永田町VS霞が関<本澤二郎の「日本の風景」(3618)

<国民の期待を受けて稲田検察が心臓にドス突きつけた!>

 ともかく、この7年間の安倍と側近犯罪に対して、検察は手も足も出なかった。原因の多くは、永田町の安倍と菅の飼い猫のような法務官僚・黒川弘務の仕業であることが判明した。国民の怒りは、霞が関の法務検察に向けられてきて久しい。

 政治に中立という禁を破ってきた検察だったが、ついに正義派が反撃の機会を手にした。稲田検事総長らオール検察が、法務大臣でありながら、夫妻そろっての悪事を働いていた犯罪事実に立ち上がった。

 広島高検検事長が指揮する河井事件関係者の家宅捜索には、聖域の国会議員会館のそれには東京地検も動いた。最近は「新聞記者」という映画が人気というが、稲田検察が安倍の心臓にドスを突き付けたような場面は、めったに見聞することなど出来ないだろう。これもいい映画になろうか。


 霞が関がとうとう覚醒した証拠だと認識したい。


<鍵は安倍の1・5億円投入の河井夫妻支援捜査=安倍事件>

 それにしても、自民党参院候補に自民党本部が1・5億円も投入していた、などという事件は、前代未聞のことで、過去に存在しなかった。


 河井の参院選ライバルは、岸田文雄の宏池会の現職・溝手顕正だ。溝手つぶしは、飼い猫のように服従してきた岸田を、絞め殺そうというものだった。現に、岸田の自民党総裁の芽は無くなってしまったが、禅譲をちらつかせながらの岸田つぶしに、今更ながら国粋主義者の恐ろしい一面を露呈している。


 だが、1・5億円という巨額の選挙資金こそが、安倍の首を締め上げている。どういうことかというと、安倍は地元秘書を4人も河井選挙を手伝わせている。こんなことも前例がない。


 選挙になると、自民党は街頭での総理演説のために街宣車を動員するが、元自民党街宣車の宣伝隊長の経験者は、安倍秘書の4人の行動について次のように語る。「選挙区の企業を個別訪問する。総理の代理でまいりました。なにとぞ河井を頼みます、といって回る。総理の代理人の訪問に企業や団体幹部は、丁重に接待する。それ以上に河井選対は、彼らに最大級の礼もする。なにしろ1億5000万円ももらっているものだから、数百万円は配っている。ウグイス嬢の比ではない。これが発覚すれば、安倍は検察から事情聴取、その後は監獄入りで、祖父と同じ体験を強いられる可能性が出てきた」と今後の捜査の展開に注目している。

 こうした分析は、自民党の心臓を知らないと分からない。


<宏池会壊滅作戦と続く子飼いの違法定年延長で対抗>

 さればこそ、安倍は青くなって防御線を張ることになる。それが子飼いの黒川元法務事務次官で、現在の東京高検検事長を定年延長させたものだ。


 ところが、検察庁法は検事長の定年63歳との明文規定がある。したがって、定年の延長は同法違反である。検事であれば、誰でも知っている。その禁を破った。


 その担当が森雅子法相である。与党の女性議員には、けなすわけではないが、碌なものがいない。自立しない、ひたすら男首相にかしずく手合いが多すぎる。オウム事件死刑囚を執行した上川陽子がそうだった。しかも、森は会津の伊東正義を尊敬すると胸を張っていた。伊東は、知る人ぞ知る宏池会会長をした護憲リベラルの大御所・大平正芳元首相の盟友である。

 恥を知れといいたい。とっとと議員辞職、もう一度、司法試験を受けるべきだ。


<大義は稲田検察、松本朗をのぞく全ての検察、国民が支援している>

 安倍・国家主義政治に軸足を置いた、法務官僚の東京高検・黒川検事長に大義はない。主権者である国民は怒っている。

 稲田検察に大義がある。東芝病院の医療事故死事件を不起訴にした当時東京地検の松本朗を除く、多数の検事は、稲田検察を支持している。


<安倍事務所の4人の秘書の事情聴取いかんで心臓は止まる!>

 1・5億円を投入して、加えて4人の秘書を貼り付けるという、さしずめ安倍・自民党が総力を挙げたような河井案里違法選挙の全体像を、門外漢も理解できるだろう。

 これほどの策略強行も珍しい。そこに目下、不倫神職事件発覚で大混乱の神社本庁、公明党創価学会も加わったと見られている。永田町の悪党が総出で、岸田の宏池会壊滅作戦を断行したことに仰天するばかりである。


 安倍の4人の秘書の事情聴取に注目が集まっている。それいかんで心臓は止まるだろう。

2020年3月8日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

心和む親書が半島往来!<本澤二郎の「日本の風景」(3617)

<新型コロナウイルスが取り持つ南北和解の動きに期待>

 気まぐれに行動する米大統領のトランプを見限ったのかもしれない、北朝鮮の金正恩が、珍しく韓国大統領として内憂外患よろしく、悪戦苦闘している文在寅に心温まる親書を送ってきた。直ちに文在寅も返書を出した。朝鮮半島の心和む友情を印象付けている。


 新型コロナウイルスが取り持つ南北和解の深化と評価したい。


<大衆は愚にして愚なり>

 今朝ほど早めに車を出した。ゴミ袋が少なくなったので、スーパーとドラッグストア、それにコメルにも寄ってみたが在庫がなかった。そのさい、観察してみたのだが、マスクは当然のことながら、便所で使用する紙類の棚も空っぽだった。


 ここは首都圏とはいえ田舎町である。それでいて、このありさまだ。改めて「大衆は愚にして賢」ではない。愚にして愚なのだ。日本列島全体がそうであろうから、気が滅入るばかりである。


 他方で、朝鮮半島ではトップ同士の友情が開花してきている。南北の政治交流が、民間交流へと拡大すれば、半島の前途は明るくなる。


<金正恩親書を正視すれば、半島の前途に希望>

 現在、世界は大恐慌の嵐・パンデミック大不況へと突入している。ニューヨークや東京、ロンドン、フランクフルトの様相から推論できる。


 日本の大馬鹿らは、相変わらず五輪開催による国家威信と莫大な経済利権に取りつかれているが、アメリカは新型インフルエンザの猛威に加えて、新型コロナウイルスでパニックが起きている。

 民主党大統領候補選びで、リベラリストのウォーレンが、同じリベラリストのサンダースを支持すれば、アメリカは正常化するはずだったが。

 男女差別は許されないが、女性の政治家はいまだドイツで成功しているくらいである。日本の森雅子や稲田朋美などお話にならない。コロナが世界の経済と政治地図を変えてしまうだろう。


 混乱・混迷の中で、朝鮮半島はいい方向に変化していくと、韓国の4月選挙にもリベラル派が勝利することになろう。


<人間は困ったときに相手を支えられるか、で友情が生まれる>

 人間の真価は、相手が困ったとき、どれだけ誠意で支えられるか、この一点で友情は決まる。

 私事では、これまで二人の恩人がいた。平和軍縮派の巨頭・宇都宮徳馬さんである。筆者が自由人として自立する深刻な場面で、両腕で抱きかかえてくれた。憲法が否定している国家主義に抵抗するペンは、宇都宮遺言による。

 もう一人は、人権派弁護士の第一人者だった遠藤順子女史である。訪中歴100回は彼女のお陰だし、中国・河北省の見才溝小学校を希望小学校として再建したことも、女史の支援なくしてできなかったことだ。


 反対に、中国でなけなしの大金を詐取されたとき、北京の友好団体責任者は、協力してくれるどころか、軽くいなされた。門前払いだ。この時、筆者を理解してくれた中国外交部の長老の肖向前さんは、この世にいなかった。


 金正恩と文在寅の友情が、朝鮮半島を必ずや変えてゆくだろう。断言したい。大国に翻弄されない自立国家として成功を収めるに違いない。


 参考までにいうと、WHOに報告されている新型肺炎の数値は、真実に程遠いといっていい。日本のそれを、米CNNはまともな専門家の分析を、大きく報道している。


 平壌には、1993年に石井一団長が率いた、超党派の訪朝団に加わる幸運に恵まれ、一度だけ訪問した。平壌の美しさが忘れられない。金日成の「我々は地球と共に歩む」に希望を託したものだが、その時が2020年であってほしいものだ。

2020年3月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


韓国の新型コロナ感染者 322人増え6千人超=死者40人

金正恩氏が親書 韓国の新型コロナ克服を祈願=文大統領も返書


【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は5日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が親書のやり取りを行ったと明らかにした。金委員長は親書で、新型コロナウイルスや朝鮮半島情勢などについて言及した。

 青瓦台の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は記者会見で、「金委員長がきのう、文大統領に親書を送ってきた」として、「金委員長は新型コロナウイルスと戦っている国民に慰労の意を伝えた」と述べた。

 また、「必ず乗り越えられると信じている。南の同胞の大切な健康が守られることを願う」と言及したという。

 その上で、尹氏は「金委員長は文大統領の健康を懸念し、心でしか伝えられない状況を残念がる気持ちを表した。文大統領が新型コロナウイルスを必ず克服できるよう応援するとして、文大統領に対する変わらない友情と信頼を表した」と明らかにした。

 朝鮮半島を巡る情勢についても「率直な考えと立場」を表明したという。

 これに対し、文大統領は5日、金委員長に謝意を盛り込んだ親書を送ったという。

 ただ、尹氏は南北首脳の親書の具体的な内容に関し「詳細を明かすことは外交上適切ではない」と述べるにとどめた。

 南北首脳による親書のやり取りは今年に入って初めて。金委員長は昨年10月30日、文大統領の母の死去を受けて弔意を伝え、文大統領は同年11月、韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議の前に金委員長を同会議に招待する親書を送っていた。

 南北関係を巡っては北朝鮮が今月2日に飛翔(ひしょう)体を発射したことに韓国政府が遺憾を表明。これに対し金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長が談話を通じて青瓦台を強く非難した。

 文大統領は今年初めから朝鮮半島の平和プロセスの進展に向けた南北協力事業を推進する考えを示しており、親書のやり取りを機に南北対話の再開など南北協力の糸口が開かれるか注目される。(聯合ニュース)


安倍・緊急事態宣言の罠<本澤二郎の「日本の風景」(3616)

<国権の最高機関を無視する官邸独裁の愚>

 戦争三法に輪をかけた安倍・国家主義の野望が、おろかな野党を巻き込んで実現する、と報じられている緊急事態宣言。巨大な落とし穴に気づこうとしない立憲民主党に猛省を求めたい。問題の根源は、国権の最高機関である議会・国会を無視した悪法を、たとえコロナ対策といえども許してはならない。


2年で日本列島は完全に窒息死する姑息なヒトラー的独裁法>

 日本国憲法違反である。緊急事態といえども、国民の代表である国会を無視しての首相宣言は、三権分立上も許容できない。


 しかも、2年も人々の人権、企業活動、言論活動を封じ込められかねないのだから、とうてい主権者は賛成できない。与野党に強く求めたい。悪法を阻止せよ、である。


 まさにヒトラーの手法を、コロナ対策に絡めて、与野党から国民まで丸め込んで、強行しようという暴政に対して、これの阻止に立ち上がる義務が、憲法上求められている。


<立憲の安住・国対は自民の森山・国対に懐柔されてしまった!>

 悲しい事態が、野党の一角で表面化している。第一党の立憲民主党だ。


 「立憲の国対委員長の安住がおかしな行動をしている」「またまた自民の森山に懐柔されてしまった。いまもNHKの尻尾を引きずってるのさ」


 安倍晋三は転んでもタダでは起きない。すでに緊急事態宣言の法律は存在している。それなのに、慌てて改正案を強行する構えだ。それにいち早く立憲の怪しい動きである。安倍の緊急事態宣言に「賛同」している。


 立ち止まって考えなくても、おかしいし、安住は怪しい。安倍に塩を送っている。国民に対する裏切り行為である。代表の枝野はどうか。


 それにしても歴史を知る者には、昨今の立憲民主党は、悪い時の社会党を思い出してしまう。ネズミを捕らない猫である。


<政府与党に塩を送る社会党時代の裏切り国対に成り下がったか>

 この男を知らないが、怪しい政治屋の一人である。

 安倍の仕掛けた罠にかかって、満足しているというのだから、政治家ではない。平和を愛する国民を裏切っている。信用できない。


 55年体制下の社会党は、それなりに国民政党として民意をくみ取って、平和主義を貫いた。当時の支援勢力の労働組合の総評もしっかりしていた。労働貴族化している、今の連合とは異質だった。目下の連合の中で、まともな平和労組は、権力に屈しなかった松崎明が率いたJR総連くらいであろう。


 確かに総評時代の社会党でも、自民国対に懐柔された悪しき国対委員長がいた。よく国民を裏切ったものだが、今の立憲の安住・国対がそっくりなのだ。こんな政党では、野党の一本化は無理かもしれない。



<断固阻止、桜重大事件関係者の国会証人に徹せよ!>

 安倍の狙いは、わかりきっている。

 新型コロナウイルス対策にかこつけて、アベ独裁が虎視眈々と狙ってきた9条解体と緊急事態条項を、平和憲法に押し込む一里塚にしようとしている。


 桜重大事件に蓋をかけるだけでなく、野党を巻き込むことによる内閣支持率上昇、と野党分断など、一石二鳥ところか、三鳥、四鳥作戦である。


 今の日本は地獄の三丁目といえる政治経済といえよう。再生の唯一の手段は、国粋主義者を退陣させることに尽きる。したがって、桜重大事件の関係者を国会に招致して、真実を吐露してもらうことである。


<現行法適用が筋だ!安倍狙いは憲法に9条改悪+緊急事態条項導入>

 すでに、新型インフルエンザ等特別措置法が存在している。これを適用すれば、すべてが可能である。この日のために「インフルエンザ等」としている。法律上は問題などない。完ぺきな感染症対策法である。

 ことさらコロナウイルスと明記する必要などない。緊急事態宣言もできる。


 どうして活用しなかったか。しなかったことで、すでに存在している緊急事態宣言に、屋上屋を重ね、2年もの長期間、可能にする条項を追加する。2年の間に、日本を戦争国家体制どころか、戦争さえ起こしかねない。むろん、憲法破壊を完ぺきに実現する。これを杞憂といえるか。


<戦争嫌いは自衛隊員含めて反対せよ>

 財閥1%はともかく、99%の国民は戦争反対である。

 非戦・反戦の9条改悪に反対である。三菱の代理人の野望に屈っしてはならない。自民党や公明党・維新の子弟は、人殺しの戦争に飛び出すのであろうか。無理だろう。自衛隊員も同じである。


 議会に問う!今回の安倍・緊急事態宣言に隠された恐ろしい意図を、徹底追及して、安倍独裁のこれ以上の暴政を止めさせる責任がある。

 新聞テレビも、である。


 国民の誰もかれもが、街頭に出る深刻重大な場面であろう。

2020年3月6日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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