国際的お芝居<本澤二郎の「日本の風景」(4350)

<2022・2・10の気象庁予報=米ロ原油・ガス大幅値上げ作戦成功>

 数日前から新聞テレビで「10日は朝から大雪警報が」と流すものだから、覚悟して前日に食料の買い込みやら、大雨にも備えて雨どい周辺に桶を用意したりと、万全の態勢で迎えた。だが、朝の午前7時過ぎから8時にかけて、そんなに寒くない。むろん、雨も雪も降っていない。


 木更津周辺は、気象庁の予報が少し外れたことになる。予報は予報に過ぎない。目下、最大の問題は、円安による物価高と欧米の金利高、それに原油・天然ガスの大幅値上げ。対して世界一の高給取りの政治屋・官僚らは、改憲軍拡論争に明け暮れている。他方、ウクライナ問題にかこつけて、アメリカとロシアは、原油・天然ガスなどエネルギー暴騰でうれしい悲鳴を上げている。


<笑いが止まらないバイデンとプーチン>

 本当かどうか不明だが、ロシア軍が10万の兵士をウクライナ国境に配備したという。その前提で、米ホワイトハウスは戦争の危機を煽ってきた。現実味を出すためか、3000人の米兵をウクライナの隣国・ポーランドに送り込んだ。


 待っていたとばかりにフランスのマクロンが、大統領再選をかけてモスクワに乗り込んだ。ウクライナにも。ドイツの新首相は、ホワイトハウスに飛んだ。英国のジョンソンは、官邸での宴会が露見して、与野党から退陣を迫られて、バイデンとプーチンの大掛かりなお芝居に出番をつくれない。


 韓国経済にも劣るロシアも、原油・ガスの輸出大国ゆえに元気が出てきている。今年の中間選挙で厳しいバイデンも、原油輸出世界一だから、ウケに行っている。バイデンとプーチンのお芝居は、どうも臭い。


 戦争必至論は、第三国の日本のメディアも、煽りまくっている。さめた目で眺めると、国際報道を素直には、受け取れそうもない。いわんや台湾有事などあろうはずがない。右翼メディアに浮かれる事勿れだ。


<ファイザーなどワクチン会社もぼろ儲け>

 昨夜のYoutubeで元厚労省高官が、コロナ・ワクチン大騒動に関連して「おかしい」と連発していた。大いに合点した。


 「コロナだ、ワクチンだと大騒ぎしていたら、インフルエンザが全く聞こえなくなってしまった。どういうことか、怪しい」と指摘した。「ワクチン専門の業界とは別の業者が、数年はかかるワクチンをたちまち作った。1回打ったら終わりかと思っていると、2回だ、3回だと大騒ぎしている。どこかおかしい」とも。


 何かがありそうだ、と誰もが思う。それを政府・自治体・新聞テレビが打て打てと叫んでばかりいる。


 ここにきてワクチン企業のファイザーが、すごい利益を上げていたと公表された。当たり前なのだが、膨大な利益である。


<コロナ・ワクチン注射でコロナ蔓延の奇々怪々=何か仕掛けが?>

 2019年暮れに武漢ウイルスと公表されたコロナが、その後に変異・変異といって現在はオミクロン。コロナのワクチンが、待っていたとばかりに登場すると、アフリカを除く世界各国でコロナ・コロナである。コロナ・ワクチンに比例して、コロナ蔓延。ワクチン業界は大儲け、ウケに入っている。


 仕掛けはないだろうか?無論、三密を徹底すれば、感染はしない。感染しても、適切な対応が出来れば、まず健康人なら死ぬことはない。

 人口削減の秘策でもあるのだろうか、と思いたくもなる。


 本日は、原稿の途中、友人からの長電話が飛び込んできた。「おめでとう」にうれしくなった。宇都宮徳馬さんの「人間、50歳や60歳は鼻たれ小僧。人間らしい人間は真っ八十」を思い出した。あと20年の人生をいかに生きるか、である。もう正午を過ぎたが、外は小雨がぱらついて、大雨も雪もない。

2022年2月10日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

深刻!甲状腺がんフクシマ<本澤二郎の「日本の風景」(4349)

<原子力ムラに懐柔されている内閣・議会・霞が関・福島県・医師会など>

 311の巨大地震による東電原発崩壊によって、膨大な放射能放出と大量の放射能汚染水、そして不完全除染と、何よりも200万県民の、厳しすぎる健康被害について、政府も福島県も「問題はない」とシラを切ってきたことを、ここへきて初めて気づかされた。そのはずだ。原子力ムラから派遣された人物が福島県知事というから、もうこのことだけで、フクシマの現状の危うさを印象付けて余りあろう。


<首相経験者の決起でフクシマの現状露呈、国民は真っ青!>

 しかも、原子力ムラ派遣の知事を、野党も一緒に支持しているという、いわば福島県は戦前の翼賛議会が定着している。この事実を日本国民は知らない。凡人ジャーナリストも、最近、知ったばかりである。日本の議会・与野党の腐敗堕落と言論の倫理放棄は、極まっている。莫大な復興資金に群がるアリの群れなのか。


 5人の首相経験者が、見事に暴いてくれたことに、反骨の言論人として感謝したい。10年後という遅れ過ぎの対応だが、それでもフクシマの悲劇の一部を、国際社会(欧州委員会)に書簡を送った途端、判明したのだ。何となんと、当たり前の書簡内容に、岸田内閣から与野党議員までが、とりわけ腐敗の極みとでもいうべきか、野党を代表する立憲民主党までがケチをつけたのだ。

 さらに、放射能被害を受けている福島県知事が、追い打ちをかけた。「何もない」と。これには開いた口が閉まらない、正に驚くべき日本政治の現状である。国民の命と健康に対して、日本政府と福島県が蓋をかけていたことが、くっきりと見えてきたのだ。


 悪魔・原子力ムラに睥睨される、国と地方自治体に反吐が出る。人間一人の命は地球よりも重い、という政治のルールなど放り投げている日本の政治に仰天するばかりだ。棄民は本当のことなのだ。


<300人もの甲状腺がんの若者=6人が法廷闘争=恐怖のフクシマ>

 小泉純一郎・菅直人・村山富市・細川護熙・鳩山由紀夫の5人の決起は遅すぎたが、それでも価値ある行動である。フクシマの現実を、国際社会と日本社会に一石を投じたのである。


 しかも、原子力ムラからの闇資金で政治活動をしている野田佳彦をあぶりだしている。安倍晋三・菅義偉は確信犯だ。岸田文雄もその仲間であることを、今回露呈した。現役政治家でありながら、反原発を貫く菅は立派だ。この中には森喜朗の姿など、むろん見えない。福田康夫もいない。赳夫の息子なのだ。


 読売GとフジサンケイGの宣伝突出も際立っている。偏狭なナショナリストに塩を送る言論界にも、ひたすらあきれるばかりだ。ジャーナリズムを放棄してしまっている。価値などあろうはずがない。


 甘すぎる健康診断によっても、300人近い若者が甲状腺がんで泣いている。311がなければ、健康的に未来を生きられる若者が、いま悲劇的な運命のレールに無理やり乗せられて、泣いているのである。

 このうちの6人の若者が、必死の力を振り絞って立ち上がった。10数人の善良な弁護団も編成された。これはすごい。初めて原告の声を聞いた。

 「甲状腺がんの手術をしたとき、医師から放射能と関係がない、といわれて驚いた。今のフクシマでは、健康のことを口に出せない。怖いんです。この10年間は、恐怖でした。差別も受けた。300人の仲間は声を出したくても、出せないのです」と。


OUR PLANET TV (Youtube)が勇気ある詳細報道>

 被ばくジャーナリストに連絡して、フクシマの健康被害のことを聞いてみた。即座にYoutubeの「OUR PLANET TV」のことを知らせてくれた。

 健康被害者の会の代表は、直ちに行動を起こしていた。福島県知事に抗議の文書を作成、県庁に押しかけたが、悪徳原子力ムラの知事は逃げてしまっていた。

 法廷闘争に向けた弁護団の記者会見と、原告の辛い生々しい声を聞くことが出来る。このYoutubeは「政府と企業から献金は受けない」と。立派なYoutubeの存在にも感謝したい。

2022年2月9日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(フジ)小泉純一郎、菅直人両氏ら5人の首相経験者が先月、東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県内の多くの子供たちが甲状腺がんに苦しんでいるという書簡をEU(欧州連合)欧州委員会に送った問題で、新たな展開だ。山口壮環境相と福島県の内堀雅雄知事は今月初め、元首相5人に「誤った情報」などとして抗議文書をそれぞれ出していたが、5人は「脱原発」運動に取り組む市民団体を通じ、逆抗議と質問状を送り付けていた。

原子力ムラを追撃<本澤二郎の「日本の風景」(4348)

<もんじゅ西村成生謀殺事件に未亡人・トシ子さん必死の東京高裁控訴>

 昨日、市民運動家・Nさんの郵便が届いた。原子力ムラが関与したとみられる東電渡辺泰子さん謀殺事件と、続くもんじゅ西村成生謀殺事件。後者は未亡人の法廷闘争が今も続いている。東京地裁での当局による引き延ばし戦術と、長期間にわたる旧動燃の蓋掛け戦術に対抗して20年。法廷は典型的ともいえるヒラメ判事の結論は、棄却(2021・9・30)という非情なものだった。


 担当した判事を明記すべきだろう。被害者は遺品の返還を求めている、ただそれだけのことに20年かける人生に声も出ない。謀殺当局は、時間をかけて世間から事件を忘却させ、その後に棄却。しかし、夫の無念を晴らそうと命がけの闘いは続く。原子力ムラの岩盤に言葉も出ない。涙があふれ出るような決死の未亡人・トシ子さんの闘いは、これからも東京高裁で続くことになる。  


<日程決まらず!2月某日に支援団イライラ=判事は犬か畜生か>

 もう一審を終えて5か月近くなる。それでいて、高裁は日程すら決めない。ときあたかも、日本原子力開発機構は、米エネルギー省とMicrosoft創業者のビルゲイツの会社に対して、もんじゅナトリウム大事故のデータを提供するという、野蛮すぎる新たな挑戦に突っ込む。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=471431834425003&id=100046745703009&sfnsn=mo 

 コロナのワクチン開発で、法外な暴利を得ている、野心家のビルゲイツにぶら下がる旧動燃の現在である。しかし、夫を奪われた西村トシ子さんの怒りの闘いは止まらない。支援を惜しまない反原発派の人たちの存在に、繰り返し敬意を表したい。

 本来、刑事事件として正義の検察が、原子力ムラに一撃を加える場面ではないか。なぜ刑事告訴しないのか。この点が理解できない。


<20余年かけた東京地裁でも遺品返還を認めない国策法廷!>

 まことにふざけ切った法廷である。遺族が殺害された夫の遺品を請求している民事裁判である。さっさと旧動燃に遺品を返還の判決を出せば、1日でケリのつく法廷のはずだ。それが20年!

 なぜ抵抗するのか。分かりきっている。返還すれば謀殺判明の証拠だからだ。即刑事告訴される。菅内閣の経産相だった梶山は、内情を知っている。法廷で真実を明かせ、といいたい。

 原子力ムラの犯罪は国家犯罪である。経産省や文科省にも事情は知れ渡っている。彼らを法廷に呼ぼう、議会は証人喚問しよう。なにか不都合があるか。


<「8階から転落自殺」(警視庁)は旧動燃・日本原子力開発機構の陰謀>

 原子力ムラ陰謀の最たる点は、被害者がホテルの8階から飛び降り自殺を図ったものと認定した警視庁に非がある。正義の鑑識が為されれば、それが飛び下り自殺か、別の場所での殺害かを特定できる。しかし、一方的に「自殺」と決めつけて、新聞発表した。


 原子力ムラの陰謀の原点は、ここにあるだろう。遺族は法医学者の鑑定書を提出している。飛び降り自殺ではない、のだ。第一、本人に自殺の動機が全くない。ナトリウム漏れの情報を集めている担当者に過ぎなかった。


<遺書作成の万年筆を隠ぺいしたままの原子力ムラ>

 したがって、本人が書いたという遺書も筆跡鑑定と内容の中身にも、不可解な点が少なくない。其の点も法廷に証拠を提出してきたのだが、裁判所も「自殺ありき」を前提で、訴えを棄却した。第一審の判事を弾劾裁判にかける場面であろう。自民党、ないしは自公政権に阻まれているため、それが出来ないのが悔しい限りだ。


 遺族は遺書を書いた本人の万年筆を返還せよ、と請求しているが、それも突っぱねる旧動燃・原子力ムラの横暴さに屈するヒラメ判事の顔が見たい。


<生きる権利を奪われた成生さん、知る権利のトシ子さん=日本の人権の正体に他国を非難する資格なし>

 もんじゅナトリウム漏れの大事故は、奇しくも戦後50年の1995年12月8日、当時の筆者は日中友好活動に汗をかいていた。翌年の1月13日、警視庁と動燃は、西村さんが「8階から飛び降り自殺」と記者発表。西村裁判の弁護団は「警察・科技庁・動燃による偽装工作事件」と判断して対抗。

 この前後、科技庁長官をした田中真紀子証言を求めたい。報告を受けているだろう。官房長官の梶山静六と、菅内閣で経産大臣をした倅も、である。西村さんは、梶山の選挙運動にもカネと票で奔走していた。

 動燃は直ちに故人の机など封印、証拠の隠滅に狂奔する。2015年11月29日、警視庁中央署捜査担当の荒井泰雄急逝、2016年10月12日捜査員証言で「ホテル内実況見分せず、遺体の深部体温測定せず」など判明。

http://www.labornetjp.org/news/2015/1209shasin 

 トシ子さんは「故人は生きる権利・遺族は知る権利」を奪われたと法廷証言、波紋を広げている。日本の人権は、他国を非難する資格などない。

2022年2月8日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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