暴かれる菅義偉の正体<本澤二郎の「日本の風景」(3372)

<やっぱり山口強姦魔の背後に菅が控えていた証拠判明>

「週刊新潮の特ダネが、リテラと阿修羅のブログ掲示板で出ている」と友人が連絡してきた。清和会OBなどは、新聞広告で確認したうえで「週刊新潮を買って読んで」と直訴してきたが、その必要はなかった。コンビニに行かなくても、記事の内容をチェックできる便利な時代である。興味のある読者は、リテラか阿修羅にアクセスするといい。恐ろしくもすごい内容である。

 TBS山口強姦魔は、アベや麻生並みに年金不安ゼロの高給取りだ。彼の性凶悪犯罪をもみ消した闇の人物は官邸の人物だった!官房長官の菅が、強姦魔の金の面倒まで見ていた。しかも、その証拠を法廷にさらけ出した。菅の正体が暴かれる参院選なのか。


<逮捕状もみ消し犯の中村格は菅の指令>

 警視庁高輪署が、TBS山口強姦魔の逮捕状を裁判所から取った。いよいよ安倍側近の御用記者逮捕に向けた大捕り物始動という場面で、意外な、ありえない、あってはならない事件が発生した。伊藤詩織さん事件の真っ黒な、悪しき権力犯罪の頂点を裏付ける、テレビ映画顔負けの場面である。


 裁判所が用意した逮捕状を、司法官ではない、行政官に過ぎない警視庁の中村格刑事部長が握りつぶしたのだ。中村は不正を働いて出世した。国税庁長官になった佐川と同じである。


 国民の召使が、悪事を働いて出世するという時代は、戦後初めてのことである。いかにアベ自公政権が腐敗にまみれている証拠の最たる事例でもあろう。

 一介の行政官が、裁判所の認定した逮捕状を拒絶するという、革命政権でもない限り、起こりえない事態が発生したのだから。警視総監も認知したのであれば、警視庁あげて東京地裁に対して、反乱を起こしたことにもなろう。


 逮捕状握りつぶし事件は、三権の一大事であるが、新聞テレビそして学者も無視してきた、これこそが異常な事態である。だからこそ、欧米のメディアは大きく報道した。それでも、日本の大手の新聞テレビは、いまもってTBS山口強姦事件を報道していない。


 伊藤詩織さんをレイプした凶悪事件は、日本の民主主義・法治の危機を象徴している。男尊女卑の強姦文化が根付いたままの日本における、詩織さんの勇気と強固な正義と信念に、善意の沈黙に堕してしまっている日本人ジャーナリストとして、改めて深く敬意を表しなければなるまい。関連して、勇気と正義という点で、戦争党に変身した公明党創価学会執行部に挑戦状をたたきつけた沖縄の創価学会員・野原善正にも感謝したい。

 善意の沈黙にNOを突き付けている。


 富津出身のやくざ浜名に強姦・性奴隷の挙句に殺害された戦争遺児のKT子さんの無念を、二人の勇気と正義が晴らしてくれれば、こんなにうれしいことはない。「木更津レイプ殺人事件」の被害者のKT子さんは、泉下で注視、声援を送っている。


<菅の指示で42万円の顧問料を支払っていた広告代理店>

 清和会OBは、新潮の記事の重要なポイントを「山口強姦魔の顧問料42万円が、官房長官の菅の口利きで出ているという証拠が発覚したことだ」と指摘する。

 彼の経験からすると、顧問料は5万円から10万円。42万円は破格の顧問料だ。しかも、本人は問題の広告代理店に顔を出したこともない。驚くなかれ、顧問料を集計すると750万円。毎月750万円が強姦魔の懐に入っていたというのだ。

 一部で話題を呼んでいるナベツネの相続税問題だが、この強姦魔も「ナベツネ並み」の収入を得ていたのであろうか。ここからはっきり言えることは、強姦魔はジャーナリストではない。


 「強姦魔に42万円もの顧問料を支払わせる菅ゆえに、警視庁刑事部長は菅の指示に従って、三権分立違反である逮捕状を握りつぶしたものだ。よって、山口強姦魔救済人は菅ということになる。さらに、アベが菅に指示したのかどうか。ここも関心を呼ぶだろう」と清和会OBは菅と強姦魔の深すぎる関係を指摘する。

 「一行政官にすぎない中村は、官邸の命令に従って逮捕状執行を止めた。越権行為も甚だしい。罪は免れないが、菅が背後にいることがはっきりした点で、新潮の特ダネは注目に値する。政権のボロは、この政権の終末を予感させている」とも断じた。

 

<墓穴を掘った菅とTBS強姦魔>

 この新事実は、事件を逆手にとって、加害者が1億2000万円の損害賠償をしてきたことで、結果的に判明したものであるが、そこから菅と強姦魔の深い仲をさらけ出した。

 新潮のライターの取材力にも敬意を表したい。加害者の反訴が、知られざる両者の関係を暴いたわけだから、これは加害者弁護人の成果でもあろう。

 年間1億2000万円を懐に入れるTBS山口強姦魔に対して、年収が200万円にも届かない庶民・大衆は、反動的に怒りを覚えるだろう。この事件追及の重大さを内外に知らしめている。


<東京新聞の望月記者らの追及会見に注目>

 再び菅官房長官会見での、東京新聞の女性記者の出番が、注目を集めることになろう。彼女は、まずは100人前後の官邸記者にその機会を与えるであろうが、すべてがヒラメ記者に徹するようだと、自らマイクを握るしかない。


 彼女は詩織さんとも面識がある。女性の人権問題、特にレイプ文化の日本に気づいてきているはずだ。日本最大の恥部だ。自立しない日本の女性に衝撃を受けながら、それの改革に取り組むと信じたい。

<レイプ文化は日本最大の恥部>

 レイプ文化の日本を、筆者が認識したのは「木更津レイプ殺人事件」を取材してからである。2014年4月28日に非業の死を遂げた戦争遺児のKT子さんが、デーサービス経営と大工という二重の仮面をつけたやくざ浜名に殺害されたことを、とことん追及する中で体得したものである。


 やくざにレイプされ、その後は性奴隷として歓楽街で性ビジネスを強いられている無数の女性、その中にはアジアの女性もたくさん含まれている。


 TBS山口強姦魔のもみ消しは、そうした土壌を象徴する事件である。いい加減に蓋をすることは、日本の恥である。ちなみにやくざ強姦魔は戦後、一人としてこの罪で裁かれたものはいない。


 毎月11日にフラワーデモが、主にレイプ被害者の呼びかけで繰り広げられているという。昨日の報道で知った。4月から始まった。KT子さんへの同情からか、ことし4月から全国で繰り広げられている。これは伊藤詩織さんへの感謝も込められているだろう。

 レイプ文化返上の一歩かもしれない。木更津市でもフラワーデモが繰り広げられる時も近い!

2019年7月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)