公の裏切り<本澤二郎の「日本の風景」(3328)

<公証人(10年間年収3000万円)利権を検察と裁判所が山分け>

 公と公の利権の山分けが一部の報道で発覚した。一般人にとって、公証人は資産家の遺言の場面で登場する役人・公人である。公証人になると、10年間、年収3000万円という。福島の放射能除染会社の役員の年収70億円には手が届かないものの、年金年収150万円そこらと比較すると、天と地ほどの開きがある。国民を裏切る重罪だ。貧困社会で、それを法の番人が隠れるようにしてやってきた日本である。

 法務検察と裁判所、最高裁判所が一体となって、公証人利権を山分けしていた。結果、いえることは、国民に対する重大な裏切りとなり、司法の腐敗が底なしであることを裏付けている。

<法の番人の腐敗極まれり、知らぬは国民ばかり>

 日本は法治国家である。これは教科書でも教えている。日本人は法律に違反すると、罰せられる。街のダニであるやくざをのぞいて、法律に違反しないように生活している。

 他人の物を盗まない。他人に嘘をついて、金儲けをしない。これらは日本人の最低の倫理となっている。これに違反すれば、だれでも罰せられる。法の下の平等である。

 これが壊れると、国が乱れることになる。悲しいことだが、いまそのことが問われている。首相の犯罪行為に対して、法務検察は見て見ぬふりをしている。この国の崩壊を裏付けている。


 法の番人の腐敗が、公人の犯罪を助長しているのである。議会と言論の衰退を証明している。まだ気づいていない国民が多数である。ここ数日間のトランプ旋風に付和雷同する国民と、そこへと追い込んでいるNHKである。

 今日も友人が、新聞テレビを見ていると、気が狂いそうになる、といって電話してきた。我が家にはテレビがない。たまにラジオをかけるが、ラジオもトランプにかこつけて、極右首相の宣伝に貢献している。


 選挙で野党壊滅的敗北との予想分析通りだ。166億円の威力でもある。

<民は之を由らしむべし、之を知らしむべからず>

 論語の一説が浮かんできた。

 「民は之を由らしむべし之を知らしむべからず」と。いろいろな解釈があるようだが、為政者の独裁的政治姿勢を説明する場面で用いられる言葉である。この言葉でもって、孔子の人気は大きく下がってしまった。

 民主主義は、人々の思いを爆発させて、徐々に集約して、一つの方向を見定めてゆく行く。全員参加による合意形成を基本にしていて、上位下達や上からの目線を排除する。こうした民主的手法を、右翼は排除する独裁を好む。今のアベ自公政権・怪しげで正体を隠したままの極右団体の日本会議がそうである。


 平和と民主を重視する凡人・庶民大衆は、強権的独裁のファシズムを決して受け入れない。民主主義は秘密を許さない制度である。にもかかわらず、悪しき政権は鉄の板で蓋をしてやり過ごそうとする。

 賢明な国民はこれを突破してゆく存在である。アベもトランプも、取り巻く環境は厳しい。厳しい者同士の同盟強化に笑いがこぼれる。

<科挙制度は大失敗>

 友人は、エリートの犯罪を解説する時、必ず中国が古来より選択してきた科挙制度を取り上げて、これを失敗の制度と断じる。


 日本の明治の科挙制度である「高等文官試験」がそうだ。戦後の国家公務員上級職試験である。

 人間の優秀さを、主に丸暗記筆記試験で決める方法が問われている。公人の犯罪には、倫理観の喪失が根底にある。人間性の欠落だ。これが科挙という丸暗記の試験では、テストできない。


 北方領土を視察中、アルコール依存症の維新の国会議員が「戦争」を口にしたり、女買いに飛び出そうとしたりした。彼はエリートとされる経済産業省のキャリアだった。上級職合格者だ。

 それも両親の努力で進学校へ、ついで東大経済学部を卒業して上級職に合格して経産省入り、次いで松下(現在パナソニック)政経塾で、とことん極右思想を叩きこまれて政界入りした、ほとんど世の中の常識がわからない30代だ。

 同省には、省内で麻薬を使用するキャリアも見つかった。ということは、霞が関で覚せい剤など麻薬が蔓延している。法務検察にいないだろうか。


 その点で、検事から国会議員になって、弁護士と不倫を続ける女性議員が、10日間の長期休日を利用しての、無断のアメリカ旅行をけしからんと文句などいえまい。

 科挙制度は失敗だ。人間性のチェックができていない。平然と国民を裏切る人間は、財務省の佐川だけではない。日本沈没の場面だ。3000万報酬を300万円にして、公募するという当たり前のルールにすることである。それでも法務検察と最高裁が利権化するのかどうか。資格と金力の関係を絶て、だ。

2019年5月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

ポチと鷲<本澤二郎の「日本の風景」(3327>

<改憲軍拡アベと死の商人トランプ同盟深化?>

 3年前の今日5月27日、米大統領オバマは、原爆投下の地・広島に出向いて、非核の世界を祈ったものだが、今回は逆転、トランプは鋭い鷲の口ばしと爪で日本列島の、さらなる軍事基地強化へと引きずり込んでいる。感動するアベは、2020改憲施行に自信をみなぎらせている。

 トランプの今回の来日とアベの共演・饗宴から、以上のような感想が妥当ではないだろうか。改憲軍拡アベと死の商人トランプの同盟深化の心臓部は、アジアにとっても危険極まりない。

<房総半島の森でひそひそ商談で浮かれた日米首脳>

 房総半島のゴルフ銀座には、やくざ代議士秘書から二人の国会議員が誕生している。「やくざの賭けゴルフ」は有名だ。首都圏のオアシスは、やくざ代議士らによって破壊されて久しい。


 水源地の巨大な産廃場には、恐ろしいことに、311福島の放射能汚染物質1万トン以上が投棄されていることが、君津市などの調査で判明している。産廃場にやくざが紛れ込んでいないか、と市民は警戒している。千葉県知事はやくざっぽい人物との評価も。アクアライン入り口の「やくざの街」木更津市に、米欠陥輸送機のオスプレイを基地にしようと企んでいることが、最近になって発覚した。オスプレイ襲来は官邸と防衛省の策略だ。清和会OBの報告である。本命の佐賀県では、漁民や市民が「漁場が破壊される」といって、5月26日も反対の決起集会をして、弾き飛ばしていた。房総半島のノリ漁場もSOSだ。


 日米同盟深化を旗印に、ワシントンのポチと鷲は、昨日茂原のゴルフ場に潜り込んで、ひそひそ話に明け暮れて、すっかり満足して、その後はモンゴル相撲観戦と炉端焼きで過ごした。アベのトランプ外交接待には、昭恵ではないが本当にあきれてしまった。日米の大嘘指導者が、そろって森の奥深くでの密談は、日本国民の生活に重大な影響を与えることになる。

 事情通は二人の密談の一部を推測して連絡してきた。「おいシンゾウ、F35は約束通り、100機大丈夫だろうな」「むろんだ。100機以上だ。日本円で数兆円になる。我が国の財政事情からすると、大変な金額になる」「イージスアショアの方も問題ないか」「もちろんだよ。心配ご無用さ」といった具合だったという?

 米産軍体制の僕(しもべ)のトランプは、大いに満足した。「これで大統領2期目が見えてきた」と内心ほくそ笑んだであろう。

 ほかにもある。農産物関税引き下げと車であるが、これには「選挙前は表に出さないよ。シンゾウわかっているよ。その代わりあらゆる手を使って、選挙を圧勝して、目的を果たせ。俺がついているから心配するな」と口走ったかどうか。十分に想定されることではある。

<欠陥機など数兆円を押し付け、再確認して大満足?>

 日本国民は、バブル経済崩壊後の財政出動や超軍拡予算などで莫大な借金の山を作ってきた。現在、国民一人当たり1000万円ちかい借金をしている計算だ。

 なけなしの年金でさえも、株式に投入してきたアベ内閣である。クロダの日銀も禁じ手の株購入に特化、株と為替の操作に翻弄している。全く先が見えない世界では、戦争に誘惑される懸念も強い。

 トランプのイラン攻撃は、いつでも点火する状況にある。EUなど先進各国とも荒れていて、ロシアの北方4島での軍拡も忙しい。


 問題の最新鋭ステルス戦闘機のF35は、欠陥機である。それを100機以上も買い上げるというアベである。F35Bは空母「出雲」の艦載機用だ。オスプレイ同様に危険な戦闘機である。

 これらを「言い値」で購入するというのだから、死の商人が満足するはずだろう。そう読める5月26日の茂原のゴルフ場での密会ではなかったのか。

<農産物関税引き下げは選挙後に決着>

 トランプ再選のカギは、もう一つが車と農産物である。

 こちらもアベが「了解」したらしい。そのことをトランプと側近が漏らしている。選挙後になって、自公支持者は地団太を踏むことになるのだろう。


 アベの盟友の麻生太郎は「大統領とのゴルフ5回は最高記録」とくだらない評価をして、国民の怒りを買っている。5月23日付の米紙ワシントン・ポストは「安倍ほどトランプに媚びへつらうおうと心血を注ぐ指導者は、世界のどこを探してもいない」と酷評している。


 本日の日米首脳会談は、単なる雑談のレベルで終始するかもしれない?

2019年5月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

拉致問題は解決困難<本澤二郎の「日本の風景」(3326)

<安倍は約束反故の罪で信用ゼロ>

 安倍晋三夫妻は、本当に日本人なのか、と疑問を抱く国民がますます増えてきているという。安倍のやることなすことが、すべてデタラメである。まともな議会と健全なジャーナリズムが存在すれば、1日として存続できない。新聞が報道する安倍日程を見れば一目瞭然だ。役人のレクチャーばかりで、夜は公費を使っての贅沢三昧の食事会。自宅で食事をしたことがない。

 こんないい加減な人物に拉致問題を任せても解決はしない。自民党関係者であれば、安倍が北朝鮮との約束を破ったことを知っている。外務省も。

<金正恩は安倍と会わない?>

 北朝鮮は、朝鮮労働党委員長の父親が、拉致を認め、謝罪して大きく前に進んだが、いったん帰国させた被害者を1週間後に連れ帰るという約束を、日本政府は反故にした。犯人は安倍である。小泉純一郎や福田康夫ら清和会のメンバー、それに元家庭教師の平沢勝栄も、このことを記憶している。


 「要は、安倍は拉致被害者家族をニューヨークやワシントンへと何度も行かせて、街頭芸人のように頭を下げさせて、北朝鮮脅威論を宣伝させてきた。その結果、国民の排外主義・改憲軍拡教育にさんざん利用した。かわいそうなのは、操られる無知な被害者家族。もうそろそろ気づいてもよさそうなのに。大会を開いても、すぐ自宅に引きこもってしまう安倍。いま選挙にプラスと判断して、無条件での会談を要求しても、北朝鮮はまた騙される、信用できないと思いつめている」とは事情通の解説である。

<拉致被害者家族は安倍と手を切れ>

 それにしても、残酷な話である。国民の生命財産を守るべき政府が、首相らの反憲法的なあらぬ目的のために酷使されているのだから。一日千秋の思いで、拉致被害者との再会を待ち焦がれている家族を、引きずり回す政府が存在するというのだから、頭がこんがらがってしまう。

 その事実を知りながら真実を報道しないマスコミ、国会で追及しない国民の代表にあきれ返るばかりだ。もはや拉致と聞くと、心臓が止まりそうになる国民も少なくないだろうが、そうした状況に追い込んできた極右政府と「手を切れ」と叫ぶしかないのが悔しい。

 小泉はよく知っている。何とか言ったらどうか。安倍を首相の座につけた小泉の責任は、極めて重い。

<謝罪して国交正常化を約束しないと前進無理>

 安倍は「条件なしで会いたい」とボールを投げたが、むろん、反応などない。

 当然であろう。安倍は人間として信頼できないと思い込んでいる。日本人でも安倍を信用しない国民は過半数いる。実際はもっとだろう。

 「こんな小僧を首相に祭り上げた清和会と自民党が悔しくてならない」とは覚醒した清和会OBの声である。

 手順として、まずは約束を破ったことに対する謝罪・反省が不可欠である。同時に国交回復に向けた交渉を直ちに開始することを条件にする。そうでないと、北朝鮮は腰を上げることなど出来ないだろう。


 食糧支援その他、人道的な支援は直ちに開始するのである。経済制裁など論外である。どれほど日本は、安倍の祖父の時代から、朝鮮をいたぶり続けてきたことか。


 ロシアへの経済支援計画で、北方4島はますます遠のいてしまった安倍外交だが、経済支援の優先される相手国は北朝鮮である。過去の歴史を消すことはできない日本である。

<トランプ頼みは日本外交の恥さらし>

 外交には誠意が基本だ。これが隣国に対して不十分である。そして歴史認識の共有が不可欠だ。

 日本国憲法は、トランプのような傲慢無礼な砲艦外交を否定している。いわんや獰猛な鷲に口添えしてもらう?論外だろう。

 戦後70余年、いまだ独立国の日本が自立できない、無様な姿を国際社会に発信する、安倍晋三・自公・日本会議政権でいいのか。


 本日からトランプを国賓として、贅を尽くした接待はゴルフとモンゴル相撲観戦というが、その見返りは、莫大な武器弾薬購入の押し付けだ。「車と農産物大規制は参院選後に約束させる」というのだから、極右首相の手口を評価できるだろうか。


 ワシントンのマスコミはトランプの日本での行動を監視しているが、日本のマスコミは宣伝一方でいいのか。


 トランプに被害者家族が直訴しても、らちはあかない。恥を知る日本人でありたいものだ。

2019年5月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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