2019年04月

福島(いわき)の今<本澤二郎の「日本の風景」(3295)

<賑わうフラダンスのハワイアンズ>

 弟夫妻が「福島の温泉に連れて行く」とのうれしい招待を受けた。4月22日のドライブを兼ねた一泊旅行である。常磐炭鉱からの温泉を利用したフラダンスのいわき市のハワイアンズ。数十年前から聞いてはいたが、腰フリダンスはハワイでしか見られないと思っていた人間だから、興味などなかったが、せっかくの接待なので、喜んで行くことにした。

 常磐自動車道で水戸を通り過ぎると、その先が福島県いわき市である。同市平は義母の故郷だ。彼女はよく「三田の経済」を口にした。夫が富山県福光町出身の広岡慎二、慶応ボーイだったせいだ。福光町からは松村謙三も出ている。周恩来が一番信頼した日本人だ。池田大作は、松村の紹介で周恩来と関係した。戦後の三大労働争議の一つである「東宝争議」に総務部長として苦労した広岡は、多分そのせいで50代の若さで人生を閉じた。

 

 義母の身内には、平から北海道に渡り、馬喰組合のリーダーとして政界に転じ、社会党議員として衆院副議長となった正木清がおり、彼の東京生活の面倒を見ている。正木の話の中に「朝日新聞記者にはいつも金をせびられて困った」という秘話がある。亡き妻が教えてくれたものだが、正木は福島に原発を建設することに大反対だった。

 遺族はそのことを今も誇りに思っている。原発再稼働の自公政権に怒っているはずだ。正木を裏切り、池田をも裏切った今の公明党である。

<首都圏から無料バス>

 福島への道行きは、いろいろと考えさせられる。新幹線を利用しての東北行きは、数十年前は講演で出かけたものだが、車で常磐自動車道を走ると、水戸平野の豊かさがわかる。徳川時代の水戸藩の隆盛を裏付けていた。尊敬する宇都宮徳馬は、大杉栄惨殺事件に驚愕して、軍人の道をやめて、旧制水戸高に入り、軍事教練には高下駄をはいて周囲を驚かせている。

 彼の反軍思想は大杉惨殺を契機としたものだ。佐賀出身の父親の陸軍大将を尊敬したものの、長州の山形有朋の軍閥とその配下の岸信介を政界で対峙した。宇都宮こそが名誉・地位を顧みなかった正義の、右翼暴力団に屈しない政治家だった。ナベツネの今は、宇都宮の支援によるものである。彼は政治記者時代に、福島出身の右翼の親玉・児玉誉士夫の軍門に、中曽根康弘ともども下った。そのせいかナベツネの資産は数百億円と言われている。

 

 常磐自動車道を車で走っていると、様々な過去を思い出す。北茨城から福島県に入るところで、長いトンネルをくぐることになる。目的のフラダンスの温泉ホテルは、規模が大きく宿泊客1000人まで可能という。

 2011311日の原発爆破大惨事の影響が気になったが、どうして大変な賑わいにあっけにとられてしまった。原因の一つは、毎日首都圏から無料バスを走らせるという特別サービスをしていたことだった。これは見事な営業戦略である。

 バイキング方式の夕食はおいしいのだが、ビールの値段がグンと高い。刺身は小名浜港のそれではなく、輸入物のサーモンだった。生エビはどうか。野菜やコメは福島産であろう。

 フラダンサーの腰フリは、本場のハワイ以上かもしれない。常に笑顔と奇声をあげての元気さは、衰退する地方経済に、カツを入れる激励のようでもあった。無料バスに乗って日帰り、それとも一泊は悪くない。

<白血病の大見出しのスポーツ新聞>

 受付のカウンター職員に訪ねてみると、311のあと数年間は客が来なくなり大変だったという。いまでは平常に戻っているという。首都圏からの無料バス運行作戦のせいだろう。

 ホテル内を散策する車いすの高齢者は、親孝行の日本人がまだいる証拠だ。障害者のそれも目立つ。上階の浴場には、そのための椅子も用意されている。肉体的に恵まれていない人たちにとって、最高の憩いの場所に違いない。

 かなりの高齢者の職員、受付に外国人も働いている。そういえば中国語も飛び交っていた。「安全な福島」なのかどうか、それはしかし、東電福島原発の深刻な現場を隠して、汚染水の垂れ流しや東芝製3号機の核爆発を隠ぺいする政府と東電・東芝の嘘、除染で40億円も懐に入れる会社役員など奇怪な事例が重なると、正直なところ安心とはいえない。

 

 ロビーで不思議な光景を見た。23日付のスポーツ新聞を見ているお年寄りがいた。1面に「白血病」という大見出しが踊っている。わが友人もこれの治療をしている。わが妻は311の2年後に肺腺癌で亡くなった。

 核爆発は中性子を放射する。これとの因果関係はないだろうか。アメリカは311の直後に1000か所で放射能測定、80キロ圏内禁止を打ち出した。日本は30キロ圏内、ここに大きな疑問も感じる。アメリカの測定を公表させる責任が、政府と議会にある。

<さびれる小名浜港>

 安倍晋三は官房機密費をふんだんに使っているため、歌にもなった「小原庄助さん」のように、朝寝朝酒身上潰した、にならない。その逆だ。韓国の大統領のように自分の懐を傷めない。小生は朝風呂に満足して、まずは水揚げで有名な小名浜港に向かった。23日の午前である。

 空は晴れて青かった。漁港の鳥の群れは、海鳥ではなく鳩だった。数隻の漁船は見えたが、人がいない。水揚げ場は中古のトラックばかりで、こちらも人影がない。鳩に餌を上げていた地元の中年男性に声をかけてみた。

 「ここでも陸上2メートルも海水が上がった」という。地震と大津波で破壊された建物は壊すしかなかった。「以前の賑わいはない」といい、そのことを瞬時に確認できた。さびれてしまっているのである。

 哀れ福島である。恐ろしすぎて手も付けられない原子力発電所は、この数十キロ先にあるのだろう。先ごろ、原発の前に背広姿で立った安倍の写真は、どうみても合成写真である。

<はるか遠方に海上大橋=汚染物質投機の放射能ごみ溜め>

 漁港から西南に目を向けると、長い海上大橋が見える。車も走っている。観光用の橋なのか。違った。

 「一般の車両は走れない大橋」と教えてくれた。「何かを投棄するための大橋ですか」「そうです」

 それ以上聞くのをためらってしまった。観光用の大橋ではない。一般の車は走れない立派な海上大橋、さぞや素晴らしい景色に違いないのだが。

 

 放射能汚染物質は、千葉県にも、水源地に、1万トン以上も、すでに投棄されている。ことし3月に聞いて確認したばかりだ。毎日新聞だけが報道した。これに地元の人たちが「原状回復」を求めて裁判を始めた。

 千葉県でさえも、放射能がばらまかれてしまった。飲料水と農作物にも影響を与える。知事は森田健作という県外人間が決断した。安倍・自公内閣は、日本列島を「福島化」させているのである。

 

 この国から夢と希望を奪いつくそうとしている安倍・日本会議、安倍・自公政権が、すでに年目に入っている。この現実から、日本人はだれも逃げられない。政府専用機内で贅沢三昧と無縁の民衆である。

 

 帰りは6号線で水戸まで走った。どこかで元気さを見つけようとして、窓から目を皿のようにして観察したが無駄だった。人がいない。たまにすれ違うと老人である。火曜日の6号線は、茨城県に入っても。

 

 WTOは、韓国が福島関連8県の水産物輸入禁止を認める判断をした。嘘と隠ぺいの福島を、世界は知っている。日本人に蓋をしても無駄なことである。

 

 広島・長崎から福島へと被ばくした日本人、また大地震が発生すると、日本沈没は本当になる!あまりにも低級すぎるアホ政権と、バレなければ何でもする霞が関と、政府与党に引きずられる議会によって、国滅ぶのか。

2019年4月25日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

木更津レイプ殺人事件の犯人2<本澤二郎の「日本の風景」(3294)

<やくざ浜名の牙を暴く=その二>

 幼いころ、人づてに「あそこの家にやくざがいる」という話を聞いたことがある。「あの奥さんはやくざと親しい女」などとも。今からすれば、木更津というところは、やくざと関係する特殊な地域を裏付けているのだが、それがどういうことなのか、子供には理解できなかった。やくざは強姦魔で、一度捕まえた女性を生涯、格子なき牢獄に押し込んで、金銭を巻き上げる、水商売をさせる、などというやくざ常識を知らないで、大人になった人間は、いまでもかなりいるらしい。

 被害者の美人栄養士の親類のおばさんなどは「子供のころ近所のやくざに菓子をもらったもの」と打ち明ける。一部の市民のなかには、入れ墨やくざアレルギーが少ないことに、この事件取材でわかった。現に「獰猛な強姦魔」というやくざの正体を伝える新聞テレビは、今もない。やくざの強姦事件が報道されることもない。真実は、被害者のすべてが、警察に駆け込むことがないため、警察も幸いとばかりに手を出さない。この恐ろしい日本社会を、だれも教えない。むろん、犯罪者のやくざも沈黙、被害者も隠している。

 これこそが「レイプ文化の日本」なのだが、そのことをやくざを夫にしている自民党女性議員も公表しない。


 新聞記者になってサツ回りをしていたころ、警察署内を往来する美女を「あれはやくざの女」と刑事に教えられるまで、やくざが美人を捕まえて、性奴隷にしていることなど知らなかった。それどころか、そのことをすっかり忘れて高齢者になってしまった不甲斐ないジャーナリストだった。

<4月23日から始まった浜名ドーカツ>

 2014年4月20日に創価学会員・デーサービス「かけはし」の経営者兼大工という三つの顔を持った浜名を、美人栄養士のKT子さんに言われるままに自宅に入れてしまった友人!そこで突然の、奇怪で屈辱的な浜名のやくざ演技に衝撃を受けた友人は、当時住んでいた東京の住宅から電話FAXで、浜名が同行してきた大工佐久間清宛に「相見積もりを取ったうえで、注文するかどうかを決める」と伝えた。


 事実上のNOを突き付けたのだ。殺人犯・浜名にすれば、美人栄養士の恋人と恋人の家を確認することが目的だったことがわかる。新たな脅しは「いうことを聞け。聞かなければ、再婚を破綻させ、お前の彼氏をぶっ殺してやる」というものであろうが、性奴隷を強いられている被害者には、そうした常識を理解することなどできなかったろう。

<被害者のAU携帯を独占した強姦魔>

 やくざ浜名は、強姦した半年前から美人栄養士のAU携帯を独占して、それでもってあれこれと指令を出して、水商売や家のリフォーム注文をさせていたことが、わかってきた。

 どうして判明したか。それは4月20日午後8時半ごろに友人は、再婚相手の栄養士宅に着いた。彼女は、そのことを浜名に伝えた。確か二度、三度との浜名とのやり取りが、お互いの携帯電話を使っていたのを、後から「おかしい」と気づいたのだ。

 むろんのことで、彼女の自宅には固定電話がある。かかると相手先の電話番号が出るため、知らない人の場合は出ないようにして、身を守っていた一人住まいの栄養士である。携帯は主に彼氏との連絡用と、一部学会員との通話に使用していた。彼女の子供たちも固定電話を使ったいた。


 そのAU携帯を独占して使用している浜名との関係について、友人が重大な疑問を抱くようになったのは、彼女が殺害されて数か月後のことだった。

 4月20日の携帯電話と友人宅での奇行から、浜名の正体を知れば、間違いなく「名探偵・明智小五郎」になれるところだったのだが。

<逃げられない美人栄養士の被害者>

 一度だけ自宅玄関工事を請け負わせた大工とのやり取りに、固定電話ではなく、恋人との連絡用に用いているAU携帯を独占させていた!この事実からやくざ強姦魔を、いまなら断定できるのだが、4月20日の初対面の友人に、その眼力があろうはずもなかった。


 美人栄養士の携帯電話を独占していた強姦魔は、それが決定的な証拠、犯人の足跡を残したことになる。

 美人栄養士をやくざ浜名に紹介した共犯者の吉田フミエという、これまた恐ろしい犯罪者は、友人との数回の電話でのやり取りで「二人は携帯を使っていた深い仲」と指摘した際、彼女はアッと声を上げた。


 犯罪者は100%証拠を隠すことに長けている。たとえ証拠を残しても、被害者側がそれに気づかなければ、事件を隠して逃げ延びることができる。

 筆者が、この浜名強姦魔を断罪できる決定的な証拠が、被害者のAU携帯に記録されているからである。そこには、やくざ強姦魔の犯罪時期も特定できる記録も残されている。片手が三本指の入れ墨やくざと、ホームヘルパーによる完全犯罪を暴くことができた点である。

 千葉県警と木更津署は、すでに携帯通話記録を分析しているはずだ。


 このことは、殺害される前の被害者は、四六時中やくざ浜名に監視・コントロールされていた。逃げたくても逃げられなかった。3人の子供たちと恋人のいる世界から抜け出せなかった「やくざの女」の悲運に対して、今は両手を合わせ、悪逆非道の浜名を極刑にするしか救済方法はない。


 余談だが、同じように泣いている女性はゴマンといる日本の強姦社会なのだ。

<浜名の妻に救いの哀願も効果なし>

 この性凶悪犯罪は、同じ信仰する信頼関係の中で起きたものである。

 強姦事件の多くは、顔見知りによる事例が大半であるとのデータが残っている。多くの被害者は「まさか」の場面で強姦される。

 古くから「男は狼」と言われてきたが、確かなのだ。犬猫世界と大差がないのだ。そのための倫理教育と、断固とした禁じる重罰規定で対処するしかないのだが、この二つとも日本はいい加減ときている。


 友人の自民党派閥・清和会OBは苦笑いするばかりだ。「旦那がやくざの前科者。それでいて自民党の総裁・総理候補。漫画以上の漫画。もう賞味期限が切れた自民党だ」と。

 もう一つは「本物のチンピラやくざが県議から国会議員。不思議な現象が君津・木更津では起きた。その秘書が衆参の議員をしている。市会議員も相当数いる。木更津はまともではない土地柄」というのであろう。


 性凶悪犯罪がうごめく木更津で、美人栄養士はやくざ強姦魔に食い殺されてしまったのだが、彼女は土壇場で、浜名の妻に救いの電話をしていたことも分かってきた。やくざの妻に救いを求める?場違いもいいところだが、追い詰められた被害者は、友人にそれを持ち込めなかった。持ち込めば、浜名が友人に牙を向けることが分かり切っていたからだ。


 友人の方は、それでも警察に飛び込もうとしなかった彼女のことが、今も理解できないでいる。教育の欠陥と警察力低下という双方に課題がありすぎる。まずは、三流官庁の警察庁を格上げして、有能で勇気と正義の士をトップに迎えることが急務であろう。

<覚せい剤常習者の強烈脅し>

 覚せい剤のことを知ったのは、ごく最近のことである。「木更津レイプ殺人事件」の徹底追及からで、元巨人軍選手の覚せい剤報道から知るようになった。要するに、性行為のために薬を使っていたということに、笑われるかもしれないが、当初は面食らってしまった。

 やくざが独占販売する麻薬・覚せい剤の量は、日本に山ほど密輸されてきている。

 それでいて取り締まりの専門家は、厚労省にわずかしない。つまりは日本政府が、覚せい剤を事実上、放任しているのである。警察力の低下と麻薬取り締まりの専門家不在の日本列島、そこへと大量の麻薬と無数のやくざをはびこらせている、無法地帯列島に因果関係があるのである。

 この方面に明るい元自民党関係者から聞いた真相である。


 間接的にレイプ殺人に関与した友人は、4月20日に出会った浜名の行動と大声を上げる話しぶりから、現在は、浜名が覚せい剤の常習犯だと確信している。木更津署には麻薬班がない。千葉県警も同じだろう。警察の強化再編が必要不可欠の日本を裏付けているのである。


 やくざのドーカツを、やくざ代議士の隣室事務所の女性秘書から、政治記者の現役時代に、何度も聞いたことがある。彼女は「扉を閉めても、それでも震え上がった」と証言した。やくざの殺人的脅迫に震え上がる市民は、ほとんどといっていい。

<追い詰められた被害者の最後の「浜名はやくざ」の叫び>

 4月23日から、殺人的脅しが始まったのだ。それでも、美人栄養士は必至で耐えたのだ。ドーカツ殺害の3日前のことだった。


 彼女は、これまでと違って、その日は早朝に友人の携帯に電話をしてきた。あせりを感じることができたが、まさかやくざのドーカツが行われていたなど想定できなかった。

 「浜名さんが、断りの電話をしてきました」「そう、それは願ってもってもないこと。よかった」が二人の最初のやり取りだった。「ともかくあいつはおかしな大工。あいつに任せたら、どうなることやら。現場を確認しなかった。佐久間に任せて、君に変なことをしただけだった。でも、ともかくよかったね」と友人は安堵した。それでも、この場でも浜名大工をなじったものの、密かに懸念も抱いた。


 自宅の改修の件で、友人が連絡したのは、名刺をくれた大工佐久間に対してだった。佐久間のほうから、連絡があるのが筋である。そうではなかった。佐久間から浜名へと友人のFAXが届けられ、浜名の判断で決め、その結果を、浜名は友人にではなく、美人栄養士へ通告してきたのだ。


 明らかにヘンである。ここからも、彼女が以前から「やくざの女」を強いられていたことが判明できるだろう。悲劇・大悲劇である。やくざの牙は鋭い。決してウサギを逃がすことはしない。徹底的に痛めつけて、ウサギの資産をすべて奪い取る、食べつくす、そのためのドーカツ殺人へと突き進むのだが、それでも当時の友人は、やくざによる強姦事件を察知できなかった。

 彼女は電話の最後の場面で、ついに浜名を名指しで「浜名はやくざよッ」と叫んだ。「やっぱりそうか」といって、友人は安堵して、その背後について追及しなかった。

<「断ってよかった」が友人の安堵>

 無念にも、友人はそこまで分析もできず、予想もしなかった。

 その日、浜名は長そでを着ていた。入れ墨やくざの習性に違いない。半袖のTシャツであれば、入れ墨やくざをだれでも確認できるのだが、やくざは普段は入れ墨を隠している。

 とんでもないやくざと、かかわりができなかったことに、友人はまたしても安堵して、時のすぎるのに身を任せてしまった。これも悲劇を大きくする原因となった。


 ここで声を大にして叫びたい。「無知は犯罪」なのである。やくざに詳しければ、美人栄養士がやくざに殺害されることなどなかった。

<強姦・性奴隷に気づかなかった被害者の恋人>

 繰り返し叫びたい。やくざは覚せい剤を使って美人を強姦する、それが本業なのである。「覚せい剤を使えば、容易に盗撮できる。それがあれば、どんな女性でも自由を奪える」のである。


 2014年の時点では、彼女の恋人は知らなかった。もしも、やくざの手口を知っていれば、美人栄養士はいま楽しい日々を過ごすことができた。

 いま彼女の住んでいた瀟洒な住宅は、人手に渡り、荒れていて無残である。

2019年4月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

安倍訪仏の目的<本澤二郎の「日本の風景」(3293)

<マクロン大統領に直訴か>

 安倍のストレス解消法である外遊が22日から開始、真っ先にパリへと向かった。「妻と御手てつないで」という楽しい旅のようである。ただ、今回は従来とは違う。大事な用件がある。何としてもマクロン大統領に直訴することがある。G20のことではない。「東京五輪関係の事件のもみ消し依頼」と事情通は鋭く指摘している。

 近年、日本の首相には、どうしても事件・犯罪がまとわりつくものらしい。大阪と沖縄の衆院補選敗北の原因の一つでもある。具体的に言うと、もしもフランスの司法当局が、本気で日本検察のゴーン捜査のように対応すると、日本の国際オリンピック委員会(JOC)から逮捕者が出ることになる。

 事情通は「日本の身柄拘束による自白の強要は、フランスでも負けないくらい本格的。1年間でも、犯罪捜査のため豚箱に入れる」というから、それを、TBS強姦魔事件をチャラにしたように期待できるかどうか?それでも、政治力で頼み込むらしい、と憶測している。

<フランス司法当局に圧力を?>

 フランス司法当局は、日本検察の国策捜査以上に、中立公正に捜査に本腰をいれる。いい加減な手打ちをしない。

 すでに実績もある。東京五輪不正事件の証拠もそろっている。裏付けも取ってしまった。

 三権分立は、フランス革命で手にした民主主義の大原則である。フランス司法当局への圧力は、ほぼ不可能に近いという見方が強い。

 しかし、それでも放射能問題に対する嘘と国際オリンピック委員会買収で勝ち取った2020東京五輪の立役者だ。途中で断念するわけにはいかない。この辺のことが、真っ先にフランスに飛んだ理由とみていい。  

<東京五輪不正事件捜査をお手柔らかに?>  

 安倍晋三の今回のフランス 訪問は、そうしてみると、どう転んでも格好のいいものではないが、さりとて、現地の大使に指示しても、その力などない。首相自ら直訴、頭を下げるしか打つ手はない。どうやらこのヘンが大方の見方という。

 「日本の首相が見栄や外聞を捨てて、五輪捜査をお手柔らかに」と哀願する?本当だろうか。ありえない、と信じ込みたいが、事情通は否定している。 <低下するマクロン政治力>

 問題は、マクロンの昨今の政治力の低下である。もう以前からマクロン退陣を求める強力な市民デモが発生して、一向に収まりそうもない。

 一部の国民どころか、それ以上から強い批判が出ていて、その火は消えそうもない。「仮に本人が、気前よく応じたとしても、効き目はないだろう」と予想する見方も浮上している。

 心臓が激しく動く場面のようだ。 

<「フランスは三権分立の国、お国と違う」と断る?>

 現時点では、何とも言えないが、門前払いされることも覚悟しなければならないだろう、との声も聞こえてきている。

 どういうことかというと、フランスは革命の国である。民主主義の先輩国、近代法が確立している国である。おいそれと原則を曲げることはしない。

 格別なお土産もない。ゴーン事件での身柄拘束捜査は、国際的に批判を呼んでいる。「我が国は三権分立の国で、日本とは違う」とあっさりと蹴飛ばされる?

 今回の安倍フランス訪問は、何かと憶測を呼ぶに十分すぎる材料がそろっている。結果は、司法当局の今後の出方が証明することになるだろう。

2019年4月23日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


心臓は動く<本澤二郎の「日本の風景」(3292)

<沖縄も大阪も敗れても平気なシンゾウ>

 予想通りの補選結果となった。「安倍人気」は虚構である。「テレビで安倍のむくんだ顔を見ると、心の底からむかつく」という表現は、一部の声ではない。国民の多くが、そう感じている。同じような声が、公明党の太田ショウコウにも飛んでいる。大阪補選の最終日、太田は安倍と一緒に並んで、やくざ並みのドスのきいた声を張り上げたが、創価学会員の中から「池田先生の裏切り者」との声無き声に圧倒されたらしい。シンゾウには、籠池夫妻が口撃を続けた。

 それでも心臓は動いている。欧米へと遊びの旅に出かけてストレス解消だ!

<桜田五輪相の首切りも慣れた手口でチョン>

 公衆の面前で、安倍側近の桜田は「東北復興よりも大事な人がOOさん」と本心をぶち上げた。国民の中には「東北復興よりも五輪五輪」「それよりも皇位の継承」というシンゾウ内閣の鼓動が、ずっと聞こえてきている。


 要するに、桜田発言はシンゾウの心臓を忖度したものだった?それをあからさまに演じてくれたものだから、切腹を命じるしかなかった。

 「任命責任は私にある」と殊勝なところを見せたが、すべてはそれで終わり。いかなる責任も取っていない。この6年間、こうした無様な場面を繰り返し、国民に演じてきたシンゾウであるが、本人にへこたれた様子はない。

 友人の清和会OBは「普通の首相は、毎日が真剣勝負の激務。2年も続けると、もう呼吸もできなくなる。心臓も止まるため、頃合いを見て退陣する。だけどあの小僧は違う」といってあきれ返っている。


 そのエネルギーはどこに潜んでいるか。このことについて、少しく突っ込んでみようと思う。

<毎夜、官房機密費をつかっての飲み食いの贅沢三昧>

 シンゾウの活力源は、毎夜の飲み食いである。これを血税である官房機密費を使って、思う存分楽しんでいる、歌にも出てくる小原庄助さんだ。庄助さんは飲み食いで財産をなくしてしまったが、田布施シンゾウは税金だから全く腹が痛まない。


 ホームレスまがいの年金生活者には、逆立ちしてもまねができない。韓国の文在寅大統領は、その点で偉い。自腹を切って食事をしている。韓国の民主主義は厳しい。油断をすると、牢獄に招待される。

 その点、日本の法務検察は何もしない。安倍事件にそっぽを向いてくれるのだから。有権者の抵抗は、唯一、選挙に行かない、ただこれだけである。このことから宗教票をがっちりと固めるともうそれで、3分の2議席を確保できる。小選挙区制のおかげだから、この制度を強行した小沢一郎に感謝感激である。


 毎夜の宴会でストレスは解消する!この国の民度でもあろう。

<政府専用機の独占と外国での贅沢三昧>

 シンゾウ夫妻の趣味は、豪華な豪邸のような政府専用機を乗り回すことである。むろん、機内でもおいしい料理と高級酒がすべてそろっている。

 筆者なども、若いころは政府専用機はなかった。日航と全日空の機体を借りるのだ。そこで初めて高級カクテルを試して酔ってしまった、懐かしい思い出がある。

 どなたか興味のある人は、情報公開を求めて、機内食など贅沢三昧の料理を調べるといい。接待女性はどうか。これにも興味がありそうだ。屈強な自衛隊員でないことは、確かである。

 しかも行く先々で世界の珍味とアルコールが待ち構えている。安倍のロシア訪問と料理の関係を調べると、とても面白い結果が出てくるかもしれない。

 パリのフランス料理も、安倍夫妻をもてなしてくれるだろう。これほどの贅沢三昧の旅をする首相は、シンゾウ夫妻が初めてである。

 安倍夫妻の海外旅行には、血税のバラマキも付き合ってくれる場合が多い。この6年間で、もう50兆円以上である。

 年金の支給開始年齢70歳との関係を、生活保護費以下の年金で生活している家庭のことを、安倍夫妻は一度でも考えたことがあるだろうか。

<要は365日ストレスをためないこと>

 人間の長寿の秘訣は、ストレスをためない、これだけである。

 安倍晋三という首相は、このことに徹して、持病を乗り切っている。公邸住まいも、できるだけ拒否して、母親のいる世田谷に戻るようにしている。家庭問題は、事実上の家庭内別居で解消しているようだ。

 時々散髪で気分を楽にする、あとはジム通いという持病の治療に専念することも忘れない。

<あとはゴルフと本を読まないこと>

 残るはゴルフである。腕前を知らないが、おそらくはいい加減なゴルフに違いない。点数などは問題外なのだ。芝生の上の散歩を心掛けているに違いない。これもストレス解消である。読書ゼロだ。

<恥を知らない、責任ゼロ人間>

 素晴らしいことに政治家の必須の要件である廉恥がゼロ。何をしでかしても恥を知らない。責任を取るということを、平然と無視する特性から、心臓は動いて止まらない!

2019年4月22日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

シンゾウの罠<本澤二郎の「日本の風景」(3291)

<萩生田の消費税10%延期は心臓の意思>

 自民党幹事長代行で、二階幹事長のお目付け役の萩生田が、消費税10%10月実施の延期をほのめかして、波紋を投げかけている。あわてて「個人の見解。政府と無関係」と火消しに躍起となっているが、この安倍の茶坊主発言は、安倍晋三の意思である。(アベノミクスが崩壊したので)7月の日銀短観次第で延期するかも、と発言したものだが、これは衆参同時選挙への布石とみていい。

 財界や財務相などの批判で、安倍は仕方なしに大阪の補選応援で「消費税実施」を発言(20日)したものの、そこでは森友事件の籠池夫妻に押し返されてしまった。やむなく「新喜劇」に飛び入り出演して、かろうじて出番を作った。本日の投開票が見ものである。沖縄はあきらめたシンゾウである。

<国民は10月延期、廃止を歓迎する>

 増税を喜ぶのは1%の面々である。民衆はNOである。したがって、こと増税延期政策は、文句なしに歓迎される。消費税をゼロにしたら、消費の経済はよくなる。

 貧困化する日本の国民は、株や東北復興除染、五輪関連で、懐の膨らんでいる者以外は、消費税断固NOだ。物価も暴騰している2019年の選挙でも、二匹目のドジョウは大歓迎、自公与党が圧勝するだろう。

<野党はまた手玉に取られる?>

 このところの野党は、いかんともしがたいほど政治活動が衰えている。3分の1以下という議席配分のもとでさえも、野党は小党分裂している。

 せめて二つの民主党は合同して、与党に体当たりするしかないが、官邸の工作に惑わされて、一本化できずに自ら自己劣化に励んでいる。

 菅直人の一緒になれ、という提言は正論である。

 自由党と国民民主党の合同もとん挫している。共産党から民主党まで野党が一本化しないと、野党は間違いなく壊滅的打撃を受けて、二度と立ち上がれなくなるだろう。

 その結果、アジアに二度目の好戦的な国家主義・軍国主義の政府が誕生することになろう。

<地銀8割倒産か>

 それはそれとして、世界経済の深刻化は止まらない。そこで提携すべき経済大国同士が、角を突き合わせて喧嘩をしている。経済衰退に拍車をかけているのだから、お話にならない。


 他方、黒田・日銀のゼロ金利で銀行は苦戦している。地銀の多くは、アメリカの国債ならまだいいが、二流・三流の企業の社債を買ってしまっている。

 次なる不況の波が押し寄せると、どうなるか。地銀の8割が倒産する、と専門家は指摘している。

 アベノミクスは、多くの銀行を窮地に追い込んでいる。人減らしでは対応できない。

<投票に行かない有権者=自公与党の3分の2確保>

 清和会OBは、東京の区議会選挙に初めて行かない、といって連絡してきた。「50人も出ていて、知っている候補者が一人もいない。投票する者がいないので棄権するしかない」というのである。


 背景に政治不信が存在する。安倍政治に対して、とことん反発している御仁は、世の中にいっぱいいる。

 筆者は幸い「やくざに屈しない。水源地・大福山への放射能汚染物質1万トン投機を排除する」という要請に応じる人物を見つけたので、投票することに決めた。そうでもなければ、棄権しようと考えていた。

 なにしろ、市議の多くがやくざ代議士の息のかかった候補者が多い。告示前の公選法違反文書を大量にばらまく候補者が近くにいる。警察が取り締まるのかどうか、注目している。

<見てないテレビを処分>

 本日、友人が廃品回収業者を紹介してくれたので、見ることもなく居間で眠っていた、外観からすると、立派な大型テレビを処分する。NHKへの抵抗の証である。

 窒息するような2019年危機の到来に民衆は、それでも選挙無視という、無意味な抵抗をしている。結果、自公の3分の2議席作戦を可能にさせている。


 本日は、沖縄と大阪の衆院補選が実施される。安倍人気が露呈することになる。「自民党内部はガタガタ。それでも心臓は動いている」という不思議を明日紹介することにする。


 いいニュースもある。ライブドアの言論弾圧で、数千人の読者が「ジャーナリスト同盟」通信を見られなくさせられた。現在は、毎日10人前後だが、アメーバブログのほうが、数人から昨日は100人の大台に乗ることができた。当面の快挙である。

2019年4月21日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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