2019年危機(11)野党壊滅の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(3278)

<北海道知事選大敗の衝撃>

 201947日投開票の統一地方選最大の注目選挙区は、野党と与党が真正面から対決した北海道知事選。結果は自公の与党が圧勝、立憲民主党・国民民主党・共産党・社民党・自由党の野党候補を弾き飛ばしてしまった。これの衝撃は大きい。7月の衆参同日選へと波及すると、野党は壊滅的打撃を受けるだろう。その可能性を否定できない。野党壊滅の恐怖である。今の野党だと、党利党略レベルの戦術では、北海道の結果が、国政レベルでも表面化、日本は危機的な事態に追い込まれる。

<革新の土地柄で野党結束に失敗>

 北海道は、アイヌ民族の地である。彼らを排除した天皇制の明治政府が、現在の北海道を形成した。有名な札幌のススキノは、安倍晋三にとってなじみの場所である。

 石炭の採掘が盛んで、そこへと労働者が殺到、戦後は労働組合が活発に活動する北海道となった。本来は革新の地であった。55年体制の自社時代では、北海道は社会党の地盤としても知られた。そこで野党は惨敗した。162万と96万の大差である。

<野党の実力を暴露=同日選でも?>

 「野党候補は手あかのついていた人物。勝ち目はなかった」との指摘もあるが、それにしても負けっぷりが大きい。元小沢一郎秘書である。小沢は沖縄の知事選に勝利して「北海道でも」と計算したのであろうが、有権者の目は厳しかった。

 敗因は野党の結束力が問われている。党利党略というおぞましい野心から、いまだ野党は抜け切れてはいない。このまま夏の国政選挙を迎えると、間違いなく自公与党は、3分の2議席を確保するだろう。

 野党は壊滅的打撃を受けて、立ち直ることができなくなろう。政党としての存在を失いかねなくなろう。これは冗談ではない。

<自公は軍資金が腐るほど>

 夏の衆参同時選挙は、日本の前途を占うもので、戦後最も厳しくも大事な選挙となる。主役が極右の安倍・日本会議だからである。

 そこでは乾坤一擲の勝負が待ち構えているが、そうした認識を野党は不足している。選挙の勝敗は、軍資金で決まる。

 安倍・日本会議のそれは腐るほどある。東京五輪利権・皇位継承人気を計算に入れて、というよりも、2019年決戦に向けた布陣を敷いてきたものである。

 これに対抗するためには、三国志の諸葛孔明のような軍師が必要だが、いまの野党に一人もいない。

<帆船・日本丸の沈没の恐怖>

 何度でも繰り返す価値がある。日本の戦後は、船に例えると、軍艦や空母ではない。戦争する船ではない。海賊船であろうはずもない。

 日本丸は帆船である。風力や太陽、波などの自然のエネルギーで航海する帆船である。一見してひ弱そうだが、実際はこれほど強力で、安全な船はない。帆船に襲い掛かる軍艦があるだろうか。

 中世ではない。21世紀の世界である。核を保有する国は少なくない。武器として無用である。第一危険極まりない。

 だが、安倍・日本会議は、そこへと突っ込んでいる。すでに空母「出雲」を発進させて、帆船を軍艦に大改造している。これこそが2019年危機なのである。戦前の日本へと引きずり込もうとしている。


 帆船・日本丸が沈没しようとしている。


 今回の地方選で話題となったのは、打撃を受けたのは小沢だけではない。麻生は支援した知事候補が100万もの大差をつけられた。二階は大阪で惨敗、足元で側近の県議を失った。共産党候補に敗れた。自民党も公明党も強くないが、それでも野党は壊滅する。そのことを裏打ちしてくれたことに、国民は気づく必要があろう。

201948日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2019年危機(10)狼社会<本澤二郎の「日本の風景」(3277)

<在日中国人のパワーと助け合い>

 昨日のことである。中国人の建築屋が1日前に現場を見て「やれる」と判断、5人の労働者を連れてきて、我が家の大木を安く伐採してくれることになった。年金生活者にとって、願ってもないことなので、同意して任せることにした。ただし、一つの懸念は、彼らは伐採業者ではない。器具がない。万一の事故を心配した。


 8時半に大型の非工事用の車2台で東京から来てくれたが、やはり無理だった。挑戦・スピード・安さでもって、日本社会で成功を収めてきたのであろう彼らは、すぐに帰らなかった。それ以外の樹木を伐採すると、挨拶もせずに、妻が用意した豪勢な食事もしないで帰ってしまった。


 彼らが引き上げた後に積み上げられた伐採木は、山のように積まれていた。父が将来のために植えてくれた杉以外の樹木も切り倒され、息子の心は痛む。ただ、彼らはできることを、一銭も取らずに、風のように姿を消した。これぞ昔の「助け合い」の精神である。


 住宅を建てる時などは、周囲の人たちが無報酬で、こぞって協力した。この美しい精神を、19歳で来日、苦労と努力で、今では年商2億円、息子をスイスに留学させている42歳の建築屋が実践、人々に喜ばれている。困っている人がいれば、遠慮なく助けるのである。彼の名前も知らない。

<中国本土は人心の乱れ>

 中国本土で、このような素晴らしい業者を探すことは不可能である。

 数年前の体験だが、汚染空気の北京を逃れようと、山東省龍口に移転しようと考えた。虎の子の5万元を手付け金として、建設会社に支払った後、そこが期待に反する場所であること、建設会社が問題会社とわかり、キャンセルしようとしたが、人手に渡った金は戻らない中国なのだ。

 裁判すると、日本でもそうだが、弁護士に騙される。友人に助けを求めたが、心底支援してくれる中国人はいない。中日友好協会に相談を持ち掛けると、なんと門前払いである。


 この場面で、人間を信じられなくなってしまった。一部の中国人にとって、5万元ははした金に違いないが、収入のないものには、まさに大金この上ない。中国社会は腐ってしまったが、在日の中国人は「助け合いビジネス」で成果を上げていたのである。

 彼らにどう感謝の意を表していいのか、思案中である。年金生活者は、彼らに注文するといい。

<不況下に暴利の日本人業者>

 なぜ中国人に樹木の伐採を依頼したかというと、日本人も今はいい加減である。不況が災いしているため、仕事が入ると、法外な金を要求する。参考までに、最近、我が家の一部屋根の清掃と雨どいの交換に、なんと30万円かかったことを、中国人は仰天して、樹木の伐採を中国人の友人に依頼したものである。期待外れに終わったが、それでも助け合いの精神を発揮して、日本人ジャーナリストを感動させてくれた。

<無気力と守銭奴と泥棒弁護士と>

 2019年危機には、無気力な人間の存在がある。特定秘密保護法や共謀罪が災いして、新聞テレビが委縮、反骨精神を喪失してしまっている。本日、投開票の41道府県議選で、実に612人が無投票当選、この割合は26・9%。

 他方、日本政府は自らの失政をよそに「G20を日本が主導、世界景気減速を打開する」と新聞に大嘘を合唱させている。

 ゴーン事件では、守銭奴とそこにへばりつく弁護士と国策捜査を派手に報じるマスコミである。筆者は東芝事件に関して、弁護士に依頼して損失を出してしまった。弁護士も無気力だ。友人は「泥棒弁護士」と断罪している。

 2019年危機の土壌・土台が壊れている。

<年金生活者は中国人に声をかけ、頼め>

 このような場面で年金生活者の自己防衛は、家の修理などは中国人に声をかけるといい。彼らのネットワークはすごい。建築に限らない。

 何でも屋がいっぱい存在するようだ。なにかを手掛ける場合、一度は声をかけるといい。相談する価値がある。早い・安い・親切・サービス助け合い精神を期待できる。


 「木更津レイプ殺人事件」の美人栄養士のKT子さんは、本物の狼やくざ浜名に食い殺されてしまった。狼社会を無事に生き抜くことは至難である。かつて永田町を大手を振って歩いてきた人物でさえ、いま千葉県警と千葉県公安委員会と真正面から対決している。

 筆者は、ライブドアによってブログをつぶされてしまった。狼は至る所にいる。


 日本人ビジネスマンや大工などの建築業者は、助け合いの精神を喪失してしまっている。利己主義がこの国の危機を増大させている。

201947日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2019年危機(9)異臭放つ国・地方組織<本澤二郎の「日本の風景」(3276)

<千葉県公安委員会のお粗末>

 徳洲会医療事故についての千葉県警と四街道署の、いい加減すぎる病院に寄り添う捜査打ち切りに対して、遺族は千葉県公安委員会に抗議の申し立てをしたが、平成3143日付でたった一枚の用紙「苦情申し出に対する調査結果について(通知)」を郵送してきた。


 内容は「平成30年11月2日付で当委員会受理したあなたからの苦情につきましては、四街道警察署では、事件性が認められないと判断したもので、同署及び警察本部における一連の対応についても、問題は認められないことを確認しました」という門前払いのようなお粗末なものだった。

 よほどのことでない限り、公安委員会への申し立てなどない。国家公安委員長秘書官も首をひねる県警捜査打ち切りだったが、千葉県公安委員会は、県警の監視役どころか、警察の「隠れ蓑」でしかなかった。


 国の機構も腐っている。地方の機構・組織も腐りきっている。正義にふたをかける、異臭を放つ腐敗の組織そのものである。日本の危機は、官僚から地方の役所まで腐臭に満ちている、と断罪できるかもしれない。組織人間が腐っている。国民の思いを、真摯に受け止めようという姿勢が見られない。

<徳洲会医療事故捜査を追認するだけ>

 徳洲会と警察の関係は、すでに判明している。そこにはTBS強姦魔事件で大活躍して、大出世した中村格も登場する?森田とかいうタレントのような知事選を徳洲会が応援したという重大な疑惑がある。さらには千葉県議の中には、徳洲会の子分のような県議がいることも発覚している。


 これら邪悪な分子が、千葉県警の早川とかいう本部長に圧力をかけてきた可能性を否定できない。

 それは病院側の言い分を是とした、捜査打ち切りが裏付けている。もしも、そうだとすると、もはや国どころか地方・千葉県の県民に奉仕する警察でも公安委員会でもない。税金泥棒の汚名を切ることになるだろう。

<遺族が再抗議の申し立て>

 罪のあるものを見逃す県警と公安委員会は、小沢事件の東京地検や検察審査会を連想させる。我が家の息子の命を奪った東芝病院(大井町)に対する東京地検と検察審査会レベルだ。東芝病院の関係者は、どこへ行っても息子の命を奪ったことで、安息の地はないだろう。反省と謝罪は人間の道・人道である。治安の警察がこれでは、国も地方も乱れるであろう。2019年危機は、人々の安寧をつかさどる大事な組織・機構での腐敗が、カビのようにはびこってきていることを、人々に知らせていまいか。


 遺族の清和会OBの中原義正は、相手が誰であろうとも、おかしな行動に対して、異議を申し立てる。それが主権者の義務だからである。無気力な多くの国民とは違う。福田武夫の薫陶が今も生きている。


 余談だが、筆者は平和軍縮派の宇都宮徳馬が今も耳元で「権力に屈するジャーナリストは人間失格」とささやいてくれている。

 中原は4月5日に千葉県公安委員会に再抗議の申し立て文書を作成して、同委員会に送り付けた。

 「警察への不信・疑義に応えていない。問答無用という態度は許されない」「公安委員会の通知は、乱暴である。民主的・客観的な第三者的機関の立場を放棄したものだ」などと指摘した後、具体的な警察の対応を改めて暴露した。

<改めて千葉県警捜査の出鱈目、拙劣さ列挙>

 1、捜査には複数であたることを原則としている。一人では公正を維持できない。それなのに四街道署は山田警部補のみ。おかしい。

 2、急死の場合、病院は警察に通報する義務(医師法21条)があるが、それをしなかった。

 3、カルテは担当医が24時間以内に、詳細に診療内容を記載する義務(医師法24条)がある。それについて病院は、平成30年6月2日酒井病院長・大島元病院長・荒木事務部長が中原との面談の席で、カルテ記載の不十分さを認めていた。カルテも疑義がある。

 4、電子カルテ虚偽記載(刑法161条)。カルテによると、急死当日午前11時42分38秒石丸当直医がカルテのキーボードを叩いている。他方、佐野看護師はその2分後にニート(縫合)と記載。これは物理的に不可能で、明らかに虚偽記載である。

 5、防犯カメラの加工疑惑。急死日時の4月29日午前5時から午後1時の間に、防犯カメラに映るべき人物が映っていない。加工した映像で、信用できない。防犯カメラは加工することで、ごまかすことができる。彼はその方面の会社の顧問なのだ。病院による加工カメラを信じ込む警察官。お笑いであろう。

<徳洲会元病院長・前田清貴氏の指摘>

 医療事故に無知な警察官を相手にしていても仕方ない。ここは専門家に登場してもらおう。徳洲会の元院長である。前田清貴氏は千葉徳洲会病院長・千葉西病院長で現在、佐倉中央病院理事長。

 「土曜日の午前中には、担当の非常勤医師一人ではなく、専門医が何人もいたはず。事故の2時間前の7時に俵屋という医師が「異常なし」と診断していたのだから、まずこの医師が駆け付けなかったのか。なぜ救命機器が完備しているICUに入れなかったのか、1500mlの吐血に対して、なぜ輸血をしなかったのか、血圧が低いのに、なぜ昇圧剤を使わなかったのか」など専門医の指摘は、明らかな医療事故、深刻な医療過誤であることを証明している。

<人命軽視の2019年危機>

 中原の具体的な警察とのやり取りも列挙しているが、残念ながら読み取れないので省く。徳洲会病院の内情を知る前田専門医の指摘は素人でも頷くことことができる。

 徳洲会病院に寄り添う千葉県警・四街道署とそれを擁護するだけの公安委員会の、人命軽視の捜査に限りなく疑問符が付くだろう。2019年危機には、多発する医療事故と人命軽視の捜査機関という現実がある。

 日本人は安心して病院に飛び込めない。「明日は我が身」なのだ。病気にならない養生医療に目を向けなければならない。

47日は最愛の息子の命日>

 明日は47日だ。最愛の息子の命日である。大井町の東芝経営の東芝病院の桜が散っていた。誤嚥性肺炎で緊急入院した正文は、数時間後に息絶えた。カルテは、実に1時間40分、看護師は正文の喉にたまったタンを吸引しなかった。

 息ができなくなって、もだえ苦しむ姿が今も脳裏から離れない。原因は看護師も担当医も、反省も謝罪もしない。それゆえである。これがどのような仕打ちなのか、医師も看護師もそっぽを向いているが、被害者の怨念は永遠である。

 庭の桜の枝を切り取って、台所の卓のコップにさした桜は、数日前から満開だ。明日47日には散り始める。胸が詰まる。それもこれも、人間の道を歩こうとしない東芝にある。

<東芝よ、人間性を取り戻せ!>

 東芝とは、弁護士を立てて示談を求めた。おかしなことだが、財閥企業の横暴さは、どう猛な狼である。当方の弁護士もいい加減すぎたのであろうが、相手の東芝顧問弁護士は、一度も接触しようとしなかった。

 本当に恐ろしい東芝である。正文の命を奪った翌年の311東北巨大地震で、福島の東電原発3号機は、まぎれもなく核爆発を起こし、恐怖の中性子を飛散させた。妻の真知子は正文の亡くなった3年後の20131123日、肺腺癌で息子の後を追ってしまった。中性子被ばくなのか?

 巨額粉飾決算で沈没した東芝は、今も傷ついたどう猛な狼として存在している。人の道に入ろうとせず、獣道でさまよっている。徳洲会と千葉県警同様、2019年危機を象徴している。

201946日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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