雅子皇后の悲劇<本澤二郎の「日本の風景」(3307)

<精神の病は友人の死=イラクでの殺害事件>

 皇后・雅子妃の精神的な衝撃について、下段の英紙報道を知った時、やっぱりそうだったのか、と合点したものである。おそらく現役政治記者20年は、筆者ぐらいではないだろうか。政治部長の在任期間も一番長かった。そんなわけで、自民党のあらゆる派閥に首を突っ込んで、見聞を広める機会を手にするという幸運をつかむことができた。

 雅子妃の悲劇情報もその一つである。最近、自民党本部で情報部門を担当してきた人物に確認してみたのだが、彼は知らなかった。彼女の悲劇は、信頼と尊敬する外務省の先輩の、想定できないイラクでの悲惨な殺害事件と関係している。

<元外相政務秘書官から聞いていた「皇室は野蛮?」>

  彼女が皇后になったことで、いま古いニュースがネットで炎上していたので、日本人ジャーナリストとして触れなければならなくなった。英紙報道には、当時は「さすが」と感心したものである。

  この事件を教えてくれた人物は、元外務大臣の政務秘書官。パートナーの事務秘書官から宴席などで聞かされたものかもしれない。すなわち、外務省内では、よく知られていた事件に相違ないのだ。

  このことを記事に書けない日本の言論の自由度は、きわめてお粗末ということもできる。実際、なんでもない令和を、ことのほかありがたがる報道キャンペーンにあきれる国民は多い。「新時代到来」と狂う少数派にはがっかりするが、「皇居に14万人」報道には仰天してしまう。事実なら東京駅と東京がパンクするのだから。「小旗をだれが提供しているのか。166億円の一部」と非難する友人もいる。


  こと皇室報道は、作られた情報がほとんどであろう。新天皇がロンドン留学で一番感動したのは「自由」だったことは、真に迫る。


  1993年の1か月米国取材旅行先、確か南部のニューオーリンズの女性活動家の「雅子はもったいないことをした。なぜ外交官を棒に振って、皇室に嫁いだのか。理解できない」という悲鳴に、こちらが驚いてしまった。自由なアメリカ人女性からすると、皇太子妃になったことが悲劇と決めつけたのだ。

 <真犯人は国内(宮内庁関係者か)にいる!>

  雅子妃の外交官の先輩、尊敬するエリート外交官を、なぜ世界で一番危険なイラクに派遣したのか。この点を追及していくと、奥参事官殺害が外務省・宮内庁筋で練られたことが、薄々見えてくると考える人もいるだろう。

  当時の日本製の車は、速度でも優れていた。廃車のようなテロリストの車から、追い抜きざまの銃撃によって殺害された、との当時の報道もおかしい。

  そもそも当地では、日本は友好国だった。日本大使館が狙われるはずなどなかったのだ。

  銃弾を浴びた車を徹底検証をしなかった当時の警察と検察だった。これも不思議なことである。「雅子さんと関係する男性はすべて排除する」ということが、皇室典範の奥に隠されているのだろうか。

  以上のような内容を、信頼する元外務省政務秘書官が語ってくれた。

  聞かされて反論できなかった。悲しいかな、政治記者・政治評論家にとって、この大ニュースは取材の対象と考えなかった。要するに、外務省内ではかなり知られていた情報といえる。

  いえることは、宮内庁の秘密の体質である。清和会OBは「民主主義の分からない宮内庁を解体せよ」と打ち明ける。

<開き直った彼女は神社神道に屈服しない>

 いみじくも平成天皇を真っ向から非難した靖国神社宮司の「雅子妃は神社神道嫌い」は、どうやら奥参事官惨劇と関係するのであろうか。

 無理もない。原始宗教の祭祀を見聞させられることも、現代人には反吐が出る思いかもしれない。「神道も天皇制も神話、合理性がない」と説明されると、確かにそうだ。


 この事件のことから俄然、雅子ファンになってしまった。元自民党本部職員は、赤紙一枚で戦場に駆り出された先輩たちのことが頭に浮かぶという。「国家神道と教育勅語、天皇神格化を信じ込ませて、数百万人の若者が死んでいったことを考えると、日本人は敗戦の総括しなければならない」と指摘する。

 彼女の今は、事件から解放された印象を受ける。雅子いじめの右翼は、猛省するほかないだろう。「人間の命は地球より重い」(佐藤栄作)のだから。

2019年5月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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雅子妃の病、きっかけは奥参事官の死 日本メディアが黙殺した英紙報道 「二人は親密な友人だった」(ベリタ)

http://www.asyura2.com/07/war87/msg/876.html

投稿者 近藤勇 日時 2007 1 12 22:54:07: 4YWyPg6pohsqI

雅子妃の病、きっかけは奥参事官の死 日本メディアが黙殺した英紙報道 「二人は親密な友人だった」

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200607080401426

20060708日掲載


【東京8日=高瀬宏】英紙タイムズは今年6月4日号(日曜版)で日本の皇室、特に皇太子妃の雅子さんについてセンセーショナルな特集記事を報じていた。日本の大手メディアが「黙殺」したマイケル・シェリダン氏執筆の同記事は、雅子さんがなぜ、2003年末から精神のバランスを崩し、鬱状態に陥ったかについて核心に迫る「ある事実」を明らかにしている。雅子さんの心の病は、03年11月に起きたイラクの日本人外交官殺害事件がきっかけだったという内容で、日本のメディア関係者の間でもひそかにささやかれていた「真相」だ。