて、あれこれと好きな記事を書く。中には全く書かない情報屋もいる。

 筆者は一人幸運な取材をしてきた。すべての派閥に首を突っ込んだからである。政治記者生活のまとめは「自民党派閥」(ぴいぷる社)。この本のおかげでアメリカ1か月の取材旅行をして、其の結果を「アメリカの大警告」(データハウス)として出版した。幸運な記者生活だった。


 そうした中で、一番違和感を抱いた派閥が福田派閥・清和会だった。波長が合わない。岸信介の戦犯勢力だからである。典型が森喜朗の「日本は天皇中心の神の国」論。森が安倍晋三の後見人である。

 歴史認識はというと、皇国史観にのめりこむ輩が多かった。むろん、憲法改悪派が多数である。武器弾薬の財閥との関係が深い。民意との距離がありすぎる。その代表が安倍晋三である。


 日韓激突は自然の流れだった。当たり前の「村山談話」を否定した安倍の行き着く先だった。従軍慰安婦と徴用工を浮上させ、日本財閥を窮地に追い込んだ。神社本庁が主導する日本会議は、いずれ中国やロシアとも関係を悪化させるだろう。ワシントンの中距離ミサイルが、大陸を標的にするはずだからである。束の間の日中関係の底は浅い。


 この安倍にぶら下がった公明党創価学会・維新の橋下という現在の政治構図である。この輪の中に国民民主党の玉木が潜り込もうとしている現在だ。第一、立憲民主党の枝野でさえも伊勢神宮参拝派である。


 こんな場面で山本太郎の登板となった。戦争国家への傾斜にブレーキをかけることができるのかどうか。

 因果は巡るのか?

2019年8月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

日航123便と軽井沢の首相<本澤二郎の「日本の風景」(3403)

<在京政治部長会とのゴルフを止めて上京した中曽根康弘>

古いメモが見つかった。1985年8月13日、在京政治部長会と中曽根康弘首相との軽井沢ゴルフコンペ中止とある。勘違いしていた。予定通りゴルフに興じていれば、大変なことになっていたろう。

 日航123便が群馬県御巣鷹山の尾根に墜落した時間は、報道によると、8月12日午後6時56分。そのころ各社政治部長は、軽井沢のホテル、多分西武経営のホテルについて、風呂で汗を流して中曽根懇談をしていたころである。官房長官も同行していたろうから、藤波孝生か後藤田正晴ということになろう。乗客・乗務員520人という飛行機事故としては大惨事の最中、政治部長と首相官房長官が懇談会を開いていたことになる。


 翌日のゴルフコンペのため、午後9時ごろにはお開きになったろうから、それまでに123便墜落の報は届いていなかった?届いても大惨事という場面をだれも想像さえできなかったことになる。


<犯人は自衛隊機との接触か?>

 墜落原因は飛行機の最後部の垂直尾翼の破損である。事故調査委員会はメーカーのボーイング社の工事ミスでごまかしてしまったようだが、多くの関係者は疑問を抱いている。

 ミサイルの誤射という説もあるようだが、これは無理があろう。自衛隊の訓練機の異常接近による接触事故であろう。事故の1年後に自衛隊員の自殺が絶えない。自責の念に耐えられず自害したものか。


 事故原因に自衛隊機を結び付けないと、なかなか説明がつかない。


<真相を知る人物は今も生きて100歳>

 不思議なことは、事故当日の夜、首相は軽井沢のホテルに滞在していた。単純な航空機による大惨事だけなら、ヘリコプターで御巣鷹山に急行して、人命救助に奔走するところであるが、それがなかった。


 ホテルからあれこれと指示していたのかもしれない。それはできる限り時間稼ぎをして、現場に関係者を接近させないようにしていた?


 8月12日深夜から翌13日にかけての、各方面の行動に不可解な点が少なくない。自衛隊隠しと捉え兼ねられない。当時の首相は中曽根である。まだ元気だという。真相を知る人物である。



<自衛隊機との接触の可能性が高い>

 米機によるミサイル誤射、同じく自衛隊機によるミサイル誤射もゼロではないだろうが、まずありえないことである。

 自衛隊機が猫がじゃれつくように民間機に接近し、123便の垂直尾翼を破損させた可能性が高い。他方、123便の機長は振り切ろうとして左右に旋回、接触したものか。むろん、非は自衛隊機である。


http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=339374


<横田ー羽田大増便ー成田ーオスプレイは大丈夫か>

 余談になるが、来年3月から羽田空港の発着便が大幅に増えることになる。東京五輪向けというのだが、極端に羽田に集中するため、成田は貨物航空専用になりかねない。


 米軍横田基地の空域が大手を振っているため、狭い都心の空域に民間機が集中することになる。空の渋滞地区である。

 大騒音によって都心の生活環境は、著しく悪化する。住宅の資産価値も大きく減ることになる。住みにくい物価高の東京は、空の渋滞と騒音で住みにくくなる。沖縄の普天間へと落下するだろう。


 ともかく横田の米軍機と木更津のオスプレイと成田、そして狭い空域になれない外国の民間機の東京の上空は、とても安全とは言えない。

 日航123便の教訓は生かされてはいない!

2019年8月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

前川喜平・逢沢一郎よ、決起せよ!<本澤二郎の「日本の風景」(3402)

<「レイプ文化返上・やくざ撲滅の先頭に立て」が天の声>

 世の善良な殿方に忠告したい。歓楽街でのお遊びはしてはならない。男女の関係で、人生を棒に振るようなことをしてはならない。妙なことをすれば、それを当局に流すルートが確立しているのだから。それを新聞テレビが書き立てると、人間失格の烙印を押されてしまう。立派な志も挫折させられてしまう。


 最近の例では、宏池会の再結集に奔走していた逢沢一郎が引っかかった。その前は文科事務次官の前川喜平である。この機会に開き直って、レイプ文化の返上とやくざ撲滅の先頭に立ってもらいたい、これ天の声である。レイプ文化とやくざの跋扈は一体である。成果を上げると、日本の女性の救世主として崇めたてられるだろう。前川、逢沢の決起に期待したい。


<性産業=やくざ支配=警察=内調=官邸>

 妙な話と受け取るなかれ、である。本気で訴えている。日本最大の恥部は、男尊女卑である。主役はやくざ・暴力団である。魅力的な女性は、やくざにレイプされ、性奴隷として歓楽街で働かされている。その数はゴマンといる。数えきれない。

 東京の銀座に限らない。地方の都市にもたくさんいる。やくざによる強姦事件は日常茶飯事だが、被害者が110番通報をしない。「木更津レイプ殺人事件」の被害者の美人栄養士だけではない。


 殿方や外国人観光客を接待する性産業は、すべてやくざの縄張りである。そこで魅力的な女性と親しくなると、入れ墨やくざが登場して、大金を強奪されるだろう。これも日常茶飯事だ。



https://ameblo.jp/don1110/entry-12503157324.html


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ぜか貴重資料がうまく貼り付けることができない。

2019年8月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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