2019年危機到来<本澤二郎の「日本の風景」(3382)

<自公維の金力戦に敗北したバラバラ野党の自業自得>

 正月以来、2019年危機の到来に警鐘乱打してきたのだが、結果はほぼ予測通りの参院選挙結果となってしまった。166億円の天皇継承費と100億円近いG20、オマケが韓国との対決による排外主義化が功を奏した極右勢力の莫大な金力戦に軍配が上がった。それは形だけの共闘戦略も、実態はバラバラ野党の党利党略選挙が、墓穴を掘ってしまったものである。


 自公維の改憲軍拡戦争勢力は、改憲に必要な3分の2議席に手の届く議席を確保、いよいよ2019年危機到来に、真っ当な国民と隣国の人々は、震え上がることになろう。それもこれも、自由と民主主義を貫徹しない新聞テレビの偉大な貢献を忘れてはならない。そのための5割に届かなかった低投票率が、改憲軍国派に莫大な塩を送ってしまった。



<大増税と年金危機を生かせなかった党利党略>

 増税選挙では、選挙には勝てない。10%消費税の大増税で、日本経済は底が抜けるわけだから、政府与党がこれで選挙戦を戦えることなど想定できなかった、が従来の選挙通の認識である。

 同じく年金生活を危機的状況に追い込んでいる現状を、有権者に納得させることは、これまたほぼ不可能である。


 野党が一本化して、100万人集会を敢行すれば、無党派の山を突き動かすことができたのだが、それを具体化できなかった党利党略のバラバラ野党に終始してしまった。

 加えて、1人区での野党共闘は、実態が伴っていなかった。複数区での共闘など彼らの眼中になかった。


 筆者は、昨日はいつもより早い9時過ぎに投票した。若者はいない。昼過ぎから、友人に誘われて清見台混声合唱団第16回定期演奏会に出かけた。音楽会無縁の人間なので、満足できるのか、怪しいものだった。

 予想が的中した。モーツァルトの宗教音楽だ。騒音でしかなかった。わかったことは、失礼ながら、歌を歌っている30人ほどの老壮男女は、それこそ持てる声を振り絞っている。つまりは歌い手にとって、最高のストレス解消策である。

 聞き手は美しい音楽を理解できるが、高級すぎる?曲は公害でしかない。聴衆と演奏者の乖離は甚だしい。日本の政治も同じではないか。

 友人に選挙のことを聞くと、普通の反応を示した。「家族に山本太郎のれいわに投票したい、というと、当選しない政党にいれてもだめだと止められてしまった。どこに入れていいやら全くわからない」と悲鳴を上げた。「是非ともれいわがいいよ」と推薦してあげた。投票したのかどうか?

 いえることは、これが庶民・大衆の政治意識なのだ。他方で「地元の議員は世話になったので」といって、やくざ代議士秘書だった市議の名前を挙げた。「やくざ関連はよくない」と言ってあげたが、悲しいかなやくざアレルギーがない。やくざが議員になってしまう土壌が存在する日本なのだ。レイプ文化の日本を象徴している。


 音楽会は君津市文化ホールで行われた。少し早めにつくと、展示会場で書家の米寿記念書展が開かれていて、来場者に「令和」を書かせていた。「令は命令、軍国主義の平和なのでNO」といって、素直に平和と書いた。記念に持ち帰った。まずまずの平和文字には満足した。


 言論が衰退すると、日本の民主主義が弱体化する。選挙結果はその通りとなってしまったため、政治や民主主義に無知な多くの日本人が、再び歴史の逆転に棹差していることが怖い。


<権力服従言論に眠る無党派の山>

 敗戦後の日本は、それ故に政治に活力が見られた。歴史を正当化する輩は、新聞で叩かれてしまう場面が多かった。いまその新聞と連携するテレビが、権力監視という大事な役割を喪失してしまっている。


 言論人のはずが、首相の官房機密費という血税に媚びへつらってしまっているのである。筆者の時代にはありえなかった事態である。権力に屈する言論は、もはやジャーナリズムではない。


 言論が腐敗すると、多くの国民は盲目の世界に追いやられてしまう。2019年危機は、そうして到来したものである。


 無念だが、ドイツはうらやましい。フランスやポーランド、イギリスなど欧州の国の人々も、ドイツ政治を監視してくれるため、日本のような事態は起きない。

日韓対決は、その逆の現象である。政府はそれを悪用して恥じない。


 朝鮮半島の人々の無念を押しつぶすことが、現在の日本の言論の主流となっている。3分の2議席に手が届く場所につけた安倍晋三と山口那津男と維新にとって、そして背後の1%財閥は笑いが止まらないだろう。極右団体の日本会議の次なる駒はどう動かすのか。

 2019年危機とは、無党派の山が動き出すときは、もう手遅れになるのかもしれないという危機である。東アジアも大変なことになろう。自衛隊のホルムズ海峡派兵もそこまで来ている。


 南沙への常時派兵も具体化するかもしれない。むろん、竹島にも。反対する国民には、特定秘密保護法と共謀罪が準備されている日本である。自公政府の偉大な実績が、ばく進するかもしれない。


 ああ日本、ああ東アジアよ!民意が反映されない選挙結果に「悪法も法なり」という言葉が脳裏に浮かんできた。

2019年7月22日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


日本も不正選挙疑惑が!<本澤二郎の「日本の風景」(3381)

<開票作業は「ムサシ」任せを排除、手作業で完ぺきを期せ!>

 2019年7月21日の参院選挙の結果次第で、日本は戦争する危険な国家へと急発進するかもしれない。韓国との対立さえも悪用している、極右政権に衝撃を受ける国民は多い。主権者の意思である選挙は、100%正確でなければならない。そのための投開票作業は、すべて人間任せ、手作業でなされる必要がある。民間の選挙屋「ムサシ」任せは論外である。日本の不正選挙は、国際的にみても巧妙かつ悪辣であろう。特に開票作業は手作業で、公正を期す2019年参院選にするしかない。


<すり替え可能な期日前投票による大量票>

 やはりというか、期日前投票が有権者の13・30%、1417万2236人に達したと政府は公表した。投票率が50%程度だと、期日前投票が、すべての選挙結果を決定しかねない。

 専門家の目には、不正の大きさを予感させるものである。これの管理保管がどうなのか。容易に投票用紙のすり替えが可能である。

 しかも、民間の選挙屋に投票用紙から保管まで任せているというのだから、不正選挙を推奨していると思われがちだろう。さらに選挙屋の株主が、官邸の主という疑惑も存在している。


<コンピューターの誤作動と意図的操作疑惑>

 コンピューターは完全ではない。誤作動は日常茶飯事である。100%の確率で、作動するわけではない。投票用紙のすべてを、正確に判断できるようなコンピューターなど存在しない。票の読み取り機は完全とは言えない。

 ましてやプロがソフトを意図的に操作可能というのだから、きわめて危険すぎる。モリカケTBS山口強姦魔事件など、不正が当たり前のように起きている政府の下では、余計に信用ができない。


 「ムサシ」は断固として排除すべきである。


<民間の選挙屋「ムサシ」を排除せよ!>

 民間の選挙屋の「ムサシ」という会社をご存知か。いまも知らない国民が多い。筆者もそうだったが、数年前、自民党本職員ー国会議員秘書から自ら選挙まで経験した人物に対して、選挙屋のことを尋ねたが、彼は知らなかった。


 むろん、この怪しげな会社に外資が投入されていることなど、想定外のことだった。筆者同様に、現在も手作業での開票作業が行われていると信じて疑わなかった。

 新聞もテレビも国会議員も蓋をかけてきた。野党議員も、である。

 民主政治の根幹である選挙は、民間の企業にすべて任せているというのは、全くもっておかしい。排除すべきである。

 

<新聞テレビNHKの「ムサシ」誘導報道は許されない!>

 しかも、重大なことは、この会社の票読みを、そっくり拝借して「当確」報道をする新聞テレビの存在である。こんなことが許されていいわけがないだろう。

 有権者は、民間のコンピューターによる投開票に対して、NOを突き付けるべきだ。手作業開票による結果を報道することが、言論の主権者への義務である。


 不正選挙の結果、戦争国家へと突き進む日本でいいわけがない。「ムサシ」をとことん監視するだけでは、不正をただすことはできない。何よりも手作業開票で、正確な主権者の意思を確認しなければならない。2019年危機を回避するために!

 友人が昨日、以下のYou Tubeを送信してきたので、貼り付けることにした。

2019年7月21日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

孫崎享氏「不正選挙の明白な証拠!選挙結果が操作 ... – YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=UyYUvydwjcE



3分の2攻防戦<本澤二郎の「日本の風景」(3380)

<低投票率だと自公優位。公明党全勝=改憲軍拡の2019年危機到来>

 なんとか投票率を上げたい、平和国民の悲願である。予想される低投票率だと政府与党が断然有利だ。公明党が従来通り善戦すると、3分の2議席確保で、確実に軍靴の音が聞こえてくる日本に逆戻りする。財閥・電通の悲願が実現しかねない。2019年危機が確実に到来することになる。アジアの不安定要因が、列島から再び、悪しき陽が昇ることになりうる。国民に覚悟を求める意思表示が2019・7・21である。

https://www.youtube.com/watch?v=qqHThvW6Lt8

<注目の選挙区は大東京の投票率>

 公明党の盛衰を占う選挙区は、大東京の投票率である。大量の無党派票を揺さぶるような事態は、残念ながら想定できない。同党にはプラスだ。


 政治不信の深刻化は、昔からで、現在も変わっていない。大小の政党が乱立していて、彼らには区別がつかない。政治によって、生活が変わるという現実さえ理解していない国民も少なくない。


 ズバリ3分の2の攻防戦は、アベ自民党の動向ではなくて、ひとえに公明党創価学会の手に握られているのだが、したがって信濃町の威力いかんに全てがかかっている。従来のような強力な集票マシーンとして成果を出すのか?それとも?


<野原善正VS山口那津男の決戦>

 東京選挙区の最大の注目点は、創価学会を名乗る野原善正と、公明党に蓋をかけた(公明党代表の)山口那津男の決戦である。


 結果次第では、政治史に足跡を残すかもしれない。3分の2攻防戦を占う一大勝負ともなるからだ。沖縄から飛び込んできた池田親衛隊候補の野原が、6年前の山本太郎の得票に創価学会票を上乗せするという大善戦で、当確に王手をかけるのか、それとも山口の「ニセモノ」批判に呑み込まれてしまうのか。

 選挙戦での街頭演説の様子からだと、予想外の善戦も期待される。


<ヨシマサ大善戦だと公明総崩れも>

 沖縄の三色旗、創価学会の象徴が、東京でも翻ることになると、池田親衛隊から「裏切り者」と断罪されている公明党創価学会執行部が総崩れという事態も起きる可能性を否定できない。


 日本国憲法を守ろうとする多数国民が、野原支持に回ると、歴史は大きく動くことになる。反対に信濃町善戦ともなれば、秋の臨時国会で改憲軍拡に向けた独裁政治の暴走で、先行き日本列島も朝鮮半島も大陸も、深刻な事態に巻き込まれるだろう。


 なぜならば、それがアベ政治の最終目標だからである。この6年有余の首相発言によって、それが強行されるだろう。


 いえることは、日本国民とアジア諸国民に、その影響は計り知れないほど大きい。日本財閥は目下、韓国の徴用工問題で過去を暴かれて最悪の事態を招来させているが、国内政治では、信濃町を集票マシーンとして完ぺきに操っているため、きわめて有利な地位を占めている。

 彼らの7・21への期待が広がっている。


 繰り返すと、野党バラバラの参院選挙戦で、政局を左右する唯一の緊張する選挙区は、東京選挙区定員6人の山口と野原の死闘の結果といえる。


 一強といわれる首相演説が、聴衆のヤジを恐れて、演説日程を事前に公表できないという隠密行動が話題になっているが、有権者の2割程度の支持でも、選挙制度の恩恵で、3分の2議席を確保する?

 どう考えても民主政治とは無縁であろう。

2019年7月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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