恐怖の99未明3時間<本澤二郎の「日本の風景」(3430)

<風速50メートルの自然の猛威と米粒人間>

 自然の猛威に、命からがら助かったような現代人となった。停電でネットが使用不能、情報遮断の生活がどういうことか、生まれて初めて経験した。いまも、である。この記事をいつ発信できるのか。改めて、小さすぎる人間に対して、大自然の猛威にひとたまりもない、という現実を突きつけられたのだ。


 一昨日の99日に次いで、10日も太陽が沈むと、ほぼ時を同じくして、ローソクの日を消して、蒸し暑い寝台に、半裸で寝転んだ。そして太陽が昇る1時間前の4時ごろに目が覚めた。原始の時代であれば、最も健康的な生活のはずだが、突然、停電のため、暗闇とすべての情報遮断の中へと、無理やり強いられてみると、冗談でも決して居心地がよくない。


 74年前の敗戦時の815日を、生き延びた日本人の多くが、空襲警報から解き放されて、今日から電灯が灯ることに感動したであろうことは、元首相の宮澤喜一の書簡から知っていたが、いつ電気がつくのか、に恋焦がれる自分に気づいて、おかしくなってしまった。


<気象庁も為す術もなく後追い報道>

 風速50メートルがどういうものか、首都圏の人間は誰も知らない。

 地中からの轟音と南東からのグゥオーンという不気味な風とたたきつける雨をどう表現したらいいものか。わからない。それはそれは人間だれしもを、恐怖の淵に突き落とす地獄の叫びであろう。


 このような台風15号と、米フロリダ界隈に襲い掛かるサイクロンと同じなのかどうか。気象庁の予報官も知らない。知らない専門家の予報が正確とは参らない。彼らも為す術がなかったろう。


 そんな台風15号の房総半島直撃だった。台風の目の右側となった我が家が、飛ばされなかったことが不思議なのだ。瓦屋根が飛んだ家々がかなり出たようだ。


<自治体の対応は子供じみて哀れ>

 風速20メートルはそれなりに経験してきたが、この4,50年の間、房総半島と東京であまり経験がない。風速30メートルと聞いただけで、その直撃を恐れる首都圏の住民は少なくない。


 それが今回は木更津周辺が、台風の目の右側に入ったことで、一挙に50メートル前後の風が吹きまくったものだ。人間が戸外に出れば、途端に空中に吹き飛ばされるだろう。


 たくさんの樹木が被害にあった。我が家の庭内の柚子の木が5、6本、根っこの半分が地中から地上に突き出てしまった。緑色の柚子の実がほとんど落下した。毎年知り合いに贈呈していたが、今年は不可能である。

 ほかの樹木も同じような被害が見られたが、棗の木と柿、楓は微動だにしなかった。宮澤喜一の色紙「大樹深根」である。家庭菜園は壊滅した。


 直径20センチほどの自宅ヒノキが電線に倒れ掛かった。幸い、昨日、応援の中部電力の作業員が処理してくれたが、ネット回線の方は「担当でない」と断られてしまった。どこに声を掛けたらいいのか、どなたか教えてもらいたい。


 これほどの大災害で、肝心の情報がゼロだ。近くの市役所の支所に出向いたのだが、3人の職員全員が情報ゼロ、近隣の道路事情や電柱崩壊の様子、家の損傷などの情報がゼロ。市の対策本部の情報さえも知らない。役人失格である。


 ということは、この国の地方自治体の無能無責任体質を露呈していたことになろう。之ではオスプレイ対策も不安である。


<地球温暖化で首都圏も亜熱帯地域か>

 おそらくは、この首都圏・房総半島を襲来した台風15号の威力は、地球温暖化と無縁ではないだろう。温暖の地が亜熱帯へと移行していると思いたい。


 北極の氷塊が溶け始めて、数十年以上も経ている地球温暖化は、地球の工業化と比例している。愚かな人間の仕業である。

 北欧の少女が一人叫んだ環境運動が、国際的な共感を呼んでいるというが、彼女の思いを人類が共有しないと、間違いなく日本列島は風速50メートルの猛威におびえることになろう。


 フロリダのサイクロンが日本列島・首都圏に襲う時代である。


<それでもパリ協定から離脱した米大統領の利己主義>

 地球温暖化を抑止するパリ協定は、とうてい満足できるルールとはいえない。それでも、工業化と核化推進の唯我独尊的な不動産屋のトランプは、この協定から離脱して、世界を驚かせている。もうこのこと一つで、トランプという不動産屋の資質が狂っていることがわかる。


 他人、他国を思いやる人間ではない。それでもワシントンに誕生した大統領によって、アメリカの道徳的衰退をとことん裏付けている。来年の大統領選で、民主党が結束すればトランプ打倒は可能だが?


 日本も同じである。野党が結束すれば、極右・日本会議の自公維体制を打倒することができるのだが?


<福島直撃なら放射能汚染水タンク崩壊必死>

 東電と原発の関係者は、台風15号の威力を知って、今回は運よく免れて安堵したであろう。

 もしも、福島を直撃していたら、ひとたまりもなく1000個の猛毒の汚染水タンクが倒れて、大地と太平洋を汚染した可能性が高い。韓国政府などが監視を強めている理由だ。五輪の先行きも不透明だ。


 まだ台風シーズンである。50メートル級の台風の脅威は無くなっていない。


<お先真っ暗な原発45基の日本列島>

 廃炉にも4、50年の年月がかかる。莫大な金も。これが45基もある。まだ新たに建設している原発もある。


 人間は核をコントロールできない。死の灰にも打つ手なしだ。処分できない核兵器の原料となる原発の使用済み核燃料が、まだ山のように蓄積している日本である。


 そこから未来を夢見ることができるのか。安倍晋三とそれに連なる財閥・生長の家・神社本庁という天皇狂によって、原発再稼働がばく進中だ。原発ゼロ運動の小泉純一郎の倅が、環境相に就任した。どういいことか?


<住まいが揺れている3時間は生きた心地せず>

 あの恐怖を忘れることはない。風で家が揺れたのだ。午前3時に停電したが、2時ごろから5時近くまで、風速は衰えなかった。生きた心地がしなかった。恐ろしい恐怖は、戦争だけでなく、大自然からである。

2019911日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

京アニ・加計事件の因果<本澤二郎の「日本の風景」(3429)

<黒幕は日本会議=財閥+生長の家と大本教か。すごいYouTube

 友人がメール送信してきた。妙な見出しがついているので、ガセネタと思いながら開くと、どうしてすごい情報量と鋭い分析に圧倒された。まずは之を開いて見てもらおうか。そのあとに筆者の分析を加えようと思う。日本会議をイデオロギー面で中枢をコントロールしているのは、生長の家別動隊である。その根っこは大本教、生長の家と共に、別名「狂信的天皇教」で知られる。

 【京アニ放火事件の真相】安倍晋三の加計学園に関する汚職収賄容疑隠蔽のため!!

https://www.youtube.com/watch?v=m4ul_cVozuA

 また、愛媛銀行が日本会議の拠点になっていることも。

 この背景を知るに参考になるのが、元一水会会長・鈴木邦夫の経歴。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/鈴木邦男



<自民党宗教政治研究会・玉置和郎と生長の家>

 世の中が乱れると、怪しげな宗教が次々と発足するらしい。谷口雅春は大本教という天皇教の分派として誕生した。神社本庁を見習って新興宗教として、いち早く政権与党の自民党に取り入った。

 谷口の弟子である玉置和郎は、生長の家政治連盟の候補となって参院議員に当選、党内に神社本庁の神道政治連盟に対抗するかのように、宗教政治研究会を立ち上げた。しかし、改憲派の色彩が濃厚になると、立正佼成会など平和を求める仏教派は自然に離反した。一時は、玉置の金と票で党内で一目置かれるようになった。


 昨今の秘密結社のような日本会議は、玉置や彼の秘書の村上正邦らの、狂信的天皇教改憲派が、神社本庁を巻き込んで発足したものだろう。スポンササーは財閥、その原点は谷口の狂信的天皇主義といえる。


 森友家計事件は、日本会議メンバーによる不正事件であるため、日本会議を抜きにして、数々の安倍事件の真相解明は不可能である。YouTubeの鋭い指摘に頷くばかりである。


 筆者は、生長の家が「政治との関係を絶った」という報道に、完ぺきにごまかされていたことになる。日本会議を操る生長の家は、別動隊として安倍内閣と一体で行動している、と理解すべきだろう。

 モリカケ事件は、つまるところ、安倍を頂点とする日本会議の犯罪ということになろうか。事件発覚によって、主にモリカケ隠しに、様々な事件や出来事が日本社会を覆うことになる。そのためのNHK報道であることも、なるほどと合点できる。


 実際問題、京都アニメーションの放火事件の前日に、愛媛県の松山地裁が、加計事件の核心となった、今治市や愛媛県から、実に93億円もの不正補助金を働いているとの判断から、今治市に対して情報公開を命じていた。筆者は気づかなかったのだが。


 これで安倍のいとこの加計孝太郎も、一巻の終わりになったのだが、翌日京アニ放火事件で蓋をかけられてしまった。このYouTubeの分析には驚くばかりである。


 憶測するに、谷口の狂信的天皇教に反発、対抗する護憲の勢力が存在しているのであろうか。その徹底した取材力は、多数の人手を必要とする。愛媛銀行が、日本会議の拠点と暴いたことにも驚いた。


 元愛媛県知事も日本会議メンバーだったのだ。国会での安倍擁護のイカサマ発言もなるほどである。日本会議の糸は、神社本庁・生長の家から、地方議員の改憲派に及んでいる。京アニ経営者までが、となると、改憲勢力である日本会議の不気味な秘密結社にたじろぐばかりである。


 危うし日本丸!国民の覚醒しか打つ手はない!まずは朝日新聞の覚醒に期待したい。

2019年9月9日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 追記 房総半島は9・9の15号台風の影響で停電、11日にようやく復旧したものの、ネット回線が接続しない。衝撃の時間となってしまった。いつ発信できるか?

韓国の民主主義<本澤二郎の「日本の風景」(3428)

<恥ずかしすぎる日本の御用化した司法検察・議会・言論>

 かつて親日派のアメリカ駐日大使が「日本は立派な民主主義国」と公言したことがある。幼い日本人ジャーナリストは、当時、そのことに悪い気がしなかった。今は違う。日本に民主主義はない、ほとんど姿を消してしまった。司法検察から、議会の多数と新聞テレビが、横一線で御用化してしまっている。恥ずかしすぎる現在の民主を、韓国の見事といってよい民主主義が、そのことを教えてくれている。問題は、日本人の多くが、右傾化していて、その現実を理解していないことである。


<民主の理想を体現する韓国の言論・議会・検察司法>

 戦後の韓国の悲劇は、日本の植民地支配が決定的な要因である。そこに米ソの対立と朝鮮戦争で、38度線で南北に、政治的人為的に分断された。

 その後、ソ連は崩壊した。いま米国も沈下している。南北の和解と朝鮮半島の平和は、なにもトランプがいなくても、必然的な潮流であろう。


 そして現在の韓国政府は、民意が体現したもので、非の打ちどころもないほど立派だ。特に政治の劣化が著しい日本と比較すると、天地の開きがある。良識のある識者なら、だれでも頷く点であろう。

 今後の東アジアの政治理想は、ソウルから発信されるかもしれない。

 韓国の言論機関の詳細を理解していないが、民意を代表するもの、財閥が支配するもの、ワシントン派もいれば、親日派もいるようだ。多様化して、全体の民意を反映させている。日本のようにNHKや読売に先導されているわけではない。


 先日、九十九里で泊った国民宿舎の新聞は、読売と産経の二紙のみだった。わが地元の農協も、農協いじめの読売を購読していた。注意したら、日経に切り替えたものの、これまたTPP推進新聞でしかなかった・


 韓国では、議会の論戦も徹底して繰り広げられる。それに正義を貫く、司法検察がすばらしい。政府の番犬ではない。日本と大違いだ。ここは涙が出るほどうれしい。


<軍事政権を排除した民意、平和抵抗運動に敬意>

 韓国の悲劇は、軍事政権という悲劇の政治を強いられてきた点だが、ついには民意が跳ね返した。金大中の不屈の闘争を、国民が圧倒的に支持した。

 彼は日本で拉致され、軍事政権の下で殺害されるところまで追い詰められたが、幸いワシントンが止めた。日本でも彼の救済に立ち上がった人たちがいた。


 ここで注目されるのは、金大中は平和の抵抗運動、言論闘争に徹したことで、暴力闘争を排除した点である。そうして韓国は、一挙に民主主義の大道を歩み始めて、日本のそれを圧倒してしまった。


 韓国に暴力革命の姿を見ない。平和主義の抵抗運動で、政治の変革を勝ち取ってきている。そして、政府の不正を決して見過ごすことはない。ここも立派である。


<不正を許さない民意=長時間の記者会見・議会聴聞会>

 目下、次期法相候補の家庭スキャンダルを、検察が容赦なく追及している。長時間の記者会見と議会の聴聞会に圧倒される。日本では、モリカケ事件から強姦罪をチャラにするなど、職権乱用罪が発覚しても、メディアの追及は甘い。後者に至っては、新聞テレビが報道していないという、驚愕すべき事態に、国民の多くが屈してモノも言わない。


 犯罪首相と犯罪官房長官を、問い詰めようとさえしていない。新聞テレビが政府を擁護するという、信じがたい事態が起きても、国民の半数が内閣を支持している。

 議会の野党でさえも、形だけの追及で止めてしまう。いわんや検察が、これを追及することなど100%ない。検察は政府の番犬として、国民を退治する役割を担っているのである。

 こんな民主主義は、おそらく世界のどこの国を探しても見つけることは困難であろう。これほど日本の言論が腐りきってしまったことが、戦後にあっただろうか。


 戦後復興に成果を上げた吉田茂内閣は、造船疑獄に屈した。岸信介も60年安保の強行で退陣した。田中角栄内閣も金脈問題で、森喜朗内閣は「日本は天皇中心の神の国」と戦前の国家神道をひけらかしたことで、退陣した。

 だが、今の安倍晋三内閣を、新聞テレビがこぞって「ヨイショ」している。新聞テレビが広告の「電通」の言いなりである。五輪の不正にも目をつむっている。日本政治も経済も、地獄へと真っ逆さまに落ちているが、それさえも警鐘を発しない。

 武器弾薬の爆買いに10%消費税導入に反対しない。狂気の日本列島である。日本からジャーナリストが消えてしまっているのである。


<陸軍大将・宇都宮太郎の朝鮮論と福沢の蔑視論>

 話題を変える。朝鮮侵略には、福沢諭吉のアジア蔑視論が、財閥と言論、政界と官界を扇動したものであろう。


 朝鮮軍司令官になった佐賀・鍋島藩の陸軍大将・宇都宮太郎は、全く違った。幼くして父親のいる平壌に行った長男・徳馬に対して太郎の薫陶は、福沢とは真逆だった。

 「お前は決して朝鮮人を馬鹿にしてはならない。なぜかならば、朝鮮の文化は、日本と比べると、はるかにレベルは高い」

 「大きくなったら、朝鮮の女性を見つけて結婚しなさい。わかったな」


 筆者は、徳馬から直に何度も聞かされてきた。いまの韓国の政府と国民と議会・司法の厳しい対応を見聞する時、宇都宮太郎の認識に間違いはなかったことが理解できる。


 日中友好をライフワークとしてきた日本人ジャーナリストの目には、近年になって、中国の朝鮮族の優秀さを理解している。朝鮮族は、金がなくても子供に教育を授ける。おそらく中国の多数民族の中で、この点で突出していると判断してよいだろう。


 朝鮮族は、優秀である。大陸の文化を取り入れながら、教養として修身斉家治国平天下の儒学を体得して離さない。道義の人である。日本人の愚かさに、かの国の人々は憐れんでいるに違いない。


 福沢1万円札にいまだ拘泥している日本政府は、無知の極みであろう。在日朝鮮人は、1万円札を嫌っている。朝鮮半島支配の再現を夢見ていると誤解されかねない。驚いたことに、パラリンピックメダルに旭日マークを入れたことも発覚したようだが、日本と半島の確執は、すでに民主主義のレベルで日本は敗北していることに気づくべきだろう。

2019年9月8日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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