2019年危機(17)教育の致命的欠陥<本澤二郎の「日本の風景」(3284)

<日本の宝=憲法・9条を教えない戦後教育>

 日本の危機の根源の一つは、二つあるが、その一つが戦後教育の一大欠陥と断じることができる。目下の重大な日本危機に対して、若者は行動で示そうとしない。腰を上げて街頭に出ようとしない。このことは、日本に住む外国人にとって、到底理解できないことである。そのことさえ、全く理解しない学生ばかりである。

 日本の宝物は一つ。戦後生まれの日本国憲法である。なかんずく、その核心は絶対平和主義の9条である。軍艦に乗って他国を威圧する政府の存在を禁じた、まことにすばらしい21世紀の憲法である。

 この真実を国民・若者に教えてこなかった日本政府主導の戦後教育に、危機の核心が存在する。すなわち、戦後にいい教育者がいなかった現在の日教組の実情が裏付けている。本物の教育者不在、たとえいてもわずかだった。

 京大の井上清が列島に充満する戦後教育ではなかった。かくいう井上清を最近まで知らなかった、不勉強なジャーナリストだったのだが。

<二松学舎・嘉悦の6年間で確信>

 筆者には6年間、教壇に立った経験がある。嘉悦女子短期大学3年、二松学舎大学3年である。わずかすぎる謝礼にもかかわらず、6年通学して、学生の前に立った。

 すでに日本の大学は壊れていた。教室で、授業そっちのけでおしゃべりする学生が大半だった。見て見ぬふりをする、これを放任する教師が大半だった。

 筆者は、それを容認しなかった。学生本人と、背後の大金を出して勉強させる両親の苦労が目に浮かんだ。大教室でも、静かな授業をやり通したとの自負は、今も残っている。

 他方、年数回、中国の大学院で「日本」を教える授業も引き受けている。20人ほどの学生のおしゃべりは、皆無である。大学院生は、筆者の日本語だけの授業におお方、満足してくれる。

 日本での授業のさい、関連する場面で、9条のことを筆記させて、それを点検してみた。ほとんどの学生は知らなかった。彼らは小学校や中学校でも、日本の宝物の存在さえ教えてもらえなかった。高校でさえも、である。

<千葉市の介護士養成学校でも>

 大学の同窓生が、千葉市で土岐学園を主宰していた関係で、10年ほど毎年、介護士養成の専門学校の教壇に立った。介護士として身を立てようとする志の高い学生である。

 人間の命を支えるという崇高な若者たちで、多くが高校を卒業してきた。中には、職業を代えようとして必死で学ぶ学生もいた。

 人間の命を最も大事にする日本国憲法、殺し合いを断固として排除する憲法・9条のことを紙に書かせると、これが全然駄目である。彼らも学校教育で一番大事なものを本気で教えられていなかった。これまた悲しくも恥ずかしい今の現状である。

 311でも原発ゼロ運動に立ち上がらない若者、10%消費税でも、政府や自民・公明の偽りの説明に折れてしまう。いわんや特定秘密保護法や集団的自衛権行使・共謀罪など理解できない民衆が、多数を占める日本ということになるだろう。

<自民党文教族はすべて右翼・戦前派>

 振り返って、政権党の自民党派閥と20年、付き合ってきたジャーナリストもまた、教育に対して無頓着だった。近現代史がことさら重要であるという認識を、学校教育で放棄させられてきた。

 私立大学の受験では、歴史は選択科目に追いやられていた。真剣に近現代を学ぶ学生は、皆無に近かった。したがって、永田町取材でも文教族は、あまり重視しなかった。

 第一、文部大臣の多くは、右翼議員の独占ポストだと思い込んできたジャーナリストの関心が薄い分、右翼の文教族が、歴史教育を捻じ曲げる、歪曲する機会が多かった。

 文教族の海部俊樹が首相として、シンガポールで演説したとき、彼が「これから日本も近現代史を教えていく」と発言したが、それで文部官僚がそれに従ったわけではなかった。この海部発言が、日本の歴史教育の正体を暴いたのだが、国内外の学者は無視した。

 ちなみに五輪利権にしがみついている安倍晋三の後見人・森喜朗も文教族である。韓国や中国との間で問題が表面化するのも、これは当たり前のことなのだ。

<例外は河野洋平、しかし息子は右翼の麻生派>

 自民党の文教族に一人だけ、リベラル派がいた。今でも日中友好運動に奔走している河野洋平である。平和軍縮派の宇都宮徳馬の薫陶を受けた人物で知られる。

 河野を盛り立てた政治家が宮澤喜一。宮澤の叔父が信州の小川平二、父親は孫文と交流のあった平吉。息子が満鉄に就職したいというと、平吉は烈火のごとく拒絶した。「よそ様に土足で走っている鉄道なんて、許されない」と息子を叱った。


 この伝を敷衍すると、東京五輪は廃止するしかない。放射能汚染について、大嘘を垂れ流し、しかも買収して獲得した東京五輪に、大義などあろうはずがない。金メダルも腐臭に満ちていまいか。買収五輪を若者が知ったら、果たして胸を張れるだろうか。安倍・自公・日本会議の罪は大きすぎる。

 余談といえるかどうか、因縁なのか、首になった桜田の後任の鈴木俊一の夫人は、たしか小川一族から嫁いでいる。鈴木の胸中もいかばかりか。


 いま外務大臣は河野の息子である。期待したが、とんでもない右翼政治屋の一人だった。さぞかし父親は衝撃を受けているだろう。これも戦後教育の悪しき成果といえる。

<4・24集会と5・3憲法集会に大結集>

 絶望の2019年危機を連載していると、どなたかがまともな政治集会のパンフを郵送してきた。


 文京区区民センターで行われる4・24集会。「朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!」の市民連帯行動実行委員会。

 連絡先は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、1000人委員会、9条を壊すな!実行委員会、憲法共同センター。2019 3・1独立運動100周年キャンペーン、ピースボート。

 6月7日には18時30分から日比谷野外音楽堂で集会と銀座デモ、翌日は午後、星陵会館で国際シンポジウム。


 もう一つが、5・3憲法集会を有明の東京臨海防災公園で11時スタート。「平和といのちと人権を!5・3憲法集会2019-許すな!安倍改憲発議ー」


 15時からパレード。三々五々の10万、ないしは100万の民衆が、信濃町と安倍邸を包囲したら、どうなるか。


 一つ残念なことがある。10数年、ライブドアブログに掲載してきた「ジャーナリスト同盟」通信(本澤二郎の日本の風景)が先月、3月25日で突然、打ち切られてしまった。ライブドアによる言論弾圧事件である。背後に官邸の存在が透けて見えるのだが、われは権力に屈せず!宇都宮徳馬の遺言である。

2019年4月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2019年危機(16)壊れた時計<本澤二郎の「日本の風景」(3283)

<口先だけの任命責任発言の右回り心臓首相>

 時計を正面から見ると、右回りであることがわかる。しかし、心臓部が壊れている今の日本だから、急に遅れたり、反対に急発進してくるくる回る。あぶない!スイスを学んだはずだが、現在の日本時計は完ぺきに壊れている。特にこの6年間の急速な右回転は異常である。それをだれも注意しない。時計の故障を放置している。隣国は薄々わかっているが、またか、とあきらめ顔である。


 心臓首相は、桜田五輪担当相の「東北復興よりも、OOの当選が大事」とまたしても放言、統一地方選の最中だから、仕方なく首を切り落とした。「責任は任命権者の私にある」とだけ発言。それだけで、何も責任を取っていない。これは毎度のことである。首相の心臓時計が、完ぺきに壊れているためである。

<追及しない議会とマスコミも右回り>

 首相の過ちは、自らの判断で、国民に分かるように責任を取る。当たり前である。誰もそう思っている。だが、そうしない。口先だけの責任論である。ならば、国民の代表を任じる議会とマスコミが「おかしい。しっかりと責任をとれ」と行動しなければならない。


 民意とは、壊れた心臓時計を修理することである。誰もがそう思っているのだが、議会もマスコミも知らぬ半兵衛を決め込んでいる。革命の地・パリとは、全く違う東京である。

 議会もマスコミも右回り、時計が壊れてしまっているのだ。死の商人の意向にひれ伏してしまっている。これが2019年危機を象徴している。

<怒りを爆発させない大学生も右回り>

 こんないかがわしい、急発進したり、遅れたりする右回り時計の修理人は、どこの国でも、時間を持て余している学生が決起するものである。

 日本だって、昔の学生運動は素晴らしかった。やりすぎの面もあったが、時計の心臓部は正常だった。安倍の祖父・岸信介が米CIAの手先となって、60年安保を強行しようとした。鬼畜米英を叫んでいたA級戦犯の岸が首相になり、ワシントンのポチになったものだから、怒りを真っ先に爆発させて、立ち上がったのが学生たちだった。

 自民党幹事長を歴任した加藤紘一や、同じく政府や自民党の要人にもなった池田行彦も、岸の安保強行反対の運動に参加、国会を包囲するデモの一翼を担った。彼らの時計は正常だった。


 当時の学生時計は、正義の観念がまともだった。悪いことはするな、泥棒はするな、他人に迷惑をかけるな、嘘はつくな、という人間の道を知っていた。生活は豊かではなかったが、心は錦・正常な人間時計だった。

 国も豊かではなかったが、学生の心・精神は豊かだった。人間の道を究めていたため、日本は安心・安全航海をすることができた。彼らに労働者・会社員・家庭の主婦らが従った。いまはどうか。学生もまた、速度の速い壊れた右回り時計になってしまっている。

 日本分析の大事な点である。

<壊れた倫理観・恥知らず・正義忘却>

 間違っても責任を取らない企業の代表格は、三井傘下の東芝である。人間の命を奪っても平然としている。福島原発で核爆発を起こしているのに、ふたをかけて平静を装っている。


 経営陣が次々と変わる場面で、東芝病院の医療事故死の反省を求めてきている。2010年4月7日に次男を奪われた事件だが、いまだに反省を見せようともしない。政権の一翼を担ってきた財閥・東芝の前途は危うい。倫理の放棄は、たとえ資本主義社会でも無理だ。


 ベトナム戦争時の枯葉剤で有名な米悪徳企業のモンサントは、フランスでの法廷で敗北した。10年越しの農民の戦いが勝利した。

 古来、中国では為政者の基本を、思想家や哲学者が詳しく説いているが、それは廉恥である。清廉であること、恥を知ることだ、と教えている。正常な時計には、このほか正義を求めている。

 森友・加計・TBS強姦魔事件などから、心臓時計が文句なしに壊れていることを、国民は気づいている。それでも信濃町を道ずれにして、日本国憲法の帆船・日本丸を沈没させて、空母「出雲」を、再び半島と大陸へと発進させようとしている。

 お金がないのに、すでに50兆円以上の血税をばらまいてきた。お金がないのに欠陥機と判明したF35を147機も購入するという。津軽沖の太平洋に墜落したF35Aは140億円。140億円におしつぶされてベテラン操縦士は、生きられなかったのだろう。


 北方4島返還外交は、国民を躍らせる単なるお遊びであることも発覚した。拉致問題は、これまた外交戦術として使ってきた、ただそれだけのことだった。歴史を軽視することで、隣国とは最悪の関係へと追い込んだ。アベノミクスのまやかしも露呈、日本経済はピンチを迎えている。皇位継承の政治利用は極まっている。心臓時計は間違いなく壊れている。

2019年4月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)われライブドア言論弾圧に屈せず!

2019年危機(15)日本崩壊!<本澤二郎の「日本の風景」(3282)

<世紀の行財政改革が不可避>

 日本は、とうとう落ちるところまで落ちてきてしまった。日本のまっとうな財政家なら知っている。我が家も雨漏りがしていた。気づくのが遅かった。何もかもが疲労・疲弊している。そのことに日本国民の多くは気づかず、ゆでガエル寸前でも平然としている。世紀の行財政改革が不可避である。空母「出雲」F35AF35Bなどで遊んでいられる事態ではない。

F35Aや五輪担当相の墜落どころではない>

 最新鋭のステルス戦闘機というF35ABの墜落事故で、人間の技術と性能の両面で欠陥が分かってきた。一機100億円以上の欠陥機を、100機以上も購入するという安倍・日本会議・自公内閣を押しつぶさないと、間違いなく日本国は墜落する。

 空母「出雲」発進で、アジアに緊張を生み出そうとするシンゾウを、このまま放置できるだろうか。空前絶後の借金体質に、アメリカの学者までが「日本沈没」を口にしている。

 桜田が五輪相をやめても、東北復興は事実上、放置されたままである。放射能下で五輪を開催できるだろうか。各国の五輪関係者が福島を目撃したら、しり込みしてしまうだろう。

 フランス司法当局も、カルロス・ゴーン国策捜査レベルで、日本の五輪関係者を追及するだろう。日本レベルで竹田を拘束したら、彼は発狂するかもしれない、と心配する関係者もいる。「石原慎太郎や森喜朗、それに安倍も心臓をどきどきさせている」と事情通は指摘している。

 東京五輪は、筆者の提言に従うしかない。ギリシャに返上したらいい。

<安倍・日本会議は日本を本気で潰そうとしている!>

 安倍晋三をみると、むかつく国民は増えてきている。連日の彼のお相手は官僚ばかり。会議を開くと、官僚の文書を棒読みするだけである。そんな仕草を見せつけられる主権者は、怒り狂うしかない。

 「こんなくず人間を首相に担ぐ自民党と公明党は、やはり狂った悪魔政党としかいえない」とうめく専門家は少なくない。

 それでいて本人は、官房機密費という血税を使って「遊興三昧」と、国民の目に映っている。歴史をひも解くと、それは「驕る平家は久しからず」をパフォーマンスしているのである。


 余談だが、千葉県の房総半島は、県外の知事によって、風光明媚な半島を破壊された。三井財閥に乗っ取られてしまった半島である。

 いまも県外のあほな知事によって、福島の放射能汚染物質が、1万トン以上も、水源地の大福山産廃場に投機された。これは驚愕すべき事態である。観光どころか、農業も壊滅、人間が住めなくなる。知事と悪しき役人と産廃業者の悪徳によって、それが具体化した。

 筆者は、この重大事件に気づいて間もない。恐ろしい日本なのだ。総体的にみると、日本を安倍一派は、日本を押しつぶそうとしている。まともな日本人であれば、決してこんな事態を招来させることはない。

<地方議員をゼロ、国会議員を半減>

 目下、統一地方選挙花盛りである。まともに取り組んでいる友人は72歳。年金月13万円。近くのマンション管理会社勤務。月給を教えてくれないが、5人の管理員はすべて70台。高齢者ばかりだ。

 地方選に首を突っ込んでみて感じることは、地方議員のお目当ては、すべて地方議員としての報酬というのだ。本当だろう。信念などない。いい加減な政治信条による金稼ぎ、生活資金稼ぎに執着している。間違いないだろう。

 筆者だけではないが、地方議員はいらない。盲腸でしかない。ゼロにして地方財政を救済させるしかない。心の底から、地方議員ゼロを呼び掛けたい。原発ゼロと地方議員ゼロで、日本は生き延びるしか方法はない。


 国会議員もいらない、と言いたいほどである。「こんなくず野郎に忖度しないと議員を続けられない石ころ議員など、掃いて捨てるしかない」と心底思っている主権者は多い昨今である。

 小選挙区制という悪しき選挙制度によって、小物ばかりの永田町、比例区に至っては、どこの馬の骨か不明な輩ばかりの永田町。不祥事が相次いで、国民を痛めつけている。

 国会議員半減を提言したい。行財政改革の核心でもある。

<公務員も半減>

 公務員も多すぎて、血税の無駄を増大させている。

 「霞が関は遊んでいる。やることがない。忖度ばかりで、まともな行政は行われていない。財閥の指令を待って仕事をしている。特に厚生労働省が悪辣。ロボット人間が霞が関」といわれる有様だ。

 中央が、このレベルだから、地方も推して知るべし、である。

 権力をかさに着て偉ぶる役人は、善良な日本人にとって有害無益である。公務員半減を提言したい。


 以上の世紀の行財政改革を断行する政府が誕生しないと、この国は亡びるしかない。福田康夫でさえも、このことを数年前に叫んでいたではないか。心ある日本人の、以上が切なる叫びである。

2019年4月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
ライブドアブログ言論弾圧に屈せず!

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