安倍1・5億円の使途<本澤二郎の「日本の風景」(4233)

<総額200億円の支出を知る幹事長・経理局長・事務総長>

安倍晋三の犯罪は、四方八方飛び散っているので、時には混乱することがあるようだが、金額的に判明している規模が大きく質の悪い事件は、血税である政党助成金を、刺客に送り込んだ河井案里に、別格扱いで自民党本部が送金した1・5億円。前回の参院選に絡んで、広島の宏池会拠点を壊滅するためのものだ。


 自民党の清和会と宏池会の戦争で、愚かな岸田文雄は側近の護憲リベラルの溝手顕正を失った。仕掛け人は安倍で、共犯者が二階と菅だった。


 実際に1・5億円の事情を知る立場の人間は、幹事長と経理局長、それに事務総長の3人。捜査当局は、この安倍事件捜査には、3人から事情聴取する必要がある。だが、東京地検特捜部は、この第一歩を全て踏んでいない。犯罪人・安倍を別格扱いしている点で、捜査当局自ら憲法の「法の下の平等」原則に違反していることになる。


 いうまでもなく、自民党の大黒柱というと、幹事長だ。なぜか、党本部の金庫を自由自在に扱えるためだ。人・モノを動かす原動力は、カネである。


<福田赳夫蔵相が田中角栄幹事長の後釜になった時、金庫に5000円>

 佐藤栄作・長期政権7年8か月の間に、佐藤派内で二人の人物が後継者に名乗りを上げた。官僚出身で、岸信介が支援する福田赳夫(清和会)と、党人派の田中角栄(越山会)である。この田中を、宏池会の大平正芳が強力に支援、双方互角のまま、佐藤後継争いに突入した。


 それ以前、こんなことが起きた。大蔵大臣の福田が、幹事長に就任した。佐藤流の賢い人事の一つだが、田中幹事長の後釜に座った福田は、真っ先に党本部の金庫を開けた。中には5000円札1枚。


 福田は、このことを角栄批判に利用した。金権角栄と。実際は違った。当時の党本部の資金は、幹事長が塀の上を歩きながら金集めに狂奔する時代だった。田中はゼネコンなど土建関係から集めた。対して大蔵省出身の福田は、銀行など金融機関から大金を集めた。


 党本部の金庫が空は、自身が集めた資金だから、辞める時は全部本人が持ち帰った。ただそれだけのことなのだ。



<昔は幹事長の器量で金集め、発覚すれば豚箱行きも>

 岸の金庫番に中村長芳という、いわば清和会秘書団の大ボスがいた。彼は福田派秘書会に対して、すごい訓話を残していた。田中龍夫の金庫番・中内女史が教えてくれた。



 中村は「秘書の本当の任務は、親父に代わって、塀の上を歩いてカネを集める、これが秘書本来の使命である」と。したがって、不正が発覚すれば、秘書が代議士に代わって、刑に服するのは当然である。口では簡単だが、家族を持つ秘書であることを考えると、なまじっか議員秘書などになるものではない。



 総裁選ともなれば、秘書が親父の名代として、金集めや金配りなどもする。いわば命がけである。安倍が宏池会壊滅作戦に、自己の数人の秘書を河井の選挙応援に貼り付けたことは、彼ら秘書は安倍の分身として、河井選対の中枢に座り込んで、票集めなど選挙違反に奔走した。誰でも知っている。



 以上は、自民党関係者にとって常識の事柄である。捜査当局は、ここを崩すことが求められている。安倍1・5億円事件は、秘書らが安倍の代わりに豚箱行きとなるわけで、当然その詳細を、安倍本人に伝えている。安倍の知らなかった、という嘘は通用しない。


<現在は政党助成金170億円+国民協会資金=200億円動かす幹事長>

 細川内閣のころに、政治改革という大嘘で、国民の税金を政党に流仕込んだ。世界一高給取りの議員集団に、活動資金まで国民の税金である。公明党創価学会のお陰で、この10年ほど自民党は170億円も懐に。これに旧来の国民協会の集金を加えると、ざっと200億円以上だろう。


 この巨額資金を幹事長の二階は転がしてきたわけだから、羽振りがよかった。それでもって子分を養ってきた。5年も、となると、もうそれだけで他を圧倒することが出来た。人事もたなごころである。夏の街灯のようなもので、虫が殺到することになる。


 都知事の魅力なのか、小池百合子まで二階のもとに駆け込んだ。野田聖子も、である。しかしながら、今の幹事長は自分で集めたカネではない。かつての福田と田中の交代したときのように、金庫を空にすることは出来ないだろう。たとえそうだったとしても、二階は辞める前に、金庫から莫大な金を引き出しているはずだ。


 自己と子分のために、それをふんだんに使うことになろう。来年になると、これまた評判の悪い甘利明が動かすことになるのだが、ただし10月31日の総選挙で3分の2の議席維持は困難。落ち込んでも、甘利は100億円、あるいは150億円を自己のため、子分集めに使うことになるだろう。


 そろそろ今の小選挙区比例代表制という、少数で議席を沢山とれる最悪の制度を、大選挙区制もしくは中選挙区制にして、民意がより反映しやすい制度に代える時期である。同時に、政党に公金を配分する、政党助成金を廃止するのがいい。公金を使って選挙違反では、もう有権者に説明がつかない。


<公認漏れの二階派候補には手厚い防護服か>

 それにしても幹事長を降ろされた二階が、辞めるにあたってどれくらいの巨額資金を持ち出したのか?目下、このことにも関係者の関心が移っている。


 さっそく二階派の候補者が、公認漏れになっているが、それを見越して二階は資金の手当てをしているだろう。非公認でもカネで這い上がれ、ということかもしれない。


 あるいは安倍や甘利のスキャンダルが、週刊誌やネットで噴き出すだろう。そうなると、安倍も甘利も睡眠不足の日々が続くと見られている。


<菅・二階の逆襲に怯える安倍・甘利>

 ともかく永田町は、以前から「生き馬の目を抜く異常な世界」と言われてきた。過去には何人もの自殺者も出た。ただ、不思議と本物の悪党が自殺することはない。


 今回の総裁選で敗者となった、二階と菅連合による安倍攻撃と甘利攻撃にも注目が。転んでも、ただでは起きないしたたかな政治屋である。両者の犯罪事実を握っているのだから。


 言論界が沈没して久しい今日、彼らの活躍に期待する向きも多い。選挙結果次第では、野党と共闘を組むグループも出てくる可能性を否定できない。

 自民党にとっての救いは、野党共闘が依然として混迷から抜け出ていない点である。鹿児島モデルが全国的に起きると、間違いなく政変になるが、現時点では想定困難。

 目下、幹事長資金の行方と安倍憎しの、次なる波紋を注視したい。

2021年10月13日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
(追記)本日友人が河村建夫事務所に電話を入れた。例の中内女史と連絡を取ろうと考えてのことだ。驚いたことに彼女は、湘南の施設?で亡くなったという。それまで田中龍夫の出戻り娘と、番町の6億円高級マンションで暮らしていたはずだった。友人は「河村にとって痛手だろう」といって肩を落とした。安倍晋三が米国で薬を覚えてきたとか、大腸の持病持ちなど、安倍家の情報を教えてくれた情報通の中内さんで、最近は森喜朗も話題にしたが、彼も女史に頭が上がらなかった。

久しぶり西山町がニュースになった。一度、田中角栄と新聞社の大先輩・早坂茂三に随行して現地に行った。途中温泉につかりながら、先輩が「あのじゃじゃ馬を総理にしたんだ。苦労したよ」の一言を、今も記憶している。田中家の旧家の居間の下に、水路があってそこに鯉が泳い。びっくり仰天した。裏山の田中家の墓地も、まだかすかに覚えている。田中の言う「じゃじゃ馬娘」は、いまも元気溌剌のようで頼もしい。


長州とは違う薩摩が野党共闘の花形!

(南日本新聞)次期衆院選で鹿児島1~4区への立候補を予定する野党3党の4人は10日、市民グループ「衆院選での市民・野党共闘をめざすALLかごしまの会」と、それぞれ共通政策の協定書に署名した。衆院の県内全選挙区で野党が共通政策を結ぶのは初めて。

共通政策は9項目。命と暮らしへの支援を最優先する新型コロナウイルス対策をはじめ消費税5%引き下げ、原発ゼロ社会、憲法9条堅持、森友・加計学園問題の改ざん文書全面開示、馬毛島基地問題反対を盛り込んだ。

真紀子節に喝さい!新潟・西山町

「安倍夫妻は国民の前でうそ発見器を置いて発言をすべきです。自殺者まで出て犠牲者だらけじゃないですか。こんなことになった原因は何ですか。安倍さん夫妻でしょ。いつまでモリカケ問題をやっているんだと言いますけど、こんな人たちに政治をやらせちゃ絶対いけないんです」


本澤先生、今晩は、阿修羅記事を貼り付けます。  八千代、青柳

http://www.asyura2.com/21/iryo7/msg/497.html 

本澤先生、山本太郎さんのYouTubeを貼り付けます。

  八千代、青柳

https://m.youtube.com/watch?v=nTw7_xaWaIE&feature=youtu.be

本澤先生、お早うございます。安倍とオウムの話は阿修羅掲示板には載りませんですね?
元オウム信者の名前が(高橋英利)出て来ました
追って調べて見ます。
ttp://www.johoyatai.com/1055
本澤先生、今晩は名古屋大学名誉教授の安川寿之輔さんの講演会内容がフェイスブックに本澤先生のブログを絶賛している小針様が貼り付けました。八千代、青柳

https://www.facebook.com/100046745703009/posts/383557746545746/?sfnsn=mo


遅すぎた制御<本澤二郎の「日本の風景」(4232)

<財務省・矢野事務次官がようやく正論!しかし10年遅れ⁉>

 昨日はため息の出るような場面が、永田町と渋谷のNHKで噴出した。せっかくの代表質問の機会を、野党・立憲民主党は安倍犯罪を徹底追及して、国民を納得させることが出来なかった。政府広報機関のNHKが世論調査を公表、自民党に高下駄を履かせて、右翼・保守派を安堵させた。「昔の名前で出ています」野党は、低迷したままで、政権打倒の夢をかき消してしまった。


 自公過半数は、ほぼ間違いないのだろうか。野党はこの期に及んでもバラバラ、さもありなんである。野党に軍師不在を裏付けている。自公には+安倍ムサシの不正投開票マシーンがまとわりついている。ため息が出るのも仕方ないものか。日本は、これからも泥沼にはまり込むしかないのか。


 不思議なニュースが目に留まった。財務省事務次官を知らないが、安倍内閣以降、国民の税金をやたらとばらまいてきた。ひも付きの経済援助金だけでも、安倍は60兆円も無駄遣いした。とどのつまりは、フクシマ隠しの4兆円五輪賭博の強行である。この巨額な財政の不始末について、財務省は沈黙してきたのだが、麻生の悪太郎が席を離れた途端、事務次官が正論をぶち上げた、というのである。何をいまさら寝言を言うのか。日本の財政は、既に破綻しているのではないのか。


<東北復興肥満予算+4兆円コロナ五輪賭博に沈黙、何をいまさら>

 大蔵省といわれたころの大蔵大臣は、永田町の花形で、予算を算定する主計局が羽振りをきかせていた。


 数兆円、数十兆円の借金でも、当事者は震え上がったものである。今その桁は上がって、1200兆円を超えている。GDP500兆円時代は夢物語になろうとしている。国民所得は韓国に抜かれた。年金はSOSだ。その一方で財閥の蓄財は300兆、400兆円で、市民との超格差は乖離どころの話ではない。


 借金大国は、もう20年以上も継続して、その勢いは止まらない。安倍晋三の海外バラマキ60兆円は悔しい。それでもNHKは、安倍支援報道に徹して、公共放送の資格を放り投げてきた。言論機関の腐敗が、極右政権を存続させてきた原動力だった。それが岸田新政権でも、となると、善良な市民は耐えられないだろう。野党の無力さもひどいが、言論の罪は重すぎて声も出ない。


 311フクシマの民主党内閣の隠ぺいと、その後の消費大増税で、人々の野党不信は骨の髄までしみ込んでいる。それでいて同じ看板をぶら下げて登場、要の自公の不正追及をしない。

 東北復興向けの肥満予算に群がったゼネコンとやくざの犯罪に、検察も警察もソッポを向いた。特に放射能除染費用の不正を、これに誰もが沈黙した。汚染地帯で人体実験させられている若者の健康被害も、いまだに不問に付せられている。


 コロナ禍においても4兆円五輪を強行して、世界の物笑いに。それでも、反省も謝罪もしない政治が貫徹された。財務省は、これら一連の不正予算の執行に沈黙した。第一、五輪強行の事務当局は、財務省の武藤という元事務次官のもとで推進したのだから、お話にならない。


<公文書隠ぺいと赤木俊夫事件に翻弄、本来の任務放棄の財務省>

 麻生・財務省は、安倍犯罪の手先となって、その隠ぺいに徹して、全体の奉仕者としての役割を果たさなかった。


 森友事件では、公文書偽造・捏造の主犯的役割を果たして、安倍事件の隠ぺいに狂奔する財務省だった。赤木事件は終わっていない。赤木夫人の怒りの叫びに岸田は、本気で向き合おうとはしていない。


 安倍・麻生体制下では、会計検査院が死んでしまって、国民に対して責務を果たさなかった。彼らも税金泥棒であろう。


<10年前に財政規律を貫徹する義務を放棄した財務省>

 財政家がいない日本は、もう10年以上かもしれない。

 「民主党の大馬鹿野田豚が、公約違反して消費税を大増税。それでもまだ立民に巣食っている。本来は、肥満体質の行財政改革が不可欠。財務省の責任放棄に対して、財務省解体論も出ている」という有様である。


 国民生活は、為政者の資質・責任感に左右される。この10年、人びとはよくわかったはずだが、それでもゆでガエルに浸って、起き上がろうとしていないのだろうか。

2021年10月12日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(追記)昨日は、千葉市内の義弟の畑に押しかけてサツマイモ掘りして汗をかいた。今回で二回目。上空を成田から離陸した旅客機が飛び交っている。一帯は、農業好きの老人たちが、ハクビシンなどの動物と対決しながら、野菜作りに励んでいる。そんな一角で紅色をした芋を掘って、それをそっくりいただいて帰宅。地球温暖化が進行、それでも原発推進の政権のもとでは、魚介類も食べられず、飢饉の恐れありだ。サツマイモで命を維持する場面も想定される。


 それはさておく。わが妹の夫はいま1週間のうち3回も透析中だ。大変な健康状態だというのに、畑仕事をこなしている。その理由を聞いて納得した。「透析代の知らせが来るようになってびっくり。1か月に30万円以上。それがタダ。申し訳ないとの思いで畑仕事。作った野菜は、近所となりにばら撒いて、多少は恩返しさせてもらっている」という殊勝な解説に納得した。


 報恩は、人の道である。政治屋は、党本部の公認さえ取れれば、公明党創価学会の票も入る。バッジをつければ、世界一の高給取りだ。せめて報恩の気持ちをもって、国民に善政すべきであろう。安倍や麻生への報恩を、国民は怒っている。


 帰宅して掘ったばかりの芋を隣家におすそ分け。すると、再婚したばかりの

S君の夫人が、子供のころを思い出させてくれる菓子「かりんとう」を持参してくれたことに感謝!最近は高級菓子に相違ない。


TBS財務省の矢野事務次官が月刊誌で自民党の経済政策が「バラマキ合戦」になっていると批判したことが、政府与党内で波紋を呼んでいます。 財務省 矢野康治 事務次官  「最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、もうじっと黙っているわけにはいかない」




菅・二階の怒りの逆襲<本澤二郎の「日本の風景」(4231)

<神奈川戦争も同時並行か、甘利明もSOS!>,

敗軍の将は兵を語らずという。現実は違う。敗者は勝者に対して怒り心頭、隙あらば背後からでも抜刀する。現在は、先の自民党総裁選で、安倍と麻生にしてやられ、自民党の浮浪児となった菅義偉と二階俊博の、怒りの反撃の行方が永田町の関心事という。敗者連合の矛先は、いうまでもなく安倍晋三と甘利明・麻生に向けられる。彼らはともに「醜聞政治屋」で知られる。


 既に甘利スキャンダルは火を噴いている。「甘利が大臣室でカネをもらった恥ずべき事件をもみ消したのは、菅による官房長官時代のことだ。彼の子分は、今では警察庁長官に就任させている。菅の言うことは何でも聞く。面白いことになるよ」と政界雀は、菅の次の一手に関心が集まっている。


 いうところの神奈川戦争だ。菅にとって総裁選の本命は、同じ神奈川の河野太郎だった。小泉純一郎も河野支援に奔走した。党員・党友で50%の支持を集めれば、国会議員票も雪崩を打って、選挙に強い河野総裁と見ていた。


 安倍と麻生が、岸田を推しても勝てると踏んだのだ。菅・河野・小泉の神奈川連合で、甘利と安倍を押しつぶせるとにらんだ。ところが、意外や安倍が擁立した極右・高市早苗を、神道・日本会議と統一教会のカルト軍団が必死でテコ入れした。フジサンケイの右翼メディアも全面的に高市にテコ入れした。


 すると、ネットのYoutubeなどでは、一瞬にして高市を持ち上げ、逆に河野をやり玉に挙げた。神奈川連合から外れた甘利は、安倍の指示で岸田陣営に潜り込んで、国会議員票の取りまとめに汗をかいた。


 菅・河野・小泉連合と安倍と麻生が背後を固めた甘利の神奈川戦争は、熾烈を極めた。結果は岸田に軍配が上がった。そのしこりはただ事ではないのが、4兆円五輪賭博とは異なる永田町である。ましてや甘利は、二階に取って代わって、幹事長の椅子を手に入れた。副総裁は麻生である。麻生・甘利体制で党本部を乗っ取ってしまった格好である。


 反対に二階派は、路頭に迷った老いた、仲間外れの狼さながらで、誰も相手にしない。菅はというと、安倍に使い捨ての雑巾を強いられた。安倍内閣は、菅の泥被りと二階の安倍支持で、長期政権を維持できたのだが、とどのつまり二人とも安倍にドブに捨てられてしまった。


 二人とも腸が煮えくり返っている。そこをじっと耐えて、そのまま消えてゆくのか。それとも、総選挙後に敗者復活戦を交えるのか。いまは選挙の行方も定まらない。結果次第では、政局に発展することも想定される。  


<依然、ネタを握られ安倍は枕を高くして眠ることが出来ない!>

 言論界の中には、岸田内閣を安倍傀儡政権と呼んでいるが、実際はどうなのか。病気持ちの実弟・極右台湾派の岸信夫を留任させた。萩生田の官房長官を潰されたが、原子力ムラの経産相に横滑りさせた。だが、安倍には桜事件に絡んで、検察審査会が安倍不起訴は不当、起訴相当と決議した。その捜査が始まっている。刑事被告人も現実化してきている。


 それだけではない。河井1・5億円事件は、イコール安倍事件である。国民の判断でもある。しかも、自民党広島県連が「1・5億円の使途を明らかにすべきだ。今のままでは広島は焼野原。選挙どころではない」と御大・岸田に対して官邸において直訴した。これの衝撃は絶大だ。安倍にとって予想外の展開である。


 これの波紋は大きい。言及するまでもなく1・5億円は、政党助成金・国民の税金である。これが買収資金に化けたことを、誰もが理解している。「安倍逮捕でないと総選挙も戦えない。自民党は惨敗だ」との声が列島全体から噴きあがっている。岸田が法務検察にブレーキをかけるわけにはいかない。


 安倍の今は、岸田の「安倍傀儡」どころか、枕を高くして眠れないというのが正直なところだ。


 既に権力は、岸田の手に移っている。総選挙目前である。「安倍や麻生の声を聴くのではなく、党内・国民の声を聴くのが、自民党総裁の使命である。安倍事件をいい加減に処理することは許されない」とは清和会OBの強い指摘でもある。岸田としては、安倍事件擁護によって、自民党惨敗を招来させる決断は出来ない。


 岸田決断は、宏池会の本拠地・広島の命運もかかっている。安倍・麻生に傾斜すれば、菅と二階の反撃も予想される。岸田はサンドイッチの状態に追い込まれているのである。


 「昨日の友は今日の敵」の永田町である。

 獰猛な狼も、今は牙を抜かれてしまった。安倍擁護の人物など清和会にいない。党本部にただ一人高市のみである。甘利は傷物で力がそがれている。


<総裁選のしこりがこびりつく極右・自民党>

 嫉妬というと、男女関係と思いがちだが、永田町の住人もまた、嫉妬の塊のような世界で、敵か味方かで行動する。


 動物に例えると、狼かハイエナの共食いが日常化している。まずは自己のために動く。党のためや国のために行動する者は、まずいない。


 菅・河野・小泉の神奈川連合と二階派が、このまま沈没するはずもない。ご祝儀相場のない岸田内閣のそれは、あたかも公明党創価学会に似ている。安倍にぶら下がった太田ショウコウ、そのショウコウに追随した山口那津男によって、戦前派国家主義の悲願だった「戦争三法」を強行した。


 平和の党が「戦争党」に変身したことから、信濃町は内部崩壊の過程に突入している。同じく総裁選では、安倍に忖度した岸田は、憲法や外交、安全保障で、安倍そっくりさんを公約して、そうして手に入れた政権である。宏池会の寛容とリベラルを放棄した宏池会の自滅を印象付けている。


 自民党の足から頭のてっぺんまで、右翼色で染まってしまっている。右翼・極右化した勢力の特徴は、目的のためには手段を選ばない。総裁選のしこりが、総選挙を通して、埋まっている地雷が、あたかもアフガンのように爆発するかもしれない。


 野党の決意次第で展望は開けてくる局面である。安倍に昼寝する余裕はない、が政局の深読みである。

2021年10月11日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(追記)昨夕、弟が刈り取ったばかりの青々とした枝豆を持参した。今季初である。新鮮そのものの豆は、大きく膨らんで、鮮魚のようにぴちぴちしている。さっそく急いで、缶ビールを冷やして、枝豆をゆで上げた。高給料亭でも出せない高給枝豆だ。お腹いっぱい食べて飲んだ。至福の時間となった。岸田新政権は、この新鮮味がない。昨日は小学生が、Twitterを作ってくれた。最近は掲示板も仰天するような「島津レポート」を紹介すると、恐れおののいて拡散しないための新たなネット作戦である。うまくいくのか?何事も挑戦である。O君が留守中、見事な茗荷を玄関においてくれていた。感謝したい。

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